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公開番号
2025121234
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-19
出願番号
2024016558
出願日
2024-02-06
発明の名称
半導体装置
出願人
株式会社デンソー
,
トヨタ自動車株式会社
,
株式会社ミライズテクノロジーズ
代理人
弁理士法人 快友国際特許事務所
主分類
H10D
30/66 20250101AFI20250812BHJP()
要約
【課題】 高い耐圧を確保するとともに、オン抵抗を低減する。
【解決手段】 半導体装置の半導体基板が、第1導電型上部領域と、第2導電型の電界緩和領域と、スーパージャンクション領域と、複数の第1導電型接続領域と、を有する。半導体基板を上から見たときに、スーパージャンクション領域の各第2導電型カラム領域と各第1導電型カラム領域が第1方向に沿って直線状に延びるとともに、第2方向に沿って交互に配置されている。電界緩和領域に設けられた複数の開口部は、分散して配置されている。各第1導電型接続領域が、対応する開口部内に配置されており、第1導電型上部領域と対応する第1導電型カラム領域とを接続している。各第2導電型カラム領域の第2導電型不純物濃度が、電界緩和領域の第2導電型不純物濃度よりも低い。半導体基板を上から見たときに、各第2導電型カラム領域が各開口部と重複しない。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
半導体装置(10、100、200、300)であって、
半導体基板(12、212、312)と、
前記半導体基板の上面(12a、112a、212a、312a)に設けられた上部電極(70、270、370)と、
前記半導体基板の下面(12b、112b、212b、312b)に設けられた下部電極(72、272、372)、
を備え、
前記上部電極と前記下部電極との間に電流が流れるように構成されており、
前記半導体基板が、
第1導電型上部領域(34、234、334)と、
前記第1導電型上部領域の下部に配置されており、前記上部電極に接続されている第2導電型の電界緩和領域(36、236、336)と、
前記電界緩和領域の下部に配置されているスーパージャンクション領域(38、238、338)と、
複数の第1導電型接続領域(40、240、340)と、
を有し、
前記スーパージャンクション領域が、複数の第2導電型カラム領域(38a、238a、338a)と複数の第1導電型カラム領域(38b、238b、338b)を有し、
前記半導体基板を上から見たときに、前記各第2導電型カラム領域と前記各第1導電型カラム領域が第1方向に沿って直線状に延びるとともに、前記第1方向と直交する第2方向に沿って交互に配置されており、
前記電界緩和領域に、前記電界緩和領域の上端から下端まで貫通する複数の開口部(37、237、337)が設けられており、
前記複数の開口部は、前記半導体基板の前記上面に平行な平面内で分散して配置されており、
前記各第1導電型接続領域が、対応する前記開口部内に配置されており、前記第1導電型上部領域と対応する前記第1導電型カラム領域とを接続しており、
前記各第2導電型カラム領域の第2導電型不純物濃度が、前記電界緩和領域の第2導電型不純物濃度よりも低く、
前記半導体基板を上から見たときに、前記各第2導電型カラム領域が前記各開口部と重複しない、
半導体装置。
続きを表示(約 1,800 文字)
【請求項2】
前記半導体基板を上から見たときに、前記開口部が前記第1方向に沿って間隔を空けて配列された列を複数個構成するように配置されており、
前記各列が、前記第2方向に間隔を空けて配置されており、
前記第1方向において、隣接する前記開口部同士の間隔が等しく、
前記第2方向において、隣接する前記列同士の間隔が等しい、
請求項1に記載の半導体装置。
【請求項3】
前記スーパージャンクション領域が、第1スーパージャンクション領域(38)であり、
前記第2導電型カラム領域が、第1の第2導電型カラム領域(38a)であり、
前記第1導電型カラム領域が、第1の第1導電型カラム領域(38b)であり、
前記第1スーパージャンクション領域の下部に配置された第2スーパージャンクション領域(138)をさらに有し、
前記第2スーパージャンクション領域が、複数の第2の第2導電型カラム領域(138a)と複数の第2の第1導電型カラム領域(138b)を有し、
前記半導体基板を上から見たときに、前記各第2の第2導電型カラム領域と前記各第2の第1導電型カラム領域が前記第1方向と交差する第3方向に沿って直線状に延びるとともに、前記第3方向と直交する第4方向に沿って交互に配置されており、
前記各第2の第2導電型カラム領域の第2導電型不純物濃度が、前記電界緩和領域の第2導電型不純物濃度よりも低い、
請求項1に記載の半導体装置。
【請求項4】
前記電界緩和領域の上面から上側に延びており、前記電界緩和領域と前記上部電極とを接続する第2導電型接続領域(42、242、342)を備える、請求項1に記載の半導体装置。
【請求項5】
前記半導体基板の前記上面に設けられたトレンチと(22)、
前記トレンチの内面を覆うゲート絶縁膜(24)と、
前記トレンチの内部に設けられており、前記ゲート絶縁膜によって前記半導体基板から絶縁されているゲート電極(26)、をさらに備え、
前記半導体基板が、
前記半導体基板の前記上面に露出するとともに前記ゲート絶縁膜に接する第1導電型のソース領域(30)と、
前記ソース領域の下側で前記ゲート絶縁膜に接しており、前記第1導電型上部領域を前記ソース領域から分離している第2導電型のボディ領域(32)、
をさらに有し、
前記第1導電型上部領域は、前記ボディ領域の下側で前記ゲート絶縁膜に接している、請求項1~4のいずれかに記載の半導体装置。
【請求項6】
前記半導体基板を上から見たときに、前記各開口部が前記トレンチと重複しない、請求項5に記載の半導体装置。
【請求項7】
前記半導体基板の前記上面にゲート絶縁膜(224)を介して設けられたゲート電極(226)をさらに備え、
前記半導体基板が、
前記半導体基板の前記上面に露出する第1導電型のソース領域(230)と、
前記ソース領域に隣接して設けられており、前記半導体基板の上面に露出する第2導電型のボディ領域(232)、
をさらに有し、
前記第1導電型上部領域は、前記ボディ領域に隣接して設けられており、前記ボディ領域によって前記ソース領域から分離されており、前記半導体基板の前記上面に露出しており、
前記ゲート電極は、前記ゲート絶縁膜を介して、前記第1導電型上部領域に対向するとともに、前記ソース領域と前記第1導電型上部領域の間に位置する前記ボディ領域に対向している、請求項1~4のいずれかに記載の半導体装置。
【請求項8】
前記半導体基板を上から見たときに、前記各開口部が前記ゲート電極と重複する、請求項7に記載の半導体装置。
【請求項9】
前記第1導電型上部領域が、前記半導体基板の前記上面に露出しており、
前記上部電極と前記半導体基板の前記上面が、ショットキー接合を形成している、請求項1~4のいずれかに記載の半導体装置。
【請求項10】
前記半導体基板を上から見たときに、前記各開口部がショットキー接合面(350)と重複する、請求項9に記載の半導体装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本明細書に開示の技術は、半導体装置に関する。
続きを表示(約 3,200 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、半導体基板と、ソース電極と、ドレイン電極を備えるMOSFET(metal-oxide-semiconductor field-effect transistor)が開示されている。このMOSFETでは、半導体基板が、上部並列pn構造と、下部並列pn構造を有している。上部並列pn構造は、上部p型カラム領域と上部n型カラム領域を有している。上部p型カラム領域と上部n型カラム領域は、半導体基板を上から見たときに、第1方向に沿って直線状に延びるとともに、第1方向と直交する第2方向に沿って交互に配置されている。下部並列pn構造は、上部並列pn構造の下部に配置されており、下部p型カラム領域と下部n型カラム領域を有している。下部p型カラム領域と下部n型カラム領域は、半導体基板を上から見たときに、第2方向に沿って直線状に延びるとともに、第1方向に沿って交互に配置されている。
【0003】
このMOSFETがオフするときには、上部p型カラム領域から上部n型カラム領域に伸びる空乏層によって、ゲート酸化膜に印加される電界が緩和される。またこのMOSFETがオフするときには、上部p型カラム領域と上部n型カラム領域の界面のpn接合、及び、下部p型カラム領域と下部n型カラム領域の界面のpn接合から、横方向に素早く空乏層が広がる。このため、このMOSFETは、高い耐圧を確保することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2020-150182号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1では、上部p型カラム領域と上部n型カラム領域とが、共に直線状に延びるとともに、交互に配置されている。このような構成では、上部並列pn構造及び下部並列pn構造それぞれのピッチの微細化に限界がある。したがって、オン抵抗を低減するために各n型カラム領域のn型不純物濃度を高くした場合、MOSFETがオフするときに各n型カラム領域が空乏化し難くなり、MOSFETの耐圧が低下する。このように、特許文献1のMOSFETでは、高耐圧の確保とオン抵抗の低減を両立することが難しい。本明細書では、高い耐圧を確保するとともに、オン抵抗を低減する技術を提案する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本明細書が開示する半導体装置は、半導体基板と、前記半導体基板の上面に設けられた上部電極と、前記半導体基板の下面に設けられた下部電極、を備える。前記上部電極と前記下部電極との間に電流が流れるように構成されている。前記半導体基板が、第1導電型上部領域と、前記第1導電型上部領域の下部に配置されており、前記上部電極に接続されている第2導電型の電界緩和領域と、前記電界緩和領域の下部に配置されているスーパージャンクション領域と、複数の第1導電型接続領域と、を有する。前記スーパージャンクション領域が、複数の第2導電型カラム領域と複数の第1導電型カラム領域を有する。前記半導体基板を上から見たときに、前記各第2導電型カラム領域と前記各第1導電型カラム領域が第1方向に沿って直線状に延びるとともに、前記第1方向と直交する第2方向に沿って交互に配置されている。前記電界緩和領域に、前記電界緩和領域の上端から下端まで貫通する複数の開口部が設けられている。前記複数の開口部は、前記半導体基板の前記上面に平行な平面内で分散して配置されている。前記各第1導電型接続領域が、対応する前記開口部内に配置されており、前記第1導電型上部領域と対応する前記第1導電型カラム領域とを接続している。前記各第2導電型カラム領域の第2導電型不純物濃度が、前記電界緩和領域の第2導電型不純物濃度よりも低い。前記半導体基板を上から見たときに、前記各第2導電型カラム領域が前記各開口部と重複しない。
【0007】
なお、本明細書において、第1導電型はn型とp型のいずれか一方であり、第2導電型はn型とp型の他方である。第1導電型がn型の場合には第2導電型はp型であり、第1導電型がp型の場合には第2導電型はn型である。
【0008】
上記の半導体装置では、第2導電型の電界緩和領域に開口部が設けられており、開口部内に第1導電型接続領域が設けられている。電界緩和領域は、上部電極に接続されているので、半導体装置がオフしたときに、電界緩和領域と第1導電型の半導体領域(第1導電型上部領域、第1導電型接続領域、及び第1導電型カラム領域)の界面のpn接合に逆電圧が印加される。これにより、電界緩和領域から第1導電型の半導体領域に空乏層が広がり、当該半導体領域内に印加される電界が緩和される。また、電界緩和領域に設けられた開口部が半導体基板の上面に平行な平面内で分散して配置されているので、第2導電型領域と第1導電型領域とがストライプ状に交互に配置される従来の構成と比較して、当該平面内で第1導電型接続領域をより細かく区画することができる。このため、第1導電型接続領域の第1導電型不純物濃度を高くしても、半導体装置がオフしたときに、電界緩和領域から第1導電型接続領域内の略全域に空乏層が広がる。このように、この半導体装置では、第1導電型接続領域の第1導電型不純物濃度を十分に高くすることができるため、オン抵抗を低減することができる。
【0009】
また、この半導体装置では、電界緩和領域の下部にスーパージャンクション領域が配置されている。スーパージャンクション領域の第2導電型カラム領域と第1導電型カラム領域とは、第1方向に沿って直線状に延びるとともに、第2方向に沿って交互に配置されている。半導体装置がオフするときには、第2導電型カラム領域と第1導電型カラム領域の界面のpn接合から、第2導電型カラム領域内及び第1導電型カラム領域内に空乏層が広がる。ストライプ状に第2導電型カラム領域と第1導電型カラム領域とが配列されているので、半導体装置がオフするときには、第2導電型カラム領域内及び第1導電型カラム領域内(すなわち、スーパージャンクション領域内)が均一に空乏化され易い。これにより、この半導体装置では、高い耐圧を確保することができる。また、この半導体装置では、各第2導電型カラム領域が開口部と重複しない位置に設けられているので、第2導電型カラム領域によって電流経路が制限されない。このため、下部電極から、第1導電型カラム領域、第1導電型接続領域、及び第1導電型上部領域を介して上部電極に好適に電流が流れ、オン抵抗の悪化が抑制される。以上のように、この半導体装置では、高い耐圧を確保するとともに、オン抵抗を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
実施例1の半導体装置の斜視断面図。
図1の平面IIにおける断面図。
図1の平面IIIにおける断面図。
実施例1の半導体装置の製造工程を説明するための図。
実施例1の半導体装置の製造工程を説明するための図。
実施例1の半導体装置の製造工程を説明するための図。
実施例1の半導体装置の製造工程を説明するための図。
実施例2の半導体装置の斜視断面図。
実施例3の半導体装置の断面図。
実施例3の半導体装置の平面図。
図9の平面XIにおける断面図。
図9の平面XIIにおける断面図。
実施例4の半導体装置の断面図。
実施例4の半導体装置の平面図。
図13の平面XVにおける断面図。
図13の平面XVIにおける断面図。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
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