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公開番号
2025113226
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-01
出願番号
2025008591
出願日
2025-01-21
発明の名称
ノック式筆記具
出願人
三菱鉛筆株式会社
代理人
弁理士法人太陽国際特許事務所
主分類
B43K
24/08 20060101AFI20250725BHJP(筆記用または製図用の器具;机上付属具)
要約
【課題】ノックボタンの山型突起の潰れ変形を抑制し、ノック解除停止衝撃が緩和され、リフィルのインク気泡の発生抑制と衝撃音の低下を図る。
【解決手段】ノックボタンの先端近傍の外周に複数個突設されるとともにガイド突起と、前記ガイド突起の後端に形成されるとともに後方へ逆V字状に突出する山型突起と、軸筒の後端近傍の内周面に複数本形成される長手方向の溝であるとともに前記ガイド突起が収容された状態で長手方向へ摺動可能なガイド溝と、前記ガイド溝の後端に形成されるとともに後方へ逆V字状に陥凹する山型内壁と、を備え、前記山型内壁の角度をαとし、前記山型突起の角度をβとしたとき、α<βである、ノック式筆記具。
【選択図】図8A
特許請求の範囲
【請求項1】
軸筒と、
前記軸筒に収容されるとともにノック動作に伴い前記軸筒から先端が出没するリフィルと、
前記軸筒と前記リフィルとの間に介装されるとともに前記リフィルを後方へ付勢するノックスプリングと、
後端面にカムが形成されるとともに略円筒形状を呈するカム部及び前記カム部から後方へ突出するとともにより小径の棒状を呈する押圧棒を有し、前記リフィルの後端に当接する回転子と、
前記押圧棒が内部空間に挿入されて当接するとともに前記カム部の後端に当接しつつ前記軸筒の後端から一部が突出するノックボタンと、
前記ノックボタンの先端近傍の外周に複数個突設されるとともにガイド突起と、
前記ガイド突起の後端に形成されるとともに後方へ逆V字状に突出する山型突起と、
前記軸筒の後端近傍の内周面に複数本形成される長手方向の溝であるとともに前記ガイド突起が収容された状態で長手方向へ摺動可能なガイド溝と、
前記ガイド溝の後端に形成されるとともに後方へ逆V字状に陥凹する山型内壁と、
前記ガイド溝の間に位置する突条であるガイド突条と、
前記ガイド突条の先端面に形成される内周カムと、
前記ノックボタンの先端面に形成されるノックカムと、
前記回転子の後端面に形成され前記ノックカムと噛み合う回転カムと、
前記回転カムの外周側に形成され前記内周カムと噛み合う複数の係合カムと、
前記回転子の先端面であり、後方へ傾斜する傾斜面と、
を備え、
前記山型内壁の角度をαとし、
前記山型突起の角度をβとしたとき、
α<β
である、ノック式筆記具。
続きを表示(約 160 文字)
【請求項2】
前記角度αのうち、頂点を通る仮想軸線に対して反回転方向側の角度をα
1
とし、
前記角度βのうち、頂点を通る仮想軸線に対して反回転方向側の角度をβ
1
としたとき、
α
1
<β
1
である、請求項1記載のノック式筆記具。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は回転カムを用いたノック機構を有するノック式筆記具に関する。
続きを表示(約 3,200 文字)
【背景技術】
【0002】
回転カムを用いたいわゆるカーンノック機構と称される筆記具は、特許文献1~4のようにノック機構部が回転子、ノックボタン及び内筒で構成されており、回転子に当接したリフィルを介して伝えられるバネの付勢力により、軸方向に前後の繰出し動作が可能となっている。またノックボタン及び回転子には外筒部に突起があり、その突起が内筒の内面に設けた縦溝に収まることで、回転子はノック時以外では回転しない構造に、ノックボタンは常に回転できない構造となっている。この内筒内径部の縦溝への挿入性を高めるため、ノックボタン外周側の突起は、軸後方(すなわち、挿入方向)側の先端を山型としている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開昭48-37222号公報
実開昭48-48730号公報
特開2023-20632号公報
特開2023-85968号公報
特開2009-45825号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ノック解除時は、バネの付勢力が回転子を介してノックボタンに伝達され、ノックボタン外周部に形成される山型の突起が内筒内側の溝の後端壁に当接することで停止する。この時の当接に伴う衝撃によって、ノックボタンの山型の突起の後端部分が徐々に変形すると、ノック解除時のノックボタンの位置が徐々に後退する。そして、それに伴いノックボタンの軸筒からの出寸法が増して全長が伸びてしまうことがある。これに伴い、停止時の衝撃によりリフィルのインクに気泡が発生するという不具合が生じることがある。そこで特許文献5のように衝撃を低減させるカム構造があるが、ノックボタンが戻る際に不連続的な動作となり使用に際して違和感が生ずる。そこで、従来と操作感が変わらず、衝撃を緩和することの可能なノック式筆記具を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記の課題に鑑み、本開示の実施態様に係るノック式筆記具は、軸筒と、
前記軸筒に収容されるとともにノック動作に伴い前記軸筒から先端が出没するリフィルと、
前記軸筒と前記リフィルとの間に介装されるとともに前記リフィルを後方へ付勢するノックスプリングと、
後端面にカムが形成されるとともに略円筒形状を呈するカム部及び前記カム部から後方へ突出するとともにより小径の棒状を呈する押圧棒を有し、前記リフィルの後端に当接する回転子と、
前記押圧棒が内部空間に挿入されて当接するとともに前記カム部の後端に当接しつつ前記軸筒の後端から一部が突出するノックボタンと、
前記ノックボタンの先端近傍の外周に複数個突設されるとともにガイド突起と、
前記ガイド突起の後端に形成されるとともに後方へ逆V字状に突出する山型突起と、
前記軸筒の後端近傍の内周面に複数本形成される長手方向の溝であるとともに前記ガイド突起が収容された状態で長手方向へ摺動可能なガイド溝と、
前記ガイド溝の後端に形成されるとともに後方へ逆V字状に陥凹する山型内壁と、
前記ガイド溝の間に位置する突条であるガイド突条と、
前記ガイド突条の先端面に形成される内周カムと、
前記ノックボタンの先端面に形成されるノックカムと、
前記回転子の後端面に形成され前記ノックカムと噛み合う回転カムと、
前記回転カムの外周側に形成され前記内周カムと噛み合う複数の係合カムと、
前記回転子の先端面であり、後方へ傾斜する傾斜面と、
を備え、
前記山型内壁の角度をαとし、
前記山型突起の角度をβとしたとき、
α<β
である。
【0006】
上記ノック式筆記具においては、前記角度αのうち、頂点を通る仮想軸線に対して反回転方向側の角度をα
1
とし、
前記角度βのうち、頂点を通る仮想軸線に対して反回転方向側の角度をβ
1
としたとき、
α
1
<β
1
であることが望ましい。
【発明の効果】
【0007】
本開示のノック式筆記具は上記のように構成されているので、ノックボタンの山型突起の潰れ変形を抑制し、ノック解除停止衝撃が緩和され、リフィルのインク気泡の発生抑制と衝撃音の低下を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
第一実施形態のボールペンの正面図である。
図1Aのボールペンの側面図である。
図1AのI-I断面図である。
図1Aのボールペンで用いられる内軸の正面図である。
図2Aの内軸の側面図である。
図2Aの内軸の平面図である。
図2Aの内軸の底面図である。
図2AのII-II断面図である。
ガイド溝の後端部分を拡大して示す。
図1Aのボールペンで用いられる回転子の正面図である。
図3Aの回転子の側面図である。
図3Aの回転子の前方斜視図である。
図3Aの回転子の後方斜視図である。
図3Aの回転子の平面図である。
図3Aの回転子の底面図である。
図3AのIII-III断面図である。
図1Aのボールペンで用いられるノックボタンの正面図である。
図4Aのノックボタンの側面図である。
図4Aのノックボタンの前方斜視図である。
図4Aのノックボタンの平面図である。
図4Aのノックボタンの底面図である。
図4AのIV-IV断面図である。
ガイド突起の後端部分を拡大して示す。
図1Cにおいて後端部分を拡大して示す。
筆記状態のボールペンの正面図である。
図6Aのボールペンの斜視図である。
図6AのVI-VI断面図である。
図6Cにおいて後端部分を拡大して示す。
ガイド溝におけるガイド突起の陥入状態を示す模式図である。
図8Aにおいてガイド突起が最後端に位置した状態を示す模式図である。
ガイド溝におけるガイド突起の陥入状態の別の例を示す模式図である。
図9Aにおいてガイド突起が最後端に位置した状態を示す模式図である。
図9Aにおいてガイド突起が最後端に位置した別の状態を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照しつつ本開示の実施形態を説明する。なお、各図面において共通して付されている符号は、各図面の説明において言及されていない場合であっても、共通の構成又は部材を指し示すものである。また、以下の説明では、ボールペンにおいてボールペンチップが位置する側を「先端」とし、その反対側、すなわちノックボタンが位置する側を「後端」とする。また、ボールペンにおける任意の位置において、先端の方向を「前方」とし、後端の方向を「後方」とする。
【0010】
(1)第一実施形態
(1-1)ボールペン10の全体構成
図1A~図1Cを参照しつつ、第一実施形態のノック式筆記具としてのボールペン10の全体構成を説明する。図1Aは、ボールペン10の正面図であり、図1Bは図1Aのボールペン10の側面図であり、図1Cは図1AのI-I断面図である。図1A~図1Cは、非筆記状態のボールペン10を表している。
(【0011】以降は省略されています)
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