TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025126905
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-29
出願番号2025022605
出願日2025-02-14
発明の名称自動培養システム、自動培養方法および抽出物
出願人株式会社アイカムス・ラボ
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類C12M 1/00 20060101AFI20250822BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約【課題】培地の交換、および、培養対象の回収を高効率で行うことができる自動培養システム、自動培養方法および抽出物を提供すること。
【解決手段】本発明に係る自動培養システムは、自動培養装置と、制御装置とを備え、自動培養装置は、有底筒状の上部チャンバーであって、底部にフィルタ部が設けられる上部チャンバーと、前記上部チャンバーの底部側に設けられる有底筒状の下部チャンバーとを有する培養容器と、上部チャンバーに培地を供給する第1供給部と、上部チャンバーが収容する培地を回収する第1回収部と、下部チャンバーに収容される培地と、フィルタ部を通過して上部チャンバーから下部チャンバー側に抽出された基底膜基質とを含む抽出液を回収する第2回収部と、を有し、制御装置は、上部チャンバー、下部チャンバー、第1供給部、並びに、第1及び第2回収部における液体の流通を制御する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
自動培養装置と、
前記自動培養装置を電気的に制御する制御装置と、
を備え、
前記自動培養装置は、
有底筒状の上部チャンバーであって、底部にフィルタ部が設けられる上部チャンバーと、前記上部チャンバーの底部側に設けられる有底筒状の下部チャンバーとを有する培養容器と、
前記上部チャンバーに培地を供給する第1供給部と、
前記上部チャンバーが収容する培地を回収する第1回収部と、
前記フィルタ部を通過して前記上部チャンバーから前記下部チャンバー側に抽出された基底膜基質を含む抽出液を回収する第2回収部と、
を有し、
前記制御装置は、前記上部チャンバー、前記下部チャンバー、前記第1供給部、並びに、前記第1及び第2回収部における液体の流通を制御する、
ことを特徴とする自動培養システム。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記第1供給部は、培地を貯蔵する第1貯蔵部と、第1ポンプと、前記第1貯蔵部及び前記第1ポンプを接続する第1チューブと、前記第1ポンプ及び前記上部チャンバーを接続する第2チューブとを有し、
前記第1回収部は、前記上部チャンバーに収容されている培地を貯蔵する第2貯蔵部と、第2ポンプと、前記上部チャンバー及び前記第2ポンプを接続する第3チューブと、前記第2貯蔵部及び前記第2ポンプを接続する第4チューブとを有し、
前記第2回収部は、前記抽出液を貯蔵する第3貯蔵部と、第3ポンプと、前記下部チャンバー及び前記第3ポンプを接続する第5チューブと、前記第3貯蔵部及び前記第3ポンプを接続する第6チューブとを有し、
前記制御装置は、前記第1~第3ポンプを駆動させる、
ことを特徴とする請求項1に記載の自動培養システム。
【請求項3】
前記下部チャンバーに培地を供給する第2供給部、
をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の自動培養システム。
【請求項4】
前記第2供給部は、培地を貯蔵する第4貯蔵部と、第4ポンプと、前記第4貯蔵部及び前記第4ポンプを接続する第7チューブと、前記第4ポンプ及び前記下部チャンバーを接続する第8チューブとを有する、
ことを特徴とする請求項3に記載の自動培養システム。
【請求項5】
有底筒状の上部チャンバーであって、底部にフィルタ部が設けられる上部チャンバーと、前記上部チャンバーの底部側に設けられる有底筒状の下部チャンバーとを有する培養容器において、培地が収容された前記上部チャンバーに細胞を導入して培養し、
前記培養によって前記細胞が分泌し、前記フィルタ部を通過して前記下部チャンバーに収容されている基底膜基質とを含む抽出液を回収する培養において、
第1ポンプの駆動によって前記上部チャンバーに培地が供給されるとともに、第2ポンプの駆動によって前記上部チャンバーが収容する培地を回収し、
第3ポンプの駆動によって前記抽出液を回収する、
ことを特徴とする自動培養方法。
【請求項6】
第4ポンプの駆動によって前記下部チャンバーに培地が供給される、
ことを特徴とする請求項5に記載の自動培養方法。
【請求項7】
請求項5に記載の自動培養方法によって抽出される、
ことを特徴とする抽出物。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、自動培養システム、自動培養方法および抽出物に関するものである。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
上皮細胞の結合組織への接着には、ラミニンやフィブロネクチン、IV型コラーゲンなどのタンパクからなる基底膜が仲介役を果たしている。上述した基底膜成分やマウス肉腫細胞株(EHS細胞)によって分泌される基底膜基質は、細胞培養用コート剤として開発されている。例えば、培地の供給を行って細胞を自動で培養する技術が知られている(例えば、特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-169046号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の培養方法は、培地の交換は自動で行えるものの、対象の細胞は上清を回収する等、培地と混在しているなかから回収するものであるため、培地交換の効率や入れ替えの精度が低くなったり、対象の回収効率が低くなったりする場合があった。
【0005】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、培地の交換、および、培養対象の回収を高効率で行うことができる自動培養システム、自動培養方法および抽出物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る自動培養システムは、自動培養装置と、前記自動培養装置を電気的に制御する制御装置と、を備え、前記自動培養装置は、有底筒状の上部チャンバーであって、底部にフィルタ部が設けられる上部チャンバーと、前記上部チャンバーの底部側に設けられる有底筒状の下部チャンバーとを有する培養容器と、前記上部チャンバーに培地を供給する第1供給部と、前記上部チャンバーが収容する培地を回収する第1回収部と、前記フィルタ部を通過して前記上部チャンバーから前記下部チャンバー側に抽出された基底膜基質を含む抽出液を回収する第2回収部と、を有し、前記制御装置は、前記上部チャンバー、前記下部チャンバー、前記第1供給部、並びに、前記第1及び第2回収部における液体の流通を制御する、ことを特徴とする。
【0007】
また、本発明に係る自動培養システムは、上記発明において、前記第1供給部は、培地を貯蔵する第1貯蔵部と、第1ポンプと、前記第1貯蔵部及び前記第1ポンプを接続する第1チューブと、前記第1ポンプ及び前記上部チャンバーを接続する第2チューブとを有し、前記第1回収部は、前記上部チャンバーに収容されている培地を貯蔵する第2貯蔵部と、第2ポンプと、前記上部チャンバー及び前記第2ポンプを接続する第3チューブと、前記第2貯蔵部及び前記第2ポンプを接続する第4チューブとを有し、前記第2回収部は、前記抽出液を貯蔵する第3貯蔵部と、第3ポンプと、前記下部チャンバー及び前記第3ポンプを接続する第5チューブと、前記第3貯蔵部及び前記第3ポンプを接続する第6チューブとを有し、前記制御装置は、前記第1~第3ポンプを駆動させる、ことを特徴とする。
【0008】
また、本発明に係る自動培養システムは、上記発明において、前記下部チャンバーに培地を供給する第2供給部、をさらに備える、ことを特徴とする。
【0009】
また、本発明に係る自動培養システムは、上記発明において、前記第2供給部は、培地を貯蔵する第4貯蔵部と、第4ポンプと、前記第4貯蔵部及び前記第4ポンプを接続する第7チューブと、前記第4ポンプ及び前記下部チャンバーを接続する第8チューブとを有する、ことを特徴とする。
【0010】
また、本発明に係る自動培養方法は、有底筒状の上部チャンバーであって、底部にフィルタ部が設けられる上部チャンバーと、前記上部チャンバーの底部側に設けられる有底筒状の下部チャンバーとを有する培養容器において、培地が収容された前記上部チャンバーに細胞を導入して培養し、前記培養によって前記細胞が分泌し、前記フィルタ部を通過して前記下部チャンバーに収容されている基底膜基質を含む抽出液を回収する培養において、第1ポンプの駆動によって前記上部チャンバーに培地が供給されるとともに、第2ポンプの駆動によって前記上部チャンバーが収容する培地を回収し、第3ポンプの駆動によって前記抽出液を回収する、ことを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

関連特許

株式会社アイカムス・ラボ
自動培養システム、自動培養方法および抽出物
4日前
個人
抗遺伝子劣化装置
4日前
個人
細胞内探査とその利用
12日前
合同酒精株式会社
麦汁の製造方法
4か月前
個人
細胞培養容器
1か月前
杏林製薬株式会社
核酸検出用PCR溶液
2か月前
日本バイリーン株式会社
細胞用支持基材
2か月前
学校法人近畿大学
培養肉の製造方法
3か月前
日油株式会社
蛋白質安定化剤
1か月前
サッポロビール株式会社
飲料
2か月前
株式会社東洋新薬
経口組成物
12日前
株式会社タクマ
バイオマス処理装置
25日前
東洋紡株式会社
改変型RNAポリメラーゼ
1か月前
株式会社タクマ
バイオマス処理装置
25日前
大陽日酸株式会社
培養装置
7日前
大陽日酸株式会社
培養装置
7日前
JNC株式会社
アデノ随伴ウイルスの精製方法
3か月前
株式会社ファンケル
SEC12タンパク発現促進剤
1か月前
株式会社東海ヒット
灌流培養ユニット
2か月前
アサヒビール株式会社
柑橘風味アルコール飲料
1か月前
アサヒビール株式会社
柑橘風味アルコール飲料
1か月前
個人
ナノ微粒子の製造方法
2か月前
オンキヨー株式会社
浸漬酒の製造方法、及び、浸漬酒
2か月前
ヤマト科学株式会社
インキュベータ
3か月前
個人
超音波機能着きウィスキー熟成ボトル用のキャップ
3か月前
日本特殊陶業株式会社
メタン発生抑制装置
4か月前
株式会社シャローム
スフィンゴミエリン製造方法
今日
東洋紡株式会社
緩衝剤によるヘムタンパク質の安定化方法
3か月前
株式会社今宮
瓶詰ビールの加熱殺菌方法および装置
1日前
株式会社アテクト
培養シート
4か月前
公立大学法人北九州市立大学
微生物の検知方法
14日前
花王株式会社
リパーゼ変異体
2か月前
住友化学株式会社
細胞チップ
4か月前
池田食研株式会社
抗疲労用組成物
2か月前
個人
移植材料の評価方法
2か月前
ニプロ株式会社
コネクタ及びバッグ
4か月前
続きを見る