TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025127921
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-02
出願番号2024024926
出願日2024-02-21
発明の名称タイヤ
出願人株式会社ブリヂストン
代理人個人,個人,個人
主分類B60C 9/18 20060101AFI20250826BHJP(車両一般)
要約【課題】アミド密度が低いポリアミド繊維を用いながらも、操縦安定性の低下を抑制したタイヤを提供する。
【解決手段】カーカス層と、ベルト層60A,60Bと、ベルト補強層と、を具え、前記カーカス層、前記ベルト層及び前記ベルト補強層が、補強コードを含み、前記カーカス層及び前記ベルト補強層の少なくとも一方の補強コードは、アミド密度が14.0以下のポリアミド繊維を含み、前記ベルト層60A,60Bの補強コード60A-1,60B-1のタイヤ周方向DCに対する角度α,βが、25度以上65度以下であることを特徴とする、タイヤである。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
一対のビード部及び一対のサイドウォール部と、両サイドウォール部に連なるトレッド部と、を有し、
前記一対のビード部間に跨ってトロイド状に延在する、少なくとも1層のカーカス層と、
前記カーカス層のクラウン部のタイヤ径方向外側に配置された、少なくとも1層のベルト層と、
前記ベルト層のタイヤ径方向外側に配置された、少なくとも1層のベルト補強層と、を具えるタイヤにおいて、
前記カーカス層、前記ベルト層及び前記ベルト補強層が、補強コードを含み、
前記カーカス層及び前記ベルト補強層の少なくとも一方の補強コードは、アミド密度が14.0以下のポリアミド繊維を含み、
前記ベルト層の補強コードのタイヤ周方向に対する角度が、25度以上65度以下であることを特徴とする、タイヤ。
続きを表示(約 210 文字)【請求項2】
前記ベルト層の補強コードのタイヤ周方向に対する角度が、25度以上40度以下である、請求項1に記載のタイヤ。
【請求項3】
前記カーカス層及び前記ベルト補強層の両方の補強コードは、前記アミド密度が14.0以下のポリアミド繊維を含む、請求項1に記載のタイヤ。
【請求項4】
前記アミド密度が14.0以下のポリアミド繊維は、ポリアミド4,10繊維である、請求項1に記載のタイヤ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、タイヤに関するものである。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来、タイヤの内部には、タイヤの強度及び剛性を補強するために、補強コードを含むカーカス層が配置されており、また、該カーカス層のタイヤ径方向外側には、補強コードを含むベルト層が配置されている。更に、該ベルト層のタイヤ径方向外側には、ベルト層を補強するために、補強コードを含むベルト補強層(「キャップ・レイヤー」とも呼ばれる。)が配設されることがある。これらの各タイヤ部材の中でも、カーカス層やベルト補強層の補強コードとしては、ポリアミド(ナイロン)繊維コード等の有機繊維コードが広く用いられている。
【0003】
一方、近年、環境負荷の低減の観点から、石油、石炭等の化石資源の使用量の低減が求められている。そのため、前記有機繊維コードについても、化石資源由来のコードから、バイオマス由来(生物資源由来)のコードへの置き換えが検討されており、該置き換えにおいては、タイヤ性能を十分に維持できる必要がある。
例えば、下記特許文献1には、ナイロン4,10からなるマルチフィラメントヤーンを含む補強要素を有する補強プライや、該補強プライを含む空気入り車両タイヤが開示されており、ナイロン4,10の2種のモノマーの内の一方が、再生可能な原材料に基づくことにより、環境に優しいことが教示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特表2019-511411号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述のように、カーカス層やベルト補強層の補強コードとしては、ポリアミド繊維コードが広く用いられており、中でも、ポリアミド6,6(PA66)繊維コードが一般に用いられている。しかしながら、ポリアミド6,6(PA66)繊維コードの原材料となるポリアミド6,6は、バイオマスから合成することが難しい。
これに対して、本発明者が検討したところ、ポリアミド4,10(即ち、ナイロン4,10)は、バイオマスから合成することが容易であるものの、ポリアミド6,6に比べて、アミド密度が低く、アミド結合間の水素結合が少ないため、熱特性が低く、そのため、かかるポリアミド4,10を用いた有機繊維コードは、高温時に物性が低下し、更には、該ポリアミド4,10を用いた有機繊維コードを、カーカス層やベルト補強層の補強コードとして適用したタイヤは、操縦安定性が低下することが分かった。
【0006】
そこで、本発明は、ポリアミド6,6繊維に比べて、アミド密度が低いポリアミド繊維を用いながらも、操縦安定性の低下を抑制したタイヤを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決する本発明のタイヤの要旨構成は、以下の通りである。
【0008】
[1] 一対のビード部及び一対のサイドウォール部と、両サイドウォール部に連なるトレッド部と、を有し、
前記一対のビード部間に跨ってトロイド状に延在する、少なくとも1層のカーカス層と、
前記カーカス層のクラウン部のタイヤ径方向外側に配置された、少なくとも1層のベルト層と、
前記ベルト層のタイヤ径方向外側に配置された、少なくとも1層のベルト補強層と、を具えるタイヤにおいて、
前記カーカス層、前記ベルト層及び前記ベルト補強層が、補強コードを含み、
前記カーカス層及び前記ベルト補強層の少なくとも一方の補強コードは、アミド密度が14.0以下のポリアミド繊維を含み、
前記ベルト層の補強コードのタイヤ周方向に対する角度が、25度以上65度以下であることを特徴とする、タイヤ。
上記[1]に記載の本発明のタイヤは、アミド密度が14.0以下のポリアミド繊維を用いながらも、操縦安定性の低下が抑制されている。
【0009】
[2] 前記ベルト層の補強コードのタイヤ周方向に対する角度が、25度以上40度以下である、[1]に記載のタイヤ。
上記[2]に記載のタイヤは、ベルト層の剪断剛性が向上し、タイヤ全体のバランスが向上するため、操縦安定性が向上している。
【0010】
[3] 前記カーカス層及び前記ベルト補強層の両方の補強コードは、前記アミド密度が14.0以下のポリアミド繊維を含む、[1]又は[2]に記載のタイヤ。
上記[3]に記載のタイヤは、カーカス層及びベルト補強層の補強コードへのバイオマス由来のポリアミド繊維の適用が容易になり、環境負荷の低減が容易になる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

関連特許

株式会社ブリヂストン
タイヤ
11日前
株式会社ブリヂストン
タイヤ
11日前
株式会社ブリヂストン
タイヤ
11日前
株式会社ブリヂストン
タイヤ
11日前
株式会社ブリヂストン
空気入りタイヤ
11日前
株式会社ブリヂストン
流体圧アクチュエータ
8日前
株式会社ブリヂストン
航空機用バイアスタイヤ
24日前
株式会社ブリヂストン
ゴム組成物、タイヤ、及び架橋剤
1か月前
株式会社ブリヂストン
ゴム-有機繊維コード複合体、及びタイヤ
11日前
株式会社ブリヂストン
輸送計画方法、輸送計画装置、及びプログラム
17日前
株式会社ブリヂストン
空気入りタイヤ、及び空気入りタイヤの製造方法
19日前
個人
カーテント
3か月前
個人
タイヤレバー
1か月前
個人
車窓用防虫網戸
4か月前
個人
前輪キャスター
19日前
個人
警告装置
5か月前
個人
小型EVシステム
5か月前
個人
タイヤ脱落防止構造
16日前
個人
ホイルのボルト締結
2か月前
個人
車輪清掃装置
3か月前
個人
ルーフ付きトライク
1か月前
日本精機株式会社
ケース
5か月前
井関農機株式会社
作業車両
3か月前
個人
車両通過構造物
1か月前
日本精機株式会社
表示装置
1か月前
日本精機株式会社
表示装置
1か月前
日本精機株式会社
表示装置
1か月前
日本精機株式会社
表示装置
26日前
個人
キャンピングトライク
2か月前
井関農機株式会社
作業車両
3か月前
個人
乗合路線バスの客室装置
1か月前
個人
アクセルのソフトウェア
2か月前
個人
キャンピングトレーラー
2か月前
個人
ワイパーゴム性能保持具
3か月前
個人
車両用スリップ防止装置
2か月前
株式会社ニフコ
収納装置
4日前
続きを見る