発明の詳細な説明【技術分野】 【0001】 本発明は、組合せ論理回路及び順序回路を含む算術演算回路と設計仕様との等価性検証を効率的に行うことができる等価性検証装置、等価性検証方法及び等価性検証プログラムに関する。 続きを表示(約 2,500 文字)【背景技術】 【0002】 従来、ガロア体上の乗算などの算術演算を含む回路(以下、「算術演算回路」と言う)が、あらかじめ定められた設計仕様に適合したものであるか否かを検証することが重要となる。このため、算術演算を含む回路と設計仕様との等価性検証を行う技術が知られている。 【0003】 例えば、非特許文献1には、有限桁で閉じた整数演算器の形式検証を、ガロア体GF(2 m )上の乗算器検証に適用し、m=163までの検証が可能である技術が開示されている。非特許文献2には、ブール多項式を計算機内で効率よく保持しかつ効率よくその演算を計算するため、ゼロサプレス型二分決定グラフZDD(Zero-suppressed binary Decision Diagram)を適用し、ガロア体GF(2 m )上の乗算器の実装であるb-SMPO(Sequential Multiplier with Parallel Output)_I、AG-SMPOについてはm=410まで検証可能である技術が開示されている。非特許文献3には、ZDDを用いた検証アルゴリズムを改良し、検証時間をさらに大幅に短縮する技術が開示されている。 【先行技術文献】 【特許文献】 【0004】 J. Lv, P. Kalla and F. Enescu, “Efficient Grobner Basis Reductions for Formal Verification of Galois Field Arithmetic Circuits,” IEEE Transactions on Computer-Aided Design of Integrated Circuits and Systems, Vol.32, no.9, Sept. 2013. U. Gupta, P. Kalla and V. Rao, “Boolean Groner Basis Reductions on Finite Field Datapath Circuits Using the Unate Cube Set Algebra,” IEEE Transactions of Computer-Adid Design of Integrated Circuits and Systems, vol. 38, no.3, March 2019. A. Ito, R. Ueno and N. Homma, “Efficient Formal Verification of Galois-Field Arithmetic Circuits Using ZDD Representation of Boolean Polynomials,” IEEE Transaction on Computer-Aided Design of Integrated Circuits and Systems, vol 41, no.3, March 2022. 【発明の概要】 【発明が解決しようとする課題】 【0005】 しかしながら、上記非特許文献1~3のものは、算術演算回路と設計仕様との等価性検証を行う場合に、該算術演算回路を形成する組合せ論理回路のみからなるデータパスについての等価性検証は行っているが、算術演算回路の制御を行うデータパス周辺の順序回路については等価性検証の対象とされていない。その結果、組合せ論理回路及び順序回路を含む算術演算回路と設計仕様の等価性検証を実施することができないという問題があった。 【0006】 本発明は、上記従来技術による問題点(課題)を解決するためになされたものであって、組合せ論理回路及び順序回路を含む算術演算回路と設計仕様との等価性検証を効率的に行うことができる等価性検証装置、等価性検証方法及び等価性検証プログラムを提供することを目的とする。 【課題を解決するための手段】 【0007】 上述した課題を解決し、目的を達成するため、本発明は、組合せ論理回路及び順序回路を含む算術演算回路のネットリストと、設計仕様の仕様記述との等価性を計算機代数により検証する等価性検証装置であって、前記ネットリストと前記仕様記述に含まれるタイミングチャートに基づいて第1のブール多項式を生成する第1の生成手段と、前記仕様記述に含まれる論理関数に基づいて第2のブール多項式を生成する第2の生成手段と、前記第1の生成手段により生成された前記第1のブール多項式と、前記第2の生成手段により生成された前記第2のブール多項式の差分を算出する算出手段と、前記算出手段により算出された差分に基づいて、前記ネットリストと前記仕様記述との等価性を判定する判定手段とを備えたことを特徴とする。 【0008】 また、本発明は、上記発明において、前記第1の生成手段は、前記タイミングチャートに基づいて前記ネットリストが示す前記算術演算回路を動作させた場合に、前記算術演算回路への複数の入力と該算術演算回路内の前記順序回路からの複数の出力とを変数とした第1のブール多項式を生成することを特徴とする。 【0009】 また、本発明は、上記発明において、前記第1の生成手段は、前記タイミングチャートのクロックの立ち上がりエッジ直前の前記算術演算回路への複数の入力と、前記立ち上がりエッジ直前の該算術演算回路内の前記順序回路からの複数の出力とを変数とした第1のブール多項式を生成することを特徴とする。 【0010】 また、本発明は、上記発明において、前記判定手段は、前記算出手段により算出された差分が0である場合に、前記ネットリストと前記仕様記述とが等価であると判定することを特徴とする。 (【0011】以降は省略されています) この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する