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公開番号2025123139
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-22
出願番号2024019041
出願日2024-02-10
発明の名称洗濯装置
出願人個人
代理人
主分類D06F 33/32 20200101AFI20250815BHJP(繊維または類似のものの処理;洗濯;他に分類されない可とう性材料)
要約【課題】洗濯装置の自動運転において、洗濯物量を検知し最適な水量を決定しているにもかかわらず、洗濯液生成の工程において、最適な水量となる前に洗濯槽やパルセーター、ドラムを回転させるため、洗濯物を傷めやすいという問題があった。
【解決手段】使用者が伝える洗剤の種類情報を受け取る手段を設け、洗剤の種類に応じた自動運転の制御プログラムを有し、洗剤の種類にもっとも適した自動運転の工程を採用することで、洗浄能力を担保しつつ、洗濯物の痛みやすさを低減する、バランスのよい自動運転を可能にする洗濯装置を提供する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
自動運転において、使用者が伝える洗剤の種類情報を受け取る手段と、洗剤の種類に応じた自動洗濯の工程を備え、指定された洗剤の種類に応じた工程を採用する洗濯装置。
続きを表示(約 130 文字)【請求項2】
洗剤の製品情報を入力するための外部情報の入力手段と、記憶手段を備えた請求項1に記載の洗濯装置。
【請求項3】
制御プログラムの書き換え或いはデータテーブルの書き換えや追加のための情報入力手段を備えた請求項2に記載の洗濯装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、洗濯装置に関するものである。
続きを表示(約 3,300 文字)【背景技術】
【0002】
特開2014-64791において、現在の一般的な洗濯装置の自動運転工程が開示されている。現在の一般的な洗濯装置は自動運転工程において、洗濯物量を検知して水量を決定する水量決定手段と水に洗剤を溶かして洗濯液を生成する洗濯液生成手段とを備え、洗い、濯ぎ、脱水工程を制御する制御プログラムで各工程を制御している。特開2014-210123において、洗濯液の電気伝導性を検出し、粉末洗剤であるか否かを判定し、粉末洗剤である時とそれ以外の洗剤の場合によって、洗濯液生成の工程の時間を変更することを特徴とした洗濯機が開示されている。特開2021-29614において、使用者が洗濯結果を評価することにより、洗濯機の既定の工程を、使用者の好みに応じたものに修正することができることを特徴とした洗濯機が開示されている。特開平6-225988において「低水位での洗剤溶解工程を含んだ自動運転の工程」が示されている。特開平4-338488において、洗濯物の量と洗濯物繊維の種類、洗濯物の汚れ具合、水温を洗濯機が自動で検出することにより、洗剤の種類と量を決定することを特徴とした洗濯機が開示されている。また、ボタン操作により洗剤の自動投入を可能とする技術思想と、「使用する洗濯材料の種類と投入のタイミングを決定する」旨が開示されている。特開昭59-108593において、「予浸工程で洗剤を溶かすために空気を送り込む全自動洗濯機」と「高濃度の洗濯液」が開示されている。特開平5-38393において、「排水手段を動作させないで洗剤溶かしコースを終了する洗剤溶解制御手段を備えたことを特徴とする洗濯機」が開示されている。実開平5-35082において、「粉末洗剤の種類を入力する入力手段と、入力された粉末洗剤が水に溶けにくいものであれば、すすぎの度合いを強くするよう制御する」旨が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2014-64791
特開2014-210123
特開2021-29614
特開平6-225988
特開平4-338488
特開昭59-108593
特開平5-38393
特実平5-35082
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
これまでの洗濯装置には使用する洗剤を伝える手段がなかった。そのため洗剤を水に溶かす、或いは希釈する洗濯液生成の工程、並びに本洗いの工程において一律の自動運転が採用されてきた。洗濯洗剤の種類としては粉末、固形、低濃度液体、高濃度液体、ジェル状、カプセル状がある。固形や粉末状の洗剤の場合は水に溶かす工程が重要であるので、もっとも水に溶けにくい粉末洗剤を使用することを前提とした、水量や時間の洗濯液生成の工程、並びに本洗いの工程が採用されてきた。一方、低濃度液体や高濃度液体、ジェル状の洗剤の場合はそもそも溶けた状態であるので、念入りに溶かす必要がない。カプセル状の洗剤は水溶性のフィルムで超高濃度洗剤を封入したものであるので、水に浸からないままだと洗剤が水に拡散しない。これまでの自動運転機能を備えた洗濯装置は、自動運転において検知した洗濯物量に最適な水量を決定しているにもかかわらず、粉末洗剤を溶かし、なおかつ短時間で洗濯を完了させるために、最適量となる前に洗濯槽やパルセーター、ドラムを回転させるので、洗濯液生成の工程で洗濯物を傷めやすいという問題があった。最適な水量の場合、洗濯物は傷みにくい。他方、液体洗剤においては洗剤を溶かす工程は粉末洗剤と比較すると重要度が低い。また、洗剤においては上記粉末洗剤と液体洗剤以外にも高濃度液体洗剤やジェル状洗剤が販売され始めている。これまでの洗濯機では粉末洗剤使用による溶け残り防止や時間短縮を優先させるものが多く、洗濯物が傷みやすくなっていた。低濃度の液体洗剤の場合は水に溶かす工程はなくても問題はないが、洗浄力において粉末洗剤や高濃度の液体洗剤に劣る。洗濯物量を検知し最適な水量を洗濯装置が表示した後、水量に応じて、利用者は洗剤メーカーの推奨する洗剤量を投入する。洗剤の価格は洗剤の種類によって異なるため、洗濯に要する洗剤のコストも異なる。また使用する洗剤の種類は利用者の好みや習慣によって千差万別である。汚れが強い場合とそうでない場合とで洗剤を使い分けることもある。洗剤の種類によって、もっとも適した自動運転の工程を採用する洗濯装置が求められてきた。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するための本発明の洗濯装置は、自動運転の際に、使用者が使用する洗剤の種類を入力する情報を受け取る手段と、洗剤の種類に応じた自動運転の工程を制御するプログラムを持ち、指定された洗剤の種類に応じた工程を採用することを特徴とする。尚、本発明でいう洗剤の種類とは、洗剤の状態と形状の組み合わせによって決まるものである。
【発明の効果】
【0006】
本発明による洗濯装置では、洗剤の種類を伝えられるので、自動運転において、洗濯における時間の短縮と汚れを落とす能力を担保しつつ、洗濯物を傷めにくくするという課題を解決することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本発明の一実施形態による洗濯装置の構成を示すブロック図である。
本発明請求項2の一実施形態による洗濯装置の構成を示すブロック図である。
本発明請求項3の一実施形態による洗濯装置の構成を示すブロック図である。
本発明の一実施形態による洗濯装置の運転工程を示す図である。
洗剤の種類と、洗濯液生成工程における水量と時間、本洗い工程における水量と時間に関する制御値の例を示す図である。
記憶部あるいはメモリに記憶されているデータテーブルの一部の例を示す図である。
洗剤の種類と、洗濯液生成工程における水量と時間、本洗い工程における水量と時間に関する制御値の変形例である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図面を参照して、本発明の一実施形態について詳細に説明する。なお、各図は、本発明を十分に理解できる程度に、概略的に示してあるに過ぎない。よって、本発明は、図示例のみに限定されるものではない。
【0009】
本発明の一実施形態では、図1の洗濯物重量算定部によって決定された本洗いの水量と、図1の操作スイッチ或いは図2の外部情報の入力ユニットによって使用者から与えられた洗剤の種類の情報によって、図1の記憶部内にある図5の制御値により洗濯液生成工程における水量と時間、本洗い工程における時間を決定し、図4の自動運転の工程を行う。
【0010】
本発明の洗濯装置の構成を示すブロック図の例を図1に示す。洗濯装置に使用する洗剤の種類を伝える手段を以下に説明する。洗剤の種類を伝える手段として筐体に、図1にある操作スイッチを設ける。操作スイッチとしてはタッチパネルあるいはボタンを設ける。ボタンあるいはタッチパネルにある選択肢の例を次にあげる。粉末洗剤と液体洗剤の2つの選択肢を有する洗濯装置、粉末洗剤と低濃度液体洗剤、高濃度液体洗剤の3つの選択肢を有する洗濯装置、粉末洗剤と低濃度液体洗剤、高濃度液体洗剤、ジェル状洗剤の4つの選択肢を有する洗濯装置、粉末洗剤と低濃度液体洗剤、高濃度液体洗剤、ジェル状洗剤、カプセル状洗剤の5つの選択肢を有する洗濯装置、粉末洗剤と低濃度液体洗剤、高濃度液体洗剤、ジェル状洗剤、カプセル状洗剤、錠剤状洗剤の6つの選択肢を有する洗濯装置。この操作スイッチは洗剤の種類情報を入力する以外に、従来からある電源の入・切やモード選択、開始や一時停止ボタン等を含む。
(【0011】以降は省略されています)

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