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公開番号2025127831
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-02
出願番号2024024759
出願日2024-02-21
発明の名称角部用タブおよび四面ボックスの溶接方法
出願人清水建設株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類B23K 37/06 20060101AFI20250826BHJP(工作機械;他に分類されない金属加工)
要約【課題】四面ボックスどうしを溶接する際に角部の溶接をより効率的に行うことができる角部用タブおよび四面ボックスの溶接方法を提供する。
【解決手段】角部用タブ1は、第1傾斜端面211のX方向(第1方向)の側方に設置されて第2傾斜端面212と接触し、第1傾斜端面211と面一となるように設けられる第1板部6と、第1板部6と接続され、第1接続面411のX方向の側方に設置されて第2接続面412および第2端面312と接触し、第1接続面411と面一となるように設けられる第2板部7と、を有する。
【選択図】図5

特許請求の範囲【請求項1】
軸線方向に配列された第1四面ボックスの端面と第2四面ボックスの端面との間に開先を設けて溶接する際に前記開先の角部分に設置される角部用タブにおいて、
前記第1四面ボックスの端面は、
前記軸線方向に直交する第1方向に延び、前記軸線方向および前記第1方向それぞれに直交する第2方向における前記第1四面ボックスの外周側となる一方側から内周側となる他方側に向かって漸次第2四面ボックスに向かう方向に傾斜する第1傾斜端面と、
前記第2方向に延び、前記第1方向における前記第1四面ボックスの外周側となる一方側から内周側となる他方側に向かって漸次第2四面ボックスに向かう方向に傾斜する第2傾斜端面と、を有し、
前記第1傾斜端面と前記第2傾斜端面とは、前記第1四面ボックスの角部分で接続され、
前記第2四面ボックスの端面は、
前記第1方向に延び前記軸線方向に直交する第1端面と、
前記第2方向に延び前記軸線方向の直交する第2端面と、を有し、
前記第1端面と前記第2端面とは、前記第2四面ボックスの角部分で接続され、
前記第1傾斜端面と前記第1端面とは、前記軸線方向に間隔をあけて配置され、
前記第1傾斜端面の前記第2方向の他方側の縁部と、前記第1端面の前記第2方向の他方側の縁部との間には、前記第1傾斜端面と前記第1端面とを接続する第1接続面が設けられ、
前記第2傾斜端面と前記第2端面とは、前記軸線方向に間隔をあけて配置され、
前記第2傾斜端面の前記第1方向の他方側の縁部と、前記第2端面の前記第1方向の他方側の縁部との間に、前記第2傾斜端面と前記第2端面とを接続する第2接続面が設けられ、
前記角部用タブは、
前記第1傾斜端面の前記第1方向の側方に設置されて前記第2傾斜端面と接触し、前記第1傾斜端面と面一となるように設けられる第1板部と、
前記第1板部と接続され、前記第1接続面の前記第1方向の側方に設置されて前記第2接続面および前記第2端面と接触し、前記第1接続面と面一となるように設けられる第2板部と、を有する角部用タブ。
続きを表示(約 490 文字)【請求項2】
軸線方向に配列された第1四面ボックスの端面と第2四面ボックスの端面との間に開先を設けて溶接する際に前記開先の角部分に請求項1に記載の角部用タブを設置する四面ボックスの溶接方法において、
前記開先の角部分に角部用タブを設置する角部用タブ設置工程と、
前記第1四面ボックスの端面と前記第2四面ボックスの端面とを溶接する端面溶接工程と、
前記端面溶接工程の後に前記角部用タブを除去して、前記角部用タブが設けられていた領域の溶接を行う角部用タブ設置部分溶接工程と、を有し、
前記端面溶接工程は、
前記開先における前記第1傾斜端面、前記第1接続面および前記第1端面が形成し前記第1方向に延びる部分の溶接を行う第1溶接工程と、
前記開先における前記角部分に溶接を行う第2溶接工程と、
前記開先における前記第2傾斜端面、前記第2接続面および前記第2端面が形成し前記第2方向に延びる部分に溶接を行う第3溶接工程と、を有し、
前記第1溶接工程、前記第2溶接工程および前記第3溶接工程を連続して行う四面ボックスの溶接方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、角部用タブおよび四面ボックスの溶接方法に関する。
続きを表示(約 2,800 文字)【背景技術】
【0002】
四面ボックスどうしを溶接する場合、四面ボックスの直交する面それぞれに沿って直線状に延びる開先の直線部分どうしが接続される角部の溶接は、一方の直線部分の溶接を行うと他方の直線部分に溶融金属が漏れてしまうため、角部に、異なる方向に延びる直線部分に溶融金属が漏れることを防止するための部材を設けることがある(例えば、特許文献1および2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-082081号公報
特開2020-199530号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年、溶接ロボットや自動溶接装置を使用することによって溶接の効率化が図られている。溶接ロボットや自動溶接装置を使用して四面ボックスどうしを溶接する場合、直線部分の溶接のみを行い、角部の溶接は行っていないことが現状である。このため、溶接ロボットや自動溶接装置を使用して溶接の効率化を図るためには、角部の溶接をより効率的に行うことが必要である。
【0005】
そこで、本発明は、四面ボックスどうしを溶接する際に角部の溶接をより効率的に行うことができる角部用タブおよび四面ボックスの溶接方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本発明に係る角部用タブは、軸線方向に配列された第1四面ボックスの端面と第2四面ボックスの端面との間に開先を設けて溶接する際に前記開先の角部分に設置される角部用タブにおいて、前記第1四面ボックスの端面は、前記軸線方向に直交する第1方向に延び、前記軸線方向および前記第1方向それぞれに直交する第2方向における前記第1四面ボックスの外周側となる一方側から内周側となる他方側に向かって漸次第2四面ボックスに向かう方向に傾斜する第1傾斜端面と、前記第2方向に延び、前記第1方向における前記第1四面ボックスの外周側となる一方側から内周側となる他方側に向かって漸次第2四面ボックスに向かう方向に傾斜する第2傾斜端面と、を有し、前記第1傾斜端面と前記第2傾斜端面とは、前記第1四面ボックスの角部分で接続され、前記第2四面ボックスの端面は、前記第1方向に延び前記軸線方向に直交する第1端面と、前記第2方向に延び前記軸線方向の直交する第2端面と、を有し、前記第1端面と前記第2端面とは、前記第2四面ボックスの角部分で接続され、前記第1傾斜端面と前記第1端面とは、前記軸線方向に間隔をあけて配置され、前記第1傾斜端面の前記第2方向の他方側の縁部と、前記第1端面の前記第2方向の他方側の縁部との間には、前記第1傾斜端面と前記第1端面とを接続する第1接続面が設けられ、前記第2傾斜端面と前記第2端面とは、前記軸線方向に間隔をあけて配置され、前記第2傾斜端面の前記第1方向の他方側の縁部と、前記第2端面の前記第1方向の他方側の縁部との間に、前記第2傾斜端面と前記第2端面とを接続する第2接続面が設けられ、前記角部用タブは、前記第1傾斜端面の前記第1方向の側方に設置されて前記第2傾斜端面と接触し、前記第1傾斜端面と面一となるように設けられる第1板部と、前記第1板部と接続され、前記第1接続面の前記第1方向の側方に設置されて前記第2接続面および前記第2端面と接触し、前記第1接続面と面一となるように設けられる第2板部と、を有する。
【0007】
上記目的を達成するため、本発明に係る四面ボックスの溶接方法は、軸線方向に配列された第1四面ボックスの端面と第2四面ボックスの端面との間に開先を設けて溶接する際に前記開先の角部分に請求項1に記載の角部用タブを設置する四面ボックスの溶接方法において、前記開先の角部分に角部用タブを設置する角部用タブ設置工程と、前記第1四面ボックスの端面と前記第2四面ボックスの端面とを溶接する端面溶接工程と、前記端面溶接工程の後に前記角部用タブを除去して、前記角部用タブが設けられていた領域の溶接を行う角部用タブ設置部分溶接工程と、を有し、前記端面溶接工程は、前記開先における前記第1傾斜端面、前記第1接続面および前記第1端面が形成し前記第1方向に延びる部分の溶接を行う第1溶接工程と、前記開先における前記角部分に溶接を行う第2溶接工程と、前記開先における前記第2傾斜端面、前記第2接続面および前記第2端面が形成し前記第2方向に延びる部分に溶接を行う第3溶接工程と、を有し、前記第1溶接工程、前記第2溶接工程および前記第3溶接工程を連続して行う。
【0008】
本発明では、接合する四面ボックスの開先の角部に角部用タブを設置することにより、開先の角部に、第1傾斜端面、第1接続面および第1端面が形成し第1方向に延びる直線部分と同様の断面形状の凹部が形成される。これにより、角部の溶接を上記の直線部分の溶接と連続して効率的に行うことができる。角部の溶接を行った後に、すぐに開先における第2傾斜端面、第2接続面および第2端面が形成し第2方向に延びる直線部分の溶接を行うことができる。
さらに、溶接ロボットや自動溶接装置などを使用して溶接を行う場合には、角部の溶接と直線部分の溶接を連続して行うことができるため、溶接作業をより効率的に行うことができる。
また、角部用タブは、第1板部と第2板部とが接合された形状であるため、製作や管理が容易であるとともに、設置や除去が容易である。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、四面ボックスどうしを溶接する際に角部の溶接をより効率的に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
接合される第1四面ボックスおよび第2四面ボックスと角部用タブをY方向から見た図である。
接合される第1四面ボックスおよび第2四面ボックスと角部用タブをX方向から見た図である。
図1のA-A線断面図である。
図1のB-B線断面図である。
第1四面ボックスと第2四面ボックスとの溶接部分をX方向から見た図である。
第1四面ボックスと第2四面ボックスとの溶接部分をY方向から見た図である。
図5のC-C線断面図である。
角部用タブの斜視図である。
角部用タブを図8のD方向から見た図である。
角部用タブを図9のE方向から見た図である。
図8に示す角部用タブと形状が対称となる角部用タブの斜視図である。
角部用タブを図11のF方向から見た図である。
角部用タブを図12のG方向から見た図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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