TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025127095
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-01
出願番号2024023612
出願日2024-02-20
発明の名称液化ガス導入システム
出願人川崎重工業株式会社
代理人弁理士法人有古特許事務所
主分類F17C 5/02 20060101AFI20250825BHJP(ガスまたは液体の貯蔵または分配)
要約【課題】 液化ガスタンクに液化ガスを効率よく導入することができる液化ガス導入システムおよび液化ガス導入方法を提供する。
【解決手段】 液化ガス導入システムは、供給源から液化ガスを受け取り、下流へ送る送液配管と、送液配管に接続され、液化ガスタンク内に液化ガスを導入する第1導入配管と、送液配管に接続され、液化ガスタンク内において吐出口が第1導入配管の吐出口より上方に配設され、液化ガスタンク内に液化ガスを導入する第2導入配管と、第1導入配管および前記第2導入配管の少なくとも何れか一方に介装される第1流量調節弁と、液化ガスタンク内の圧力を検出する第1センサと、制御器と、を備え、制御器は、液化ガスタンク内の圧力が高いほど第1導入配管の流量が減少し、前記第2導入配管の流量が増大するように第1流量調節弁を制御する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
液化ガスの供給源から液化ガスを貯留するための液化ガスタンクに液化ガスを導入する液化ガス導入システムであって、
前記供給源から液化ガスを受け取り、下流へ送る送液配管と、
前記送液配管に接続され、前記液化ガスタンク内に液化ガスを導入する第1導入配管と、
前記送液配管に接続され、前記液化ガスタンク内において吐出口が前記第1導入配管の吐出口より上方に配設され、前記液化ガスタンク内に液化ガスを導入する第2導入配管と、
前記第1導入配管および前記第2導入配管の少なくとも何れか一方に介装される第1流量調節弁と、
前記液化ガスタンク内の圧力を検出する第1センサと、
制御器と、を備え、
前記制御器は、前記液化ガスタンク内の圧力が高いほど前記第1導入配管の流量が減少し、前記第2導入配管の流量が増大するように前記第1流量調節弁を制御する、液化ガス導入システム。
続きを表示(約 2,000 文字)【請求項2】
前記第1流量調節弁は、前記第1導入配管に介装され、
前記液化ガス導入システムは、前記第2導入配管への流通または遮断を切り替える流通切替弁を備え、
前記制御器は、前記液化ガスタンク内の圧力が所定値以上である場合に前記第2導入配管への液化ガスの流通を許容するように前記流通切替弁を制御する、請求項1に記載の液化ガス導入システム。
【請求項3】
前記送液配管の管内圧力または流量を検出する第2センサと、
前記送液配管に介装され、前記送液配管の流量を調節する第2流量調節弁と、を備え、
前記制御器は、前記送液配管の管内圧力または流量を所定の目標値に維持するように前記第2流量調節弁を制御する、請求項1または2に記載の液化ガス導入システム。
【請求項4】
前記送液配管の管内圧力を検出する第2センサと、
前記送液配管に介装され、前記送液配管の流量を調節する第2流量調節弁と、を備え、
前記制御器は、
前記第1流量調節弁の第1容量係数、前記第2流量調節弁の第2容量係数および前記流通切替弁の第3容量係数を取得し、
前記第1容量係数、前記第2容量係数および前記第3容量係数から前記送液配管、前記第1導入配管および前記第2導入配管を含む配管経路における弁の総容量係数を算出し、
前記送液配管の管内圧力と液化ガスタンク内の圧力との差圧を算出し、
前記総容量係数および前記差圧から前記送液配管の流量を推定し、
推定された前記送液配管の流量を所定の目標値に維持するように前記第2流量調節弁を制御する、請求項2に記載の液化ガス導入システム。
【請求項5】
前記液化ガスタンクの液位を検出する第3センサと、
前記送液配管に介装され、前記送液配管の流量を調節する第2流量調節弁と、を備え、
前記制御器は、
前記液位を取得して当該液位の時間変化を算出し、前記液位の時間変化から前記送液配管の流量を推定し、
推定された前記送液配管の流量を所定の目標値に維持するように前記第2流量調節弁を制御する、請求項1または2に記載の液化ガス導入システム。
【請求項6】
前記液化ガスタンクの液位を検出する第3センサと、
前記送液配管に介装され、前記送液配管の流量を調節する第2流量調節弁と、を備え、
前記制御器は、前記液位が前記液化ガスの前記液化ガスタンクへの導入開始からの経過時間に応じた目標液位となるように、前記第2流量調節弁を制御する、請求項1または2に記載の液化ガス導入システム。
【請求項7】
前記液化ガスタンクの液位を検出する第3センサと、
前記送液配管に介装され、前記送液配管の流量を調節する第2流量調節弁と、を備え、
前記制御器は、
前記液位を取得して単位時間あたりの液位上昇量を示す液位レートを算出し、
前記液位レートが前記液位に応じた目標液位レートとなるように、前記第2流量調節弁を制御する、請求項1または2に記載の液化ガス導入システム。
【請求項8】
前記液化ガスタンクは、船舶に搭載された舶用液化ガス燃料タンクである、請求項1または2に記載の液化ガス導入システム。
【請求項9】
前記液化ガスは、液化水素である、請求項1または2に記載の液化ガス導入システム。
【請求項10】
液化ガスの供給源から液化ガスを貯留するための液化ガスタンクに液化ガスを導入する液化ガス導入システムであって、
前記供給源から液化ガスを受け取り、下流へ送る送液配管と、
前記送液配管に接続され、前記液化ガスタンク内に液化ガスを導入する第1導入配管と、
前記送液配管に接続され、前記液化ガスタンク内において吐出口が前記第1導入配管の吐出口より上方に配設され、前記液化ガスタンク内に液化ガスを導入する第2導入配管と、
前記第1導入配管および前記第2導入配管の少なくとも何れか一方に介装される第1流量調節弁と、
前記送液配管に介装される第2流量調節弁と、
前記液化ガスタンク内の圧力を検出する第1センサと、
前記送液配管の管内圧力または流量を検出する第2センサと、
制御器と、を備え、
前記制御器は、前記液化ガスタンク内の圧力が高いほど前記送液配管および前記第2導入配管の流量が増大するように前記第2流量調節弁を制御し、前記送液配管の管内圧力が小さいまたは流量が大きいほど前記第1導入配管の流量が減少し、前記第2導入配管の流量が増大するように前記第1流量調節弁を制御する、液化ガス導入システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、液化ガス導入システムに関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
液化水素、液化天然ガス等の液化ガスをタンクローリ等の供給源から所定の液化ガスタンクに導入する際、送液配管および液化ガスタンク内でボイルオフガスが発生し、液化ガスタンク内の圧力が上昇して所定の範囲を超える恐れがある。液化ガスの圧力を所定の範囲内に維持するために、発生したボイルオフガスを大気へ排出することは、燃料等として利用するための液化ガスを無駄に捨てることであり、経済性が悪い。また、可燃性ガスであるボイルオフガスを安全に大気へ排出するための追加の設備が必要となる。
【0003】
このような液化ガス導入システムに関して、下記特許文献1では、タンクローリからタンクへ液化ガスであるLNGを導入する導入ラインにバイパスラインが接続され、バイパスラインの先端にスプレーノズルが接続された構成が開示されている。このスプレーノズルは、タンク内の上部に配設され、タンクローリから供給されるLNGの一部を噴霧可能としている。さらに、特許文献1には、タンク内でLNGを噴霧することにより、タンク内の温度を下げて内圧をタンクローリの内圧よりも低くして差圧圧送することが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2022-147966号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このように、特許文献1は、タンク内の圧力をタンクローリの内圧よりも低くすることが目的であるため、スプレーノズルからの噴霧量の具体的な制御については記載されていない。したがって、液化ガスタンクに液化ガスを効率よく導入することについて特許文献1の構成は、改善の余地がある。
【0006】
本開示は上記課題に鑑みなされたものであり、液化ガスタンクに液化ガスを効率よく導入することができる液化ガス導入システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の一態様に係る液化ガス導入システムは、液化ガスの供給源から液化ガスを貯留するための液化ガスタンクに液化ガスを導入する液化ガス導入システムであって、前記供給源から液化ガスを受け取り、下流へ送る送液配管と、前記送液配管に接続され、前記液化ガスタンク内に液化ガスを導入する第1導入配管と、前記送液配管に接続され、前記液化ガスタンク内において吐出口が前記第1導入配管の吐出口より上方に配設され、前記液化ガスタンク内に液化ガスを導入する第2導入配管と、前記第1導入配管および前記第2導入配管の少なくとも何れか一方に介装される第1流量調節弁と、前記液化ガスタンク内の圧力を検出する第1センサと、制御器と、を備え、前記制御器は、前記液化ガスタンク内の圧力が高いほど前記第1導入配管の流量が減少し、前記第2導入配管の流量が増大するように前記第1流量調節弁を制御する。
【0008】
本開示の他の態様に係る液化ガス導入システムは、液化ガスの供給源から液化ガスを貯留するための液化ガスタンクに液化ガスを導入する液化ガス導入システムであって、前記供給源から液化ガスを受け取り、下流へ送る送液配管と、前記送液配管に接続され、前記液化ガスタンク内に液化ガスを導入する第1導入配管と、前記送液配管に接続され、前記液化ガスタンク内において吐出口が前記第1導入配管の吐出口より上方に配設され、前記液化ガスタンク内に液化ガスを導入する第2導入配管と、前記第1導入配管および前記第2導入配管の少なくとも何れか一方に介装される第1流量調節弁と、前記送液配管に介装される第2流量調節弁と、前記液化ガスタンク内の圧力を検出する第1センサと、前記送液配管の管内圧力または流量を検出する第2センサと、制御器と、を備え、前記制御器は、前記液化ガスタンク内の圧力が高いほど前記送液配管および前記第2導入配管の流量が増大するように前記第2流量調節弁を制御し、前記送液配管の管内圧力が小さいまたは流量が大きいほど前記第1導入配管の流量が減少し、前記第2導入配管の流量が増大するように前記第1流量調節弁を制御する。
【発明の効果】
【0009】
本開示によれば、液化ガスタンクに液化ガスを効率よく導入することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1は、本開示の一実施の形態に係る液化ガス導入システムの概略構成を示す模式図である。
図2は、本実施の形態の液化ガス導入システムにおける液化ガスの導入の流れを説明するタイミングチャートである。
図3は、本開示の一実施の形態の変形例に係る液化ガス導入システムの概略構成を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

関連特許

川崎重工業株式会社
表面材
2日前
川崎重工業株式会社
水素遮蔽膜
22日前
川崎重工業株式会社
排ガス採取器
6日前
川崎重工業株式会社
液化ガス導入システム
2日前
川崎重工業株式会社
電池セル及びその分解方法
16日前
川崎重工業株式会社
換気システム及びシェルター
22日前
川崎重工業株式会社
電力供給システムおよびその制御方法
1日前
川崎重工業株式会社
白金族金属の可溶化方法及び金属の分離方法
1日前
川崎重工業株式会社
基板搬送ロボットおよび基板搬送ロボットの制御方法
12日前
川崎重工業株式会社
基板搬送ロボットおよび基板搬送ロボットの制御方法
12日前
川崎重工業株式会社
多重殻タンク
12日前
川崎重工業株式会社
ロボット移動システム、ロボット移動方法及びロボット移動プログラム
7日前
川崎重工業株式会社
基板搬送装置及び基板位置ずれ測定プログラム
6日前
中国電力株式会社
ポート検出器、ポート異常検出システム、ポート検出器の製造方法及びポート異常検出方法
14日前
株式会社石井鐵工所
低温タンクの揚液装置
4か月前
株式会社石井鐵工所
低温タンクの揚液装置
2か月前
川崎重工業株式会社
竪型タンク
3か月前
川崎重工業株式会社
三重殻タンク
5か月前
川崎重工業株式会社
三重殻タンク
5か月前
川崎重工業株式会社
液化水素貯蔵タンク
7か月前
川崎重工業株式会社
液化水素貯蔵タンク
7か月前
川崎重工業株式会社
液化ガス貯蔵タンク
7か月前
トヨタ自動車株式会社
水素タンク
2か月前
株式会社タツノ
充填ノズル
5日前
帝人株式会社
繊維補強圧力容器及びその製造方法
26日前
那須電機鉄工株式会社
水素吸蔵合金タンク
7か月前
トヨタ自動車株式会社
水素充填装置
3か月前
豊田合成株式会社
圧力容器
4か月前
株式会社神戸製鋼所
水素吸蔵合金容器
1か月前
川崎重工業株式会社
低温流体の移送システム
3か月前
清水建設株式会社
水素貯蔵供給システム
6か月前
トヨタ自動車株式会社
タンクモジュール
4か月前
トヨタ自動車株式会社
水素消費システム
2か月前
川崎重工業株式会社
三重殻タンクのパージ方法
6か月前
トヨタ自動車株式会社
水素消費システム
2か月前
オリオン機械株式会社
燃料供給装置および発電システム
4か月前
続きを見る