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公開番号
2025127919
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-02
出願番号
2024024924
出願日
2024-02-21
発明の名称
ゴム-有機繊維コード複合体、及びタイヤ
出願人
株式会社ブリヂストン
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
B60C
9/04 20060101AFI20250826BHJP(車両一般)
要約
【課題】アミド密度が低いポリアミド繊維を用いながらも、タイヤ性能の低下を抑制することが可能なゴム-有機繊維コード複合体を提供する。
【解決手段】有機繊維コードをコーティングゴムで被覆してなるゴム-有機繊維コード複合体であって、前記有機繊維コードは、アミド密度が14.0以下のポリアミド繊維を含み、前記コーティングゴムは、温度24℃、初期歪6%、振幅±1%、周波数52Hzの条件下で測定された損失正接tanδ(24℃)が0.15以下で、且つ温度60℃、初期歪1.5%、振幅±1%、周波数52Hzの条件下で測定された損失正接tanδ(60℃)が0.10以下であることを特徴とする、ゴム-有機繊維コード複合体である。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
有機繊維コードをコーティングゴムで被覆してなるゴム-有機繊維コード複合体であって、
前記有機繊維コードは、アミド密度が14.0以下のポリアミド繊維を含み、
前記コーティングゴムは、温度24℃、初期歪6%、振幅±1%、周波数52Hzの条件下で測定された損失正接tanδ(24℃)が0.15以下で、且つ温度60℃、初期歪1.5%、振幅±1%、周波数52Hzの条件下で測定された損失正接tanδ(60℃)が0.10以下であることを特徴とする、ゴム-有機繊維コード複合体。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
前記コーティングゴムは、前記損失正接tanδ(24℃)が0.12以下である、請求項1に記載のゴム-有機繊維コード複合体。
【請求項3】
前記コーティングゴムは、前記損失正接tanδ(60℃)が0.07以下である、請求項1に記載のゴム-有機繊維コード複合体。
【請求項4】
前記コーティングゴムに用いるゴム組成物が、ゴム成分として天然ゴム及びスチレン-ブタジエンゴムを含み、該ゴム成分100質量部中の、前記天然ゴムの含有量が70質量部以上である、請求項1に記載のゴム-有機繊維コード複合体。
【請求項5】
前記スチレン-ブタジエンゴムが、非油展のスチレン-ブタジエンゴムである、請求項4に記載のゴム-有機繊維コード複合体。
【請求項6】
前記コーティングゴムに用いるゴム組成物が、ゴム成分100質量部に対して、カーボンブラックを30~60質量部含み、該カーボンブラックの窒素吸着比表面積(N
2
SA)が40m
2
/g以下である、請求項1に記載のゴム-有機繊維コード複合体。
【請求項7】
前記コーティングゴムに用いるゴム組成物が、ポリマー由来のオイル分を含まない、請求項1に記載のゴム-有機繊維コード複合体。
【請求項8】
前記コーティングゴムに用いるゴム組成物中のオイル分が、0.2質量%以下である、請求項1に記載のゴム-有機繊維コード複合体。
【請求項9】
一対のビード部及び一対のサイドウォール部と、両サイドウォール部に連なるトレッド部と、を有し、
前記一対のビード部間に跨ってトロイド状に延在する、少なくとも1層のカーカス層と、
前記カーカス層のクラウン部のタイヤ径方向外側に配置された、少なくとも1層のベルト層と、
前記ベルト層のタイヤ径方向外側に配置された、少なくとも1層のベルト補強層と、を具えるタイヤにおいて、
前記カーカス層の少なくとも1層又は前記ベルト補強層の少なくとも1層、或いは、前記カーカス層の少なくとも1層及び前記ベルト補強層の少なくとも1層が、請求項1~8のいずれか1項に記載のゴム-有機繊維コード複合体であることを特徴とする、タイヤ。
【請求項10】
前記ベルト補強層の少なくとも1層が、前記ゴム-有機繊維コード複合体である、請求項9に記載のタイヤ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ゴム-有機繊維コード複合体、及びタイヤに関するものである。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、タイヤの内部には、タイヤの強度及び剛性を補強するために、補強コードを含むカーカス層が配置されており、また、該カーカス層のタイヤ径方向外側には、補強コードを含むベルト層が配置されている。更に、該ベルト層のタイヤ径方向外側には、ベルト層を補強するために、補強コードを含むベルト補強層(「キャップ・レイヤー」とも呼ばれる。)が配設されることがある。これらの各タイヤ部材の中でも、カーカス層やベルト補強層の補強コードとしては、ポリアミド(ナイロン)繊維コード等の有機繊維コードが広く用いられており、また、該カーカス層やベルト補強層には、該有機繊維コードをコーティングゴムで被覆してなるゴム-有機繊維コード複合体が広く用いられている。
【0003】
一方、近年、環境負荷の低減の観点から、石油、石炭等の化石資源の使用量の低減が求められている。そのため、前記有機繊維コードについても、化石資源由来のコードから、バイオマス由来(生物資源由来)のコードへの置き換えが検討されており、該置き換えにおいては、タイヤ性能を十分に維持できる必要がある。
例えば、下記特許文献1には、ナイロン4,10からなるマルチフィラメントヤーンを含む補強要素を有する補強プライや、該補強プライを含む空気入り車両タイヤが開示されており、ナイロン4,10の2種のモノマーの内の一方が、再生可能な原材料に基づくことにより、環境に優しいことが教示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特表2019-511411号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述のように、カーカス層やベルト補強層の補強コードとしては、ポリアミド繊維コードが広く用いられており、中でも、ポリアミド6,6(PA66)繊維コードが一般に用いられている。しかしながら、ポリアミド6,6(PA66)繊維コードの原材料となるポリアミド6,6は、バイオマスから合成することが難しい。
これに対して、本発明者が検討したところ、ポリアミド4,10(即ち、ナイロン4,10)は、バイオマスから合成することが容易であるものの、ポリアミド6,6に比べて、アミド密度が低く、アミド結合間の水素結合が少ないため、熱特性が低く、そのため、かかるポリアミド4,10を用いた有機繊維コードは、高温時に物性が低下し、かかる有機繊維コードを含むゴム-有機繊維コード複合体をタイヤに適用すると、タイヤ性能が低下することが分かった。
【0006】
そこで、本発明は、上記従来技術の問題を解決し、ポリアミド6,6繊維に比べて、アミド密度が低いポリアミド繊維を用いながらも、タイヤ性能の低下を抑制することが可能なゴム-有機繊維コード複合体を提供することを課題とする。
また、本発明は、ポリアミド6,6繊維に比べて、アミド密度が低いポリアミド繊維を用いながらも、タイヤ性能の低下を抑制したタイヤを提供することを更なる課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決する本発明のゴム-有機繊維コード複合体、及びタイヤの要旨構成は、以下の通りである。
【0008】
[1] 有機繊維コードをコーティングゴムで被覆してなるゴム-有機繊維コード複合体であって、
前記有機繊維コードは、アミド密度が14.0以下のポリアミド繊維を含み、
前記コーティングゴムは、温度24℃、初期歪6%、振幅±1%、周波数52Hzの条件下で測定された損失正接tanδ(24℃)が0.15以下で、且つ温度60℃、初期歪1.5%、振幅±1%、周波数52Hzの条件下で測定された損失正接tanδ(60℃)が0.10以下であることを特徴とする、ゴム-有機繊維コード複合体。
上記[1]に記載の本発明のゴム-有機繊維コード複合体は、アミド密度が14.0以下のポリアミド繊維を用いながらも、タイヤに適用することで、タイヤ性能の低下を抑制することが可能である。
【0009】
[2] 前記コーティングゴムは、前記損失正接tanδ(24℃)が0.12以下である、[1]に記載のゴム-有機繊維コード複合体。
上記[2]に記載のゴム-有機繊維コード複合体は、タイヤに適用することで、タイヤ性能の低下を更に抑制することが可能である。
【0010】
[3] 前記コーティングゴムは、前記損失正接tanδ(60℃)が0.07以下である、[1]又は[2]に記載のゴム-有機繊維コード複合体。
上記[3]に記載のゴム-有機繊維コード複合体は、タイヤに適用することで、タイヤ性能の低下を更に抑制することが可能である。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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