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公開番号2025128910
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-03
出願番号2024025916
出願日2024-02-22
発明の名称多層構造体、および多層包材
出願人三菱ケミカル株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類B32B 27/28 20060101AFI20250827BHJP(積層体)
要約【課題】ヒートシール性とバリア性を損なうことなく光沢性があり、さらに厚み安定性に優れる多層構造体を提供する。
【解決手段】ポリオレフィン樹脂を含む層(A)と、エチレン-ビニルアルコール共重合体を含む層(B)とを有する多層構造体であって、
前記多層構造体が層(B)を2層以上有し、前記層(B)が最外層および中間層に位置し、二軸延伸されていない、多層構造体。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
ポリオレフィン樹脂を含む層(A)と、エチレン-ビニルアルコール共重合体を含む層(B)とを有する多層構造体であって、
前記多層構造体が層(B)を2層以上有し、前記層(B)が最外層および中間層に位置し、二軸延伸されていない、多層構造体。
続きを表示(約 380 文字)【請求項2】
前記層(B)に含まれるエチレン-ビニルアルコール共重合体のエチレン構造単位の含有量が20~47mol%である、請求項1記載の多層構造体。
【請求項3】
前記層(A)に含まれるポリオレフィン樹脂がポリエチレン樹脂である、請求項1記載の多層構造体。
【請求項4】
前記多層構造体の厚みに対する、前記層(B)の厚みが0.1~50%である、請求項1記載の多層構造体。
【請求項5】
前記多層構造体の厚みが1~10000μmである、請求項1記載の多層構造体。
【請求項6】
前記層(B)に含まれるエチレン-ビニルアルコール共重合体の融点が150℃以上である、請求項1記載の多層構造体。
【請求項7】
請求項1~6のいずれか一項に記載の多層構造体から形成される多層包材。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、多層構造体に関し、さらに詳しくはヒートシール性とバリア性を損なうことなく光沢性があり、さらに厚み安定性に優れる多層構造体、および多層構造体から形成された多層包材に関するものである。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
エチレン-ビニルアルコール共重合体(以下、「EVOH」と称することがある)は、高分子側鎖に存在する水酸基同士の水素結合のため、非常に強い分子間力を有する。それゆれに、結晶性が高く、また、非晶部分においても分子間力が高いため、EVOHを用いた構造体は、気体分子等が通過しにくく、優れたガスバリア性を示す。そのため、EVOHは、食品包装等の幅広い分野において、フィルムや容器等の多層構造体にガスバリア性を付与するためのガスバリア層として用いられている。
【0003】
例えば、特許文献1では、特定の化合物を含有し、リサイクル樹脂を主成分とするリサイクル層、ポリオレフィン樹脂を主成分とする層、および二層以上のEVOHを主成分とするバリア層を少なくとも有する多層構造体であって、バリア層がリサイクル樹脂層の外側および内側に位置する多層構造体が開示されている。
【0004】
また、特許文献2では、多層複合フィルムの外側表面を形成する層(a)、包装される物品に面するかまたは接触する複合フィルムの表面を形成する層(c)、および層(a)および層(c)の間に配置される層(b)を積層した複合フィルムを二軸延伸させた多層複合フィルムが開示されており、実施例では、層(a)および層(b)にEVOHを、層(c)にポリオレフィン樹脂を用いた態様が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2021-28167号公報
特表2023-523973号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
前記特許文献1に開示の技術は、EVOHを主成分とするバリア層を中間層として用いるものであり、外観特性に大きく関わる最外層の光沢性が不十分なものであり、さらなる改善の余地がある。
また、前記特許文献2に開示の技術は、二軸延伸させた多層複合フィルムであることから、厚み安定性が不十分なものであり、さらなる改善の余地がある。
【0007】
そこで、本発明ではこのような背景の下において、ヒートシール性とバリア性を損なうことなく光沢性があり、さらに厚み安定性に優れる多層構造体の提供を目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
しかるに本発明者は、かかる事情に鑑み鋭意研究を重ねた結果、ポリオレフィン樹脂を含む層と、EVOHを含む層を有する多層構造体において、EVOHを含む層を最外層と中間層とし、二軸延伸を行わないことにより、本発明の課題が解決できることを見出し、本発明を完成した。
【0009】
すなわち、本発明は、以下の態様を有する。
[1] ポリオレフィン樹脂を含む層(A)と、EVOHを含む層(B)とを有する多層構造体であって、
前記多層構造体が層(B)を2層以上有し、前記層(B)が最外層および中間層に位置し、二軸延伸されていない、多層構造体。
[2] 前記層(B)に含まれるEVOHのエチレン構造単位の含有量が20~47mol%である、[1]に記載の多層構造体。
[3] 前記層(A)に含まれるポリオレフィン樹脂がポリエチレン樹脂である、[1]または[2]に記載の多層構造体。
[4] 前記多層構造体の厚みに対する、前記層(B)の厚みが0.1~50%である、[1]~[3]のいずれかに記載の多層構造体。
[5] 前記多層構造体の厚みが1~10000μmである、[1]~[4]のいずれかに記載の多層構造体。
[6] 前記層(B)に含まれるEVOHの融点が150℃以上である、[1]~[5]のいずれかに記載の多層構造体。
[7] [1]~[6]のいずれかに記載の多層構造体から形成される多層包材。
【発明の効果】
【0010】
本発明の多層構造体は、ヒートシール性とバリア性を損なうことなく光沢性があり、さらに厚み安定性に優れるものである。そのため、前記多層構造体は、多層包材として好適に用いることができる。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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