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公開番号2025127813
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-02
出願番号2024024733
出願日2024-02-21
発明の名称樹脂組成物、及び成形体
出願人三菱ケミカル株式会社
代理人弁理士法人栄光事務所
主分類C08L 69/00 20060101AFI20250826BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約【課題】反応性相容化剤を用いてポリカーボネート樹脂とアクリル樹脂を複合化し、品質安定性を維持したまま、機械的性質と成形加工性に優れた樹脂組成物を提供すること。
【解決手段】ポリカーボネート樹脂(A)、アクリル樹脂(B)、及び共重合体(C)を含み、前記共重合体(C)が、以下に示すポリマー鎖(c1)とポリマー鎖(c2)を有する、樹脂組成物。
ポリマー鎖(c1):前記アクリル樹脂(B)と相容性を示すポリマー鎖
ポリマー鎖(c2):側鎖にエポキシ基を有するビニル単量体単位を0.001質量%以上50質量%以下含有するポリマー鎖
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
ポリカーボネート樹脂(A)、アクリル樹脂(B)、及び共重合体(C)を含み、
前記共重合体(C)が、以下に示すポリマー鎖(c1)とポリマー鎖(c2)を有する、樹脂組成物。
ポリマー鎖(c1):前記アクリル樹脂(B)と相容性を示すポリマー鎖
ポリマー鎖(c2):側鎖にエポキシ基を有するビニル単量体単位を0.001質量%以上50質量%以下含有するポリマー鎖
続きを表示(約 850 文字)【請求項2】
前記ポリカーボネート樹脂(A)と前記アクリル樹脂(B)の合計100質量%に対する前記共重合体(C)の配合量が0.1質量%以上20質量%以下である、請求項1に記載の樹脂組成物。
【請求項3】
前記ポリマー鎖(c1)がメチルメタクリレート単量体単位を80質量%以上100質量%以下含有する、請求項1又は2に記載の樹脂組成物。
【請求項4】
前記ポリカーボネート樹脂(A)が、下記式(1)で表される化合物に由来する構成単位を有する、請求項1又は2に記載の樹脂組成物。
TIFF
2025127813000009.tif
38
165
【請求項5】
前記アクリル樹脂(B)がメチルメタクリレート単量体単位を80質量%以上100質量%以下含有する、請求項1又は2に記載の樹脂組成物。
【請求項6】
前記共重合体(C)がブロック共重合体及び/又はグラフト共重合体である、請求項1又は2に記載の樹脂組成物。
【請求項7】
前記共重合体(C)が、下記一般式(2)で表されるマクロモノマーに由来するポリマー鎖(c1)と、前記マクロモノマーと共重合可能なコモノマーに由来するポリマー鎖(c2)とにより構成されるマクロモノマー共重合体である、請求項1又は2に記載の樹脂組成物。
TIFF
2025127813000010.tif
56
165
(一般式(2)中、R

~R

は、それぞれ独立に、水素原子、アルキル基、シクロアルキル基、アリール基又は複素環基である。X

~X

は、それぞれ独立に、水素原子又はメチル基である。Zは、末端基である。nは、2~10,000の自然数である。)
【請求項8】
請求項1又は2に記載の樹脂組成物からなる、成形体。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ポリカーボネート樹脂とアクリル樹脂を含有する樹脂組成物、及びそれを用いてなる成形体に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
ポリカーボネート樹脂は、一般的に石油資源から誘導される原料を用いて製造される。しかしながら、近年、石油資源の枯渇への危惧から、植物由来モノマーを原料としたバイオマス資源によるポリカーボネート樹脂の開発が進められており、例えば、植物由来モノマーとしてイソソルビド(ISB)を用いて製造されたポリカーボネート樹脂が開発され、自動車用部品用途や光学用途、ガラス代替用途へと使用され始めている(例えば特許文献1、2参照)。
【0003】
ISBから得られるポリカーボネート樹脂は、光学特性に優れるだけでなく、従来の芳香族ポリカーボネート樹脂に比べて耐候性や表面硬度に優れることから、屋外利用やガラス代替用途にも展開されている。しかし、これらの用途に要求される特性をすべて満たす材料は未だ見出されておらず、耐候性、透明性といった長所を損なわずに特性を改質する方法が種々探索されている。例えば特許文献3には、同じく耐候性に優れる透明樹脂であるアクリル樹脂との複合化により耐傷つき性や光学特性(低複屈折)を改善した事例が報告されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2004/111106号
国際公開第2007/148604号
特開2021-88651号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ポリカーボネート樹脂とアクリル樹脂とは熱力学的に非相溶であり、界面相互作用が乏しい結果、成形体の機械的性質の低下や、溶融時の粘度が低下して成形加工性を損ないやすい課題があった。また、非相溶な樹脂の複合化において、相容性を向上させるために反応性相容化剤を用いる手法が一般的だが、反応基が混練後に残りやすく、成形材料の品質安定性を損なう等の課題があった。
【0006】
本発明の目的は、反応性相容化剤を用いてポリカーボネート樹脂とアクリル樹脂を複合化し、品質安定性を維持したまま、機械的性質と成形加工性に優れた樹脂組成物を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは鋭意検討の結果、ポリカーボネート樹脂とアクリル樹脂に、反応性相容化剤として特定の共重合体を適切な配合量で配合することによって、上記目的が達成されることを見出した。
【0008】
即ち、本発明の要旨は以下のとおりである。
【0009】
本発明の態様1は、
ポリカーボネート樹脂(A)、アクリル樹脂(B)、及び共重合体(C)を含み、
前記共重合体(C)が、以下に示すポリマー鎖(c1)とポリマー鎖(c2)を有する、樹脂組成物に関する。
ポリマー鎖(c1):前記アクリル樹脂(B)と相容性を示すポリマー鎖
ポリマー鎖(c2):側鎖にエポキシ基を有するビニル単量体単位を0.001質量%以上50質量%以下含有するポリマー鎖
【0010】
本発明の態様2は、態様1の樹脂組成物において、
前記ポリカーボネート樹脂(A)と前記アクリル樹脂(B)の合計100質量%に対する前記共重合体(C)の配合量が0.1質量%以上20質量%以下である、樹脂組成物に関する。
(【0011】以降は省略されています)

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