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10個以上の画像は省略されています。
公開番号
2025115210
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-06
出願番号
2024009623
出願日
2024-01-25
発明の名称
熱伝導性シート
出願人
デンカ株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
C08G
59/06 20060101AFI20250730BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】高いガラス転移温度を有する絶縁性の熱伝導性シートを提供することを目的とする。
【解決手段】所定の繰り返し単位を有するエポキシ樹脂Aと、熱伝導性フィラーと、を含む、熱伝導性シート。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
下記式(1)で表される繰り返し単位を有するエポキシ樹脂Aと、
熱伝導性フィラーと、を含む、
JPEG
2025115210000011.jpg
57
170
(式中、Rは、各々独立して、水素原子又は下記式(2)で表される基であり、少なくとも、1つのRは下記式(2)で表される基を示す。)
JPEG
2025115210000012.jpg
15
170
(式中、Xは、2価のアリール基又は2価のビスフェノール骨格を示す。)
熱伝導性シート。
続きを表示(約 980 文字)
【請求項2】
前記Rが、下記式(2a)で表される、
請求項1に記載の熱伝導性シート。
JPEG
2025115210000013.jpg
17
170
【請求項3】
前記式(1)で表される繰り返し単位におけるR基以外で示される骨格が、ビスフェノールA型ノボラック樹脂A1に由来し、
前記式(2)で表される前記R基が、2価のアリール基又は2価のビスフェノール骨格を有するエポキシ樹脂A2に由来する、
請求項1に記載の熱伝導性シート。
【請求項4】
前記エポキシ樹脂A2のエポキシ当量aが、130~195g/eqである、
請求項3に記載の熱伝導性シート。
【請求項5】
前記ビスフェノールA型ノボラック樹脂A1のOH当量bが、100~120g/eqである、
請求項3に記載の熱伝導性シート。
【請求項6】
前記エポキシ樹脂A2のエポキシ当量aに対する前記ビスフェノールA型ノボラック樹脂A1のOH当量bの比(b/a)が、0.15~0.90である、
請求項3に記載の熱伝導性シート。
【請求項7】
前記熱伝導性フィラーが、窒化ホウ素凝集体を含む、
請求項1に記載の熱伝導性シート。
【請求項8】
第一金属層と、
該第一金属層上に配置された絶縁層と、
該絶縁層上に配置された第二金属層と、を備え、
前記絶縁層が請求項1~7のいずれか一項に記載の熱伝導性シートを含む、
積層体。
【請求項9】
請求項1~7のいずれか一項に記載の熱伝導性シートを準備する工程と、
前記熱伝導性シートを、金属箔と金属基板との間に挟みながらプレス加熱して積層体を得る工程と、を含む、
積層体の製造方法。
【請求項10】
第一金属層と、
該第一金属層上に配置された絶縁層と、
該絶縁層上に配置された第二金属層と、を備え、
前記絶縁層が請求項1~6のいずれか一項に記載の熱伝導性シートを含み、
前記第二金属層が回路部である、
回路基板。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、熱伝導性シートに関する。
続きを表示(約 2,400 文字)
【背景技術】
【0002】
半導体素子をはじめとする電子・電気部品を搭載して混成集積回路を形成するための回路基板として、これまで様々な回路基板が実用化されている。回路基板は、基板材質に基づいて、樹脂回路基板、セラミックス回路基板、金属ベース回路基板等に分類されている。
【0003】
樹脂回路基板は、安価ではあるが基板の熱伝導性が低いので比較的小さな電力で利用される用途に制限される。セラミックス回路基板は、絶縁信頼性及び耐熱性が高いというセラミックスの特徴から、比較的大きな電力で利用される用途に適するが、高価であるという欠点を有している。一方、金属ベース回路基板は、両者の中間的な性質を有し、比較的大きな電力で利用される汎用的な用途、例えば、冷蔵庫用インバーター、業務用空調用インバーター、産業用ロボット用電源、自動車用電源等の用途に好適である。
【0004】
例えば、特許文献1には、高温処理における絶縁層の接着信頼性の低下を課題として、2つの金属層を絶縁層により接着する構造を有する金属ベース回路基板用の積層体として、絶縁層との接合する金属層の表面粗さを規定した積層体が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2022-173751号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、セラミックス回路基板を金属ベース回路基板に代替することができれば、生産性の向上が期待できる。また、セラミックス回路基板は、ヒートサイクル時に基板上ではんだクラックが生じやすいという課題があるが、金属ベース回路基板への代替により、はんだクラックの発生抑制が期待できる。一方、セラミックス回路基板が用いられている産業用モジュール分野等においては、はんだリフロー処理等の高温処理が行われるが、従来の金属ベース回路基板では、高温処理後に金属層を接着する絶縁層の接着信頼性が低下する場合があった。そのため、金属ベース回路基板用の積層体の絶縁層として使用できるような、高いガラス転移温度を有する絶縁性の熱伝導性シートが望まれていた。
【0007】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、高いガラス転移温度を有する硬化物を与えることのできる絶縁性の熱伝導性シートを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは上記問題点を解決するために鋭意検討した。その結果、所定のエポキシ樹脂を使用することで上記課題を解決し得ることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0009】
すなわち、本発明は以下のとおりである。
〔1〕
下記式(1)で表される繰り返し単位を有するエポキシ樹脂Aと、
熱伝導性フィラーと、を含む、
JPEG
2025115210000002.jpg
57
170
(式中、Rは、各々独立して、水素原子又は下記式(2)で表される基であり、少なくとも、1つのRは下記式(2)で表される基を示す。)
JPEG
2025115210000003.jpg
15
170
(式中、Xは、2価のアリール基又は2価のビスフェノール骨格を示す。)
熱伝導性シート。
〔2〕
前記Rが、下記式(2a)で表される、
〔1〕に記載の熱伝導性シート。
JPEG
2025115210000004.jpg
17
170
〔3〕
前記エポキシ樹脂Aのエポキシ当量aが、170~195g/eqである、
〔1〕に記載の熱伝導性シート。
〔4〕
前記エポキシ樹脂AのOH当量bが、100~120g/eqである、
〔1〕に記載の熱伝導性シート。
〔5〕
前記エポキシ樹脂Aのエポキシ当量aに対するOH当量bの比(b/a)が、0.15~0.90である、
〔1〕に記載の熱伝導性シート。
〔6〕
前記熱伝導性フィラーが、窒化ホウ素凝集体を含む、
〔1〕に記載の熱伝導性シート。
〔7〕
第一金属層と、
該第一金属層上に配置された絶縁層と、
該絶縁層上に配置された第二金属層と、を備え、
前記絶縁層が〔1〕~〔6〕のいずれか一項に記載の熱伝導性シートを含む、
積層体。
〔8〕
〔1〕~〔6〕のいずれか一項に記載の熱伝導性シートを準備する工程と、
前記熱伝導性シートを、金属箔と金属基板との間に挟みながらプレス加熱して積層体を得る工程と、を含む、
積層体の製造方法。
〔9〕
第一金属層と、
該第一金属層上に配置された絶縁層と、
該絶縁層上に配置された第二金属層と、を備え、
前記絶縁層が〔1〕~〔6〕のいずれか一項に記載の熱伝導性シートを含み、
前記第二金属層が回路部である、
回路基板。
〔10〕
〔7〕に記載の積層体を準備する工程と、
前記積層体の前記第一金属層の一部、又は、前記第二金属層の一部を除去して、回路部を形成する工程と、を含む、
回路基板の製造方法。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、高いガラス転移温度を有する硬化物を与えることのできる絶縁性の熱伝導性シートを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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