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公開番号2025117702
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-13
出願番号2024012566
出願日2024-01-31
発明の名称生体情報検出装置、および、プログラム
出願人株式会社アイシン
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類A61B 5/11 20060101AFI20250805BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】移動体の振動があっても移動体に乗っている人物の生体情報を高精度に検出する。
【解決手段】本発明の生体情報検出装置は、移動体において人物が存在する室内に送信波を送信し、送信波の反射波を受信し、反射波に基づいて、人物の体の動きと移動体の振動に関するデータを測定するための第1の測定点についての所定の第1の測定データ、および、移動体の振動に関するデータを測定するための第2の測定点についての、第1の測定データと同種の所定の第2の測定データを算出し、第1の測定データをフーリエ変換して第1の周波数成分を取得し、第2の測定データをフーリエ変換して第2の周波数成分を取得し、第1の周波数成分から第2の周波数成分を引き算することで第3の周波数成分を取得し、第3の周波数成分に基づいて人物の所定の生体情報を検出する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
移動体において人物が存在する室内に送信波を送信する送信部と、
前記送信波の反射波を受信する受信部と、
前記反射波に基づいて、
前記人物の体の動きと前記移動体の振動に関するデータを測定するための第1の測定点についての所定の第1の測定データ、および、
前記移動体の振動に関するデータを測定するための第2の測定点についての、前記第1の測定データと同種の所定の第2の測定データを算出する算出部と、
前記第1の測定データをフーリエ変換して第1の周波数成分を取得するとともに、前記第2の測定データをフーリエ変換して第2の周波数成分を取得するフーリエ変換部と、
前記第1の周波数成分から前記第2の周波数成分を引き算することで第3の周波数成分を取得する演算部と、
前記第3の周波数成分に基づいて前記人物の所定の生体情報を検出する検出部と、
を備える生体情報検出装置。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記送信部は、前記移動体において人物が存在する室内に、周波数が徐々に増加する漸増期間と、周波数が徐々に減少する漸減期間と、を繰り返すように周波数変調した送信波を送信し、
前記算出部は、前記送信波の周波数、および、前記反射波の周波数に基づいて、前記第1の測定データ、および、前記第2の測定データを算出し、
前記第1の測定データ、および、前記第2の測定データは、前記送信波の周波数と前記反射波の周波数との差分であるビート周波数のうちの前記漸増期間に対応するアップビート周波数と、前記漸減期間に対応するダウンビート周波数と、前記アップビート周波数および前記ダウンビート周波数から算出される速度と、のうちのいずれか、あるいは、2つ以上を用いて算出される値である、請求項1に記載の生体情報検出装置。
【請求項3】
前記第2の測定点は、複数、設定されており、
前記フーリエ変換部は、前記第2の測定データをフーリエ変換して第2の周波数成分を取得する場合に、複数の前記第2の測定点のそれぞれについてフーリエ変換によって得た周波数成分の平均値を算出することで前記第2の周波数成分を取得する、請求項1または請求項2に記載の生体情報検出装置。
【請求項4】
前記生体情報は、前記人物の心拍、脈拍、呼吸のうちの少なくともいずれかに関する情報である、請求項1または請求項2に記載の生体情報検出装置。
【請求項5】
移動体において人物が存在する室内に送信波を送信する送信部と、前記送信波の反射波を受信する受信部と、接続されたコンピュータを、
前記反射波に基づいて、
前記人物の体の動きと前記移動体の振動に関するデータを測定するための第1の測定点についての所定の第1の測定データ、および、
前記移動体の振動に関するデータを測定するための第2の測定点についての、前記第1の測定データと同種の所定の第2の測定データを算出する算出部と、
前記第1の測定データをフーリエ変換して第1の周波数成分を取得するとともに、前記第2の測定データをフーリエ変換して第2の周波数成分を取得するフーリエ変換部と、
前記第1の周波数成分から前記第2の周波数成分を引き算することで第3の周波数成分を取得する演算部と、
前記第3の周波数成分に基づいて前記人物の所定の生体情報を検出する検出部と、
して機能させるためのプログラム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、生体情報検出装置、および、プログラムに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
近年、ドライバモニタリングシステム等において、FMCW(Frequency Modulated Continuous Wave)方式の電磁波を送受信するセンサにより取得されるTOF(Time of Flite)やドップラシフト等の情報に基づいて、車両(移動体)の乗員(人物)の生体情報(例えば、心拍、脈拍、呼吸に関する情報)を検出する技術が研究、開発されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2023-104063号公報
特開2023-023756号公報
特開2022-189451号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述の技術において、生体情報を高精度に検出するためには、センサにより取得されるデータから車両の振動に起因する成分を除去する必要がある。しかし、従来技術においては、そのための充分な手段がない。
【0005】
そこで、本発明が解決しようとする課題の一つは、移動体の振動があっても移動体に乗っている人物の生体情報を高精度に検出可能な生体情報検出装置、および、プログラムを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の生体情報検出装置は、移動体において人物が存在する室内に送信波を送信する送信部と、前記送信波の反射波を受信する受信部と、前記反射波に基づいて、前記人物の体の動きと前記移動体の振動に関するデータを測定するための第1の測定点についての所定の第1の測定データ、および、前記移動体の振動に関するデータを測定するための第2の測定点についての、前記第1の測定データと同種の所定の第2の測定データを算出する算出部と、前記第1の測定データをフーリエ変換して第1の周波数成分を取得するとともに、前記第2の測定データをフーリエ変換して第2の周波数成分を取得するフーリエ変換部と、前記第1の周波数成分から前記第2の周波数成分を引き算することで第3の周波数成分を取得する演算部と、前記第3の周波数成分に基づいて前記人物の所定の生体情報を検出する検出部と、を備える。
【0007】
この構成によれば、上述のように、第1の周波数成分から第2の周波数成分を引き算して得た第3の周波数成分に基づいて人物の所定の生体情報を検出することで、移動体の振動があっても移動体に乗っている人物の生体情報を高精度に検出することができる。
【0008】
また、本発明のプログラムは、移動体において人物が存在する室内に送信波を送信する送信部と、前記送信波の反射波を受信する受信部と、接続されたコンピュータを、前記反射波に基づいて、前記人物の体の動きと前記移動体の振動に関するデータを測定するための第1の測定点についての所定の第1の測定データ、および、前記移動体の振動に関するデータを測定するための第2の測定点についての、前記第1の測定データと同種の所定の第2の測定データを算出する算出部と、前記第1の測定データをフーリエ変換して第1の周波数成分を取得するとともに、前記第2の測定データをフーリエ変換して第2の周波数成分を取得するフーリエ変換部と、前記第1の周波数成分から前記第2の周波数成分を引き算することで第3の周波数成分を取得する演算部と、前記第3の周波数成分に基づいて前記人物の所定の生体情報を検出する検出部と、して機能させるためのプログラムである。
【0009】
この構成によれば、上述のように、第1の周波数成分から第2の周波数成分を引き算して得た第3の周波数成分に基づいて人物の所定の生体情報を検出することで、移動体の振動があっても移動体に乗っている人物の生体情報を高精度に検出することができる。
【発明の効果】
【0010】
本発明の生体情報検出装置、および、プログラムによれば、移動体の振動があっても移動体に乗っている人物の生体情報を高精度に検出することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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