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公開番号
2025115725
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-07
出願番号
2024010331
出願日
2024-01-26
発明の名称
信号処理装置及び方法
出願人
日本電気株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
G06F
17/14 20060101AFI20250731BHJP(計算;計数)
要約
【課題】回路全体の回路規模や消費電力の増大を抑制又は低減可能とする。
【解決手段】信号処理装置は、データ表現形式として2の補数表現により表現されたDビット(DはD≧3なる正整数)のデータに対して演算処理を行う演算処理部と、データ表現形式として第2の表現形式により表現されたDビットのデータに対して記憶処理を行う記憶処理部と、を備え、前記第2の表現形式は、データ値が正または0の場合は、前記2の補数表現と同一であり、データ値が負の場合は、前記2の補数表現において、符号を示す最上位ビットと、最下位ビットから上位側に並ぶNビット(ただし、Nは、N≦D-2なる正整数)を除く(D-N-1)ビットを反転した表現形式である。
【選択図】図4
特許請求の範囲
【請求項1】
データ表現形式として2の補数表現により表現されたDビット(DはD≧3なる正整数)のデータに対して演算処理を行う演算処理部と、
データ表現形式として第2の表現形式により表現されたDビットのデータに対して記憶処理を行う記憶処理部と、
を備え、
前記第2の表現形式は、
データ値が正または0の場合は、前記2の補数表現と同一であり、
データ値が負の場合は、前記2の補数表現において、
符号を示す最上位ビットと、最下位ビットから上位側に並ぶNビット(ただし、Nは、N≦D-2なる正整数)を除く(D-N-1)ビットを反転した表現形式である、ことを特徴とする、信号処理装置。
続きを表示(約 3,200 文字)
【請求項2】
Dビットのデータを入力し、前記最下位ビットから上位側に並ぶMビット(Mは、1≦M≦Nなる正整数)の全てを予め定められた固定値に設定して出力する下位ビットマスク回路を備えている、ことを特徴とする請求項1記載の信号処理装置。
【請求項3】
前記記憶処理部が、
第1の順序で入力した複数のデータを第2の順序に並べ替えるデータ並べ替え処理部を備え、
前記データ並べ替え処理部は、
記憶回路と、
第1のアドレス順序と第2のアドレス順序の一方に従って前記記憶回路に複数のデータの書き込みを行う第1の制御部と、
前記第1のアドレス順序と前記第2のアドレス順序の一方に従って前記記憶回路に書き込みが行われた前記複数のデータを、前記第1のアドレス順序と前記第2のアドレス順序の他方に従って前記記憶回路から読み出しを行う第2の制御部と、
を備えている、ことを特徴とする請求項1記載の信号処理装置。
【請求項4】
前記記憶処理部において、
前記記憶回路は、前記複数のデータを複数サイクル分格納する複数の記憶素子を備え、
前記第1のアドレス順序は、前記複数の記憶素子に同時に供給される複数のアドレスが互いに異なり、
前記第2のアドレス順序は、前記複数の記憶素子に同時に供給される複数のアドレスが同一である、ことを特徴とする請求項3記載の信号処理装置。
【請求項5】
前記演算処理部が、
バタフライ演算処理を行うバタフライ演算処理部と、
ひねり乗算処理を行うひねり乗算処理部と、
を備え、
前記記憶処理部が、
前記2の補数表現の複数のデータを入力し、前記入力した複数のデータを前記2の補数表現から前記第2の表現形式へ変換して出力する第1の変換部と、
前記第1の変換部から出力された前記第2の表現形式の前記複数のデータを入力し振り分け処理を行う第1のデータ振り分け部と、
前記第1のデータ振り分け部で振り分けられた前記第2の表現形式の複数のデータは、前記第1の制御部からのアドレスで前記複数の記憶素子に書き込まれ、
前記第2の制御部からのアドレスに従って前記複数の記憶素子から読み出された前記第2の表現形式の複数のデータを入力し振り分け処理を行う第2のデータ振り分け部と、
前記第2のデータ振り分け部で振り分けられた前記第2の表現形式の複数のデータを入力し、前記入力した前記第2の表現形式の複数のデータを前記2の補数表現に変換して出力する第2の変換部と、
をさらに含む、ことを特徴とする請求項4記載の信号処理装置。
【請求項6】
n×nポイント高速フーリエ変換又は逆高速フーリエ変換を行う信号処理装置であって、
第1乃至第3のデータ並べ替え処理部と、
第1及び第2のバタフライ演算処理部と、
データにひねり係数を乗算する処理を行うひねり乗算処理部と、
を備え、
前記第1のデータ並べ替え処理部は、
逐次順序で並列に入力されるn個のデータをnサイクル分入力し、ビットリバース順序に並べ替え、前記ビットリバース順序に並べ替えたデータを、n個並列にnサイクル分出力し、
前記第1のバタフライ演算処理部は、
前記第1のデータ並べ替え処理部から並列に出力されるn個のデータのバタフライ演算を行い、前記バタフライ演算の結果のn個のデータを並列に出力し、
前記第2のデータ並べ替え処理部は、前記第1のバタフライ演算処理部から逐次順序で並列に出力されるn個のデータをnサイクル分入力し、前記ビットリバース順序に並べ替え、前記ビットリバース順序に並べ替えたデータを、n個並列にnサイクル分出力し、
前記ひねり乗算処理部は、前記第2のデータ並べ替え処理部から出力されるデータに対して対応するひねり係数を乗算し、
前記第2のバタフライ演算処理部は、前記ひねり乗算処理部から出力されるn個のデータのバタフライ演算を行い、前記バタフライ演算の結果のn個のデータを並列に出力し、
前記第3のデータ並べ替え処理部は、前記第2のバタフライ演算処理部から前記ビットリバース順序で並列に出力されるn個のデータをnサイクル分入力し、前記逐次順序のデータに並べ替え、前記逐次順序に並べ替えたデータを、n個並列にnサイクル分出力し、
前記第1及び第2のバタフライ演算処理部と前記ひねり乗算処理部は、前記2の補数表現により表現されたデータに対して演算処理を行い、
前記第1乃至第3のデータ並べ替え処理部は、第2の表現形式により表現された複数のデータの順序の並べ替えを行い、
前記第2の表現形式は、
データ値が正または0の場合は、
2の補数表現と同一であり、
データ値が負の場合は、
前記2の補数表現に対して、符号を示す最上位ビットと最下位ビットから上位側に並ぶ第1の数分のビットを除き、前記最上位ビットと前記最下位ビットから上位側に並ぶ所定数のビットの間のビットを反転した表現形式である、信号処理装置。
【請求項7】
前記第1乃至第3のデータ並べ替え処理部は、それぞれ、
前記n個のデータをnサイクル分格納するn個の記憶素子を備えた記憶回路と、
第1のアドレス順序と第2のアドレス順序の一方に従って、前記n個の前記記憶素子へn個のデータをnサイクル分書き込む制御を行う第1の制御部と、
前記第1のアドレス順序と第2のアドレス順序の一方に従って前記n個の記憶素子に書き込みが行われたnサイクル分のn個のデータを、前記第1のアドレス順序と前記第2のアドレス順序の他方に従って前記n個の記憶素子から読み出す制御を行う第2の制御部と、
を備え、
前記第1のアドレス順序は、前記サイクルにおいて、前記複数の記憶素子に供給されるアドレスが互いに異なり、
前記第2のアドレス順序は、前記サイクルにおいて、前記複数の記憶素子に供給されるアドレスが同一である、ことを特徴とする請求項6記載の信号処理装置。
【請求項8】
前記第1の制御部と前記第2の制御部は、前記nサイクル毎に、前記第1のアドレス順序と前記第2のアドレス順序を交互に切り替える、ことを特徴とする請求項7記載の信号処理装置。
【請求項9】
前記第1及び第2のバタフライ演算処理部と前記ひねり乗算処理部の少なくとも一つが、
データの前記最下位ビットから上位側に並ぶ第2の数分の下位ビット(前記第2の数は、1以上且つ前記第1の数以下)の全てを予め定められた固定値に設定して出力する下位ビットマスク回路を備えている、ことを特徴とする請求項6記載の信号処理装置。
【請求項10】
データ表現形式として2の補数表現により表現されたDビット(DはD≧3なる正整数)のデータに対して演算処理を行い、
データ表現形式として第2の表現形式により表現されたDビットのデータに対して記憶処理を行い、
前記第2の表現形式は、
データ値が正または0の場合は、前記2の補数表現と同一であり、
データ値が負の場合は、前記2の補数表現において、
符号を示す最上位ビットと、最下位ビットから上位側に並ぶNビット(ただし、Nは、N≦D-2なる正整数)を除く(D-N-1)ビットを反転した表現形式である、ことを特徴とする信号処理方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、信号処理装置及び方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
デジタル信号処理において重要な処理の1つとして、高速フーリエ変換(Fast Fourier Transform、以下「FFT」と略記)処理がある。また、例えば、無線通信や有線通信における信号伝送中の波形歪みを補償する技術として、周波数領域等化(Frequency domain equalization:FDE)技術が知られている。
【0003】
周波数領域等化では、まず、高速フーリエ変換により時間領域上の信号データが周波数領域上のデータに変換される。次に、等化のためのフィルタ処理が行われる。そして、フィルタ処理後のデータは、逆高速フーリエ変換(Inverse FFT、以下「IFFT」と略記)により時間領域上の信号データに再変換される。上記によって、元の時間領域上の信号の波形歪みが補償される。以降、FFTとIFFTを区別しないときは、「FFT/IFFT」と表記する。
【0004】
一般に、FFT/IFFT処理では、「バタフライ演算」が用いられる。例えば参考文献1には、バタフライ演算を用いたFFT装置等について記載されている。参考文献1には、後述の「ひねり乗算」、すなわち、ひねり係数(twiddle coefficient又はtwiddle factor)を用いた乗算についても記載されている。
【0005】
また、例えば参考文献2には、効率的なFFT/IFFT処理方式として、Cooley-Tukeyによるバタフライ演算が記載されている。しかし、ポイント数の大きいCooley-TukeyによるFFT/IFFTは回路が複雑になる。そのため、FFT/IFFT処理は、例えば参考文献3に記載されたPrime Factor法に基づいて、2つの小さなFFT/IFFTに分解して行われる。
【0006】
図18には、Prime Factor法を利用して2段階の基数8のバタフライ処理に分解された、64ポイントFFTのデータフロー500が示されている。データフロー500は、データ並べ替え処理部501、バタフライ演算処理部502、503からなる延べ16回の基数8のバタフライ演算処理、及び、ひねり係数{Wk}(W=exp(-2πj/N), j2=-1)を乗算するひねり乗算処理部504を含む(図18では、ひねり係数は(W0, W1,…,W7),…,(W0, W7,…,W49))。
【0007】
図18に示すデータフロー500では、入力された時間領域のデータx(n)(n=0,1,・・・,63)が、FFT処理により、周波数領域の信号X(k)(k=0,1,・・・,63)にフーリエ変換される。なお、図18では、一部のデータフローの図示は省略されている。図18に示すデータフロー500は、IFFT処理を行う場合であっても、基本構成は同じである。
【0008】
FFTのポイント数が大きい場合、図18に示すデータフロー500のすべてを、回路で実現すると、膨大な規模となる。そのため、FFTのポイント数が大きい場合、一般的に、必要な処理性能に応じて、データフローの一部分の処理を実現する回路を繰り返し使用することで、FFT処理の全体を実現する方法が採られる。
【0009】
例えば、図18のデータフローにおいて、8個のデータに対して並列に(以降、単に「8データ並列で」という。)FFT処理を行うFFT装置を物理的な回路として作成した場合、合計8回の繰り返し処理により64ポイントFFT処理を実現することができる。
【0010】
8回の繰り返し処理は、8個のデータに対して行われる部分データフロー505a~505hの、それぞれにあたる処理が順に行われるものであり、具体的には、次のように行われる。すなわち、
1回目には、部分データフロー505aにあたる処理が、
2回目には、部分データフロー505bにあたる処理が、
3回目には、部分データフロー505c(図示せず)にあたる処理が、
それぞれ行われる。以降同様に、8回目の部分データフロー505hにあたる処理までが順にそれぞれ行われる。以上の処理により、64ポイントFFT処理が実現される。
(【0011】以降は省略されています)
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