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公開番号2025127128
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-01
出願番号2024023662
出願日2024-02-20
発明の名称ブローバイガス処理装置、内燃機関、および過給機
出願人トヨタ自動車株式会社,株式会社IHI
代理人個人,個人
主分類F01M 13/04 20060101AFI20250825BHJP(機械または機関一般;機関設備一般;蒸気機関)
要約【課題】エマルジョンがコンプレッサホイールに衝突すると、コンプレッサホイールが損傷するおそれがある。
【解決手段】ブローバイガス処理装置1は、吸気通路22と、ブローバイガス通路33と、ブローバイガスに含まれるエマルジョン46を貯める貯留室37と、を備える。ブローバイガス通路33は、分離室39と、ブローバイガスを通す上流通路33Aと、分離室39と吸気通路22とを連通する下流通路33Bとを含む。分離室39の対向壁41は、上流通路33Aが接続される上流側開口39Aと対向する。貯留室37は、対向壁41よりも鉛直方向の下方に位置する。対向壁41は、貯留室37を画定する壁である画定壁42と連続する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
過給機を備える内燃機関のブローバイガス処理装置であって、
前記過給機のコンプレッサホイールが配置される吸気通路と、
ブローバイガス通路と、
ブローバイガスに含まれるエマルジョンを貯める貯留室と、を備え、
前記ブローバイガス通路は、ブローバイガスからエマルジョンを分離するための分離室と、前記内燃機関のクランクケースの内部と前記分離室とを連通する上流通路と、前記分離室と前記吸気通路とを連通する下流通路とを含み、
前記分離室は、前記上流通路が接続される上流側開口と、前記上流側開口と対向する対向壁とを含み、
前記貯留室は、鉛直方向において前記対向壁よりも下方に位置し、
前記対向壁は、前記貯留室を画定する壁である画定壁と連続する
ブローバイガス処理装置。
続きを表示(約 780 文字)【請求項2】
前記コンプレッサホイールを収容するコンプレッサハウジングは、前記分離室および前記貯留室を有する
請求項1に記載のブローバイガス処理装置。
【請求項3】
前記コンプレッサハウジングは、前記分離室と前記貯留室とを連通する連通孔を有する
請求項2に記載のブローバイガス処理装置。
【請求項4】
水素を燃料として燃焼させる内燃機関であって、
請求項1~3のいずれか一項に記載のブローバイガス処理装置を備える内燃機関。
【請求項5】
内燃機関の過給機であって、
吸気通路と、
ブローバイガスからエマルジョンを分離するように構成された分離室、上流通路、および下流通路を含むブローバイガス通路と、
前記吸気通路に配置されるコンプレッサホイールと、
ブローバイガスに含まれるエマルジョンを貯める貯留室と、を備え、
前記分離室は、前記上流通路を介して前記内燃機関のクランクケースの内部と連通されるとともに、前記下流通路を介して前記吸気通路と連通され、前記上流通路が接続される上流側開口と、前記上流側開口と対向する対向壁とを含み、
前記貯留室は、鉛直方向において前記対向壁よりも下方に位置し、
前記対向壁は、前記貯留室を画定する壁である画定壁と連続する
過給機。
【請求項6】
前記コンプレッサホイールを収容するコンプレッサハウジングは、前記コンプレッサホイールの回転軸線よりも鉛直方向において下方に一つの空間を備え、
前記分離室は、前記空間の上部に位置し、
前記貯留室は、前記空間の下部に位置し、
前記対向壁は、前記画定壁と直接に接続される
請求項5に記載の過給機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ブローバイガス処理装置、内燃機関、および過給機に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1は、内燃機関のブローバイガス処理装置を開示する。ブローバイガス処理装置は、クランクケースの内部のブローバイガスを吸気と混合させた後、内燃機関の燃焼室で燃焼させる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2021-008859号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
過給機を備える内燃機関では、ブローバイガスを含む吸気は、過給機のコンプレッサホイールによって圧縮された後、燃焼室に供給される。ブローバイガスには、オイルと燃料の燃焼によって生じた水とが含まれている。このオイルと水とが混合されると、エマルジョンが発生する。エマルジョンは、エマルジョンを含まないブローバイガスと比較して密度が高い。このため、エマルジョンがコンプレッサホイールに衝突すると、コンプレッサホイールが損傷するおそれがある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するための内燃機関のブローバイガス処理装置は、過給機のコンプレッサホイールが配置される吸気通路と、ブローバイガス通路と、ブローバイガスに含まれるエマルジョンを貯める貯留室と、を備え、前記ブローバイガス通路は、ブローバイガスからエマルジョンを分離するための分離室と、前記内燃機関のクランクケースの内部と前記分離室とを連通する上流通路と、前記分離室と前記吸気通路とを連通する下流通路とを含み、前記分離室は、前記上流通路が接続される上流側開口と、前記上流側開口と対向する対向壁とを含み、前記貯留室は、鉛直方向において前記対向壁よりも下方に位置し、前記対向壁は、前記貯留室を画定する壁である画定壁と連続する。
【0006】
上記課題を解決するための内燃機関の過給機は、吸気通路と、ブローバイガスからエマルジョンを分離するように構成された分離室、上流通路、および下流通路を含むブローバイガス通路と、前記吸気通路に配置されるコンプレッサホイールと、ブローバイガスに含まれるエマルジョンを貯める貯留室と、を備え、前記分離室は、前記上流通路を介して前記内燃機関のクランクケースの内部と連通されるとともに、前記下流通路を介して前記吸気通路と連通され、前記上流通路が接続される上流側開口と、前記上流側開口と対向する対向壁とを含み、前記貯留室は、鉛直方向において前記対向壁よりも下方に位置し、前記対向壁は、前記貯留室を画定する壁である画定壁と連続する。
【発明の効果】
【0007】
本開示のブローバイガス処理装置、内燃機関、および過給機では、エマルジョンが衝突することに起因するコンプレッサホイールの損傷が生じにくい。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、ブローバイガス処理装置を備える内燃機関の概略図である。
図2は、同内燃機関のコンプレッサハウジングを示す断面図である。
図3は、図2の3-3線に沿う同コンプレッサハウジングの断面図である。
図4は、ブローバイガス処理装置の変更例を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、ブローバイガス処理装置1の実施形態を、図1~図3を参照して説明する。なお、図面は、理解を容易にするために構成要素を拡大して示す場合がある。構成要素の寸法比率は実際のものと、または別の図面中のものと異なる場合がある。また、以下の説明において、鉛直方向の上方、下方をそれぞれ単に上方、下方と記載する場合がある。鉛直方向の上下方向における部材の相対的な位置を説明する際、部材の上部、下部と記載する場合がある。
【0010】
<内燃機関>
このブローバイガス処理装置1を備える内燃機関2は、水素を燃料として燃焼させる内燃機関である。
(【0011】以降は省略されています)

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