TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025133450
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-11
出願番号2024031405
出願日2024-03-01
発明の名称車両用駆動装置
出願人マツダ株式会社
代理人弁理士法人前田特許事務所
主分類H02K 11/225 20160101AFI20250904BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】中空シャフト構造を採用することなく、かつ、複数のハーネスのレイアウトを容易にしながら、温度センサおよびレゾルバの検出信号をハウジングの外部へ出力できるようにする。
【解決手段】車両用駆動装置1は、モータハウジング10と、カバー部材30と、温度センサ3に接続された温度センサハーネス3aと、レゾルバ4に接続されたレゾルバハーネス4aとを備えている。温度センサハーネス3aとレゾルバハーネス4aとはモータハウジング10の内部で一体にされている。モータハウジング10には、集合ハーネス61が通る窓部11aが形成されている。カバー部材30には、外部コネクタ62が取り付けられている。外部コネクタ62に集合ハーネス61の先端部が接続されている。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
モータ、当該モータの温度状態を検出する温度センサ及び当該モータの回転状態を検出するレゾルバを備えた車両用駆動装置であって、
前記モータ、前記温度センサ及び前記レゾルバを収容するモータハウジングと、
前記モータハウジングをモータ回転軸方向一方から覆うカバー部材と、
前記温度センサに接続された温度センサハーネスと、
前記レゾルバに接続されたレゾルバハーネスとを備え、
前記温度センサハーネスと前記レゾルバハーネスとは前記モータハウジングの内部で一体にされ、
前記モータハウジングには、前記温度センサハーネスと前記レゾルバハーネスとが集合した集合ハーネスが通る窓部が形成され、
前記カバー部材には、外部ハーネスの接続が可能に構成された外部コネクタが前記カバー部材を貫通するように取り付けられ、
前記外部コネクタに、前記集合ハーネスの先端部が接続されている、車両用駆動装置。
続きを表示(約 540 文字)【請求項2】
請求項1に記載の車両用駆動装置において、
前記モータハウジングは、前記モータ回転軸の径方向に延びるハウジング側縦壁部と、前記ハウジング側縦壁部の周縁部から前記モータ回転軸方向に突出して前記モータ回転軸の周方向に延びるハウジング側周壁部とを有し、
前記窓部は、前記ハウジング側縦壁部に形成されている、車両用駆動装置。
【請求項3】
請求項2に記載の車両用駆動装置において、
前記ハウジング側周壁部には、蓋部材によって開閉される開口部が形成され、
前記温度センサハーネスと前記レゾルバハーネスとを一体にするための連結部が前記モータハウジングの内部に設けられている、車両用駆動装置。
【請求項4】
請求項3に記載の車両用駆動装置において、
前記レゾルバは、前記モータハウジングの内部における前記カバー部材側に収容され、
前記温度センサは、前記モータハウジングの内部における前記カバー部材と反対側に収容される、車両用駆動装置。
【請求項5】
請求項4に記載の車両用駆動装置において、
前記温度センサハーネスの中途部に前記連結部が設けられている、車両用駆動装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、車両に搭載される車両用駆動装置に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
例えば特許文献1には、車輪を駆動するモータを備えた車両が開示されている。特許文献1のモータは、ホイールハブに内蔵されるインホイールモータであり、ロータと共に回転する中空シャフトと、ロータの回転位置を検知するセンサとを備えている。センサのハーネスは、中空シャフト内に通されてモータの外部まで延びた後、制御基板に接続されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第7083298号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、モータの内部の温度状態やモータの回転状態は、当該モータを制御する際の情報の一部として利用される。モータの内部の温度はできるだけ正確に検出したいので、モータを収容するハウジングの内部に温度センサを配設する必要がある。ハウジングの内部に温度センサを配設しておくことで、水や埃の付着といった外部環境から保護することが可能になり、経年劣化等の不具合の発生を抑制することができると考えられる。また、モータの回転状態を検出するためのレゾルバも外部環境から保護するためにはハウジングの内部に配設したいという要求がある。
【0005】
温度センサおよびレゾルバをハウジングの内部に配設すると、温度センサおよびレゾルバからそれぞれ延びるハーネスをハウジングの外部へ引き出さなければならない。この点、特許文献1ではセンサのハーネスを中空シャフト内に通して外部まで延ばしているが、そのような中空シャフト構造を採用することが困難な場合には、ハーネスをどのようにしてハウジングの外部へ引き出すのかが問題になる。特に、温度センサおよびレゾルバは互いに離れた箇所に配設されているので、温度センサのハーネスとレゾルバのハーネスを共に特許文献1の中空シャフトに通すようなレイアウトは成立しにくい場合がある。
【0006】
本開示は、かかる点に鑑みたものであり、その目的とするところは、中空シャフト構造を採用することなく、かつ、複数のハーネスのレイアウトを容易にしながら、温度センサおよびレゾルバの検出信号をハウジングの外部へ出力できるようにすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本開示の一態様では、モータ、当該モータの温度状態を検出する温度センサ及び当該モータの回転状態を検出するレゾルバを備えた車両用駆動装置を前提とすることができる。車両用駆動装置は、前記モータ、前記温度センサ及び前記レゾルバを収容するモータハウジングと、前記モータハウジングをモータ回転軸方向一方から覆うカバー部材と、前記温度センサに接続された温度センサハーネスと、前記レゾルバに接続されたレゾルバハーネスとを備えている。前記温度センサハーネスと前記レゾルバハーネスとは前記モータハウジングの内部で一体にされている。前記モータハウジングには、前記温度センサハーネスと前記レゾルバハーネスとが集合した集合ハーネスが通る窓部が形成されている。前記カバー部材には、外部ハーネスの接続が可能に構成された外部コネクタが前記カバー部材を貫通するように取り付けられている。前記外部コネクタに、前記集合ハーネスの先端部が接続されている。
【0008】
この構成によれば、温度センサに接続された温度センサハーネスと、レゾルバに接続されたレゾルバハーネスとがモータハウジングの内部で一体にされることで、温度センサハーネスおよびレゾルバハーネスをまとめることができる。そして、まとまった後の集合ハーネスがモータハウジングの窓部を通った状態でカバー部材に取り付けられた外部コネクタに接続される。外部コネクタには、外部ハーネスが接続されるので、温度センサによる検出信号およびレゾルバによる検出信号は、温度センサハーネスとレゾルバハーネス、集合ハーネスおよび外部ハーネスを介して例えば車両の制御ユニットに入力することが可能になる。
【0009】
このように、カバー部材に外部コネクタを設けたことで、温度センサおよびレゾルバの検出信号を、従来例のような中空シャフト構造を採用することなく、制御ユニットに入力することが可能になる。また、温度センサハーネスとレゾルバハーネスをモータハウジングの内部でまとめることで、窓部を通すハーネスは集合ハーネスのみとすることが可能になるとともに、コネクタに接続するハーネスも集合ハーネスのみとすることが可能になる。よって、温度センサハーネスとレゾルバハーネスを設けた場合にハーネスのレイアウトが容易になる。
【0010】
前記モータハウジングは、ハウジング側周壁部を有していてもよい。前記ハウジング側周壁部には、蓋部材によって開閉される開口部を形成することができる。そして、前記温度センサハーネスと前記レゾルバハーネスとを一体にするための連結部を前記モータハウジングの内部に設けることができる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

関連特許

マツダ株式会社
塗布装置
2か月前
マツダ株式会社
排気浄化装置
10日前
マツダ株式会社
排気浄化装置
10日前
マツダ株式会社
車両用駆動装置
2日前
マツダ株式会社
モータシステム
1か月前
マツダ株式会社
モータシステム
1か月前
マツダ株式会社
車両用駆動装置
2日前
マツダ株式会社
モータシステム
1か月前
マツダ株式会社
モータシステム
1か月前
マツダ株式会社
車両用駆動装置
2日前
マツダ株式会社
車両用駆動装置
2日前
マツダ株式会社
車両用駆動装置
2日前
マツダ株式会社
車両制御システム
2か月前
マツダ株式会社
冷媒循環システム
1か月前
マツダ株式会社
冷媒循環システム
1か月前
マツダ株式会社
冷媒循環システム
1か月前
マツダ株式会社
冷媒循環システム
1か月前
マツダ株式会社
冷媒循環システム
1か月前
マツダ株式会社
水噴射式エンジン
1か月前
マツダ株式会社
水噴射式エンジン
1か月前
マツダ株式会社
車両用リッド構造
1か月前
マツダ株式会社
エンジンシステム
11日前
マツダ株式会社
燃料改質システム
17日前
マツダ株式会社
エンジンシステム
11日前
マツダ株式会社
電動車両の制御装置
2か月前
マツダ株式会社
エンジンの制御方法
1か月前
マツダ株式会社
車両の下部車体構造
1か月前
マツダ株式会社
車両の下部車体構造
1か月前
マツダ株式会社
車両の下部車体構造
1か月前
マツダ株式会社
ドライバ状態推定装置
17日前
マツダ株式会社
ドライバ状態推定装置
17日前
マツダ株式会社
ドライバ状態推定装置
26日前
マツダ株式会社
ドライバ状態推定装置
26日前
マツダ株式会社
ドライバ状態推定装置
26日前
マツダ株式会社
車両の燃料改質システム
17日前
マツダ株式会社
車両の燃料改質システム
17日前
続きを見る