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公開番号
2025127517
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-02
出願番号
2024024246
出願日
2024-02-21
発明の名称
潤滑性組成物及び該潤滑性組成物を含有する潤滑剤組成物
出願人
株式会社ADEKA
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
C10M
169/04 20060101AFI20250826BHJP(石油,ガスまたはコークス工業;一酸化炭素を含有する工業ガス;燃料;潤滑剤;でい炭)
要約
【課題】良好な摩擦低減効果を示す潤滑性組成物を提供すること。
【解決手段】炭素原子数4~12の二塩基酸成分と、1,2-プロピレングリコール、1,3-プロピレングリコール、1,3-ブタンジオール及び1,4-ブタンジオールからなる群から選ばれる1種又は2種以上のグリコール成分と、12-ヒドロキシステアリン酸を含むヒドロキシ酸成分と、炭素原子数8~12の1価脂肪酸及び炭素原子数6~10の直鎖一価アルコールからなる群から選ばれる1種又は2種以上の末端停止成分と、を反応させて得られるポリエステル(A)と、分子内に3~6個の水酸基を有する化合物と炭素原子数6~18の直鎖脂肪酸とのエステルである脂肪酸エステル(B)と、を含有する潤滑性組成物とする。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
炭素原子数4~12の二塩基酸成分と、1,2-プロピレングリコール、1,3-プロピレングリコール、1,3-ブタンジオール及び1,4-ブタンジオールからなる群から選ばれる1種又は2種以上のグリコール成分と、12-ヒドロキシステアリン酸を含むヒドロキシ酸成分と、炭素原子数8~12の1価脂肪酸及び炭素原子数6~10の直鎖一価アルコールからなる群から選ばれる1種又は2種以上の末端停止成分と、を反応させて得られるポリエステル(A)と、
分子内に3~6個の水酸基を有する化合物と炭素原子数6~18の直鎖脂肪酸とのエステルである脂肪酸エステル(B)と、を含有する潤滑性組成物であって、
潤滑性組成物中の、潤滑性組成物全量に対する、ポリエステル(A)の含有量が10~85質量%であり、脂肪酸エステル(B)の含有量が15~90質量%である、潤滑性組成物。
続きを表示(約 260 文字)
【請求項2】
ポリエステル(A)の数平均分子量が700~10,000である、請求項1に記載の潤滑性組成物。
【請求項3】
脂肪酸エステル(B)が、トリメチロールプロパンと炭素原子数7~10の直鎖脂肪酸とのエステルからなるか、又はトリメチロールプロパンと炭素原子数7~10の直鎖脂肪酸とのエステル及びペンタエリスリトールと炭素原子数8~10の直鎖脂肪酸とのエステルの混合物からなる、請求項1に記載の潤滑性組成物。
【請求項4】
請求項1に記載の潤滑性組成物を含有する潤滑剤組成物。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、良好な摩擦低減効果を示す潤滑性組成物に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)
【背景技術】
【0002】
潤滑油、作動油、加工油等の潤滑剤においては、機器及び機械類の寿命を延ばすことを目的として、摩擦摩耗特性等に優れた添加剤や基油といった潤滑剤組成物が使用されている。例えば、特許文献1には、ネオペンチルグリコールと脂肪酸とから合成されるポリオールエステルと、硫化オレイン酸エステルと、を含む潤滑油組成物が記載されている。特許文献2には、少なくとも1つの糖ポリオールと少なくとも1つのC
6
-C
11
線状脂肪酸とのエステルであって、糖ポリオールがエリスリトールである、エステルが記載されている。
【0003】
また、特許文献3には、フィッシャー・トロプシュ由来基油、ポリアルファオレフィン、3価以上のポリオールのエステルであるエステル化合物、不飽和脂肪酸とポリオールとの部分エステル化合物、を含有する潤滑油組成物が記載されている。特許文献4には、ペンタエリスリトール系化合物と、炭素数2以上9以下である短鎖脂肪酸を含む脂肪酸との完全エステル及び部分エステルからなる群から選択される1種以上のポリオールエステル化合物を含有する冷凍機油組成物が記載されている。特許文献5には、ジグリセリンと少なくとも1種のC
14
~C
24
分岐脂肪酸を含む一塩基酸組成成分と二塩基酸組成成分とを含む組成物がエステル化反応してなった、数平均分子量が3800g/molを超えるエステル生成物を含むことを特徴とする液状有機減摩剤が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2021-046486号公報
特表2022-519217号公報
特開2021-066795号公報
特開2023-085083号公報
特開2021-014579号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、このような従来の組成物においても、依然として十分な摩擦低減効果は発揮されず、潤滑油や燃料油の摩擦性能の向上に課題があった。したがって、本発明は、良好な摩擦低減効果を示す潤滑性組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者等は鋭意検討した結果、良好な摩擦低減効果を示す潤滑性組成物を見出し、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明は、炭素原子数4~12の二塩基酸成分と、1,2-プロピレングリコール、1,3-プロピレングリコール、1,3-ブタンジオール及び1,4-ブタンジオールからなる群から選ばれる1種又は2種以上のグリコール成分と、12-ヒドロキシステアリン酸を含むヒドロキシ酸成分と、炭素原子数8~12の1価脂肪酸及び炭素原子数6~10の直鎖一価アルコールからなる群から選ばれる1種又は2種以上の末端停止成分と、を反応させて得られるポリエステル(A)と、分子内に3~6個の水酸基を有する化合物と炭素原子数6~18の直鎖脂肪酸とのエステルである脂肪酸エステル(B)と、を含有する潤滑性組成物であって、潤滑性組成物中の、潤滑性組成物全量に対する、ポリエステル(A)の含有量が10~85質量%であり、脂肪酸エステル(B)の含有量が15~90質量%である、潤滑性組成物である。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、良好な摩擦低減効果を示す潤滑性組成物を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0008】
A.潤滑性組成物
本発明の潤滑性組成物は、特定の成分を反応させて得られるポリエステル(A)と、特定の脂肪酸エステル(B)と、を含有することを特徴とする。以下、本発明の潤滑性組成物について詳細に説明する。
【0009】
1.ポリエステル(A)
本発明に用いるポリエステル(A)は、炭素原子数4~12の二塩基酸成分と、1,2-プロピレングリコール、1,3-プロピレングリコール、1,3-ブタンジオール及び1,4-ブタンジオールからなる群から選ばれる1種又は2種以上のグリコール成分と、12-ヒドロキシステアリン酸を含むヒドロキシ酸成分と、炭素原子数8~12の1価脂肪酸及び炭素原子数6~10の直鎖一価アルコールからなる群から選ばれる1種又は2種以上の末端停止成分と、を反応させて得られるポリエステルである。本発明においては、それぞれ特定の二塩基酸成分と、グリコール成分と、ヒドロキシ酸成分に加え、末端停止成分とを用いて得られるポリエステルを用いることにより、後述する脂肪酸エステル(B)と組み合わせた際の相乗効果により、良好な摩擦低減効果を示す潤滑性組成物とすることができる。
【0010】
1-1.二塩基酸成分
ポリエステル(A)の製造に用いる二塩基酸成分は、炭素原子数4~12の二塩基酸成分である。このような二塩基酸成分としては、例えば、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ウンデカン二酸、ドデカン二酸、フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸等が挙げられる。これらの中でも、本発明においては、脂肪酸エステル(B)と組み合わせた際により良好な摩擦低減効果を示すポリエステル(A)を得る観点からは、二塩基酸成分として、炭素原子数4~12の脂肪族二塩基酸を用いることが好ましく、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸及びセバシン酸からなる群から選ばれる1種又は2種以上を用いることがより好ましく、アジピン酸、セバシン酸及びアゼライン酸からなる群から選ばれる1種又は2種以上を用いることが更により好ましく、セバシン酸を用いることが特により好ましい。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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