TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025121748
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-20
出願番号2024017420
出願日2024-02-07
発明の名称半導体ウエハ加工用粘着シート
出願人日東電工株式会社
代理人弁理士法人籾井特許事務所
主分類H01L 21/301 20060101AFI20250813BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】より強力なレーザーを用いる加工工程に供された場合であっても、半導体ウエハを十分に保持可能な半導体ウエハ加工用粘着シートを提供すること。
【解決手段】本発明の実施形態の半導体ウエハ加工用粘着シートは、基材と基材保護層とを含む。1つの実施形態において、基材保護層は粘着剤と拡散材料とを含む。別の実施形態において、基材保護層は金属層である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
基材と、基材保護層と、を含む、半導体ウエハ加工用粘着シート。
続きを表示(約 570 文字)【請求項2】
前記基材保護層が、粘着剤と拡散材料と、を含む、請求項1に記載の半導体ウエハ加工用粘着シート。
【請求項3】
前記拡散材料がシリコーン粒子、カーボンブラック粒子、ジルコニア粒子、シリコン-アクリル粒子、メラミン粒子、アクリル粒子、アルミナ粒子、ガラスビーズ、酸化チタン粒子からなる群より選択される少なくとも1種である、請求項2に記載の半導体ウエハ加工用粘着シート。
【請求項4】
前記基材保護層が、金属層である、請求項1に記載の半導体ウエハ加工用粘着シート。
【請求項5】
前記金属層を構成する金属が、金、銅、鉄、亜鉛、マグネシウム、マンガン、ニッケル、鉛、白金、スズ、チタン、アルミニウム、銀からなる群より選択される少なくとも1種である、請求項4に記載の半導体ウエハ加工用粘着シート。
【請求項6】
粘着剤層をさらに含む、請求項1に記載の半導体ウエハ加工用粘着シート。
【請求項7】
レーザーダイシングを含む半導体チップ製造工程に用いられる、請求項1に記載の半導体ウエハ加工用粘着シート。
【請求項8】
前記レーザーダイシングに用いられるレーザーが、超短パルスレーザーである、請求項7に記載の半導体ウエハ加工用粘着シート。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は半導体ウエハ加工用粘着シートに関する。より詳細には、超短パルスレーザーを用いる半導体ウエハ加工に用いられる粘着シートに関する。
続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】
【0002】
粘着シートは、被着体の表面保護、および、固定を目的として広く用いられている。例えば、半導体ウエハの加工工程では、被着体である半導体ウエハをバックグラインド工程、および、ダイシング工程で適切に保持するために用いられる。ダイシング工程では、代表的にはブレード、または、レーザーを用いて半導体ウエハを小片化する(例えば、特許文献1)。レーザーを用いるダイシング工程は、非接触加工であり、半導体ウエハ表面への機械的負荷が小さい。また、ブレードでは切断が困難である、より硬質の材料の切断も可能となり得る。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2023-63640号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年、半導体ウエハの熱ダメージを軽減するため、より短時間で加工が可能な短波長レーザー、および、超短パルスレーザーを用いる加工方法が提案されている。しかしながら、これらのレーザーを用いる場合、半導体ウエハだけではなく半導体ウエハを保持する粘着シートも切断され、半導体ウエハを十分に保持することが困難となる場合がある。
【0005】
本発明は上記従来の課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、より強力なレーザーを用いる加工工程に供された場合であっても、半導体ウエハを十分に保持可能な半導体ウエハ加工用粘着シートを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
1.本発明の実施形態の半導体加工用シートは、基材と、基材保護層と、を含む。
2.上記1に記載の半導体ウエハ加工用粘着シートにおいて、上記基材保護層は、粘着剤と、拡散材料と、を含んでいてもよい。
3.上記2に記載の半導体ウエハ加工用粘着シートにおいて、上記拡散材料はシリコーン粒子、カーボンブラック粒子、ジルコニア粒子、シリコン-アクリル粒子、メラミン粒子、アクリル粒子、アルミナ粒子、ガラスビーズ、酸化チタン粒子からなる群より選択される少なくとも1種であってもよい。
4.上記1に記載の半導体ウエハ加工用粘着シートにおいて、上記基材保護層は、金属層であってもよい。
5.上記4に記載の半導体ウエハ加工用粘着シートにおいて、上記金属層を構成する金属は、金、銅、鉄、亜鉛、マグネシウム、マンガン、ニッケル、鉛、白金、スズ、チタン、アルミニウム、銀からなる群より選択される少なくとも1種であってもよい。
6.上記1から5のいずれかに記載の半導体ウエハ加工用粘着シートは、粘着剤層をさらに含んでいてもよい。
7.上記1から6のいずれかに記載の半導体ウエハ加工用粘着シートは、レーザーダイシングを含む半導体チップ製造工程に用いられてもよい。
8.上記7に記載の半導体ウエハ加工用粘着シートは、上記レーザーダイシングに用いられるレーザーが、超短パルスレーザーであってもよい。
【発明の効果】
【0007】
本発明の実施形態によれば、より強力なレーザーを用いる加工工程に供された場合であっても、半導体ウエハを十分に保持可能な半導体ウエハ加工用粘着シートを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の1つの実施形態による半導体ウエハ加工用粘着シートの概略断面図である。
本発明の別の実施形態による半導体ウエハ加工用粘着シートの概略断面図である。
本発明のさらに別の実施形態による半導体ウエハ加工用粘着シートの概略断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
A.半導体ウエハ加工用粘着シート
A-1.半導体ウエハ加工用粘着シートの全体構成
本発明の実施形態の半導体加工用シートは、基材と、基材保護層と、を含む。本発明の実施形態の半導体ウエハ加工用粘着シートが基材保護層を含んでいれば、超短パルスレーザーのようなより強力なレーザーを用いて半導体ウエハの切断を行う場合であっても、基材が切断されることを抑制し、半導体ウエハを十分に保持可能な半導体ウエハ加工用粘着シートが提供され得る。図1は本発明の1つの実施形態による半導体ウエハ加工用粘着シートの概略断面図である。図示例において、半導体ウエハ加工用粘着シート100は、基材10と、基材保護層20と、粘着剤層30と、を含む。この実施形態において、基材保護層20は粘着剤に拡散材料40が分散した層である。半導体ウエハ加工用粘着シート100は、粘着剤層30を介して被着体(例えば、半導体ウエハ)と貼り合わせられる。レーザーを用いる半導体ウエハの小片化では、被着体である半導体ウエハの半導体ウエハ加工用粘着シート100と貼り合わせられていない面に、レーザーを照射して行われ得る。半導体ウエハを貫通したレーザーはまず粘着剤層30を通過し、次いで基材保護層20に侵入し得る。基材保護層20に侵入したレーザーは拡散材料40により、基材保護層20内で拡散され力が分散され得る。そのため、例えば、超短パルスレーザーのような強力なレーザーを用いて小片化を行った場合であっても、基材保護層20内でレーザーの力が低減され、基材10にレーザーが到達しない、または、到達した場合であっても基材10が切断されることを抑制し得る。
【0010】
図2は本発明の別の実施形態による半導体ウエハ加工用粘着シート概略断面図である。図示例では、半導体ウエハ加工用粘着シート101は、基材10と基材保護層20とを含む。この実施形態において、基材保護層20は粘着剤に拡散材料40が分散した層である。この実施形態において、基材保護層20は粘着剤層としても機能し得る。この実施形態においては、半導体ウエハ加工用粘着シート101は、基材保護層20と被着体(例えば、半導体ウエハ)とを貼り合わせて用いられる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

関連特許

日東電工株式会社
複合ケーブル
3日前
日東電工株式会社
ガラス樹脂複合体
3日前
日東電工株式会社
表示システムおよび表示体
3日前
日東電工株式会社
表示システムおよび表示体
3日前
日東電工株式会社
表示システムおよび表示体
3日前
日東電工株式会社
表示システムおよび表示体
3日前
日東電工株式会社
フィルムチップの製造方法
3日前
日東電工株式会社
フィルムチップの製造方法
3日前
日東電工株式会社
フィルムチップの製造方法
3日前
日東電工株式会社
光半導体素子封止用シートおよび光半導体装置
4日前
日東電工株式会社
フィルムチップの製造方法およびフィルムチップ
3日前
日東電工株式会社
加熱接合用シート、及び、ダイシングテープ付き加熱接合用シート
3日前
個人
雄端子
20日前
個人
後付地震遮断機
24日前
個人
超精密位置決め機構
25日前
愛知電機株式会社
電力機器
17日前
東レ株式会社
積層多孔質膜
28日前
日機装株式会社
加圧装置
12日前
個人
フリー型プラグ安全カバー
3日前
CKD株式会社
巻回装置
27日前
ヒロセ電機株式会社
端子
17日前
個人
マルチバンドコイルアンテナ
1か月前
ローム株式会社
半導体装置
12日前
株式会社GSユアサ
蓄電装置
7日前
沖電気工業株式会社
アンテナ
3日前
株式会社GSユアサ
蓄電装置
7日前
オムロン株式会社
電磁継電器
今日
株式会社GSユアサ
蓄電装置
1か月前
住友電装株式会社
端子
19日前
三菱電機株式会社
回路遮断器
13日前
矢崎総業株式会社
電線
1か月前
株式会社GSユアサ
蓄電素子
1か月前
株式会社大阪ソーダ
複合固体電解質
1か月前
トヨタ自動車株式会社
蓄電装置
10日前
ダイハツ工業株式会社
固定治具
1か月前
株式会社カネカ
二次電池
6日前
続きを見る