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公開番号2025133444
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-11
出願番号2024031394
出願日2024-03-01
発明の名称車両用駆動装置
出願人マツダ株式会社
代理人弁理士法人前田特許事務所
主分類H02K 11/25 20160101AFI20250904BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】中空シャフト構造を採用することなく、かつ、複数のハーネスの局所的な集中を回避してレイアウトを容易にしながら、温度センサおよびレゾルバの検出信号をハウジングの外部へ出力できるようにする。
【解決手段】車両用駆動装置1は、温度センサ3およびレゾルバ4を収容するモータハウジング10と、カバー部材20と、温度センサハーネス3aと、レゾルバハーネス4aとを備えている。カバー部材20には、温度センサハーネス3aが通る窓部21aが形成され、第1の外部ハーネス301の接続が可能な温度センサコネクタ3bが取り付けられている。温度センサコネクタ3bに温度センサハーネス3aが接続されている。モータハウジング10に、第2の外部ハーネス303の接続が可能なゾルバコネクタ4bが取り付けられている。レゾルバコネクタ4bにレゾルバハーネス4aが接続されている。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
モータ、当該モータの温度状態を検出する温度センサおよび当該モータの回転状態を検出するレゾルバを備えた車両用駆動装置であって、
前記モータ、前記温度センサおよび前記レゾルバを収容し、モータ回転軸方向一方に開放されたモータハウジングと、
前記モータハウジングの開放部分をモータ回転軸方向一方から覆うカバー部材と、
前記温度センサに一端部が接続された温度センサハーネスと、
前記レゾルバに一端部が接続されたレゾルバハーネスとを備え、
前記カバー部材には、前記温度センサハーネスが通る窓部が形成されるとともに、前記窓部が形成された部位から離れた部位を貫通するように、第1の外部ハーネスの接続が可能に構成された温度センサコネクタが取り付けられ、
前記温度センサコネクタに前記温度センサハーネスの他端部が接続され、
前記モータハウジングには、第2の外部ハーネスの接続が可能に構成されたレゾルバコネクタが当該モータハウジングを貫通するように取り付けられ、
前記レゾルバコネクタに前記レゾルバハーネスの他端部が接続されている、車両用駆動装置。
続きを表示(約 880 文字)【請求項2】
請求項1に記載の車両用駆動装置において、
前記カバー部材は、前記モータハウジングの開放部分を覆うように前記モータ回転軸の径方向に延びるカバー側縦壁部と、前記カバー側縦壁部の周縁部から前記モータ回転軸方向に突出して前記モータ回転軸の周方向に延びるカバー側周壁部とを有し、
前記窓部は、前記カバー側縦壁部に形成され、
前記温度センサコネクタは、前記カバー側周壁部を貫通するように、前記カバー側周壁部に取り付けられている、車両用駆動装置。
【請求項3】
請求項2に記載の車両用駆動装置において、
前記温度センサと前記レゾルバとは、前記モータ回転軸方向に互いに間隔をあけて配設されている、車両用駆動装置。
【請求項4】
請求項3に記載の車両用駆動装置において、
前記温度センサは、前記モータハウジングの内部における前記カバー側縦壁部に近い側に収容されている、車両用駆動装置。
【請求項5】
請求項4に記載の車両用駆動装置において、
前記レゾルバは、前記モータハウジングの内部における前記カバー側縦壁部と反対側に収容されている、車両用駆動装置。
【請求項6】
請求項5に記載の車両用駆動装置において、
前記モータハウジングは、前記モータ回転軸の径方向に延びるハウジング側縦壁部と、前記ハウジング側縦壁部の周縁部から前記モータ回転軸方向に突出して前記モータ回転軸の周方向に延び、前記カバー部材に結合されるハウジング側周壁部とを有し、
前記レゾルバコネクタは、前記ハウジング側周壁部を貫通するように、前記ハウジング側周壁部に取り付けられている、車両用駆動装置。
【請求項7】
請求項6に記載の車両用駆動装置において、
前記温度センサコネクタにおける前記第1の外部ハーネスが接続される側と、前記レゾルバコネクタにおける前記第2の外部ハーネスが接続される側とは、同じ方向に向いている、車両用駆動装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、車両に搭載される車両用駆動装置に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
例えば特許文献1には、車輪を駆動するモータを備えた車両が開示されている。特許文献1のモータは、ホイールハブに内蔵されるインホイールモータであり、ロータと共に回転する中空シャフトと、ロータの回転位置を検知するセンサとを備えている。センサのハーネスは、中空シャフト内に通されてモータの外部まで延びた後、制御基板に接続されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第7083298号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、モータの内部の温度状態やモータの回転状態は、当該モータを制御する際の情報の一部として利用される。モータの内部の温度はできるだけ正確に検出したいので、モータを収容するハウジングの内部に温度センサを配設する必要がある。また、ハウジングの内部に温度センサを配設しておくことで、水や埃の付着といった外部環境から温度センサを保護することが可能になり、経年劣化等の不具合の発生を抑制することができると考えられる。また、モータの回転状態を検出するためのレゾルバも外部環境から保護するためにはハウジングの内部に配設したいという要求がある。
【0005】
温度センサおよびレゾルバをハウジングの内部に配設すると、温度センサおよびレゾルバからそれぞれ延びるハーネスをハウジングの外部へ引き出さなければならない。この点、特許文献1ではセンサのハーネスを中空シャフト内に通して外部まで延ばしているが、そのような中空シャフト構造を採用することが困難な場合には、ハーネスをどのようにしてハウジングの外部へ引き出すのかが問題になる。特に、温度センサおよびレゾルバは互いに離れた箇所に配設されているので、温度センサのハーネスとレゾルバのハーネスを共に特許文献1の中空シャフトに通すようなレイアウトは成立しにくい場合がある。
【0006】
本開示は、かかる点に鑑みたものであり、その目的とするところは、中空シャフト構造を採用することなく、かつ、複数のハーネスの局所的な集中を回避してレイアウトを容易にしながら、温度センサおよびレゾルバの検出信号をハウジングの外部へ出力できるようにすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本開示の一態様では、モータ、当該モータの温度状態を検出する温度センサおよび当該モータの回転状態を検出するレゾルバを備えた車両用駆動装置を前提とすることができる。車両用駆動装置は、前記モータ、前記温度センサおよび前記レゾルバを収容し、モータ回転軸方向一方に開放されたモータハウジングと、前記モータハウジングの開放部分をモータ回転軸方向一方から覆うカバー部材と、前記温度センサに一端部が接続された温度センサハーネスと、前記レゾルバに一端部が接続されたレゾルバハーネスとを備えている。前記カバー部材には、前記温度センサハーネスが通る窓部が形成されるとともに、前記窓部が形成された部位から離れた部位を貫通するように、第1の外部ハーネスの接続が可能に構成された温度センサコネクタが取り付けられている。前記温度センサコネクタに前記温度センサハーネスの他端部が接続されている。前記モータハウジングには、第2の外部ハーネスの接続が可能に構成されたレゾルバコネクタが当該モータハウジングを貫通するように取り付けられている。前記レゾルバコネクタに前記レゾルバハーネスの他端部が接続されている。
【0008】
この構成によれば、温度センサに接続された温度センサハーネスは、カバー部材の窓部を通った状態で当該カバー部材に取り付けられた温度センサコネクタに接続される。温度センサコネクタには、第1の外部ハーネスが接続されるので、温度センサによる検出信号は、温度センサハーネス、温度センサコネクタおよび第1の外部ハーネスを介して例えば車両の制御ユニットに入力することが可能になる。また、レゾルバに接続されたレゾルバハーネスは、モータハウジングに取り付けられたレゾルバコネクタに接続される。レゾルバコネクタには、第2の外部ハーネスが接続されるので、レゾルバによる検出信号は、レゾルバハーネス、レゾルバコネクタおよび第2の外部ハーネスを介して例えば車両の制御ユニットに入力することが可能になる。
【0009】
このように、温度センサコネクタおよびレゾルバコネクタを設けたことで、温度センサおよびレゾルバの検出信号を、従来例のような中空シャフト構造を採用することなく、制御ユニットに入力することが可能になる。また、温度センサコネクタおよびレゾルバコネクタはそれぞれ別の部材、すなわちカバー部材およびモータハウジングを貫通しているので、両コネクタを、1つの部材を貫通するように取り付ける場合に比べて、コネクタおよびハーネスが局所的に集中しなくなり、レイアウトが容易になる。
【0010】
また、前記カバー部材は、前記モータハウジングの開放部分を覆うように前記モータ回転軸の径方向に延びるカバー側縦壁部と、前記カバー側縦壁部の周縁部から前記モータ回転軸方向に突出して前記モータ回転軸の周方向に延びるカバー側周壁部とを有していてもよい。この場合、前記窓部を前記カバー側縦壁部に形成することができ、また、前記温度センサコネクタは、前記カバー側周壁部を貫通するように、前記カバー側周壁部に取り付けることができる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

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