TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2025115648
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-07
出願番号2024010213
出願日2024-01-26
発明の名称セラミック基板及びその製造方法、セラミック板、集合回路基板、並びに回路基板
出願人デンカ株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類H05K 1/02 20060101AFI20250731BHJP(他に分類されない電気技術)
要約【課題】スクライブラインを設ける際のダメージを低減するととともに、円滑に分割できるセラミック基板及びその製造方法を提供すること。
【解決手段】主面に溝で構成されるスクライブラインを有するセラミック基板であって、溝の最も深い部分と、最も浅い部分との差が50μm以下である、セラミック基板を提供する。高周波レーザ光をセラミック焼結体の主面に照射して、スクライブラインを形成する工程を有し、上記高周波レーザ光の周波数が500kHzよりも大きい、セラミック基板の製造方法を提供する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
主面に溝で構成されるスクライブラインを有するセラミック基板であって、
前記溝の最も深い部分と、最も浅い部分との差が50μm以下である、セラミック基板。
続きを表示(約 750 文字)【請求項2】
前記溝の幅が10μm未満である、請求項1に記載のセラミック基板。
【請求項3】
前記主面を基準とする前記溝の最も深い部分の深さが60~100μmである、請求項1又は2に記載のセラミック基板。
【請求項4】
側面に切削面と破断面とを備えるセラミック板であって、
第1主面から第2主面に向かう厚さ方向に沿って、前記切削面と前記破断面がこの順に並んでおり、前記厚さ方向に沿う前記切削面の長さの最大値と最小値との差が50μm以下である、セラミック板。
【請求項5】
前記厚さ方向に沿う前記切削面の長さの最大値が60~100μmである、請求項4に記載のセラミック板。
【請求項6】
主面に溝で構成されるスクライブラインを有し、前記溝の最も深い部分と、最も浅い部分との差が50μm以下であるセラミック基板を、前記スクライブラインに沿って分割して得られる、請求項4又は5に記載のセラミック板。
【請求項7】
高周波レーザ光をセラミック焼結体の主面に照射して、スクライブラインを形成する工程を有し、
前記高周波レーザ光の周波数が500kHzよりも大きい、セラミック基板の製造方法。
【請求項8】
前記高周波レーザ光がウルトラショートパルスレーザ光である、請求項7に記載のセラミック基板の製造方法。
【請求項9】
請求項1又は2に記載のセラミック基板と、
前記セラミック基板に接合された金属板と、を備える、集合回路基板。
【請求項10】
請求項4又は5に記載のセラミック板と、
前記セラミック板に接合された金属板と、を備える、回路基板。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、セラミック基板及びその製造方法、セラミック板、集合回路基板、並びに回路基板に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
電子デバイスに搭載される回路基板には、絶縁性のセラミック板が用いられる場合がある。このような回路基板の製造方法として、例えば特許文献1に記載されるような技術が知られている。特許文献1に記載の技術は、炭酸ガスレーザ又はYAGレーザ等を用い、セラミック板の表面にスクライブラインを設けた後、当該表面に金属層を接合して複合基板を形成する。そして、複合基板の表面の金属層をエッチングによって回路パターンに加工する。その後、スクライブラインに沿って複合基板を分割し複数の回路基板を製造する。
【0003】
特許文献2には、スクライブラインを有するセラミック板であって、スクライブラインに沿った曲げ強度を適切な範囲とすることで、回路基板の品質の安定化と、歩留まりの向上を両立したセラミック板が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2007-324301号公報
特許第7165842号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
セラミック基板にスクライブラインを設けることで、セラミック基板を分割するために必要な曲げ強度を小さくしてセラミック基板を分割しやすくすることができる。スクライブラインに沿って分割したセラミック板の側面には、スクライブラインを設ける際に形成された切削面が露出する。ここで、スクライブラインの形成時に与えられるダメージが大きいと、切削面がセラミック板の外観及び強度等の品質を低下させる懸念がある。そこで本開示は、スクライブラインを設ける際のダメージを低減するととともに、円滑に分割できるセラミック基板及びその製造方法を提供する。さらに、外観に優れるセラミック板を提供する。また、このようなセラミック基板を備えた集合回路基板、及びセラミック板を備えた回路基板を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一側面は、以下のセラミック基板を提供する。
【0007】
[1]主面に溝で構成されるスクライブラインを有するセラミック基板であって、
前記溝の最も深い部分と、最も浅い部分との差が50μm以下である、セラミック基板。
【0008】
上記[1]のセラミック基板は、主面に溝で構成されるスクライブラインを有し、溝の最も深い部分と、最も浅い部分との差が50μm以下である。このようなスクライブラインを有するセラミック基板は、スクライブラインを設けることに伴うダメージが低減されている。また、スクライブラインに沿って分割する際に必要な曲げ強度を小さくすることができる。これにより、セラミック基板を円滑に分割することができる。また、分割によって得られるセラミック板の外観及び強度等の品質を向上することができる。
【0009】
上記[1]のセラミック基板は、以下の[2]又は[3]であってもよい。
【0010】
[2]前記溝の幅が10μm未満である、[1]に記載のセラミック基板。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

デンカ株式会社
エミッタ
8日前
デンカ株式会社
包装用容器
2日前
デンカ株式会社
包装用容器
2日前
デンカ株式会社
グラウト材料
5日前
デンカ株式会社
熱伝導性シート
3日前
デンカ株式会社
熱伝導性シート
3日前
デンカ株式会社
積層体及び構造体
1か月前
デンカ株式会社
水膨張性止水組成物
1か月前
デンカ株式会社
医療用配管の保持器
8日前
デンカ株式会社
電子部品包装用シート
3日前
デンカ株式会社
蛍光体粉末、及び発光装置
4日前
デンカ株式会社
包装用容器及び盛り付け方法
2日前
学校法人金井学園
雨水取水装置
2日前
デンカ株式会社
カルシウムアルミネートの製造方法
1か月前
デンカ株式会社
Ceで付活されたαサイアロン蛍光体
1か月前
デンカ株式会社
蛍光体粉末の製造方法、及び発光装置
4日前
デンカ株式会社
樹脂充填板の製造方法、及び、樹脂充填板
1か月前
デンカ株式会社
クロロプレン系重合体組成物、及び浸漬成形物
2日前
デンカ株式会社
Ceで付活されたαサイアロン蛍光体の製造方法
1か月前
デンカ株式会社
コンクリート補強工法およびコンクリート構造物
1か月前
デンカ株式会社
コンクリート裏面補強工法およびコンクリート構造物
1か月前
デンカ株式会社
有機酸カルシウム、添加材組成物、及びセメント組成物
1か月前
デンカ株式会社
セラミックス基板、セラミックス基板の製造方法及び積層基板
1か月前
デンカ株式会社
入力支援プログラム、入力支援システム、および入力支援方法
2日前
デンカ株式会社
セラミックス基板、セラミックス基板の製造方法及び積層基板
1か月前
デンカ株式会社
グラウト材料
5日前
デンカ株式会社
特定の遺伝子型を有するHLAに結合するエピトープの特定方法
1か月前
学校法人金井学園
壁面への物品の固定構造及び壁面固定フレーム
2日前
デンカ株式会社
酸化マグネシウム粉末及びその製造方法、混合粉末、並びに樹脂組成物
1か月前
デンカ株式会社
フッ化物蛍光体粒子、複合体、発光装置およびフッ化物蛍光体の製造方法
16日前
デンカ株式会社
窒化アルミニウム粉末、窒化アルミニウム焼結体、回路基板および接合基板
10日前
デンカ株式会社
セラミック基板及びその製造方法、セラミック板、集合回路基板、並びに回路基板
2日前
学校法人金井学園
雨水取水装置
2日前
デンカ株式会社
チップ、チップの製造方法、及び接着剤組成物
8日前
デンカ株式会社
ゴム組成物、その架橋物、及びアクリルゴムの製造方法
1か月前
デンカ株式会社
コンクリート構造物の再アルカリ化処理方法、コンクリート構造物の電気化学的防食工法及びコンクリート構造物
1か月前
続きを見る