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公開番号
2025132769
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-10
出願番号
2024030556
出願日
2024-02-29
発明の名称
積層フィルム及び積層フィルムの製造方法
出願人
日東電工株式会社
代理人
弁理士法人籾井特許事務所
主分類
B32B
27/00 20060101AFI20250903BHJP(積層体)
要約
【課題】インクのパターン形状の過度な変形を抑制し得る積層フィルムを提供すること。
【解決手段】本発明の実施形態による積層フィルムは、粘着剤層と、樹脂層と、はく離ライナーと、をこの順に備える。樹脂層は、粘着剤層上で互いに離間して配置された樹脂部を含む。樹脂部の直径相当径は、150μm以下である。
【選択図】図1A
特許請求の範囲
【請求項1】
粘着剤層と、樹脂層と、はく離ライナーと、をこの順に備え、
前記樹脂層が、前記粘着剤層上で互いに離間して配置された樹脂部を含み、
前記樹脂部の直径相当径が、150μm以下である、
積層フィルム。
続きを表示(約 690 文字)
【請求項2】
前記樹脂部が、樹脂組成物の乾燥物、半硬化物、及び、硬化物からなる群から選択される少なくとも一種を含む、請求項1に記載の積層フィルム。
【請求項3】
前記樹脂組成物が、光硬化性樹脂を含有する、請求項2に記載の積層フィルム。
【請求項4】
前記光硬化性樹脂が、ウレタン(メタ)アクリレート、エポキシ(メタ)アクリレート、及び、ポリエステル(メタ)アクリレートからなる群から選択される少なくとも一種の樹脂を含有する、請求項3に記載の積層フィルム。
【請求項5】
ISO 14577に準拠してナノインデンターにより圧子を2000nm押し込んで測定した場合の前記粘着剤層のナノインデンテーション硬さが、0.5MPa以上である、請求項1に記載の積層フィルム。
【請求項6】
前記粘着剤層の全面積に対する前記樹脂部の面積の割合が、60%以下である、請求項1に記載の積層フィルム。
【請求項7】
支持部材と粘着剤層とを備える積層体上の前記粘着剤層上に、樹脂層を構成する樹脂部を互いに離間させて配置すること、及び、
前記積層体及び前記樹脂部を被覆するはく離ライナーを配置することを含む、
積層フィルムの製造方法。
【請求項8】
前記樹脂部を配置してから、前記樹脂部を加熱することを含む、請求項7に記載の積層フィルムの製造方法。
【請求項9】
前記はく離ライナーを配置してから、ロール状に巻回することを含む、請求項7に記載の積層フィルムの製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、積層フィルム及び積層フィルムの製造方法に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)
【背景技術】
【0002】
基材上に、多孔質構造を有する低屈折率層を配置することで、光の反射効率を向上させ、光源及び導光層を備える照明装置等の光学部材において出射する光の強度を向上、維持させることが知られている。また、基材上に、低屈折率層を部分的に配置することで光の取り出し位置を変化させて、光を分配する機能を付与し得る光学部材を作製することが行われている。このような光学部材を用いると、導光層に照射される光を効率よく分配でき、所望の光を抽出し得る光学部材が実現され得る。
例えば、低屈折率層を部分的に配置するために、インクによるパターンが形成された積層フィルムを作製し、基材上に低屈折率層を形成する材料を塗工した積層体の塗工膜上に上記インクのパターンを転写する技術が提案されている(例えば、特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2019/182100号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上記の積層フィルムをロール状に巻回して保管すると、上記インクのパターンの形状が大きく変化してしまうことがある。
本発明の目的は、インクのパターンの過度な形状変化を抑制し得る積層フィルム、及び、その製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
[1]本発明の実施形態による積層フィルムは、粘着剤層と、樹脂層と、はく離ライナーと、をこの順に備える。前記樹脂層は、前記粘着剤層上で互いに離間して配置された樹脂部を含む。前記樹脂部の直径相当径は、150μm以下である。
[2]上記[1]に記載の積層フィルムおいて、上記樹脂部は、樹脂組成物の乾燥物、半硬化物、及び、硬化物からなる群から選択される少なくとも一種を含んでもよい。
[3]上記[2]に記載の積層フィルムにおいて、上記樹脂組成物は、光硬化性樹脂を含有してもよい。
[4]上記[3]に記載の積層フィルムにおいて、上記光硬化性樹脂は、ウレタン(メタ)アクリレート、エポキシ(メタ)アクリレート、及び、ポリエステル(メタ)アクリレートからなる群から選択される少なくとも一種の樹脂を含有してもよい。
[5]上記[1]から[4]のいずれかに記載の積層フィルムにおいて、ISO 14577に準拠してナノインデンターにより圧子を2000nm押し込んで測定した場合の上記粘着剤層のナノインデンテーション硬さは、0.5MPa以上であってもよい。
[6]上記[1]から[5]のいずれかに記載の積層フィルムにおいて、上記粘着剤層の全面積に対する、上記樹脂部の面積の割合が、60%以下であってもよい。
[7]本発明の別の局面の実施形態による積層フィルムの製造方法は、支持部材と粘着剤層とを備える積層体上の前記粘着剤層上に、樹脂層を構成する樹脂部を互いに離間させて配置すること、及び、前記積層体及び前記樹脂部を被覆するはく離ライナーを配置することを含む。
[8]上記[7]に記載の積層フィルムの製造方法では、上記樹脂部を配置してから、上記樹脂部を加熱することを含んでもよい。
[9]上記[7]又は[8]に記載の積層フィルムの製造方法では、上記はく離ライナーを配置してから、ロール状に巻回することを含んでもよい。
【発明の効果】
【0006】
本発明の実施形態によれば、インクのパターンの過度な形状変化を抑制し得る積層フィルムが得られる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本発明の1つの実施形態による積層フィルムの概略断面図である。
図1Aの積層フィルムのはく離ライナーを透視した概略平面図である。
本発明の1つの実施形態による積層フィルムがロール状に形成される例を示す概略斜視図である。
本発明の1つの実施形態による積層フィルムからはく離ライナーを剥離する例を示す概略断面図である。
本発明の1つの実施形態による光学部材の概略断面図である。
本発明の別の1つの実施形態による光学部材の概略断面図である。
本発明の1つの実施形態による光学部材の製造の一工程の例を示す概略断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の代表的な実施形態について説明するが、本発明はこれらの実施形態には限定されない。なお、見やすくかつ理解を容易にするために、図面は模式的又は概念的に描かれており、長さ、幅、形状、大きさ、比率、方向、個数等は実際と異なっている場合があり、図面間で対応していない場合がある。
本明細書において、「A及び/又はB」とは、「A」、「B」、「A及びB」のうちいずれかを意味する。また、本明細書において、「(メタ)アクリル」とは、「メタクリル」及び/又は「アクリル」を意味する。例えば「(メタ)アクリレート」は、「メタクリレート」及び/又は「アクリレート」である。
【0009】
A.積層フィルムの全体構成
図1Aは、本発明の1つの実施形態による積層フィルムの概略断面図である。
図示例の積層フィルム100は、粘着剤層10と、樹脂層20と、はく離ライナー30と、をこの順に備える。樹脂層20は、粘着剤層10上で互いに離間して配置された樹脂部21を含む。樹脂部21の直径相当径は、150μm以下である。
【0010】
通常、積層フィルムは、フィルムを複数重ねた長尺状の積層体を、はく離ライナーを積層体の最外層の両面又は片面に介在させて、ロールに巻回し、ロール状で保管され得る。さらに、積層フィルムは、任意の適切なタイミングでロールから巻き出されて、種々の用途に供される。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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