TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2025126545
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-29
出願番号2024022819
出願日2024-02-19
発明の名称エンジンオイル用の低揮発性櫛形ポリマー組成物
出願人エボニック オペレーションズ ゲーエムベーハー,Evonik Operations GmbH
代理人アインゼル・フェリックス=ラインハルト,個人,個人,個人,個人
主分類C10M 145/14 20060101AFI20250822BHJP(石油,ガスまたはコークス工業;一酸化炭素を含有する工業ガス;燃料;潤滑剤;でい炭)
要約【課題】優れた取り扱い特性および低用量での添加剤組成物の形態のVI向上剤ポリマーを提供する。
【解決手段】A)以下のモノマー:
(a)2,000g/mol~10,000g/molの数平均分子量を有する1つ以上のポリブタジエンベースのマクロモノマー10重量%~15重量%;
(b)直鎖状または分岐状C4~20アルキル(メタ)アクリレート85重量%~90重量%;
(c)メチル(メタ)アクリレート0重量%~1重量%;および
(d)スチレン0重量%~5重量%
を含む、特定のポリアルキル(メタ)アクリレートコポリマー20重量%~30重量%と、
(B)特定のベースオイル70重量%~80重量%と、
を含む粘度指数向上剤。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
(A)以下のモノマー:
(a)2,000g/mol~10,000g/molの数平均分子量を有する1つ以上のポリブタジエンベースのマクロモノマー10重量%~15重量%;
(b)直鎖状または分岐状C4~20アルキル(メタ)アクリレート85重量%~90重量%;
(c)メチル(メタ)アクリレート0重量%~1重量%;および
(d)スチレン0重量%~5重量%
を含む、ポリアルキル(メタ)アクリレートコポリマー20重量%~30重量%と、
(B)ASTM D445に準拠して測定した、3.6mm

/s~5.6mm

/sのKV100を有するベースオイル70重量%~80重量%と、
を含み、
前記ポリアルキル(メタ)アクリレートコポリマーは、4.5~5.5の平均炭素数によって特徴付けられ、前記平均炭素数は、前記ポリアルキル(メタ)アクリレートコポリマーを形成するアルキル(メタ)アクリレートのアルキル残基に存在するすべての炭素原子のモル平均に対応する、粘度指数向上剤。
続きを表示(約 4,500 文字)【請求項2】
2,000g/mol~10,000g/molの数平均分子量を有する1つ以上のポリブタジエンベースのマクロモノマー(a)11重量%~13重量%を含む、請求項1記載の粘度指数向上剤。
【請求項3】
前記ポリアルキル(メタ)アクリレートコポリマーが、100,000g/mol~1,000,000g/mol、好ましくは200,000g/mol~800,000g/molの範囲の重量平均分子量Mwを有する、請求項1または2記載の粘度指数向上剤。
【請求項4】
前記ポリアルキル(メタ)アクリレートコポリマーが、以下のモノマー:
(a)2,000g/mol~10,000g/molの数平均分子量を有する1つ以上のポリブタジエンベースのマクロモノマー10重量%~15重量%、好ましくは11重量%~13重量%;
(b1)ブチル(メタ)アクリレート65重量%~75重量%;
(b2)C10~20アルキル(メタ)アクリレート10重量%~20重量%;
(c)メチル(メタ)アクリレート0重量%~1重量%;および
(d)スチレン0重量%~5重量%
を含む、請求項1、2または3記載の粘度指数向上剤。
【請求項5】
前記ベースオイル(B)が、APIグループIIオイル、APIグループIIIオイルおよびそれらの混合物からなる群より選択される、請求項1、2、3または4記載の粘度指数向上剤。
【請求項6】
前記ベースオイル(B)が、ASTM D611に準拠して測定した、105℃以上のアニリン点を有する、請求項1、2、3、4または5記載の粘度指数向上剤。
【請求項7】
前記ベースオイル(B)が、CEC L-40Bに準拠して測定した、150℃で12時間にわたる0%~10%のNoack蒸発損失を有する、請求項1、2、3、4、5または6記載の粘度指数向上剤。
【請求項8】
前記ポリアルキル(メタ)アクリレートコポリマー(A)が、
マクロモノマー(MM)11.0重量%、nBMA73.93重量%、LMA13.35重量%、MMA0.25重量%およびスチレン1.47重量%からなり、4.73の平均炭素数を有するポリマーA;
マクロモノマー(MM)11.5重量%、nBMA70.0重量%、LMA16.0重量%、SMA2.0重量%、MMA0.25重量%およびスチレン0.25重量%からなり、5.05の平均炭素数を有するポリマーB;
マクロモノマー(MM)11.5重量%、nBMA68.0重量%、LMA18.0重量%、SMA2.0重量%、MMA0.25重量%およびスチレン0.25重量%からなり、5.19の平均炭素数を有するポリマーC;
マクロモノマー(MM)12.0重量%、nBMA74.6重量%、LMA11.7重量%、MMA0.25重量%およびスチレン1.45重量%からなり、4.64の平均炭素数を有するポリマーD;
マクロモノマー(MM)12.0重量%、nBMA73.1重量%、LMA13.2重量%、MMA0.2重量%およびスチレン1.5重量%からなり、4.73の平均炭素数を有するポリマーE;
マクロモノマー(MM)12.0重量%、nBMA71.1重量%、LMA15.2重量%、MMA0.25重量%およびスチレン1.45重量%からなり、4.84の平均炭素数を有するポリマーF;
マクロモノマー(MM)12.0重量%、nBMA69.1重量%、LMA17.2重量%、MMA0.2重量%およびスチレン1.5重量%からなり、4.98の平均炭素数を有するポリマーG;および
マクロモノマー(MM)15.0重量%、nBMA65.6重量%、LMA19.0重量%、MMA0.2重量%およびスチレン0.2重量%からなり、5.13の平均炭素数を有するポリマーH
からなる群より選択され、
前記アルキル(メタ)アクリレートコポリマーは、200,000g/mol~800,000g/molの重量平均分子量M

を有する、請求項1、2、3、4、5、6または7記載の粘度指数向上剤。
【請求項9】
前記ポリアルキル(メタ)アクリレートコポリマー(A)が、
マクロモノマー(MM)11.0重量%、nBMA79.93重量%、LMA13.35重量%、MMA0.25重量%およびスチレン1.47重量%からなり、4.73の平均炭素数および540,000g/mol±20%の範囲の、すなわち432,000g/mol~648,000g/molの範囲の重量平均分子量Mwを有するポリマー1;
マクロモノマー(MM)11.0重量%、nBMA79.93重量%、LMA13.35重量%、MMA0.25重量%およびスチレン1.47重量%からなり、4.73の平均炭素数および499,000g/mol±20%の範囲の、すなわち399,200g/mol~598,800g/molの範囲の重量平均分子量Mwを有するポリマー2;
マクロモノマー(MM)11.5重量%、nBMA70.0重量%、LMA16.0重量%、SMA2.0重量%、MMA0.25重量%およびスチレン0.255重量%からなり、5.05の平均炭素数および579,000g/mol±20%の範囲の、すなわち463,200g/mol~694,800g/molの範囲の重量平均分子量Mwを有するポリマー3;
マクロモノマー(MM)11.5重量%、nBMA68.0重量%、LMA18.0重量%、SMA2.0重量%、MMA0.25重量%およびスチレン0.25重量%からなり、5.19の平均炭素数および655,000g/mol±20%の範囲の、すなわち524,000g/mol~786,000g/molの範囲の重量平均分子量Mwを有するポリマー4;
マクロモノマー(MM)12.0重量%、nBMA74.6重量%、LMA11.7重量%、MMA0.25重量%およびスチレン1.45重量%からなり、4.64の平均炭素数および363,000g/mol±20%の範囲の、すなわち290,400g/mol~435,600g/molの範囲の重量平均分子量Mwを有するポリマー5;
マクロモノマー(MM)12.0重量%、nBMA73.1重量%、LMA13.2重量%、MMA0.2重量%およびスチレン1.5重量%からなり、4.73の平均炭素数および586,000g/mol±20%の範囲の、すなわち468,800g/mol~681,600g/molの範囲の重量平均分子量Mwを有するポリマー6;
マクロモノマー(MM)12.0重量%、nBMA73.1重量%、LMA13.2重量%、MMA0.2重量%およびスチレン1.5重量%からなり、4.73の平均炭素数および603,000g/mol±20%の範囲の、すなわち482,400g/mol~723,600g/molの範囲の重量平均分子量Mwを有するポリマー7;
マクロモノマー(MM)12.0重量%、nBMA73.1重量%、LMA13.2重量%、MMA0.2重量%およびスチレン1.5重量%からなり、4.73の平均炭素数および506,000g/mol±20%の範囲の、すなわち404,800g/mol~607,200g/molの範囲の重量平均分子量Mwを有するポリマー8;
マクロモノマー(MM)12.0重量%、nBMA71.1重量%、LMA15.2重量%、MMA0.25重量%およびスチレン1.45重量%からなり、4.84の平均炭素数および644,000g/mol±20%の範囲の、すなわち515,200g/mol~772,800g/molの範囲の重量平均分子量Mwを有するポリマー9;
マクロモノマー(MM)12.0重量%、nBMA71.1重量%、LMA15.2重量%、MMA0.25重量%およびスチレン1.45重量%からなり、4.84の平均炭素数および626,000g/mol±20%の範囲の、すなわち500,800g/mol~751,200g/molの範囲の重量平均分子量Mwを有するポリマー10;
マクロモノマー(MM)12.0重量%、nBMA71.1重量%、LMA15.2重量%、MMA0.25重量%およびスチレン1.45重量%からなり、4.84の平均炭素数および510,000g/mol±20%の範囲の、すなわち408,000g/mol~612,000g/molの範囲の重量平均分子量Mwを有するポリマー11;
マクロモノマー(MM)12.0重量%、nBMA69.1重量%、LMA17.2重量%、MMA0.2重量%およびスチレン1.5重量%からなり、4.98の平均炭素数および619,000g/mol±20%の範囲の、すなわち495,200g/mol~742,800g/molの範囲の重量平均分子量Mwを有するポリマー12;ならびに
マクロモノマー(MM)15.0重量%、nBMA65.6重量%、LMA19.0重量%、MMA0.2重量%およびスチレン0.2重量%からなり、5.13の平均炭素数および569,000g/mol±20%の範囲の、すなわち455,200g/mol~682,800g/molの範囲の重量平均分子量Mwを有するポリマー13
からなる群より選択される、請求項1、2、3、4、5、6、7または8記載の粘度指数向上剤。
【請求項10】
(A)ポリアルキル(メタ)アクリレートコポリマーであって、
(a)2,000g/mol~10,000g/molの数平均分子量を有する1つ以上のポリブタジエンベースのマクロモノマー10重量%~15重量%、好ましくは11重量%~13重量%;
(b)直鎖状または分岐状C4~20アルキル(メタ)アクリレート85重量%~90重量%;
(c)メチル(メタ)アクリレート0重量%~1重量%;および
(d)スチレン0重量%~5重量%
を含む、ポリアルキル(メタ)アクリレートコポリマー1重量%~4重量%と、
(B)ベースオイル81重量%~99重量%と、
(C)1つ以上の更なる添加剤0~15重量%と
を含み、
前記ポリアルキル(メタ)アクリレートコポリマーは、4.5~5.5の平均炭素数によって特徴付けられ、前記平均炭素数は、前記ポリアルキル(メタ)アクリレートコポリマーを形成するアルキル(メタ)アクリレートのアルキル残基に存在するすべての炭素原子のモル平均に対応する、潤滑油組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、低揮発性キャリアオイル組成物中にポリアルキル(メタ)アクリレートコポリマーを含む粘度指数向上剤に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【0002】
輸送部門におけるすべての車両の温室効果ガス排出を削減し、燃料消費を改善する必要性は、これらの排出が環境および人間の健康に悪影響を及ぼすことから近年ますます重要になってきている。製造、製品の輸送、使用段階および使用期限時または使用期限後のリサイクル可能性など、製品の寿命全体を通じてエネルギー消費を継続的に改善するための絶え間ない開発および努力が続けられている。
【0003】
潤滑剤が内燃機関の燃料消費に良い影響を与えることはよく知られており、低粘度潤滑剤は、特に始動温度が低いときに粘性抵抗が最小限に抑えられるため、燃費に特に有益である。なによりも重要な目標は、幅広い温度範囲にわたって粘度のわずかな変化しか示さない潤滑剤を作り出すことである。そのようなオイルは「フラット粘度」オイルと呼ばれることもある。当業者であれば、低粘度、低揮発性および高い粘度指数(VI)の高品質ベースストックを使用することで、そのようなフラット粘度オイルを配合することに精通している。
【0004】
これらの低粘度ベースオイルは、潤滑剤の粘度をある特定の限度に調整するために、高性能粘度調整剤と配合される。
【0005】
そのようなVI向上剤は、所与のHTHS150に対して、低KV40および低HTHS100など、完成した流体に優れた粘度特性を提供する必要がある(例えば、SAE 0W-20の場合、HTHS150は最小2.6mPas)。
【0006】
従来技術
ポリアルキル(メタ)アクリレートベースのポリマーは、効率的なVI向上剤であることが当該技術分野でよく知られている。
【0007】
米国特許第5,565,130号明細書は、櫛形ポリマーおよび粘度指数向上剤としてのそれらの使用を開示している。実施例は、マクロモノマー10~80重量%(重量%)と、119,000g/mol~325,000g/molの範囲の分子量Mwを示すC1~10アルキル(メタ)アクリレート20~90重量%とを含む。3.6mm

/s~5.6mm

/sのKV100を有する低揮発性キャリアオイルを含む組成物中のポリアルキル(メタ)アクリレートコポリマー、およびバルク粘度への影響は、そこには開示されていない。
【0008】
国際公開第2007/003238号は、ポリオレフィンベースのマクロモノマー、特にポリブタジエンベースのメタクリルエステルと、C1~C10アルキルメタクリレートとをベースとする油溶性櫛形ポリマーを記載している。実施例は、マクロモノマー37.2~53.3重量%と、C1~4アルキル(メタ)アクリレート12.3~61重量%と、スチレン12~42.6重量%とを含む。実施例の重量平均分子量Mwは79,000g/mol~402,000g/molの範囲であり、Dは3.7~16.6で変化する。
【0009】
櫛形ポリマーは、粘度指数およびせん断安定性を向上させるための潤滑剤油用の添加剤として使用することができる。しかしながら、3.6mm

/s~5.6mm

/sのKV100を有する低揮発性キャリアオイルを含む組成物中のポリアルキル(メタ)アクリレートコポリマー、およびバルク粘度への影響は、そこには開示されていない。
【0010】
米国特許出願公開第2010/0190671号明細書は、自動車の燃費を改善するための、ポリオレフィンベースのマクロモノマー、特にポリブタジエンベースのメタクリル酸エステルと、C1~C10アルキルメタクリレートとをベースとする櫛形ポリマーの使用を開示している。実施例の重量平均分子量Mwは191,000g/mol~374,000g/molの範囲であり、Dは3.5から4.5の間で変化する。しかしながら、3.6mm

/s~5.6mm

/sのKV100を有する低揮発性キャリアオイルを含む組成物中のポリアルキル(メタ)アクリレートコポリマー、およびバルク粘度への影響は、そこには開示されていない。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

関連特許

CYC株式会社
工業用炉
19日前
株式会社ロゴスコーポレーション
成形炭
29日前
個人
着火改善剤
1か月前
出光興産株式会社
燃料油組成物
14日前
日本製鉄株式会社
コークスの製造方法
2日前
株式会社ディスコ
薬液管理方法
8日前
三菱重工業株式会社
炭化炉及びその制御方法
5日前
出光興産株式会社
潤滑油組成物
1日前
株式会社ダイゾー
グリース組成物
1か月前
アルゴット株式会社
三層構造の保護潤滑膜を形成する潤滑油組成物
1か月前
AGC株式会社
潤滑油基油、潤滑油組成物
15日前
個人
CO2を循環利用してメタンを製造する方法
16日前
株式会社タケエイ
木質燃料製造装置及び木質燃料製造方法
13日前
大同工業株式会社
潤滑剤及び潤滑剤の塗布方法
14日前
日本製鉄株式会社
成型炭の偏析評価方法及びコークスの製造方法
2日前
日油株式会社
船舶燃料油組成物
5日前
日本製鉄株式会社
コークス強度の推定方法及びコークスの製造方法
2日前
DIC株式会社
粒子含有グリース組成物
1日前
ENEOS株式会社
情報処理装置、性状推定方法、モデル生成方法およびプログラム
29日前
住友重機械工業株式会社
メタン生成装置、メタン生成方法および発電システム
21日前
株式会社大林組
炭製造方法、及び炭製造設備
1か月前
DOWAエコシステム株式会社
固形燃料の製造方法、固形燃料の製造装置、及び固形燃料
21日前
株式会社ADEKA
潤滑性組成物及び該潤滑性組成物を含有する潤滑剤組成物
1日前
株式会社ネオス
金属加工油剤及び金属加工方法
21日前
ジオバンブー株式会社
竹燃料生成方法
20日前
JFEスチール株式会社
コークス炉の炉蓋部状態推定方法及び状態推定モデルの生成方法
2日前
出光興産株式会社
潤滑剤
12日前
JFEスチール株式会社
コークス炉への原料装入方法およびコークスの製造方法
5日前
JFEスチール株式会社
コークス炉への原料装入方法およびコークスの製造方法
5日前
エフビットコミュニケーションズ株式会社
有機資源の炭化装置及び有機資源炭の製造方法
29日前
株式会社タケエイ
木質燃焼製造装置、その制御方法、及び木質燃料製造方法
13日前
日鉄エンジニアリング株式会社
固形燃料及びその製造方法
1か月前
ENEOS株式会社
潤滑油剤組成物及び潤滑油剤用添加剤
12日前
ルーマス テクノロジー エルエルシー
オレフィンを生成するための電気炉
1か月前
日鉄エンジニアリング株式会社
固形燃料
1か月前
出光興産株式会社
グリース製造システムおよびグリースの製造方法
1か月前
続きを見る