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公開番号2025114862
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-05
出願番号2025085523,2021045002
出願日2025-05-22,2021-03-18
発明の名称画像形成方法および処理液セット
出願人コニカミノルタ株式会社
代理人弁理士法人鷲田国際特許事務所
主分類D06P 5/08 20060101AFI20250729BHJP(繊維または類似のものの処理;洗濯;他に分類されない可とう性材料)
要約【課題】布帛の風合いを損なうことなく、十分な耐水性(湿摩擦堅牢性)を有する画像形成物を付与可能な、画像形成方法を提供する。
【解決手段】本発明の画像形成方法は、布帛上に、2質量%以上の水膨潤性樹脂(A)および水を含む第1後処理液を付与して、塗膜を形成する工程と、塗膜上に、水膨潤防止剤(B)および水を含む第2後処理液を付与する工程とを含む。前記塗膜の表面において、前記水膨潤防止剤(B)は、前記水膨潤性樹脂(A)と反応または相互作用して、前記水膨潤性樹脂(A)の水膨潤度を低下させる。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
布帛上に、2質量%以上の水膨潤性樹脂(A)と水とを含む第1後処理液を付与して、塗膜を形成する工程と、
前記塗膜の表面に、水膨潤防止剤(B)と水とを含む第2後処理液を付与する工程と、
を含み、
前記塗膜の表面において、前記水膨潤防止剤(B)は、前記水膨潤性樹脂(A)と反応または相互作用して、前記水膨潤性樹脂(A)の水膨潤度を低下させる、
画像形成方法。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記布帛の表面には、色材層が形成されており、
前記第1後処理液は、前記色材層上に付与される、
請求項1に記載の画像形成方法。
【請求項3】
前記色材層は、顔料を含む、
請求項2に記載の画像形成方法。
【請求項4】
前記水膨潤性樹脂(A)は、下記式(1)で表される水膨潤度が70%以上の樹脂である、
請求項1~3のいずれか一項に記載の画像形成方法。
式(1):水膨潤度(%)=(浸漬後のペレット重量-浸漬前のペレット重量)/(浸漬前のペレット重量)×100
(式(1)において、
浸漬前のペレット重量は、20℃のイオン交換水に浸漬する前の前記水膨潤性樹脂(A)のペレットの重量を示し、
浸漬後のペレット重量は、20℃のイオン交換水に5分間浸漬した後の前記水膨潤性樹脂(A)のペレットの重量を示す)
【請求項5】
前記水膨潤性樹脂(A)は、イオン性基を有し、
前記水膨潤防止剤(B)は、前記イオン性基と対をなすイオン性基を有する、
請求項1~4のいずれか一項に記載の画像形成方法。
【請求項6】
前記水膨潤性樹脂(A)は、アニオン性基を有し、
前記水膨潤防止剤(B)は、カチオン性基を有する、
請求項5に記載の画像形成方法。
【請求項7】
前記水膨潤性樹脂(A)は、アニオン性基を有する(メタ)アクリル系樹脂である、
請求項6に記載の画像形成方法。
【請求項8】
前記水膨潤防止剤(B)は、カチオン性基を有する(メタ)アクリル系樹脂、多価金属塩、および、有機酸からなる群より選ばれる一以上である、
請求項6または7に記載の画像形成方法。
【請求項9】
前記水膨潤性樹脂(A)の付着量xと前記水膨潤防止剤(B)の付着量yとの質量比y/xは、0.01以上1未満である、
請求項1~8のいずれか一項に記載の画像形成方法。
【請求項10】
布帛と、
水膨潤性樹脂(A)を含む第1処理層と、
水膨潤防止剤(B)との反応または相互作用により水膨潤度が低下した水膨潤性樹脂(A)を含む第2処理層と
をこの順に含む、
画像形成物。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成方法および画像形成物、処理液セットに関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
繊布や不繊布などの布帛に画像を形成する方法として、スクリーン捺染法やローラ捺染法などがある。近年では、コンピュタで画像処理して実質無版で捺染することができるインクジェット捺染法の検討が進められている。
【0003】
捺染用インクの色材として、染料と顔料がある。染料を用いたインクは、発色の良さに加え、繊維の官能基との反応を利用して染着するため、染色堅牢度が高いといった利点がある。一方で、染料を定着させるための蒸し工程や未固着分の染料を除去する工程などの後処理が必要であり、これらの作業負担が問題となっている。
【0004】
一方、顔料を用いたインクは、耐光性が高い画像を形成できるだけでなく、未固着分の染料を除去する工程などの後処理が不要であることから、染料に比べ、その簡便さが好まれている。顔料を用いたインクでは、顔料を定着させるためのバインダ成分が必要となる。インクジェット捺染では、インクの粘度、吐出性の観点から、バインダ成分の添加量には制約があるため、顔料定着性や堅牢性が問題となっている。
【0005】
これに対し、特許文献1では、インクによって布帛を印刷する工程、皮膜延度が400~1500%である樹脂(C)を含むミドルコート剤を塗布する工程、および皮膜延度が100~400%である樹脂(D)を含むオーバーコート剤を塗布する工程を含む捺染物の製造方法が提案されている。特許文献2では、インクを付与した布帛に、ウレタン樹脂(水分散性樹脂)、ブロックイソシアネート化合物(架橋成分)、水溶性有機溶剤、および水を含むインクジェット用オーバーコート液を塗布する工程を含むコーティング方法が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2010-150454号公報
特開2017-149812号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献2のオーバーコート液は、樹脂の架橋反応を伴うため、得られるオーバーコート層は硬くなりやすく、布帛の風合いが損なわれやすかった。特許文献1は、ミドルコート剤とオーバーコート剤を併用するものであるが、得られる画像形成物の耐水性(湿摩擦堅牢性)が十分ではなかった。
【0008】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、布帛の風合いを損なうことなく、十分な耐水性(湿摩擦堅牢性)を有する画像形成物を付与可能な、画像形成方法および画像形成物、ならびにそれに用いられる処理液セットを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の画像形成方法は、布帛上に、2質量%以上の水膨潤性樹脂(A)と水とを含む第1後処理液を付与して、塗膜を形成する工程と、前記塗膜の表面に、水膨潤防止剤(B)と水とを含む第2後処理液を付与する工程と、を含み、前記塗膜の表面において、前記水膨潤防止剤(B)は、前記水膨潤性樹脂(A)と反応または相互作用して、前記水膨潤性樹脂(A)の水膨潤度を低下させる。
【0010】
本発明の画像形成物は、布帛と、水膨潤性樹脂(A)を含む第1処理層と、水膨潤防止剤(B)との反応または相互作用により水膨潤度が低下した水膨潤性樹脂(A)を含む第2処理層とをこの順に含む。
(【0011】以降は省略されています)

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