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公開番号
2025133146
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-11
出願番号
2024030903
出願日
2024-03-01
発明の名称
塗工装置、塗工方法、及び積層体の製造方法
出願人
日東電工株式会社
代理人
弁理士法人藤本パートナーズ
主分類
B05C
5/02 20060101AFI20250904BHJP(霧化または噴霧一般;液体または他の流動性材料の表面への適用一般)
要約
【課題】本発明は、ラミネートにおける膜厚精度の低下を抑制することができ、膜厚精度の低下を抑制できるプロセスウィンドウが広い塗工装置を提供することを課題とする。
【解決手段】第1のフィルムに液状樹脂の塗膜を形成するコート部と、前記塗膜を介して前記第1のフィルムに第2のフィルムを貼り合わせるラミネート部とを備え、前記ラミネート部は、金属製の外周部を有する第1のローラと、弾性部材で構成された外周部を有する第2のローラとからなる一対のローラと、前記一対のローラの距離を保持するように各ローラを固定する固定機構とを有し、前記ラミネート部は、前記固定機構によって前記距離が保持された状態で、前記一対のローラによって前記塗膜が形成された前記第1のフィルムと前記第2のフィルムとを貼り合わせる、塗工装置。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
第1のフィルムに液状樹脂の塗膜を形成するコート部と、前記塗膜を介して前記第1のフィルムに第2のフィルムを貼り合わせるラミネート部とを備え、
前記ラミネート部は、金属製の外周部を有する第1のローラと、弾性部材で構成された外周部を有する第2のローラとからなる一対のローラと、前記一対のローラの距離を保持するように各ローラを固定する固定機構とを有し、
前記ラミネート部は、前記固定機構によって前記距離が保持された状態で、前記一対のローラによって前記塗膜が形成された前記第1のフィルムと前記第2のフィルムとを貼り合わせる、塗工装置。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
前記固定機構は、前記塗膜が形成された前記第1のフィルム及び前記第2のフィルムを介して前記第2のローラの外周面を前記第1のローラの外周面に押し当てた状態で各ローラを固定するように構成されている、請求項1に記載の塗工装置。
【請求項3】
互いに接触していないときの前記第1のローラ及び前記第2のローラのそれぞれの半径をr1及びr2とし、
前記第1のフィルムの厚み、前記第2のフィルムの厚み、及び前記塗膜の厚みの合計厚みをtとし、
前記第1のローラの中心軸から前記第2のローラの中心軸までの距離をdとしたときに、
前記第1のローラ及び前記第2のローラは、前記固定機構によってd≦r1+r2+tとなる位置に固定される、請求項2に記載の塗工装置。
【請求項4】
前記第2のローラは、ゴム製の外周部を有するゴムローラである、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の塗工装置。
【請求項5】
第1のフィルムに液状樹脂の塗膜を形成するコート工程と、前記塗膜を介して前記第1のフィルムに第2のフィルムを貼り合わせるラミネート工程とを備え、
前記ラミネート工程では、前記第1のフィルムに前記第2のフィルムを貼り合わせるための一対のローラであって一方が金属製の外周部を有する第1のローラであり、他方が弾性部材で構成された外周部を有する第2のローラである一対のローラを用い、前記一対のローラの距離を保持するように各ローラを固定し、前記距離が保持された前記第1のローラと前記第2のローラとの間に、前記塗膜が形成された前記第1のフィルムと前記第2のフィルムとを通過させる、塗工方法。
【請求項6】
請求項5に記載の塗工方法と、
前記塗膜を硬化させて接着層を形成し、前記接着層を介して前記第1のフィルムに前記第2のフィルムが積層された積層体を得る硬化工程と、を備える、積層体の製造方法。
【請求項7】
前記液状樹脂は、光硬化性樹脂であり、
前記硬化工程では、光照射によって前記塗膜を前記接着層とする、請求項6に記載の積層体の製造方法。
【請求項8】
前記第1のフィルム及び前記第2のフィルムは、長尺状であるか又は枚葉である、請求項6又は7記載の積層体の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、塗工装置、塗工方法、及び積層体の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、光学フィルムなどのフィルム製品の製造では、機能層となるフィルムどうしを接着層によって貼り合わせることが行われている。
【0003】
例えば、特許文献1には、光反射フィルムの製造方法として、ゴム製の加圧ローラ及び金属製加熱ローラからなる一対のローラを用い、接着層となる塗膜が形成された第1のフィルムに第2のフィルムを一対のローラの間に通過させて、塗膜を介して第1のフィルムに第2のフィルムを貼り合わせることが記載されている。
【0004】
特許文献1の製造方法は、ウェット状態の塗膜を介して第1のフィルムに第2のフィルムを貼り合わせるウェットラミネート工程を採用するものである。特許文献1の製造方法に限らず、ニップローラなどと呼ばれるゴムローラを用いる従来のウェットラミネート工程では、一方のローラ(特許文献1では金属ローラ)に対するゴムローラの圧力を一定とすべく、塗工の際には、ローラ間の接触面積の変化に応じて金属ローラに対するゴムローラの距離を変化させている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2020-115157号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、光学フィルムのように複数の機能層を備える各種フィルム製品は、機能層どうしを接着する接着層の厚みに高い均一性が要求される。かかる要求を満たすための方法としては、塗膜を形成するコート工程において、均一な厚みを有する塗膜、すなわち、膜厚精度の高い塗膜を形成することが考えられる。
【0007】
しかしながら、本発明者らの検討によれば、一方のローラに対して距離を変化させるゴムローラを用いるウェットラミネート工程は、ローラ間を通過しようとする塗膜が部分的にローラに遮られ、ローラの直前に液だまりを生じさせ、ローラ通過後の塗膜の厚みを低下させるという問題点を有する(図4参照)。そして、このことは、コート工程で達成した膜厚精度を低下させる原因となる。
【0008】
次に、上記のような膜厚精度の低下を抑制するために、一対のローラとして両方が金属ローラのものを用いることが考えられる。金属ローラは、ゴムローラと比べて外周面が変形しにくいローラである。よって、金属ローラからなる一対のローラは、金属ローラどうしの外周面の間隔であるギャップを一定に維持し易く、膜厚精度を維持し易いものと考えられる。しかしながら、本発明者らの検討によれば、一対の金属ローラを用いるウェットラミネート工程は、膜厚精度を維持できるギャップの範囲が狭く、すなわち、プロセスウィンドウが狭いという問題点を有する。
【0009】
上記問題点に鑑み、本発明は、液状樹脂を介したラミネートにおける膜厚精度の低下を抑制することができ、膜厚精度の低下を抑制できるプロセスウィンドウが広い塗工装置及び塗工方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明に係る塗工装置は、
第1のフィルムに液状樹脂の塗膜を形成するコート部と、前記塗膜を介して前記第1のフィルムに第2のフィルムを貼り合わせるラミネート部とを備え、
前記ラミネート部は、金属製の外周部を有する第1のローラと、弾性部材で構成された外周部を有する第2のローラとからなる一対のローラと、前記一対のローラの距離を保持するように各ローラを固定する固定機構とを有し、
前記ラミネート部は、前記固定機構によって前記距離が保持された状態で、前記一対のローラによって前記塗膜が形成された前記第1のフィルムと前記第2のフィルムとを貼り合わせる。
(【0011】以降は省略されています)
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