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公開番号
2025117285
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-12
出願番号
2024012038
出願日
2024-01-30
発明の名称
電子写真ベルト、電子写真ベルトの製造方法及び電子写真画像形成装置
出願人
キヤノン株式会社
代理人
弁理士法人秀和特許事務所
主分類
G03G
15/16 20060101AFI20250804BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約
【課題】補正用トナー像のコントラストを正しく検出できる電子写真ベルトの提供。
【解決手段】基層と該基層上の表面層とを有する電子写真ベルトであって、該表面層が、バインダーとしての有機ケイ素重合体と、粗し粒子としてのシリカ粒子とを含み、該表面層中の該シリカ粒子の含有量が2.5~20.0質量%であり、該電子写真ベルトの該表面層側において、波長800~1000nmの入射角0°の光に対する反射率を測定したとき、波長800~1000nmにおける該反射率の最小値が1.5%以上であって、該波長800~1000nmにおける該反射率の最大値と最小値の差が0.5%以下であることを特徴とする、電子写真ベルト。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
基層と該基層上の表面層とを有する電子写真ベルトであって、
該表面層が、バインダーとしての有機ケイ素重合体と、粗し粒子としてのシリカ粒子とを含み、
該表面層中の該シリカ粒子の含有量が2.5~20.0質量%であり、
該電子写真ベルトの該表面層側において、波長800~1000nmの入射角0°の光に対する反射率を測定したとき、波長800~1000nmにおける該反射率の最小値が1.5%以上であって、該波長800~1000nmにおける該反射率の最大値と最小値の差が0.5%以下であることを特徴とする、電子写真ベルト。
続きを表示(約 890 文字)
【請求項2】
前記表面層が、さらに、カルボキシ基及びリン酸基からなる群から選択される少なくとも一の官能基を含む化合物と、第二級アミン及び第三級アミンからなる群から選択される少なくとも一のアミンと、を含む、請求項1に記載の電子写真ベルト。
【請求項3】
前記三級アミンが、トリプロピルアミン及びトリオクチルアミンからなる群から選択される少なくとも一を含む、請求項2に記載の電子写真ベルト。
【請求項4】
前記化合物が、酢酸を含む、請求項2に記載の電子写真ベルト。
【請求項5】
前記表面層の10点平均粗さRzjisが0.10~0.50μmである、請求項1に記載の電子写真ベルト。
【請求項6】
前記シリカ粒子の二次粒子の数平均粒径が100~400nmである、請求項1に記載の電子写真ベルト。
【請求項7】
請求項1~6のいずれか一項に記載の電子写真ベルトを製造する電子写真ベルトの製造方法であって、
該製造方法は、表面層形成用塗布液を準備する準備工程と、
前記基層に該表面層形成用塗布液を塗布する塗布工程と、
前記基層に塗布された該表面層形成用塗布液を硬化させる硬化工程と、を有し、
該硬化工程は、アルコキシシランを加水分解後、脱水縮合反応させることにより前記有機ケイ素重合体を形成する工程を含み、
該準備工程は、シリカ粒子分散液を調製する工程と、該シリカ粒子分散液を用いて該表面層形成用塗布液を調製する工程と、を有し、
該シリカ粒子分散液を調製する工程は、前記シリカ粒子と、前記カルボキシ基及びリン酸基からなる群から選択される少なくとも一の官能基を含む化合物と、前記第二級アミン及び第三級アミンからなる群から選択される少なくとも一のアミンと、を混合する工程を有することを特徴とする、電子写真ベルトの製造方法。
【請求項8】
請求項1~6のいずれか一項に記載の電子写真ベルトを中間転写ベルトとして具備する、電子写真画像形成装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、電子写真ベルト、電子写真ベルトの製造方法及び電子写真画像形成装置に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)
【背景技術】
【0002】
電子写真画像形成装置(以下、画像形成装置ともいう)は、電子写真方式や静電記録方式を用いた複写機、プリンタ、ファクシミリ装置などとして広く用いられている。
電子写真方式の画像形成装置においては、像担持体(感光体)上に形成された潜像をトナーにより現像し、中間転写ベルト上にYMCKの各色のトナー像を重ね合わせた後に、紙上に一括転写することで、フルカラー画像を得るタンデム方式が広く採用されている。
この画像形成方法に用いる中間転写ベルトには、静電潜像担持体から中間転写ベルトへの良好なトナー転写性と、中間転写ベルトから転写材への良好なトナー転写性と、転写後の残存トナーをきれいに除去するクリーニング性と、等が求められている。
【0003】
特許文献1では、基材層と表面層とを有する中間転写ベルトであって、アルコキシシランを硬化させた硬化物中に2.5質量%未満のフィラーを添加した表面層を有する中間転写ベルトが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2020-56928号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ここで、フルカラー画像を得る画像形成装置においては、高い色再現性を実現するために、以下のような制御を行う場合がある。すなわち、中間転写ベルト上に色ずれ補正用トナー像(以降、単に「補正用トナー像」という)を形成し、画像濃度センサによって当該補正用トナー像を光学センサで検出し、その検出結果をもとに色ずれの補正のための制御を行う場合がある。光学センサは、補正用トナー像が形成されていない部分からの反射光量と、補正用トナー像が形成されている部分からの反射光量との差(以降、単に「コントラスト」という)を用いて補正用トナー像を検出している。
しかしながら、本発明者らは、特許文献1に記載されているような表面層を持つ中間転写ベルトにおいては、補正用トナー像が形成されていない部分からの反射光量を一定にすることが難しいことを見出した。中間転写ベルトからの反射光にムラがあると補正用トナー像のコントラストが正しく検出できず、高い色再現性を得ることが難しくなる。
【0006】
本開示の少なくとも一の態様は、補正用トナー像のコントラストを正しく検出できる電子写真ベルトの提供に向けたものである。また、本開示の少なくとも一の態様は、当該電子写真ベルトの製造方法の提供に向けたものである。さらに、本開示の少なくとも一の態様は、高品位な電子写真画像を安定して形成することのできる電子写真画像形成装置の提供に向けたものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の少なくとも一の態様によれば、
基層と該基層上の表面層とを有する電子写真ベルトであって、
該表面層が、バインダーとしての有機ケイ素重合体と、粗し粒子としてのシリカ粒子とを含み、
該表面層中の該シリカ粒子の含有量が2.5~20.0質量%であり、
該電子写真ベルトの該表面層側において、波長800~1000nmの入射角0°の光に対する反射率を測定したとき、波長800~1000nmにおける該反射率の最小値が1.5%以上であって、該波長800~1000nmにおける該反射率の最大値と最小値の差が0.5%以下である電子写真ベルトが提供される。
【0008】
また、本開示の少なくとも一の態様によれば、
本開示の電子写真ベルトを製造する電子写真ベルトの製造方法であって、
該製造方法は、表面層形成用塗布液を準備する準備工程と、
前記基層に該表面層形成用塗布液を塗布する塗布工程と、
前記基層に塗布された該表面層形成用塗布液を硬化させる硬化工程と、を有し、
該硬化工程は、アルコキシシランを加水分解後、脱水縮合反応させることにより前記有機ケイ素重合体を形成する工程を含み、
該準備工程は、シリカ粒子分散液を調製する工程と、該シリカ粒子分散液を用いて該表面層形成用塗布液を調製する工程と、を有し、
該シリカ粒子分散液を調製する工程は、前記シリカ粒子と、前記カルボキシ基及びリン酸基からなる群から選択される少なくとも一の官能基を含む化合物と、前記第二級アミン及び第三級アミンからなる群から選択される少なくとも一のアミンと、を混合する工程を有する電子写真ベルトの製造方法が提供される。
【0009】
さらに、本開示の少なくとも一の態様によれば、
本開示の電子写真ベルトを中間転写ベルトとして具備する電子写真画像形成装置が提供される。
【発明の効果】
【0010】
本開示の少なくとも一の態様により、補正用トナー像のコントラストを正しく検出できる電子写真ベルトを得ることができる。また、本開示の少なくとも一の態様により、当該電子写真ベルトの製造方法を得ることができる。さらに、本開示の少なくとも一の態様により、高品位な電子写真画像を安定して形成できる電子写真画像形成装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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