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公開番号2025117906
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-13
出願番号2024012886
出願日2024-01-31
発明の名称共重合体、樹脂組成物、潤滑油添加剤、潤滑油、潤滑油添加剤の製造方法
出願人三菱ケミカル株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類C08F 236/20 20060101AFI20250805BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】本発明は、重合時の発熱温度を抑えることができ、溶剤への溶解性が良好であり、かつ優れた摩擦低減能を示す潤滑油が得られる共重合体を提供する。
【解決手段】本発明の共重合体は、ラジカル重合性化合物に由来する構成単位(a1)と、非共役オレフィンに由来する構成単位(a2)とを有し、前記非共役オレフィンに由来する構成単位(a2)の割合が、前記共重合体の全構成単位の合計100質量%に対して0.6~20質量%である。一例において、ラジカル重合性化合物は(メタ)アクリロイル基含有化合物およびミルセンからなる群から選ばれる少なくとも一種を含んでもよく、非共役オレフィンは環式モノテルペンを含んでもよい。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
共重合体であって、
前記共重合体は、ラジカル重合性化合物に由来する構成単位(a1)と、非共役オレフィンに由来する構成単位(a2)とを有し、
前記非共役オレフィンに由来する構成単位(a2)の割合が、前記共重合体の全構成単位の合計100質量%に対して0.6~20質量%である、共重合体。
続きを表示(約 790 文字)【請求項2】
前記非共役オレフィンが、環式モノテルペンを含む、請求項1に記載の共重合体。
【請求項3】
前記非共役オレフィンが、カンフェン、リモネンおよびβ-ピネンからなる群から選ばれる少なくとも一種を含む、請求項1に記載の共重合体。
【請求項4】
前記ラジカル重合性化合物が、(メタ)アクリロイル基含有化合物およびミルセンからなる群から選ばれる少なくとも一種を含む、請求項1に記載の共重合体。
【請求項5】
請求項1に記載の共重合体と、非共役オレフィンとを含有する、樹脂組成物。
【請求項6】
前記非共役オレフィンが、環式モノテルペンを含む、請求項5に記載の樹脂組成物。
【請求項7】
請求項1に記載の共重合体と、溶媒とを含有する、潤滑油添加剤。
【請求項8】
請求項5に記載の樹脂組成物と、溶媒とを含有する、潤滑油添加剤。
【請求項9】
前記共重合体の以下の摩擦係数測定試験において測定される摩擦係数の平均値が、0.180以下である、請求項7に記載の潤滑油添加剤。
摩擦係数測定試験:
前記共重合体の含有量が2質量%となるように鉱油または合成化学油で希釈した溶液を、φ24×7.9mmのSUJ-2ディスク上に塗布し、振動摩擦摩耗試験機(SRV試験機)を使用して、φ10mmのSUJ-2ボールを用いて、試験温度40℃、振幅1mm、周波数50Hzの条件で、試験開始後の30秒間は荷重50Nで、試験開始から30秒経過後は荷重200Nで摩擦係数を測定し、試験時間50~60分に測定された摩擦係数の平均値を求める。
【請求項10】
請求項7~9のいずれか一項に記載の潤滑油添加剤を含有する、潤滑油。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、共重合体、樹脂組成物、潤滑油添加剤、潤滑油、潤滑油添加剤の製造方法に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
従来、内燃機関や自動変速機、その他機械装置には、その作動を円滑にするために潤滑油が用いられている。近年、地球環境保護の観点から、潤滑油に求められる省燃費性能が益々高くなっており、その指標の一つとなる粘度指数のさらなる向上が求められている。
【0003】
特許文献1に開示された共役ジエン由来の構成単位と芳香族ビニル化合物由来の構成単位からなる共重合体は、潤滑油の粘度指数向上剤として使用されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2014/142001号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1の共重合体では、重合時の発熱温度が高い。また、溶剤への溶解性、摩擦低減能にも改善の余地がある。
本発明は、重合時の発熱温度を抑えることができ、溶剤への溶解性が良好であり、かつ優れた摩擦低減能を示す潤滑油が得られる共重合体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、下記の態様を有する。
[1]共重合体であって、前記共重合体は、ラジカル重合性化合物に由来する構成単位(a1)と、非共役オレフィンに由来する構成単位(a2)とを有し、
前記非共役オレフィンに由来する構成単位(a2)の割合が、前記共重合体の全構成単位の合計100質量%に対して0.6~20質量%である、共重合体。
[2]前記非共役オレフィンが、環式モノテルペンを含む、[1]に記載の共重合体。
[3]前記非共役オレフィンが、カンフェン、リモネンおよびβ-ピネンからなる群から選ばれる少なくとも一種を含む、[1]または[2]に記載の共重合体。
[4]前記ラジカル重合性化合物が、(メタ)アクリロイル基含有化合物およびミルセンからなる群から選ばれる少なくとも一種を含む、[1]~[3]のいずれかに記載の共重合体。
[5][1]~[4]のいずれかに記載の共重合体と、非共役オレフィンとを含有する、樹脂組成物。
[6]前記非共役オレフィンが、環式モノテルペンを含む、[5]に記載の樹脂組成物。
[7][1]~[4]のいずれかに記載の共重合体と、溶媒とを含有する、潤滑油添加剤。
[8][5]または[6]に記載の樹脂組成物と、溶媒とを含有する、潤滑油添加剤。
[9]前記共重合体の以下の摩擦係数測定試験において測定される摩擦係数の平均値が、0.180以下である、[7]または[8]に記載の潤滑油添加剤。
摩擦係数測定試験:
前記共重合体の含有量が2質量%となるように鉱油または合成化学油で希釈した溶液を、φ24×7.9mmのSUJ-2ディスク上に塗布し、振動摩擦摩耗試験機(SRV試験機)を使用して、φ10mmのSUJ-2ボールを用いて、試験温度40℃、振幅1mm、周波数50Hzの条件で、試験開始後の30秒間は荷重50Nで、試験開始から30秒経過後は荷重200Nで摩擦係数を測定し、試験時間50~60分に測定された摩擦係数の平均値を求める。
[10][7]~[9]のいずれかに記載の潤滑油添加剤を含有する、潤滑油。
【0007】
[11]潤滑油添加剤の製造方法であって、
共重合体を溶媒中で製造することを含み、
前記共重合体は、ラジカル重合性化合物に由来する構成単位(a1)と、非共役オレフィンに由来する構成単位(a2)とを有し、
前記非共役オレフィンに由来する構成単位(a2)の割合が、前記共重合体の全構成単位の合計100質量%に対して0.6~20質量%である、潤滑油添加剤の製造方法。
[12]前記非共役オレフィンが、環式モノテルペンを含む、[11]に記載の潤滑油添加剤の製造方法。
[13]前記非共役オレフィンが、カンフェン、リモネンおよびβ-ピネンからなる群から選ばれる少なくとも一種を含む、[11]または[12]に記載の潤滑油添加剤の製造方法。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、重合時の発熱温度を抑えることができ、溶剤への溶解性が良好であり、かつ優れた摩擦低減能を示す潤滑油が得られる共重合体が提供される。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[用語]
用語の意味は以下の通りである。
「構成単位」とは、単量体に由来する重合体を構成する単位または重合体を変性処理することによって構成単位の一部が別の構造に変換された構成単位を意味する。
「単量体に由来する重合体を構成する単位」とは、単量体が重合することによって形成された構成単位を意味する。
「(メタ)アクリレート」は、アクリレート及びメタクリレートの総称である。
「(メタ)アクリロイル基」とは、アクリロイル基及びメタクリロイル基の総称である。「メタクリロイル基」とは、下記式(1)で表されるアルキルメタアクリレートにおいて「R」部以外の部分を意味する。「アクリロイル基」とは、下記式(2)で表されるアルキルアクリレートにおいて、「R」部以外の部分を意味する。
【0010】
TIFF
2025117906000001.tif
60
170
(【0011】以降は省略されています)

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