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公開番号
2025127428
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-01
出願番号
2024164742
出願日
2024-09-24
発明の名称
積層フィルム、積層体、およびその製造方法
出願人
東レ株式会社
代理人
主分類
B32B
27/08 20060101AFI20250825BHJP(積層体)
要約
【課題】 本発明は、対象物との初期密着性に優れ、且つ高温湿熱雰囲気下においても密着性を維持することができる積層フィルムを提供することをその課題とする。
【解決手段】 基材の少なくとも片面に樹脂層Xまたは樹脂層Yを有する積層フィルムであって、以下の条件1または2のいずれかを満たす積層フィルム。
条件1:前記樹脂層Xがナジイミド化合物と、カルボジイミド化合物を含有する。
条件2:前記基材の樹脂が、芳香族ポリアミド、ポリフェニレンサルファイド、液晶ポリエステル、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルイミドの中から少なくとも一つ選ばれる樹脂であり、かつ樹脂層Yがナジイミド化合物を含有する。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
基材の少なくとも片面に樹脂層Xまたは樹脂層Yを有する積層フィルムであって、以下の条件1または2のいずれかを満たす積層フィルム。
条件1:前記樹脂層Xがナジイミド化合物と、カルボジイミド化合物を含有する。
条件2:前記基材の樹脂が、芳香族ポリアミド、ポリフェニレンサルファイド、液晶ポリエステル、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルイミドの中から少なくとも一つ選ばれる樹脂であり、かつ樹脂層Yがナジイミド化合物を含有する。
続きを表示(約 800 文字)
【請求項2】
前記樹脂層Xまたは樹脂層Yの表面自由エネルギーが35.0mN/m以上、55.0mN/m以下である請求項1に記載の積層フィルム。
【請求項3】
基材の少なくとも片面に樹脂層Xを有する積層フィルムについて、以下の条件1-2を満たす請求項1に記載の積層フィルム。
条件1-2:前記樹脂層Xがナジイミド化合物と、カルボジイミド化合物およびオキサゾリン化合物を含有する。
【請求項4】
基材の少なくとも片面に樹脂層Xを有する積層フィルムについて、以下の条件1-3を満たす請求項1に記載の積層フィルム。
条件1-3:前記樹脂層Xがナジイミド化合物と、カルボジイミド化合物を含有する。さらに前記基材の樹脂が、芳香族ポリアミド、ポリフェニレンサルファイド、液晶ポリエステル、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルイミドの中から少なくとも一つ選ばれる樹脂である。
【請求項5】
請求項1に記載の積層フィルムの前記樹脂層Xまたは樹脂層Y側の面に機能層を有する積層体。
【請求項6】
前記機能層がハードコート層、粘着層、インキ層、接着剤層のいずれかである請求項5に記載の積層体。
【請求項7】
絶縁フィルム、耐熱フィルム、ボンディング用基材、または半導体素子向け保護膜、耐熱テープ、回路用部材、電池用部材に使用される請求項1に記載の積層フィルム。
【請求項8】
車載向けディスプレイ用フィルムまたは車載向け電子部品用フィルムに使用される請求項1に記載の積層フィルム。
【請求項9】
請求項1に記載の積層フィルムと、接着剤層を有するガスケット。
【請求項10】
請求項9に記載のガスケットを有する燃料電池。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、積層フィルム、積層体、およびその製造方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
フィルム、中でも二軸延伸ポリエステルフィルムは、機械的性質、電気的性質、寸法安定性、透明性、耐薬品性などに優れた性質を有することから磁気記録材料、包装材料などの多くの用途において基材フィルムとして広く使用されている。特に近年、絶縁フィルム、耐熱フィルム、ボンディング用基材、半導体素子向け保護膜、耐熱テープ、回路用部材、電池用部材または車載向け用途としての需要が高まっている。このような用途では様々な機能を付与するために、コーティング加工や、電極材料や光学フィルムを貼り合わせる加工をすることが多い。そのため、接着性を改良するためにポリエステルフィルムに易接着層を設けることが一般的である。一方、このようなフィルムは、その構成や材質構造などにおいて、耐湿熱環境下における接着性(耐湿熱接着性)がより求められている。これらの要求を満たすため、易接着層側からのアプローチとして、フルオレン骨格を有するポリエステル樹脂を用いて耐湿熱密着性を改善した発明が開示されている(特許文献1)。また、特定の水溶性ポリエステルを使用することで耐湿熱密着性に優れる光学用易接着性ポリエステルフィルムが開示されている(特許文献2)。
【0003】
また、耐熱性に優れるアルケニル置換ナジイミドを含有する塗布剤を基材ポリエステルフィルムに積層して乾燥することで、反射防止能に優れた積層ポリエステルフィルムが開示されている(特許文献3)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2014-28522号公報
特開2006-215107号公報
特開2011-42177号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
近年では、より過酷な条件である120℃湿熱雰囲気下で接着性を維持する高温耐熱接着性が求められている。
【0006】
しかしながら、特許文献1と2に使用される易接着樹脂はポリエステル樹脂であり、120℃を超える温度の雰囲気下ではポリエステル樹脂が劣化するため、長期密着性の観点で問題がある。また、特許文献3に使用される易接着性樹脂は、120℃を超える温度での長期密着性は十分ではなかった。
【0007】
一方、本発明者らの検討において、ナジイミド化合物を特定の架橋剤と組み合わせた樹脂層を設けることにより、あるいはナジイミド化合物を用いた樹脂層と耐熱基材との組み合わせにより、後述する湿熱環境下における長期密着性が大幅に向上することを見出した。
【0008】
そこで、本発明は上記の欠点を解消し、後述する樹脂層と機能層の初期密着性が良好であり、120℃の湿熱雰囲気下における長期密着性を維持することができる積層フィルムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明は次の構成からなる。すなわち、基材の少なくとも片面に、樹脂層Xまたは樹脂層Yを有する積層フィルムであって、以下の条件1または2のいずれかを満たす積層フィルム。
条件1:前記樹脂層Xがナジイミド化合物と、カルボジイミド化合物を含有する。
条件2:前記基材の樹脂が、芳香族ポリアミド、ポリフェニレンサルファイド、液晶ポリエステル、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエーテルイミドの中から少なくとも一つ選ばれる樹脂であり、かつ樹脂層Yがナジイミド化合物を含有する。
【0010】
また、本発明の積層フィルムは以下の態様とすることができ、以下の製造方法でこれを製造することもできる。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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