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公開番号
2025116978
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-12
出願番号
2024011557
出願日
2024-01-30
発明の名称
表面保護フィルム
出願人
日東電工株式会社
代理人
弁理士法人青藍国際特許事務所
主分類
C09J
7/38 20180101AFI20250804BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約
【課題】粘着剤層を被着体に貼り付けた後に高温高圧処理を行い、その後に常温常圧に戻しても、気泡の発生を十分に抑制できる、表面保護フィルムを提供する。また、そのような表面保護フィルムを含む光学デバイスおよび電子デバイスを提供する。
【解決手段】本発明の実施形態による表面保護フィルムは、粘着剤層を含む表面保護フィルムであって、該粘着剤層の、周波数0.001Hzにおける動的粘弾性スペクトルの20℃における損失正接が0.07以上である。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
粘着剤層を含む表面保護フィルムであって、
該粘着剤層の、周波数0.001Hzにおける動的粘弾性スペクトルの20℃における損失正接が0.07以上である、
表面保護フィルム。
続きを表示(約 380 文字)
【請求項2】
前記粘着剤層のゲル分率が70%以上である、請求項1に記載の表面保護フィルム。
【請求項3】
前記粘着剤層の厚みが0.5μm~100μmである、請求項1に記載の表面保護フィルム。
【請求項4】
前記粘着剤層をアクリル板表面に貼り合わせて、温度23℃、湿度50%RHの環境下で30分間放置した後に、温度23℃、湿度50%RHの環境下で該表面保護フィルムを該アクリル板表面から剥離角度180度、剥離速度300mm/分で剥離したときの粘着力が0.5N/25mm以下である、請求項1に記載の表面保護フィルム。
【請求項5】
請求項1から4までのいずれかに記載の表面保護フィルムを含む光学デバイス。
【請求項6】
請求項1から4までのいずれかに記載の表面保護フィルムを含む電子デバイス。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は表面保護フィルムに関する。また、そのような表面保護フィルムを含む光学デバイスおよび電子デバイスに関する。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
光学デバイスや電子デバイスの製造工程においては、加工、組立、検査、輸送などの際に、光学部材や電子部材の表面の傷付き防止や耐衝撃性付与のために、粘着剤層を有する表面保護フィルムが用いられる。
【0003】
表面保護フィルムは、粘着剤層を被着体に貼り付けた後に圧着させるために、オートクレーブ等による高温高圧処理を行うことがある。このような高温高圧処理を行った後には、常温常圧に戻すことが必要となる。
【0004】
ところが、従来の表面保護フィルムは、粘着剤層を被着体に貼り付けた後に高温高圧処理を行い、その後に常温常圧に戻すと、例えば、切断加工端部の粘着剤層と被着体の界面に気泡(代表的には、略直径が数ミリ程度の細かい気泡)が発生しやすいという問題がある。
【0005】
表面保護パネルと画像表示パネルとを全面貼り用粘着シートで固着してオートクレーブ処理した場合に、気泡の発生を抑制する技術が報告されている(特許文献1)。特許文献1においては、全面貼り用粘着シートが有する粘着剤層として、貯蔵弾性率を適切に調整したうえで、周波数1Hz、20℃における動的粘弾スペクトルの損失正接を0.6~1.5とすることにより、気泡を混入しにくくし、気泡が混入した場合でもオートクレーブ処理等により排除できるとともに高温下でも気泡の発生を抑制できると報告されている。
【0006】
ところが、特許文献1を参考にして、貯蔵弾性率を適切に調整したうえで、周波数1Hzにおける損失正接を様々な値に調整した粘着剤層を有するいくつかの表面保護フィルムを製造し、それぞれについてオートクレーブ処理を行うと、周波数1Hzにおける損失正接が同レベルの数値であっても気泡が発生する場合と発生しない場合があり、周波数1Hzにおける損失正接の値と気泡抑制の効果の有無との間に明確な相関がみられないこと、すなわち、周波数1Hzにおける損失正接が気泡抑制の適切な指標となっていないことが判明した。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2008-231358号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の課題は、粘着剤層を被着体に貼り付けた後に高温高圧処理を行い、その後に常温常圧に戻しても、気泡の発生を十分に抑制できる、表面保護フィルムを提供することにある。また、そのような表面保護フィルムを含む光学デバイスおよび電子デバイスを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者は、上記課題を解決するために鋭意検討を行った。その結果、損失正接の周波数を非常に小さくして0.001Hzという低周波数に設定し、この条件下で損失正接を様々な値に調整した粘着剤層を有するいくつかの表面保護フィルムを製造し、被着体に貼り付けて高温高圧処理を行ってみたところ、特定範囲の損失正接の値において気泡抑制の効果がはっきりと見られた。すなわち、0.001Hzという低周波数における損失正接が気泡抑制の適切な指標となることが判明し、その結果、0.001Hzという低周波数における損失正接を特定範囲に調整すれば、上記課題が解決できることを見出し、本発明を完成させるに至った。
【0010】
[1]本発明の実施形態による表面保護フィルムは、粘着剤層を含む表面保護フィルムであって、該粘着剤層の、周波数0.001Hzにおける動的粘弾性スペクトルの20℃における損失正接が0.07以上である。
[2]上記[1]に記載の表面保護フィルムにおいて、上記粘着剤層のゲル分率が70%以上であってもよい。
[3]上記[1]または[2]に記載の表面保護フィルムにおいて、上記粘着剤層の厚みが0.5μm~100μmであってもよい。
[4]上記[1]から[3]までのいずれかに記載の表面保護フィルムにおいて、上記粘着剤層をアクリル板表面に貼り合わせて、温度23℃、湿度50%RHの環境下で30分間放置した後に、温度23℃、湿度50%RHの環境下で該表面保護フィルムを該アクリル板表面から剥離角度180度、剥離速度300mm/分で剥離したときの粘着力が0.5N/25mm以下であってもよい。
[5]本発明の実施形態による光学デバイスは、上記[1]から[4]までのいずれかに記載の表面保護フィルムを含む。
[6]本発明の実施形態による電子デバイスは、上記[1]から[4]までのいずれかに記載の表面保護フィルムを含む。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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