特許ウォッチ

公開番号2025099304
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-03
出願番号2023215859
出願日2023-12-21
発明の名称電気掃除機
出願人三菱電機株式会社
代理人弁理士法人高田・高橋国際特許事務所
主分類A47L 9/10 20060101AFI20250626BHJP(家具;家庭用品または家庭用設備;コーヒーひき;香辛料ひき;真空掃除機一般)
要約【課題】集塵部を掃除機本体に着脱する際の使用者のストレスを軽減することのできる電気掃除機を提供する。
【解決手段】本開示に係る電気掃除機の把持部側を上方、吸引部側を下方、集塵部の中心軸に対して吸引部に近い方を後方、後方と反対の方向を前方とした場合に、集塵部は、集塵部の上前方部に設けられた第一の引っ掛かり部と、集塵部の下後方部に設けられた第二の引っ掛かり部とを有する。掃除機本体は、第一の引っ掛かり部を掛けるための係合部と、第二の引っ掛かり部を固定するためのラッチと、ラッチを付勢するバネとを有する。ラッチが第二の引っ掛かり部を固定していない状態からラッチに第二の引っ掛かり部を押し当てることでラッチが第二の引っ掛かり部を固定する状態となる。ラッチが第二の引っ掛かり部を固定した状態から第二の引っ掛かり部をラッチから遠ざけることによりラッチによる第二の引っ掛かり部の固定が解除される。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
吸引力を発生させる電動送風機と、
電動送風機を収容し、吸引された空気が通る吸引部と、使用者が把持する把持部とを有する掃除機本体と、
吸引した塵埃を収容し、前記掃除機本体に着脱可能に装着される集塵部と、
を備え、
前記把持部側を上方、前記吸引部側を下方、前記集塵部の中心軸に対して前記吸引部に近い方を後方、前記後方と反対の方向を前方とした場合に、前記集塵部は、前記集塵部の上前方部に設けられた第一の引っ掛かり部と、前記集塵部の下後方部に設けられた第二の引っ掛かり部とを有し、
前記掃除機本体は、前記第一の引っ掛かり部を掛けるための係合部と、前記第二の引っ掛かり部を固定するためのラッチと、前記ラッチを付勢するバネとを有し、
前記ラッチが前記第二の引っ掛かり部を固定していない状態から前記ラッチに前記第二の引っ掛かり部を押し当てることで前記ラッチが前記第二の引っ掛かり部を固定する状態となり、
前記ラッチが前記第二の引っ掛かり部を固定した状態から前記第二の引っ掛かり部を前記ラッチから遠ざけることにより前記ラッチによる前記第二の引っ掛かり部の固定が解除される電気掃除機。
続きを表示（約 620 文字）【請求項２】
前記バネは、前記前方と前記後方とを結ぶ直線に対してほぼ平行な方向に伸縮する請求項１に記載の電気掃除機。
【請求項３】
前記ラッチは、回転軸部を中心として回動可能である請求項１または請求項２に記載の電気掃除機。
【請求項４】
前記バネは、コイルバネである請求項１または請求項２に記載の電気掃除機。
【請求項５】
前記バネは、板バネである請求項１または請求項２に記載の電気掃除機。
【請求項６】
前記ラッチは、前記第二の引っ掛かり部の爪に接触可能な斜面を有し、
前記ラッチが前記第二の引っ掛かり部を固定していない状態から前記ラッチに前記第二の引っ掛かり部を押し当てると、前記爪が前記斜面を乗り越えて前記第二の引っ掛かり部が前記ラッチを変位させることで、前記ラッチが前記第二の引っ掛かり部を固定する状態となる請求項１または請求項２に記載の電気掃除機。
【請求項７】
前記ラッチが前記第二の引っ掛かり部を固定した状態から前記第二の引っ掛かり部を前記ラッチから遠ざけると、前記第二の引っ掛かり部が前記ラッチを変位させることで、前記ラッチによる前記第二の引っ掛かり部の固定が解除される請求項１または請求項２に記載の電気掃除機。
【請求項８】
前記バネの発生する力が５Ｎ～１０Ｎである請求項１または請求項２に記載の電気掃除機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本開示は、電気掃除機に関する。
続きを表示（約 2,100 文字）【背景技術】
【０００２】
下記特許文献１に開示された従来の電気掃除機は、塵埃を吸引するための電動送風機を収納した筐体を有する駆動装置と、吸引した塵埃を収容するように筐体に着脱可能に装着されて電動送風機と連通する集塵装置と、集塵装置の筐体への装着状態を解除可能にロックするロック機構とを備え、ロック機構は、筐体の外面に設けられた第１係止部と、第１係止部と係脱可能に集塵装置の外面に設けられた第２係止部とを有し、筐体は両側面を有し、筐体に集塵装置が装着された状態において、ロック機構は、筐体の両側面の一方側に配置されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０２１－６９４８１号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
上述した従来の電気掃除機では、掃除機本体への集塵部の固定部が上方、位置決めの引っ掛かり部が下方にあり、集塵部を掃除機本体から外す際に手首を反らす必要があるため手首に負担がかかる。掃除機本体を傾けたりなどして手首の負担を軽減することもできるが、着脱のための動作が増えることとなる。また、集塵部を着脱するためにボタンあるいはレバーを指で押したり、引き下げたりする操作が必要であり、集塵部を掃除機本体から外したり装着したりするために手が動く方向とは異なる方向に指に力を入れて操作する必要があるため操作にストレスがかかる。
【０００５】
本開示は、上述のような課題を解決するためになされた。本開示の目的は、集塵部を掃除機本体に着脱する際の使用者のストレスを軽減することのできる電気掃除機を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本開示に係る電気掃除機は、吸引力を発生させる電動送風機と、電動送風機を収容し、吸引された空気が通る吸引部と、使用者が把持する把持部とを有する掃除機本体と、吸引した塵埃を収容し、掃除機本体に着脱可能に装着される集塵部と、を備え、把持部側を上方、吸引部側を下方、集塵部の中心軸に対して吸引部に近い方を後方、後方と反対の方向を前方とした場合に、集塵部は、集塵部の上前方部に設けられた第一の引っ掛かり部と、集塵部の下後方部に設けられた第二の引っ掛かり部とを有し、掃除機本体は、第一の引っ掛かり部を掛けるための係合部と、第二の引っ掛かり部を固定するためのラッチと、ラッチを付勢するバネとを有し、ラッチが第二の引っ掛かり部を固定していない状態からラッチに第二の引っ掛かり部を押し当てることでラッチが第二の引っ掛かり部を固定する状態となり、ラッチが第二の引っ掛かり部を固定した状態から第二の引っ掛かり部をラッチから遠ざけることによりラッチによる第二の引っ掛かり部の固定が解除されるものである。
【発明の効果】
【０００７】
本開示によれば、集塵部を掃除機本体に着脱する際の使用者のストレスを軽減することのできる電気掃除機を提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【０００８】
実施の形態１に係る電気掃除機を備えた掃除機システムを示す斜視図である。
図１に示す掃除機システムが備える電気掃除機を示す斜視図である。
掃除機本体の縦断面図である。
図３の一部を拡大した断面図である。
図３の一部を拡大した断面図である。
集塵部を外した状態のラッチの正面図である。
集塵部を外した状態のラッチの斜視図である。
比較例における集塵部を取り外すときの手首の動きを説明する図である。
ラッチが第二の引っ掛かり部を固定した状態から第二の引っ掛かり部を遠ざける動作をしたときの力の作用を示す断面図である。
実施の形態２に係る電気掃除機のラッチの周辺を示す縦断面図である。
【発明を実施するための形態】
【０００９】
以下、図面を参照して実施の形態について説明する。各図において共通または対応する要素には、同一の符号を付して、説明を簡略化または省略する。なお、本開示で角度に言及した場合において、和が３６０度となる優角と劣角とがあるときには原則として劣角の角度を指すものとし、和が１８０度となる鋭角と鈍角とがある場合には原則として鋭角の角度を指すものとする。以下に示す実施の形態に示した構成は、本開示に係る技術的思想の一例を示すものであり、別の公知の技術と組み合わせることも可能であるし、本開示に記載の複数の技術的思想を組み合わせることも可能である。また、本開示の要旨を逸脱しない範囲で、構成の一部を省略または変更することも可能である。
【００１０】
実施の形態１．
図１は、実施の形態１に係る電気掃除機を備えた掃除機システムを示す斜視図である。図２は、図１に示す掃除機システムが備える電気掃除機を示す斜視図である。図１に示すように、掃除機システム１は、電気掃除機２と保持装置３とを備える。電気掃除機２は、掃除機本体４と、吸込具５と、管体６とを備える。
（【００１１】以降は省略されています）

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