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公開番号2025123457
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-22
出願番号2025103670,2021022200
出願日2025-06-19,2021-02-16
発明の名称アスベスト混濁水の処理方法
出願人有限会社アサラ,株式会社マルテー大塚
代理人弁理士法人アイリンク国際特許商標事務所
主分類C02F 1/52 20230101AFI20250815BHJP(水,廃水,下水または汚泥の処理)
要約【課題】 アスベスト混濁水を、効率的に処理する方法を提供する。
【解決手段】 構造物から剥離したアスベストを含有するアスベスト混濁水W1を、放流可能な水と、スラッジとに分離するアスベスト混濁水の処理方法であって、構造物からアスベストを剥離する過程で発生する上記アスベスト混濁水W1を、反応処理の一単位分だけ反応槽4に送り、反応槽4内で所定の処理時間放置して上記アスベスト混濁水中の固形物を凝集沈殿させた後、上記反応槽4の上澄み液W2の全量を、上記反応槽4より容量が大きい中継槽5に送り、上記上澄み液の中継槽5への輸送が終了するたびに上記反応槽4内の沈殿物SLをスラッジ回収容器9に送るとともに、上記中継槽5に貯蔵された上澄み液W2を、脱水機6に圧送してこの脱水機で一次濾液W3を搾り出すプロセスを有する。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
構造物から剥離されたアスベストを含有するアスベスト混濁水を、放流可能な水と、スラッジとに分離するアスベスト混濁水の処理方法であって、
上記構造物からアスベストを剥離する過程で発生する上記アスベスト混濁水を、反応処理の一単位分だけ反応槽に送り、
上記反応槽内で所定の処理時間放置して上記アスベスト混濁水中の固形物を凝集沈殿させた後、
上記反応槽の上澄み液の全量を、上記反応槽より容量が大きい中継槽に送り、
上記上澄み液の中継槽への輸送が終了するたびに上記反応槽内の沈殿物をスラッジ回収容器に送るとともに、
上記中継槽に貯蔵された上澄み液を、脱水機に圧送してこの脱水機で一次濾液を搾り出すプロセスを有するアスベスト混濁水の処理方法。
続きを表示(約 270 文字)【請求項2】
上記アスベスト混濁水中の大型固形物を分離する固液分離手段を備え、
この固液分離手段で大型固形物を分離後のアスベスト混濁水を上記反応槽に送る
請求項1に記載のアスベスト混濁水の処理方法。
【請求項3】
上記スラッジ回収容器で発生した上澄み液を上記反応槽に送る
請求項1または2に記載のアスベスト混濁水の処理方法。
【請求項4】
上記脱水機の残渣を、上記スラッジ回収容器とは別の回収容器に回収する請求項1~3のいずれか1項に記載のアスベスト混濁水の処理方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、アスベスト混濁水の処理方法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来からアスベストを用いた構造物の解体処理などの際にアスベストを飛散させることがないよう、超高水圧で構造物からアスベストを剥離して、アスベストを含む処理水を回収しながらの湿式処理が行われている。この湿式処理では、アスベストを含有したアスベスト混濁水が大量に発生することになる。
しかし、アスベストは厳密に管理する必要があるため、解体作業などで発生したアスベスト混濁水を放流可能な水とスラッジとに分離して、スラッジは産業廃棄物として廃棄しなければならない。
また、アスベスト混濁水から放流可能な水を分離するため、例えば1[μm]以下の細かい目のフィルタ(以下「微細フィルタ」という)を備える濾過装置を使ってアスベスト混濁水を濾過していた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-209324号公報
特許第6542940号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
アスベスト混濁水を濾過すると、微細フィルタはすぐに目詰まりしてしまう。そのため、濾過装置を次々交換しなければならない。その結果、濾過作業に時間もコストもかかってしまうという問題があった。
また、目詰まりした微細フィルタで使用を続けると、微細フィルタで処理できずに溢れたアスベスト混濁水がそのまま放流されてしまう恐れもあった。
この発明の目的は、作業性がよく確実な、アスベスト混濁水の処理方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第1の発明は、構造物から剥離されたアスベストを含有するアスベスト混濁水を、放流可能な水と、スラッジとに分離するアスベスト混濁水の処理方法であって、上記構造物からアスベストを剥離する過程で発生する上記アスベスト混濁水を、反応処理の一単位分だけ反応槽に送り、上記反応槽内で所定の処理時間放置して上記アスベスト混濁水中の固形物を凝集沈殿させた後、上記反応槽の上澄み液の全量を、上記反応槽より容量が大きい中継槽に送り、上記上澄み液の中継槽への輸送が終了するたびに上記反応槽内の沈殿物をスラッジ回収容器に送るとともに、上記中継槽に貯蔵された上澄み液を、脱水機に圧送してこの脱水機で一次濾液を搾り出すプロセスを有する。
【0006】
第2の発明は、上記アスベスト混濁水中の大型固形物を分離する固液分離手段を備え、この固液分離手段で大型固形物を分離後のアスベスト混濁水を上記反応槽に送る。
【0007】
第3の発明は上記スラッジ回収容器で発生した上澄み液を上記反応槽に送る。
【0008】
第4の発明は、上記脱水機の残渣を、上記スラッジ回収容器とは別の回収容器に回収する。
【発明の効果】
【0009】
この発明では、反応槽と脱水機との間に反応槽よりも容量が大きい中継槽を設けたので、脱水機の処理能力が低くても、反応槽を空にすることができ、反応槽での反応処理を連続的に行なうことができる。
また、脱水機で絞り出された一次濾液を微細フィルタに送るようにした場合にも、微細フィルタが目詰まりしにくく、構造物から回収したアスベスト混濁水を、直接微細フィルタへ送る場合と比べて、フィルタの交換回数を圧倒的に少なくすることができる。
したがって、この発明によれば、アスベスト混濁水を連続的に処理して、放流可能な水とスラッジとに分離することができる。そのため、アスベスト混濁水の処理作業の作業性が向上し、コストを抑えることもできる。
【0010】
第2の発明によれば、アスベスト混濁水中の大型固形物を分離してから反応槽へ送るようにしているので、例えば凝集剤が大型固形物に付着するようなことがなく、有効に機能し、反応槽での凝集沈殿を効率的に行なうことができる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

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