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公開番号2025116617
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-08
出願番号2024011135
出願日2024-01-29
発明の名称携帯機
出願人株式会社デンソー
代理人個人,個人,個人
主分類H02J 7/00 20060101AFI20250801BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】2次電池で動作する携帯機において、より低コストに2次電池の過放電を抑制する技術を提供する。
【解決手段】バッテリ41とメインコントローラ10は、LDOである第1レギュレータ42を介して接続されている。第1レギュレータ42のイネーブル端子423は、メインコントローラ10が備える制御端子16と接続されている。メインコントローラ10は、通常時、制御端子16の出力レベルをハイレベルに設定することにより第1レギュレータ42におけるイネーブル入力電圧をハイレベルに保つ。メインコントローラ10は、バッテリ電圧を監視し、バッテリ電圧が所定値以下になったことを受けて制御端子16の出力レベルをローレベルに落とすことにより、第1レギュレータ42を停止させる。その結果、バッテリ41とメインコントローラ10とが切り離され、節電状態となる。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
ドアの無線キーとして機能する、2次電池(41)で動作する携帯機であって、
前記ドアの施錠状態を制御するシステムと無線通信を行うための通信部(6)と、
前記通信部を制御する制御回路(10)と、を備え、
前記制御回路は、
前記2次電池の出力電圧を示す信号が入力される入力端子である電圧監視端子(17)を備え、
前記電圧監視端子に入力された信号をもとに前記出力電圧が所定の閾値よりも大きいか否かを判断し、
前記2次電池の前記出力電圧が前記閾値よりも大きい場合には前記携帯機を前記無線キーとして動作可能な状態であるオン状態に設定する一方、前記2次電池の前記出力電圧が前記閾値以下である場合には前記携帯機を前記無線キーとして機能しない状態であるオフ状態に設定する携帯機。
続きを表示(約 1,700 文字)【請求項2】
前記オン状態とは、前記制御回路に動作電圧が入力されている状態であり、
前記オフ状態とは、前記制御回路に前記動作電圧が入力されていない状態である、請求項1に記載の携帯機。
【請求項3】
前記2次電池の前記出力電圧から前記制御回路のための動作電圧を生成し、前記制御回路に向けて前記動作電圧を出力する電力供給回路(42)を備え、
前記制御回路は、
前記2次電池の前記出力電圧が前記閾値よりも大きいと判定している場合には、前記電力供給回路を動作させ続ける一方、
前記2次電池の前記出力電圧が前記閾値以下であることを検出した場合には、前記電力供給回路を停止させるように構成されており、
前記携帯機が前記無線キーとして動作可能な状態とは、前記電力供給回路が動作している状態であり、
前記携帯機が前記無線キーとして機能しない状態とは、前記電力供給回路が停止している状態である、請求項1に記載の携帯機。
【請求項4】
前記2次電池の前記出力電圧から前記制御回路のための動作電圧を生成し、前記制御回路に電力を供給する電力供給回路(42)を備え、
前記電力供給回路は、イネーブル端子(423)を備えており、
前記制御回路は、前記電力供給回路の動作を制御するための信号を出力するための制御端子(16)を備えており、
前記イネーブル端子は、前記制御端子と接続されており、
前記制御回路は、
前記2次電池の前記出力電圧が前記閾値よりも大きいと判定している場合には、前記制御端子から前記イネーブル端子に向けてハイレベル信号を出力することにより前記電力供給回路を動作させ、
前記2次電池の前記出力電圧が前記閾値以下であることを検出した場合には、前記制御端子から前記イネーブル端子に向けてローレベル信号を出力する事により、前記電力供給回路を停止させるように構成されている、請求項1に記載の携帯機。
【請求項5】
前記イネーブル端子は、100kΩ以上の抵抗素子(44)を介して前記制御端子と接続されている、請求項4に記載の携帯機。
【請求項6】
前記イネーブル端子は、抵抗素子(43)を介してグランドと接続されている、請求項4に記載の携帯機。
【請求項7】
外部装置からの電力を受信し、前記2次電池を充電する受電部(5)を備え、
前記受電部は、前記外部装置から受信した電力をもとに前記動作電圧を生成し、前記制御回路に向けて出力する臨時供給回路(54)を備え、
前記制御回路は、
前記電力供給回路の停止に由来する電源オフ状態である場合、前記臨時供給回路から前記動作電圧が入力されたことに基づいて起動し、前記制御端子からハイレベル信号を出力し始めるように構成されている、請求項4に記載の携帯機。
【請求項8】
前記電力供給回路は、前記動作電圧を出力するための動作電圧出力端子(422)を備え、
前記動作電圧出力端子は、抵抗素子(45)を介して、前記制御端子(16)と電気的に接続されている、請求項4に記載の携帯機。
【請求項9】
振動を検知する振動センサ(3)をさらに備え
前記制御回路は、工場出荷時か否かを示すデータを記憶する記憶部(13)を備え、
前記制御回路は、
前記振動センサが振動を検知したことに基づいて、前記記憶部を参照し、
前記記憶部に工場出荷時であることを示す前記データが保存されていることに基づいて、前記携帯機を前記オフ状態に設定するように構成されている、請求項1又は4に記載の携帯機。
【請求項10】
前記通信部は、前記システムから、前記閾値の変更を指示するコマンド信号を受信可能に構成されており、
前記制御回路は、前記コマンド信号を受信したことに基づいて、前記閾値の設定値を変更するように構成されている請求項1又は4に記載の携帯機。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、ドアの無線キーとして機能する携帯機に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、車両が携帯機とBluetooth(登録商標) Low Energy(以降、Bluetooth LE)で通信接続したことを受けて、携帯機の位置を判定するための無線通信を開始する構成が開示されている。特許文献1では、車両に搭載されている複数のセンサと携帯機とがUWB(Ultra Wide Band)通信を用いた測距通信を行うことにより、車両に対する携帯機の位置が判定される。特許文献2には、リチウムイオン電池といった2次電池で動作する携帯機も開示されている。
【0003】
特許文献3には、ウェアラブルデバイスにおいて、機能を提供するMCU(Micro Control Unit)の外部に、パワーマネジメントIC(Integrated Circuit)を設けた構成が開示されている。パワーマネジメントICは、2次電池の出力電圧が所定値以下となったことに基づいてMCUへの電力供給を遮断することにより、2次電池が過放電状態になる可能性を低減する役割を担う。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第7085526号公報
特開2019-131967号公報
特許第6221735号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
2次電池は過放電状態になると再充電不可になりうる。そのため、2次電池を用いた携帯機においては、2次電池が過放電状態に至らないようにするための仕組みが求められている。しかしながら、特許文献3のように、電源監視ICを用いる構成では、電源監視ICの導入による製造コストの増大が課題となる。
【0006】
本開示は、上記の事情に基づいて成されたものであり、その目的の1つは、2次電池で動作する携帯機において、より低コストに2次電池の過放電を抑制する技術を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
ここに開示される携帯機は、ドアの無線キーとして機能する、2次電池(41)で動作する携帯機であって、ドアの施錠状態を制御するシステムと無線通信を行うための通信部(6)と、通信部を制御する制御回路(10)と、を備え、制御回路は、2次電池の出力電圧を示す信号が入力される入力端子である電圧監視端子(17)を備え、電圧監視端子に入力された信号をもとに出力電圧が所定の閾値よりも大きいか否かを判断し、2次電池の出力電圧が閾値よりも大きい場合には携帯機を無線キーとして動作可能な状態であるオン状態に設定する一方、2次電池の出力電圧が閾値以下である場合には携帯機を無線キーとして機能しない状態であるオフ状態に設定する。
【0008】
上記の構成によれば、2次電池の出力電圧が所定の閾値以下になったことに応じて、携帯機がオフ状態へ切り替えられる。これに伴い、携帯機が動作しなくなるため、電力消費が低減され、2次電池が過放電状態に至るおそれを低減できる。また、上記構成では、バッテリ電圧の監視をメインコントローラが担当するため、メインコントローラとは別に電源監視用のICを設ける必要がない。故に、メインコントローラとは別に電源監視用のICを備える構成に比べて、製造コストを低減できる。すなわち、上記構成は、より低コストで過放電を抑制することが可能となる。
【0009】
なお、特許請求の範囲に記載した括弧内の符号は、一つの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、本開示の技術的範囲を限定するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0010】
車両用電子キーシステムの全体像を示す図である。
携帯機のブロック図である。
バッテリに関連する部分の回路構成を示す図である。
通常状態におけるメインコントローラの作動の一例を示すフローチャートである。
節電状態における携帯機の作動を示すフローチャートである。
バッテリの充放電にかかる携帯機の作動を示すタイムチャートである。
ユーザの操作に応じて停止閾値を変更する処理のフローチャートである。
携帯機の使用頻度に応じて停止閾値を変更する処理のフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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