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公開番号
2025116736
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-08
出願番号
2024011338
出願日
2024-01-29
発明の名称
クリーミングパウダー及びインスタント飲料用組成物
出願人
味の素株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
A23C
11/04 20250101AFI20250801BHJP(食品または食料品;他のクラスに包含されないそれらの処理)
要約
【課題】長期保存後でも液温が低下することによるフェザリングが生じ難いクリーミングパウダー、及び当該クリーミングパウダーを含有する粉末状のインスタント飲料用組成物の提供。
【解決手段】植物油脂と、DE30以上のデキストリンと、カゼインとを含有し、前記植物油脂の含有量が、クリーミングパウダー全量に対して40~60質量%である、クリーミングパウダー、前記カゼインの含有量がクリーミングパウダー全量に対して3.0~10.0質量%である、前記クリーミングパウダー、可食性液体と混合して飲料を調製するための粉末状のインスタント飲料用組成物であって、前記いずれかのクリーミングパウダーを含有する、インスタント飲料用組成物、前記いずれかのクリーミングパウダーを原料とする、インスタント飲料用組成物の製造方法、及び、前記いずれかのクリーミングパウダーを原料とする、飲料の製造方法。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
植物油脂と、DE30以上のデキストリンと、カゼインとを含有し、
前記植物油脂の含有量が、クリーミングパウダー全量に対して40~60質量%であることを特徴とする、クリーミングパウダー。
続きを表示(約 780 文字)
【請求項2】
前記カゼインの含有量が、クリーミングパウダー全量に対して3.0~10.0質量%である、請求項1に記載のクリーミングパウダー。
【請求項3】
前記植物油脂として、ヤシ油、硬化ヤシ油、パーム油、パーム核油、水添パーム油、及び水添パーム核油からなる群より選択される1種以上を含有する、請求項1に記載のクリーミングパウダー。
【請求項4】
さらに、動物性ミルク及び植物性ミルクからなる群より選択される1種以上のミルクを含有する、請求項1に記載のクリーミングパウダー。
【請求項5】
可食性液体と混合して飲料を調製するための粉末状のインスタント飲料用組成物であって、
請求項1~4のいずれか一項に記載のクリーミングパウダーを含有することを特徴とする、インスタント飲料用組成物。
【請求項6】
さらに、可溶性飲料固形分又は飲料原料の微粉末を含有する、請求項5に記載のインスタント飲料用組成物。
【請求項7】
前記可溶性飲料固形分が、可溶性コーヒー固形分、可溶性紅茶固形分、可溶性緑茶固形分、可溶性ほうじ茶固形分、可溶性ウーロン茶固形分、可溶性ハーブティー固形分、及びココアパウダーからなる群より選択される1種以上であり、
前記飲料原料の微粉末が、抹茶パウダー、緑茶パウダー、及びウーロン茶パウダーからなる群より選択される1種以上である、請求項6に記載のインスタント飲料用組成物。
【請求項8】
請求項1~4のいずれか一項に記載のクリーミングパウダーを原料とすることを特徴とする、インスタント飲料用組成物の製造方法。
【請求項9】
請求項1~4のいずれか一項に記載のクリーミングパウダーを原料とすることを特徴とする、飲料の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、室温での溶解安定性が良好なクリーミングパウダー、及び当該クリーミングパウダーを含有するインスタント飲料用組成物に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)
【背景技術】
【0002】
一般的に乳風味や乳の食感を付与するため、生乳やクリーム、クリームチーズ、バターなどの乳製品が使用される。しかし、これらの材料はコストが高く、その配合量が制限されてしまうという問題がある。この問題を解決するために、乳脂肪分の一部又は全部を植物油脂で代替する方法が汎用されている。乳脂肪分に代えて植物油脂を用いることにより、より低コストで、乳風味の飲食品を製造することが可能になる。例えば、コーヒーや紅茶などの嗜好性飲料に添加するクリームの代用として、植物油脂とカゼインタンパク質等の乳タンパク質と粉末化基材とを含む水中油型乳化物や、これを乾燥粉末化したクリーミングパウダーがある。インスタントコーヒーをはじめとする飲料の可溶性固形分を主要原料とするインスタント飲料用組成物にクリーミングパウダーを配合することにより、水に溶解させることによって、カフェオレの様な乳風味の飲料を簡便に提供しうる。
【0003】
クリーミングパウダーは、油分が多くなると、特に低温の水における乳化安定性が低下してしまう。このため、例えば、クリーミングパウダーを含むインスタント飲料用組成物を湯に溶解させて調製されたインスタント飲料は、室温程度にまで液温が低下すると、タンパク質の凝集物が羽毛状に浮遊するフェザリングが生じてしまう。そこで、クリーミングパウダーの乳化安定性を改善するために、いくつかの解決手段が提案されている。例えば、特許文献1には、特定の分子量分布を有する澱粉加水分解物を粉末化基材とすることにより、長期間の乳化安定性に優れた粉末油脂組成物が得られることが記載されている。また、特許文献2には、50質量% 水溶液の25℃測定時の粘度が特定の範囲内であるデキストリンを用い、油脂含有量を特定の範囲内することによって、飲料に添加した際の分散性、溶解性、乳化安定性が良好な粉末油脂が得られることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2019-115370号公報
特開2015-216887号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、長期保存後でも液温が低下することによるフェザリングが生じ難いクリーミングパウダー、及び当該クリーミングパウダーを含有する粉末状のインスタント飲料用組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意研究した結果、植物油脂の含有量がクリーミングパウダー全量に対して40~60質量%と比較的高いクリーミングパウダーにおいて、DE30以上のデキストリンとカゼインと組み合わせて配合した場合に、保存安定性に優れており、長期保存後であっても、湯に溶解させた後、液温が低下することによるフェザリングの発生が抑えられることを見出し、本発明を完成させた。
【0007】
本発明は、以下の通りである。
[1] 植物油脂と、DE30以上のデキストリンと、カゼインとを含有し、
前記植物油脂の含有量が、クリーミングパウダー全量に対して40~60質量%であることを特徴とする、クリーミングパウダー。
[2] 前記カゼインの含有量が、クリーミングパウダー全量に対して3.0~10.0質量%である、前記[1]のクリーミングパウダー。
[3] 前記植物油脂として、ヤシ油、硬化ヤシ油、パーム油、パーム核油、水添パーム油、及び水添パーム核油からなる群より選択される1種以上を含有する、前記[1]又は[2]のクリーミングパウダー。
[4] さらに、動物性ミルク及び植物性ミルクからなる群より選択される1種以上のミルクを含有する、前記[1]~[3]のいずれかのクリーミングパウダー。
[5] 可食性液体と混合して飲料を調製するための粉末状のインスタント飲料用組成物であって、
前記[1]~[4]のいずれかのクリーミングパウダーを含有することを特徴とする、インスタント飲料用組成物。
[6] さらに、可溶性飲料固形分又は飲料原料の微粉末を含有する、前記[5]のインスタント飲料用組成物。
[7] 前記可溶性飲料固形分が、可溶性コーヒー固形分、可溶性紅茶固形分、可溶性緑茶固形分、可溶性ほうじ茶固形分、可溶性ウーロン茶固形分、可溶性ハーブティー固形分、及びココアパウダーからなる群より選択される1種以上であり、
前記飲料原料の微粉末が、抹茶パウダー、緑茶パウダー、及びウーロン茶パウダーからなる群より選択される1種以上である、前記[6]のインスタント飲料用組成物。
[8] 前記[1]~[4]のいずれかのクリーミングパウダーを原料とすることを特徴とする、インスタント飲料用組成物の製造方法。
[9] 前記[1]~[4]のいずれかのクリーミングパウダーを原料とすることを特徴とする、飲料の製造方法。
【発明の効果】
【0008】
本発明に係るクリーミングパウダーは、植物油脂の含有量が40~60質量%と比較的高いにもかかわらず、保存安定性が良好であり、かつ液温が30℃程度にまで低下した場合でも乳化安定性が良好である。このため、当該クリーミングパウダーを原料として用いることにより、長期間安定して保存することができ、かつ液温の低下によるフェザリングの発生が抑制された飲食品が得られる。特に、本発明に係るクリーミングパウダーを含有するインスタント飲料用組成物を湯に溶解させて調製されたインスタント飲料は、調製してから室温で放置した場合でも、比較的長期間フェザリングが生じ難く、嗜好性に優れている。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明及び本願明細書において、「X~Y(XとYはX<Yを満たす実数)」は、「X以上Y以下」の数値範囲を意味する。
【0010】
本発明及び本願明細書において、「クリーミングパウダー」とは、クリームの代用として、コーヒー等の嗜好性飲料に添加される粉末組成物を意味する。
(【0011】以降は省略されています)
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