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公開番号2025111892
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-31
出願番号2024005808
出願日2024-01-18
発明の名称車両の下部車体構造
出願人マツダ株式会社
代理人弁理士法人前田特許事務所
主分類B62D 25/20 20060101AFI20250724BHJP(鉄道以外の路面車両)
要約【課題】側突時における衝突荷重がバッテリに伝達されるのを抑制する。
【解決手段】サイドシル2の外側壁部13に固定され、バッテリBが配設された領域と車両前後方向の位置が重複するアウタレインフォースメント30と、サイドシル3の内側壁部23に固定され、クロスメンバ60と車両前後方向の位置が重複するインナレインフォースメント40と、を備える。アウタレインフォースメント30は、インナレインフォースメント40と上下方向の位置が重複する重複部を含み、インナレインフォースメント40は、車両前後方向及び車幅方向に広がる水平面部41aと、水平面部41aとインナ上壁部21と内側壁部23とに固定されかつ上下方向及び車幅方向に広がる縦面部43とを含む。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
車両の下部車体構造であって、
車両前後方向に延びる閉断面構造を有する左右一対のサイドシルと、
前記サイドシルに固定され、車室の床面を構成するフロアパネルと、
前記フロアパネルの下側に配設され、前記サイドシルに支持されたバッテリと、
車幅方向に延び、車幅方向両側端部が前記フロアパネルよりも上側で前記サイドシルに固定されたクロスメンバと、
前記サイドシルの前記閉断面構造の内部において、前記サイドシルの車幅方向外側の壁面である外側壁部に固定されて前記サイドシルと協働して閉断面を構成し、前記バッテリが配設された領域と車両前後方向の位置が重複するアウタレインフォースメントと、
前記サイドシルの前記閉断面構造の内部において、前記サイドシルの車幅方向内側の壁面である内側壁部に固定され、前記クロスメンバと車両前後方向の位置が重複するインナレインフォースメントと、を備え、
前記アウタレインフォースメントは、該アウタレインフォースメントの他の部分よりも車幅方向内側に位置しかつ前記インナレインフォースメントと上下方向の位置が重複する重複部を含み、
前記インナレインフォースメントは、車両前後方向及び車幅方向に広がる水平面部を有しかつ車幅方向内側の端部が前記内側壁部に固定される第1インナレインフォースメントと、前記水平面部と前記サイドシルの上壁部と前記内側壁部とに固定されかつ上下方向及び車幅方向に広がる縦面部を有する第2インナレインフォースメントと、を含む、車両の下部車体構造。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
請求項1に記載の車両の下部車体構造において、
前記インナレインフォースメントの上下方向の中心は、前記重複部の上下方向の中心より上側に位置する、車両の下部車体構造。
【請求項3】
請求項1に記載の車両の下部車体構造において、
前記重複部は、車両前後方向及び上下方向に広がる面を有するとともに、前記縦面部と車両前後方向の位置が重複する、車両の下部車体構造。
【請求項4】
請求項1に記載の車両の下部車体構造において、
前記縦面部は、前記クロスメンバと車両前後方向の位置が重複する、車両の下部車体構造。
【請求項5】
請求項1に記載の車両の下部車体構造において、
前記第2インナレインフォースメントは、前記縦面部の車幅方向外側の端部から車両前後方向及び上下方向に延びる横面部を有し、
前記横面部は、前記重複部と上下方向の位置が重複する、車両の下部車体構造。
【請求項6】
請求項2に記載の車両の下部車体構造において、
前記縦面部は、車幅方向外側から車幅方向内側に向かって上側に傾斜するビードを有する、車両の下部車体構造。
【請求項7】
請求項1~6のいずれか1つに記載の車両の下部車体構造において、
前記重複部は、上下方向に延びる面部であり、
前記アウタレインフォースメントは、前記重複部の上端から前記外側壁部に向かって車幅方向外側に延びる上面部と、前記重複部の下端から前記外側壁部に向かって車幅方向外側に延びる下面部とを更に含む、車両の下部車体構造。
【請求項8】
請求項7に記載の車両の下部車体構造において、
前記重複部は、前記縦面部と車両前後方向の位置が重複し、
前記上面部は、上下方向において前記フロアパネルと同じ位置に位置する、車両の下部車体構造。
【請求項9】
請求項7に記載の車両の下部車体構造において、
前記アウタレインフォースメントは、
前記上面部の車幅方向外側の端部から上側に延びかつ前記外側壁部に固定される上側フランジと、
前記下面部の車幅方向外側の端部から下側に延びかつ前記外側壁部に固定される下側フランジと、
を更に含み、
前記下面部は、車幅方向外側に向かって下側に傾斜しており、
前記下面部と前記下側フランジとの間の角部は、変形促進部を有し、
前記上面部と前記上側フランジとの間の角部は、変形促進部を有していない、車両の下部車体構造。
【請求項10】
請求項7に記載の車両の下部車体構造において、
前記アウタレインフォースメントは、前記クロスメンバより材料強度が低く、
前記第2インナレインフォースメントは、前記アウタレインフォースメントより材料強度が低い、車両の下部車体構造。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
ここに開示された技術は、車両の下部車体構造に関する技術分野に属する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
ハイブリッド自動車や電気自動車の場合、一般に、フロアパネルの下側にバッテリが配置される。このような車両では、側突時の衝突荷重がバッテリに伝達されないように衝突エネルギーを吸収するための車体構造が検討されている。
【0003】
特許文献1には、相対的に車幅方向外側に位置しかつ第1の破壊性を有する第1のプロファイル部品と、相対的に車幅方向内側に位置しかつ第1の破壊性よりも低い第2の破壊性を有する第2のプロファイル部品と、を備えるサイドシル部品が開示されている。特許文献1では、側突時に、第1のプロファイル部材と第2のプロファイル部材とが圧壊することで、衝突エネルギーを吸収するようにしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特表2022-531463号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1の構成では、第1のプロファイル部材の圧壊により吸収しきれなかった衝突荷重が、第2のプロファイル部材を圧壊させることなく、第2のプロファイル部材を介してバッテリに伝達されるおそれがある。このため、バッテリへの衝突荷重の伝達を抑制するという観点からは改良の余地がある。
【0006】
ここに開示された技術は斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、側突時における衝突荷重がバッテリに伝達されるのを抑制することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記課題を解決するために、ここに開示された技術の第1の態様は、車両の下部車体構造を対象として、車両前後方向に延びる閉断面構造を有する左右一対のサイドシルと、前記サイドシルに固定され、車室の床面を構成するフロアパネルと、前記フロアパネルの下側に配設され、前記サイドシルに支持されたバッテリと、車幅方向に延び、車幅方向両側端部が前記フロアパネルよりも上側で前記サイドシルに固定されたクロスメンバと、前記サイドシルの前記閉断面構造の内部において、前記サイドシルの車幅方向外側の壁面である外側壁部に固定されて前記サイドシルと協働して閉断面を構成し、前記バッテリが配設された領域と車両前後方向の位置が重複するアウタレインフォースメントと、前記サイドシルの前記閉断面構造の内部において、前記サイドシルの車幅方向内側の壁面である内側壁部に固定され、前記クロスメンバと車両前後方向の位置が重複するインナレインフォースメントと、を備え、前記アウタレインフォースメントは、該アウタレインフォースメントの他の部分よりも車幅方向内側に位置しかつ前記インナレインフォースメントと上下方向の位置が重複する重複部を含み、前記インナレインフォースメントは、車両前後方向及び車幅方向に広がる水平面部を有しかつ車幅方向内側の端部が前記内側壁部に固定される第1インナレインフォースメントと、前記水平面部と前記サイドシルの上壁部と前記内側壁部とに固定されかつ上下方向及び車幅方向に広がる縦面部を有する第2インナレインフォースメントと、を含む。
【0008】
第1の態様では、外側壁部が側突によって車幅方向内側に向かって変位すると、アウタレインフォースメントの重複部は、インナレインフォースメントに当接する。インナレインフォースメントは、サイドシルの上壁部と内側壁部とに固定された縦面部を含むため、アウタレインフォースメントからインナレインフォースメントに伝達された荷重は、縦面部を介して、車幅方向内側かつ上側に向かって伝達される。サイドシルの車幅方向内側の部分には、バッテリよりも上側にフロアパネルとクロスメンバとが固定されているため、衝突荷重は、インナレインフォースメントからフロアパネル及びクロスメンバに伝達される。以上により、フロアパネルの下側に配置されたバッテリへの衝突荷重の伝達が抑制される。
【0009】
第2の態様は、第1の態様において、前記インナレインフォースメントの上下方向の中心は、前記重複部の上下方向の中心より上側に位置する。
【0010】
第2の態様では、アウタレインフォースメントの重複部がインナレインフォースメントに当接したときに、衝突荷重によりインナレインフォースメントが回転変位したとしても、インナレインフォースメントは、車幅方向内側かつ上側に回転変位する。このため、アウタレインフォースメントからフロアパネル及びクロスメンバへの衝突荷重の伝達経路が維持されやすくなる。これにより、側突時における衝突荷重がバッテリに伝達されるのを抑制することができる。
(【0011】以降は省略されています)

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