TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025114650
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-05
出願番号
2025075077,2023088703
出願日
2025-04-30,2014-08-26
発明の名称
水素製造用シリコン微細粒子
出願人
日新化成株式会社
代理人
個人
主分類
C01B
3/06 20060101AFI20250729BHJP(無機化学)
要約
【課題】工業性に優れた水素製造を実現し得る水素製造用シリコン微細粒子を提供する。
【解決手段】本発明の1つの水素製造用シリコン微細粒子は、結晶子径が100nm以下であり、表面の酸化膜が除去されておらず、且つ水素発生能を有する。この水素製造用シリコン微細粒子によれば、表面の酸化膜が除去されていないシリコン微細粒子であっても、工業的に利用し得る水素発生を実現することができる。
【選択図】図14
特許請求の範囲
【請求項1】
シリコンの切粉又はシリコンの研磨屑を粉砕することにより、シリコン微細粒子を形成する粉砕部と、
前記シリコン微細粒子を水又は水溶液に接触及び/又は該水又は該水溶液中に分散させることにより水素を発生させる水素発生部と、
を備える、
水素製造装置。
続きを表示(約 1,500 文字)
【請求項2】
前記粉砕部によって得られた前記シリコン微細粒子にフッ化水素酸又はフッ化アンモニウム水溶液を接触させる表面酸化膜除去部をさらに備え、
前記水素発生部は、前記フッ化水素酸又は前記フッ化アンモニウム水溶液に接触させた前記シリコン微細粒子を、水又は水溶液に接触及び/又は該水又は該水溶液中に分散させることにより水素を発生させる、
請求項1に記載の水素製造装置。
【請求項3】
前記フッ化水素酸又は前記フッ化アンモニウム水溶液に接触させた前記シリコン微細粒子の表面を親水化処理する親水化処理部をさらに備え、
前記親水化処理部は、前記シリコン微細粒子の表面に界面活性剤又は硝酸を接触させる、
請求項2に記載の水素製造装置。
【請求項4】
前記水素発生部から出された前記シリコン微細粒子に、フッ化水素酸又はフッ化アンモニウム水溶液を再度接触させる追加的表面酸化膜除去部と、
前記追加的表面酸化膜除去部によって前記フッ化水素酸又は前記フッ化アンモニウム水溶液に再度接触させた前記シリコン微細粒子を、水又は水溶液中に接触及び/又は分散させることにより水素を発生させる追加的水素発生部をさらに備える、
請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の水素製造装置。
【請求項5】
前記水素発生部において、前記水又は前記水溶液の水素イオン濃度指数(pH)を変化させることにより水素発生速度及び/又は水素発生量を調整する調整部をさらに備えた、
請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の水素製造装置。
【請求項6】
シリコンの切粉又はシリコンの研磨屑を粉砕することにより、シリコン微細粒子を形成する粉砕工程と、
前記シリコン微細粒子を水又は水溶液に接触及び/又は該水又は該水溶液中に分散させることにより水素を発生させる水素発生工程と、
を含む、
水素製造方法。
【請求項7】
前記水素発生工程の前に、前記粉砕工程によって得られた前記シリコン微細粒子にフッ化水素酸又はフッ化アンモニウム水溶液を接触させる表面酸化膜除去工程をさらに含み、
前記水素発生工程は、前記フッ化水素酸又は前記フッ化アンモニウム水溶液に接触させた前記シリコン微細粒子を、水又は水溶液中に接触及び/又は分散させることにより水素を発生させる、
請求項6に記載の水素製造方法。
【請求項8】
前記水素発生工程の前に、前記フッ化水素酸又は前記フッ化アンモニウム水溶液に接触させた前記シリコン微細粒子の表面を親水化処理する親水化処理工程をさらに含み、
請求項7に記載の水素製造方法。
【請求項9】
前記水素発生工程の途中、又はその後に、前記シリコン微細粒子にフッ化水素酸又はフッ化アンモニウム水溶液を再度接触させる追加的表面酸化膜除去工程と、
前記追加的表面酸化膜除去工程の後、前記シリコン微細粒子を前記水又は前記水溶液中に再度接触及び/又は分散させることにより水素を発生させる追加的水素発生工程と、を含む、
請求項6乃至請求項8のいずれか1項に記載の水素製造方法。
【請求項10】
前記水素発生工程において、前記水又は前記水溶液の水素イオン濃度指数(pH)を変化させることにより水素発生速度及び/又は水素発生量を調整する、
請求項6乃至請求項9のいずれか1項に記載の水素製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、水素製造装置、水素製造方法、水素製造用シリコン微細粒子、及び水素製造用シリコン微細粒子の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、資源枯渇への対策や環境保護の観点から、次世代エネルギーの候補の1つとして燃料電池が注目されている。そのため、石油に代わる代替燃料として燃料電池に用いられる水素の製造技術の開発が、今後の燃料電池分野の発展の成否を占う意味で中心的な役割を果たすといえる。このようなエネルギー源として水素を製造する従来技術として、平均粒径2μm(ミクロン)以下のケイ素の微粉末と水を接触させることによって、水素を製造する技術が開示されている(例えば、特許文献1)。
【0003】
一方、ケイ素の粉末については、本願発明者らによって、シリコンウェハから粉砕して微細粒子化したものに限らず、シリコン基材(インゴット)から薄板の基板(ウェハ)を形成する際の、いわゆる切削切粉と称されるシリコン粒子を素材として、シリコン微細粒子を製造する方法、及び得られたシリコン微細粒子をシリコンインクや太陽電池に応用する技術が開示されている(例えば、特許文献2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2004-115349号公報
特開2012-229146号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、従来技術で開示されている水素を製造する技術においては、15gのケイ素粉末から得られる水素ガス発生量が、1時間反応させた場合において、0.2mmol(ミリモーラ)~2.9mmolの範囲にとどまるため、実際に産業に実用化するにあたって充分な発生量を得ることは出来ていない。
【0006】
一方、シリコン粒子については、資源の有効活用及び環境保護の観点から、例えば、通常は廃棄物として取り扱われる、シリコンの切削によって形成される切粉又はシリコンの研磨屑から得られるシリコン粒子の有効活用が望まれる。
【0007】
本発明は、上述の技術課題の少なくとも1つを解消し、シリコン廃棄物を有効活用するとともに、経済性及び工業性に優れた水素製造装置及び水素製造方法の実現に大いに貢献するものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本願発明者らは、半導体分野において、大量に廃棄されている半導体製品の生産過程のシリコンの切削加工において、通常は廃棄物として取り扱われる、シリコンの微細な切屑や切粉(以下、総称して「シリコンの切粉」ともいう)、又はシリコンの研磨屑の有効活用に着眼し、実用性及び工業性に優れた水素の製造技術について、鋭意研究に取り組んだ。その結果、シリコン廃棄物を有効活用するとともに、温和な条件下であっても、大量の水素を製造することができることを見出した。本発明は、上述の視点に基づいて創出されたものである。
【0009】
本発明の1つの水素製造装置は、シリコンの切粉又はシリコンの研磨屑を粉砕することにより、シリコン微細粒子を形成する粉砕部と、そのシリコン微細粒子を水又は水溶液に接触及び/又は該水又は該水溶液中に分散させることにより水素を発生させる水素発生部とを備える。
【0010】
この水素製造装置によれば、例えば、半導体製品の生産過程におけるシリコンの切削加工によって通常は廃棄物として取り扱われるシリコンの切粉又はシリコンの研磨屑を出発材料として、実用に耐え得る量の水素を確度高く製造することが可能となる。このように、この水素製造装置は、いわば廃棄物といえるシリコンの切粉又はシリコンの研磨屑を有効活用し、環境保護に大きく貢献するのみならず、例えば、燃料電池という次世代のエネルギー資源として活用される水素の製造コストを大幅に削減することを実現する。従って、この水素製造装置によれば、水素の製造における工業生産性を格段に向上させることができる。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
日新化成株式会社
水素製造用シリコン微細粒子
1日前
日新化成株式会社
粉粒体中の異物の検査・排出装置
3か月前
東ソー株式会社
鉄含有小細孔ゼオライト
8日前
エア・ウォーター株式会社
システム
14日前
燐化学工業株式会社
精製リン酸およびその製造方法
1か月前
東芝ライテック株式会社
オゾン発生装置
2日前
三菱マテリアル株式会社
超硬合金粉末の製造方法
7日前
株式会社合同資源
ヨウ化銅の製造方法
7日前
株式会社合同資源
ヨウ化水素ガスの製造方法
1か月前
三浦工業株式会社
管理装置
8日前
旭化成株式会社
水酸化物の製造方法
14日前
公立大学法人大阪
リン化コバルト炭素複合粒子
6日前
株式会社大木工藝
活性炭及び活性炭製造方法
27日前
DIC株式会社
モリブデン化合物の回収方法
29日前
日東電工株式会社
炭酸塩生成システム
8日前
太平洋セメント株式会社
無機酸化物中空粒子
1か月前
堺化学工業株式会社
チタン酸凝集体の製造方法
6日前
株式会社アストム
炭酸ナトリウムの製造方法
1か月前
日揮触媒化成株式会社
粒子、及び該粒子の製造方法
7日前
星和電機株式会社
多孔質炭素材料およびその製造方法
1か月前
イビデン株式会社
高純度炭化ケイ素粉末の製造方法
1か月前
株式会社カーリット
二酸化塩素発生方法
27日前
artience株式会社
炭素材料分散液、電極スラリー、電極、及び二次電池の製造方法
28日前
株式会社常光
薄片化黒鉛分散液の製造方法および薄片化黒鉛分散液
27日前
AGC株式会社
酸化セリウム及び研磨剤
27日前
住友金属鉱山株式会社
二酸化炭素の固定方法、及び、炭酸マグネシウムの製造方法
28日前
東レ株式会社
粒子表面が不燃材料でコーティングされた過硫酸塩粒子組成物、およびその製造方法
1か月前
国立大学法人京都大学
二酸化炭素を回収する方法および装置
5日前
デンカ株式会社
窒化アルミニウム粉末、窒化アルミニウム焼結体、回路基板および接合基板
7日前
株式会社常光
薄片化黒鉛の製造方法および薄片化黒鉛分散液の製造方法
27日前
浅田化学工業株式会社
セラミックス・耐火物用途向けアルミナ水分散液及びその製造方法
12日前
日新化成株式会社
水素製造用シリコン微細粒子
1日前
高純度シリコン株式会社
ポリシリコン還元炉、および、ポリシリコンの製造方法
29日前
三菱ケミカル株式会社
窒化ホウ素凝集粉末、樹脂組成物、放熱シート及び半導体デバイス
5日前
株式会社白石中央研究所
カルサイト型炭酸カルシウム顆粒の製造方法
15日前
デンカ株式会社
酸化マグネシウム粉末及びその製造方法、混合粉末、並びに樹脂組成物
1か月前
続きを見る
他の特許を見る