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公開番号2025112005
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-31
出願番号2024006000
出願日2024-01-18
発明の名称ヒートポンプ装置
出願人三菱電機株式会社
代理人弁理士法人高田・高橋国際特許事務所
主分類F25B 49/02 20060101AFI20250724BHJP(冷凍または冷却;加熱と冷凍との組み合わせシステム;ヒートポンプシステム;氷の製造または貯蔵;気体の液化または固体化)
要約【課題】簡潔な構成で、熱交換器等からの冷媒漏洩の発生時に屋内空間への漏洩冷媒の急速な流出を抑制できるヒートポンプ装置を提供する。
【解決手段】ヒートポンプ装置は、室外熱交換器14及び水熱交換器32と、室外熱交換器14と水熱交換器32を接続し、冷媒が封入された冷媒配管11と、水熱交換器32に接続され、水が封入された水配管35と、建物1の屋内3に配置された中継機30の外郭をなし、水熱交換器32を内部に収容する中継機筐体38とを備える。中継機筐体38には、中継機筐体38の底面から予め設定された基準高さ以上の位置に貫通孔39が形成される。中継機筐体38は、少なくとも底面から基準高さ未満の範囲において、中継機筐体38内の気体の屋内3への漏出を防止可能である。冷媒配管11及び水配管35は、貫通孔39内に通される。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項１】
冷媒と空気との間で熱を交換する第１熱交換器と、
前記冷媒と水との間で熱を交換する第２熱交換器と、
前記第１熱交換器と前記第２熱交換器を接続し、前記冷媒が封入された冷媒配管と、
前記第２熱交換器に接続され、水が封入された水配管と、
建物の屋内に配置された中継機の外郭をなし、前記第２熱交換器を内部に収容する中継機筐体と、を備え、
前記中継機筐体には、前記中継機筐体の底面から予め設定された基準高さ以上の位置に貫通孔が形成され、
前記中継機筐体は、少なくとも前記底面から前記基準高さ未満の範囲において、前記中継機筐体内の気体の前記屋内への漏出を防止可能であり、
前記冷媒配管及び前記水配管は、前記貫通孔内に通されるヒートポンプ装置。
続きを表示（約 890 文字）【請求項２】
前記中継機筐体内に設けられた撹拌ファンと、
前記中継機筐体内に設けられ、前記冷媒を検知可能なセンサと、をさらに備え、
前記撹拌ファンは、前記センサが前記冷媒を検知しない場合に動作し、前記センサが前記冷媒を検知した場合に停止する請求項１に記載のヒートポンプ装置。
【請求項３】
前記第２熱交換器の上端は、前記基準高さより下方に配置される請求項１又は請求項２のいずれか一項に記載のヒートポンプ装置。
【請求項４】
前記貫通孔は、前記中継機筐体の上面部に形成される請求項１又は請求項２のいずれか一項に記載のヒートポンプ装置。
【請求項５】
前記貫通孔は、前記建物の天井裏に配置される請求項１又は請求項２のいずれか一項に記載のヒートポンプ装置。
【請求項６】
前記基準高さは、前記建物の床面から天井面までの高さ以上である請求項５に記載のヒートポンプ装置。
【請求項７】
前記天井裏には、前記貫通孔から前記建物の屋外に通じるダクトが設けられ、
前記冷媒配管は、前記ダクト内を通され、
前記ダクト内に設けられた排気ファンをさらに備えた請求項５に記載のヒートポンプ装置。
【請求項８】
前記貫通孔は、前記建物の天井裏に配置され、
前記天井裏には、前記貫通孔から前記建物の屋外に通じるダクトが設けられ、
前記冷媒配管は、前記ダクト内を通され、
前記ダクト内に設けられた排気ファンをさらに備え、
前記排気ファンは、前記センサが前記冷媒を検知した場合に動作する請求項２に記載のヒートポンプ装置。
【請求項９】
前記中継機筐体は、電気品を内部に収容し、
前記電気品に接続された電気配線は、前記貫通孔内に通される請求項１又は請求項２のいずれか一項に記載のヒートポンプ装置。
【請求項１０】
前記電気品は、前記基準高さよりも上方に配置される請求項９に記載のヒートポンプ装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本開示は、ヒートポンプ装置に関するものである。
続きを表示（約 1,900 文字）【背景技術】
【０００２】
ヒートポンプ装置においては、冷媒を循環させる冷媒回路と、熱媒体を流通させる熱媒体回路と、冷媒と熱媒体との熱交換を行う熱交換器と、少なくとも熱交換器を収容する室内機と、を備え、室内機は、熱交換器を収容する容器を有しており、容器には、室内空間を介さずに屋外と連通する第１開口部が形成されているものが知られている（例えば、特許文献１参照）。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
国際公開第２０１８／１６７８６１号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
しかしながら、特許文献１に示されるようなヒートポンプ装置においては、冷媒と熱媒体との熱交換を行う熱交換器を収容する室内機の筐体内に、別途、熱交換器を収容する密閉容器を設ける必要がある。
【０００５】
本開示は、このような課題を解決するためになされたものである。その目的は、冷媒が循環する冷媒回路と、熱媒体が循環する熱媒体回路とを備え、冷媒と熱媒体との間で熱交換を行う熱交換器が建物の屋内に配置されたヒートポンプ装置において、簡潔な構成で、熱交換器等からの冷媒漏洩の発生時に、屋内の空間への漏洩冷媒の急速な流出を抑制できるヒートポンプ装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本開示に係るヒートポンプ装置は、冷媒と空気との間で熱を交換する第１熱交換器と、前記冷媒と水との間で熱を交換する第２熱交換器と、前記第１熱交換器と前記第２熱交換器を接続し、前記冷媒が封入された冷媒配管と、前記第２熱交換器に接続され、水が封入された水配管と、建物の屋内に配置された中継機の外郭をなし、前記第２熱交換器を内部に収容する中継機筐体と、を備え、前記中継機筐体には、前記中継機筐体の底面から予め設定された基準高さ以上の位置に貫通孔が形成され、前記中継機筐体は、少なくとも前記底面から前記基準高さ未満の範囲において、前記中継機筐体内の気体の前記屋内への漏出を防止可能であり、前記冷媒配管及び前記水配管は、前記貫通孔内に通される。
【発明の効果】
【０００７】
本開示に係るヒートポンプ装置によれば、冷媒と熱媒体との間で熱交換を行う熱交換器が建物の屋内に配置されたヒートポンプ装置において、簡潔な構成で、熱交換器等からの冷媒漏洩の発生時に、屋内の空間への漏洩冷媒の急速な流出を抑制できるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【０００８】
実施の形態１に係るヒートポンプ装置の全体構成を示す図である。
実施の形態１に係るヒートポンプ装置が備える中継機の構成を模式的に示す図である。
実施の形態１に係るヒートポンプ装置の制御系統の構成を示すブロック図である。
実施の形態１に係るヒートポンプ装置が備える中継機の別例の構成を模式的に示す図である。
実施の形態１に係るヒートポンプ装置の変形例の構成を模式的に示す図である。
実施の形態１に係るヒートポンプ装置の制御装置の機能を実現する構成の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【０００９】
本開示に係るヒートポンプ装置を実施するための形態について添付の図面を参照しながら説明する。各図において、同一又は相当する部分には同一の符号を付して、重複する説明は適宜に簡略化又は省略する。以下の説明においては便宜上、図示の状態を基準に各構造の位置関係を表現することがある。なお、本開示は以下の実施の形態に限定されることなく、本開示の趣旨を逸脱しない範囲において、各実施の形態の自由な組み合わせ、各実施の形態の任意の構成要素の変形、又は各実施の形態の任意の構成要素の省略が可能である。
【００１０】
実施の形態１．
図１から図６を参照しながら、本開示の実施の形態１について説明する。図１はヒートポンプ装置の全体構成を示す図である。図２はヒートポンプ装置が備える中継機の構成を模式的に示す図である。図３はヒートポンプ装置の制御系統の構成を示すブロック図である。図４はヒートポンプ装置が備える中継機の別例の構成を模式的に示す図である。図５はヒートポンプ装置の変形例の構成を模式的に示す図である。図６はヒートポンプ装置の制御装置の機能を実現する構成の一例を示す図である。
（【００１１】以降は省略されています）

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