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公開番号2025113453
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-01
出願番号2025089158
出願日2025-05-28
発明の名称ガス流量計測装置
出願人パナソニックIPマネジメント株式会社
代理人弁理士法人有古特許事務所
主分類G01F 3/22 20060101AFI20250725BHJP(測定;試験)
要約【課題】 ガスの流量計測の精度をさらに向上することのできるガス流量計測装置を提供する。
【解決手段】 ガス流量計測装置1は、ガスの瞬時流量Qを計測する計測装置22と、計測装置22の動作を制御する制御装置20と、記憶装置21と、を備え、制御装置20は、計測装置22に対して第1期間T1ごとにガスの瞬時流量Qを計測させる流量計測処理(S3)と、計測された瞬時流量Qを第2期間T2に対応する回数だけ収集し、収集した複数の瞬時流量Qについて標準偏差σを算出する偏差算出処理(S5)と、算出した標準偏差σが、記憶装置21に記憶されている閾値σt以上か否かを判断する判断処理(S9)と、を実行する。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
ガスの瞬時流量を計測する計測装置と、前記計測装置の動作を制御する制御装置と、記憶装置と、を備え、
前記制御装置は、
前記計測装置に対して所定の第1期間ごとにガスの瞬時流量を計測させる流量計測処理と、
前記流量計測処理により計測された瞬時流量を、前記第1期間よりも長い所定の第2期間に対応する回数だけ収集し、収集した複数の瞬時流量について標準偏差を算出する偏差算出処理と、
前記偏差算出処理により算出した前記標準偏差が、前記記憶装置に記憶されている所定の閾値以上か否かを判断する判断処理と、を実行する、
ガス流量計測装置。
続きを表示(約 480 文字)【請求項2】
前記閾値は、前記第2期間でのガスの流量に応じて異なる値が、前記記憶装置に記憶されている、
請求項1に記載のガス流量計測装置。
【請求項3】
前記制御装置は、
前記記憶装置にガスの瞬時流量を記憶すると共に、前記判断処理により前記標準偏差が前記閾値以上と判断された前記第2期間中に計測された瞬時流量を前記記憶装置から削除する、
請求項1に記載のガス流量計測装置。
【請求項4】
前記計測装置は、ガスが通流する流路を介して超音波を互いに送受信する一対の超音波送受波器を有し、
前記制御装置は前記流量計測処理において、前記一対の超音波送受波器の間での超音波の伝搬時間に基づいてガスの瞬時流量を計測する、
請求項1に記載のガス流量計測装置。
【請求項5】
前記制御装置は、前記判断処理により前記標準偏差が前記閾値以上と判断された場合に、前記計測装置を構成する電子回路のリセットを行うリセット処理を実行する、
請求項1に記載のガス流量計測装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、ガスが供給される配管内におけるガスの流量を計測するガス流量計測装置に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来、例えば各個人家庭などのガスの需要家宅へは配管を通じて燃料用のガスが供給されている。そして、各需要家宅でのガスの使用量に応じて、課金したり割引サービスを提供したりするため、配管にはガス流量計測装置が取り付けられ、需要家宅ごとのガスの使用量(消費量)を計測できるようになっている。このようなガス流量計測装置としては、例えば超音波式やサーマル式などの装置が、ガスの瞬時流量を正確に計測できるものとして知られている。
【0003】
ところで、特許文献1には、ガスの流量の計測精度を更に向上することを目的とする流量計測装置が提案されている。具体的には、特許文献1では、ガスが流れる配管内で生じる脈動(すなわち、ガスの圧力変動)が計測誤差を誘引することに着目し、この脈動に起因する計測誤差を解消する方法を提案している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2001-349752号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、ガスの流量計測に誤差を生じさせる要因となる現象は脈動だけではない。
【0006】
そこで本開示は、更なる計測精度の向上を図ることができるガス流量計測装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示のガス流量計測装置は、ガスの瞬時流量を計測する計測装置と、計測装置の動作を制御する制御装置と、記憶装置と、を備え、制御装置は、計測装置に対して所定の第1期間ごとにガスの瞬時流量を計測させる流量計測処理と、流量計測処理により計測された瞬時流量を、第1期間よりも長い所定の第2期間に対応する回数だけ収集し、収集した複数の瞬時流量について標準偏差を算出する偏差算出処理と、偏差算出処理により算出した標準偏差が、記憶装置に記憶されている所定の閾値以上か否かを判断する判断処理と、を実行する。
【発明の効果】
【0008】
本開示に係るガス流量計測装置によれば、より正確にガスの流量を計測することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、実施の形態に係るガス流量計測装置の模式図である。
図2は、ガス流量計測装置の動作を示すフローチャートである。
図3は、標準偏差に関する複数の閾値に関する参照データを示す図表である。
図4は、変形例2に係るガス流量計測装置の模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
先に説明したように、ガスの圧力変動である脈動は、ガスの流量計測に誤差を生じさせる1つの要因である。しかしながら、流量の計測精度に影響を与える要因は脈動以外にも様々なものが存在する。そして、本発明者らによる検証の結果、例えば計測装置自体の不安定な動作等に起因して、ガスの計測値が、脈動による場合よりも短い周期で変動する(ばらつく)現象が生じ得ることを発見した。そこで本発明者は、このような短周期での計測値のばらつきに起因する計測精度の低下を解消するべく、本開示に係るガス流量計測装置を発明するに至った。
(【0011】以降は省略されています)

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