TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025122381
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-21
出願番号
2024017815
出願日
2024-02-08
発明の名称
電源装置の制御装置及び電源装置の制御方法
出願人
新電元工業株式会社
代理人
弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類
H02M
7/48 20070101AFI20250814BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約
【課題】フライングキャパシタの電圧を安定化し、フライングキャパシタやスイッチング素子を過電圧から保護し、動作を安定化させること。
【解決手段】電源装置の制御装置は、第1スイッチング素子と、第2スイッチング素子と、コンデンサとを含む、フライングキャパシタを含む電源装置を制御する制御装置であって、制御装置は、電源装置からの出力電流が閾値に達した場合に第1スイッチング素子及び第2スイッチング素子の動作を停止させ、第1スイッチング素子及び第2スイッチング素子の動作を停止させてからスイッチング周期の整数倍の時間経過後に第1スイッチング素子及び第2スイッチング素子の動作を開始させる。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
第1スイッチング素子と、第2スイッチング素子と、コンデンサとを含み、前記第1スイッチング素子のドレインが前記コンデンサの一端に電気的に接続され、前記第1スイッチング素子のソースが前記第2スイッチング素子のドレインに電気的に接続され、前記第2スイッチング素子のソースが前記コンデンサの他端に接続されたキャパシタ回路を少なくとも1つ含む1つ以上のアーム回路を備えたフライングキャパシタを含む電源装置を制御する制御装置であって、
前記制御装置は、前記電源装置からの出力電流が閾値に達した場合に前記第1スイッチング素子及び前記第2スイッチング素子の動作を停止させ、前記第1スイッチング素子及び前記第2スイッチング素子の動作を停止させてからスイッチング周期の整数倍の時間経過後に前記第1スイッチング素子及び前記第2スイッチング素子の動作を開始させる、
電源装置の制御装置。
続きを表示(約 1,100 文字)
【請求項2】
前記制御装置は、スイッチング制御部と、リミッタ制御部と、リミッタ復帰制御部と、第1比較部と、第2比較部と、を備え、
前記スイッチング制御部は、前記電源装置の電圧指令値又は電流指令値に応じて、第1レベルの信号又は第2レベルの信号を第2比較部の入力に出力し、
前記リミッタ制御部は、前記電源装置の出力電流が閾値未満のときには第1レベルの信号を前記リミッタ復帰制御部及び前記第1比較部の一方の入力に出力し、前記電源装置の出力電流が閾値に達した場合に第2レベルの信号を前記リミッタ復帰制御部及び前記第1比較部の一方の入力に出力し、
前記リミッタ復帰制御部は、前記リミッタ制御部から第1レベルの信号を受けた場合、第1レベルの信号を前記第1比較部の他方の入力に出力し、前記リミッタ制御部から第2レベルの信号を受けた場合、第2レベルの信号を前記第1比較部の他方の入力に出力し、かつ前記第2レベルの信号を受けてから前記第1スイッチング素子及び前記第2スイッチング素子のスイッチング周期の整数倍の時間経過後に、第1レベルの信号を前記第1比較部の他方の入力に出力し、
前記第1比較部は、一方及び他方の入力のそれぞれに第1レベルの信号が入力された場合にのみ、第1レベルの信号を前記第2比較部の他方の入力に出力し、
前記第2比較部は、一方及び他方の入力のそれぞれに第1レベルの信号が入力された場合にのみ、第1レベルの信号を前記第1スイッチング素子及び前記第2スイッチング素子に出力し、前記第1スイッチング素子及び前記第2スイッチング素子を動作させ、それ以外の場合に記第1スイッチング素子及び前記第2スイッチング素子を停止させる、
請求項1に記載の電源装置の制御装置。
【請求項3】
第1スイッチング素子と、第2スイッチング素子と、コンデンサとを含み、前記第1スイッチング素子のドレインが前記コンデンサの一端に電気的に接続され、前記第1スイッチング素子のソースが前記第2スイッチング素子のドレインに電気的に接続され、前記第2スイッチング素子のソースが前記コンデンサの他端に接続されたキャパシタ回路を少なくとも1つ含む1つ以上のアーム回路を備えたフライングキャパシタを含む電源装置の制御方法であって、
前記電源装置からの出力電流が閾値を超えた場合に前記第1スイッチング素子及び前記第2スイッチング素子の動作を停止させ、前記第1スイッチング素子及び前記第2スイッチング素子の動作を停止させてからスイッチング周期の整数倍の時間経過後に前記第1スイッチング素子及び前記第2スイッチング素子の動作を開始させる、
電源装置の制御方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、電源装置の制御装置及び電源装置の制御方法に関する。
続きを表示(約 2,800 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、フライングキャパシタ方式のコンバータの電圧バランスを制御する技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-225214号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の技術は、インバータが正しく動作していることが前提となる。インバータは、過負荷耐量向上機能として、各素子を過電流から保護するために、出力電流値が閾値を超えると、ハードウェアがPWM(Pulse Width Modulation)信号の出力を停止するピークリミッタ機能を有する。ピークリミッタ機能は、出力電流値が閾値から低下すると、PWM信号の出力を復帰する。ピークリミッタ機能は、PWM信号の出力の停止と復帰とを繰り返すことで、各素子を保護しながら負荷に電力を供給することができる。このようなピークリミッタ機能は、PWM信号の1スイッチング周期とは非同期で行われるため、各スイッチング素子の動作タイミングがずれてしまうことがある。このため、各フライングキャパシタの電圧が変動し、各フライングキャパシタや各スイッチング素子に過電圧がかかり、破損してしまうおそれがある。またフライングキャパシタ電圧が規定の電圧を維持できなくなると、意図した電圧が出力できなくなってしまう。
【0005】
本開示は、フライングキャパシタ方式の電源装置において、ピークリミッタ機能が動作しても、電源装置が備える各フライングキャパシタ電圧を安定させ、フライングキャパシタや各スイッチング素子を過電圧から保護し、電源装置の動作を安定化させることのできる電源装置の制御装置及び電源装置の制御方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一態様の電源装置の制御装置は、第1スイッチング素子と、第2スイッチング素子と、コンデンサとを含み、前記第1スイッチング素子のドレインが前記コンデンサの一端に電気的に接続され、前記第1スイッチング素子のソースが前記第2スイッチング素子のドレインに電気的に接続され、前記第2スイッチング素子のソースが前記コンデンサの他端に接続されたキャパシタ回路を少なくとも1つ含む1つ以上のアーム回路を備えたフライングキャパシタを含む電源装置を制御する制御装置であって、前記制御装置は、前記電源装置からの出力電流が閾値に達した場合に前記第1スイッチング素子及び前記第2スイッチング素子の動作を停止させ、前記第1スイッチング素子及び前記第2スイッチング素子の動作を停止させてからスイッチング周期の整数倍の時間経過後に前記第1スイッチング素子及び前記第2スイッチング素子の動作を開始させる。
【0007】
本開示の電源装置の制御装置において、前記制御装置は、スイッチング制御部と、リミッタ制御部と、リミッタ復帰制御部と、第1比較部と、第2比較部と、を備え、前記スイッチング制御部は、前記電源装置の電圧指令値又は電流指令値に応じて、第1レベルの信号又は第2レベルの信号を第2比較部の入力に出力し、前記リミッタ制御部は、前記電源装置の出力電流が閾値未満のときには第1レベルの信号を前記リミッタ復帰制御部及び前記第1比較部の一方の入力に出力し、前記電源装置の出力電流が閾値に達した場合に第2レベルの信号を前記リミッタ復帰制御部及び前記第1比較部の一方の入力に出力し、前記リミッタ復帰制御部は、前記リミッタ制御部から第1レベルの信号を受けた場合、第1レベルの信号を前記第1比較部の他方の入力に出力し、前記リミッタ制御部から第2レベルの信号を受けた場合、第2レベルの信号を前記第1比較部の他方の入力に出力し、かつ前記第2レベルの信号を受けてから前記第1スイッチング素子及び前記第2スイッチング素子のスイッチング周期の整数倍の時間経過後に、第1レベルの信号を前記第1比較部の他方の入力に出力し、前記第1比較部は、一方及び他方の入力のそれぞれに第1レベルの信号が入力された場合にのみ、第1レベルの信号を前記第2比較部の他方の入力に出力し、前記第2比較部は、一方及び他方の入力のそれぞれに第1レベルの信号が入力された場合にのみ、第1レベルの信号を前記第1スイッチング素子及び前記第2スイッチング素子に出力し、前記第1スイッチング素子及び前記第2スイッチング素子を動作させ、それ以外の場合に記第1スイッチング素子及び前記第2スイッチング素子を停止させる。
【0008】
本開示の一態様の電源装置の制御方法は、第1スイッチング素子と、第2スイッチング素子と、コンデンサとを含み、前記第1スイッチング素子のドレインが前記コンデンサの一端に電気的に接続され、前記第1スイッチング素子のソースが前記第2スイッチング素子のドレインに電気的に接続され、前記第2スイッチング素子のソースが前記コンデンサの他端に接続されたキャパシタ回路を少なくとも1つ含む1つ以上のアーム回路を備えたフライングキャパシタを含む電源装置の制御方法であって、前記電源装置からの出力電流が閾値を超えた場合に前記第1スイッチング素子及び前記第2スイッチング素子の動作を停止させ、前記第1スイッチング素子及び前記第2スイッチング素子の動作を停止させてからスイッチング周期の整数倍の時間経過後に前記第1スイッチング素子及び前記第2スイッチング素子の動作を開始させる。
【発明の効果】
【0009】
本開示によれば、フライングキャパシタ方式の電源装置において、ピークリミッタ機能が動作しても、電源装置が備える各フライングキャパシタの電圧を安定させ、フライングキャパシタや各スイッチング素子を過電圧から保護し、電源装置の動作を安定化させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、実施形態に係る電源装置の構成例を示す図である。
図2は、比較例に係る第1アーム回路の制御方法を説明するための図である。
図3は、実施形態に係る第1アーム回路の制御方法を説明するための図である。
図4は、比較例に係る制御装置の構成例を示すブロック図である。
図5は、比較例に係るスイッチング動作を説明するための図である。
図6は、実施形態に係る制御装置の構成例を示す図である。
図7は、実施形態に係るスイッチング動作を説明するための図である。
図8は、実施形態に係るシミュレーション波形を示す図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
関連特許
新電元工業株式会社
電子モジュール
7日前
新電元工業株式会社
絶縁型電力変換システム及び制御プログラム
6日前
個人
充電制御システム
26日前
個人
永久磁石モーター
今日
株式会社ナユタ
電源装置
26日前
個人
移動体を用いる駐車場発電所
4日前
竹内工業株式会社
配線ダクト
11日前
エイブリック株式会社
バッテリ装置
1日前
スズキ株式会社
移動システム
26日前
カヤバ株式会社
モータ制御装置
29日前
カヤバ株式会社
モータ制御装置
29日前
三菱ケミカル株式会社
電池
今日
個人
回転力発生装置
1か月前
富士電機株式会社
整流装置
19日前
株式会社ダイヘン
給電装置
27日前
ダイハツ工業株式会社
グロメット
25日前
株式会社ダイヘン
移動装置
4日前
住友電装株式会社
電気接続箱
14日前
株式会社デンソー
携帯機
25日前
富士電機株式会社
電力変換装置
29日前
富士電機株式会社
電力変換装置
8日前
ローム株式会社
半導体集積回路
13日前
株式会社アイシン
駆動装置
25日前
大阪瓦斯株式会社
蓄電装置
今日
住友電装株式会社
ワイヤハーネス
13日前
株式会社マキタ
充電器
8日前
株式会社豊田自動織機
電動圧縮機
13日前
ローム株式会社
スナバ回路
7日前
住友電装株式会社
ワイヤハーネス
21日前
富士ウェーブ株式会社
走行中給電システム
4日前
富士電機株式会社
電力変換システム
1日前
本田技研工業株式会社
電流検出装置
13日前
本田技研工業株式会社
電流検出装置
13日前
エイブリック株式会社
スイッチングレギュレータ
8日前
本田技研工業株式会社
回転機械
今日
株式会社デンソー
電力変換装置
7日前
続きを見る
他の特許を見る