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公開番号2025127952
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-02
出願番号2024024975
出願日2024-02-21
発明の名称車両の制御装置
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人個人,個人
主分類F16H 61/02 20060101AFI20250826BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】意図せずに、電源オフ操作によってニュートラルポジション(Nポジション)且つ電源オフ状態とされても、パーキングポジション(Pポジション)への切替えによる車両固定を行うことができる車両の制御装置を提供する。
【解決手段】電源オフ操作が行われたときに、Nポジション、且つ、特殊操作が行われていた場合には、電源オフ状態への切替えが行われても、Nポジションが維持されると共に、パーキング切替機能が作動可能とされる。これにより、特殊操作が行われていた場合の電源オフ操作によって、Nポジション且つ電源オフ状態とされる。加えて、特殊操作が行われていた場合の電源オフ操作による電源オフ状態では、運転者によるパーキング選択操作によって、Pポジションへの切替えが可能とされる。よって、意図せずに、電源オフ操作によってNポジション且つ電源オフ状態とされても、Pポジションへの切替えによる車両固定を行うことができる。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
動力源と、前記動力源からの動力を駆動輪へ伝達する動力伝達装置と、前記動力伝達装置のシフトポジションに対応した操作ポジションへ運転者により操作されるシフト操作装置と、電源の制御状態が切り替えられるように前記運転者により操作される電源スイッチと、を備え、前記動力伝達装置は、前記操作ポジションに基づいて前記シフトポジションが電気制御によって切り替えられるものであり、前記シフトポジションは、前記動力伝達装置における動力伝達が遮断されたニュートラルポジションと、前記駆動輪と共に回転する回転部材の回転が機械的に阻止されたパーキングポジションと、を含んでおり、前記電源の制御状態は、前記動力源を駆動可能とする電源オン状態と、前記動力源を駆動不能とするが前記シフトポジションの一部を切り替える機能を含む前記動力源の駆動に関わらない一部の機能を作動可能とする電源一部オン状態と、前記動力源を駆動不能とし且つ前記一部の機能を作動不能とする電源オフ状態と、を含んでいる車両の、制御装置であって、
前記電源の制御状態を前記電源オフ状態へ切り替えるように前記電源スイッチを操作する電源オフ操作が前記運転者により行われた場合には、前記電源オフ状態への切替えに合わせて、前記シフトポジションを前記パーキングポジションへ切り替える自動パーキング機能を作動させるパーキング制御部を含んでおり、
前記パーキング制御部は、前記電源オフ操作が行われたときに、前記シフトポジションが前記ニュートラルポジションであり、且つ、前記自動パーキング機能を不作動とする予め定められた特殊操作が前記運転者により行われていた場合には、前記電源オフ状態への切替えが行われても、前記シフトポジションを前記ニュートラルポジションに維持すると共に、前記パーキングポジションを選択するパーキング操作ポジションへの前記運転者によるパーキング選択操作に伴って前記シフトポジションを前記パーキングポジションへ切り替えるパーキング切替機能を作動可能とすることを特徴とする車両の制御装置。
続きを表示(約 610 文字)【請求項2】
前記パーキング制御部は、前記特殊操作が行われていた場合には、前記電源オフ操作が行われた時点から所定時間が経過するまでの待機期間のみ、前記パーキング切替機能を作動可能とすることを特徴とする請求項1に記載の車両の制御装置。
【請求項3】
前記パーキング制御部は、前記待機期間において、前記シフトポジションが前記ニュートラルポジションである旨、且つ、前記パーキング切替機能が作動可能である旨を報知することを特徴とする請求項2に記載の車両の制御装置。
【請求項4】
前記パーキング制御部は、前記待機期間において前記パーキング切替機能を作動させた場合には、前記パーキングポジションへの切替え時点から所定報知時間が経過するまでの期間のみ、前記シフトポジションが前記パーキングポジションである旨を報知することを特徴とする請求項3に記載の車両の制御装置。
【請求項5】
前記パーキング制御部は、前記特殊操作が行われていた場合の前記電源オフ操作の後、前記パーキング選択操作が行われたときに前記パーキング切替機能が正常に作動しなかった場合には、前記パーキング選択操作が行われた時点から所定異常報知時間が経過するまでの期間のみ、前記シフトポジションが前記パーキングポジションに切り替えられていない旨を報知することを特徴とする請求項1から4の何れか1項に記載の車両の制御装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、動力伝達装置のシフトポジションに対応した操作ポジションへ操作されるシフト操作装置を備えた車両の制御装置に関するものである。
続きを表示(約 3,500 文字)【背景技術】
【0002】
動力源と、前記動力源からの動力を駆動輪へ伝達する動力伝達装置と、前記動力伝達装置のシフトポジションに対応した操作ポジションへ運転者により操作されるシフト操作装置と、電源の制御状態が切り替えられるように前記運転者により操作される電源スイッチと、を備え、前記動力伝達装置は、前記操作ポジションに基づいて前記シフトポジションが電気制御によって切り替えられるものであり、前記シフトポジションは、前記動力伝達装置における動力伝達が遮断されたニュートラルポジションと、前記駆動輪と共に回転する回転部材の回転が機械的に阻止されたパーキングポジションと、を含んでおり、前記電源の制御状態は、前記動力源を駆動可能とする電源オン状態と、前記動力源を駆動不能とするが前記シフトポジションを切り替える機能を含む前記動力源の駆動に関わらない一部の機能を作動可能とする電源一部オン状態と、前記動力源を駆動不能とし且つ前記一部の機能を作動不能とする電源オフ状態と、を含んでいる車両の、制御装置が良く知られている。例えば、特許文献1に記載された車両の制御装置がそれである。この特許文献1には、電源オフ操作が行われた場合には、電源オフ状態への切替えに合わせて、シフトポジションをパーキングポジションへ切り替える自動パーキング機能を作動させることが開示されている。又、特許文献1には、電源オフ操作を含む特殊操作が行われた場合には、自動パーキング機能を無効化し、ニュートラルポジションを維持した状態で、電源の制御状態を電源一部オン状態へ切り替えることが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-127947号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、特許文献1に記載の技術では、自動パーキング機能を無効化するに際して、機械洗車等のときが想定されており、駐車後に車両を離れて長時間放置するときについては想定されていない。その為、特許文献1に記載の技術では、電源の制御状態は電源一部オン状態とされており、この電源の制御状態でパーキングポジションを選択するパーキング選択操作が行われることでシフトポジションをパーキングポジションへ切り替えることができる。一方で、車両を長時間放置する場合には、電源の制御状態を電源オフ状態とすることが好ましい。特に、二重駐車(=ダブルパーキング)を行うときには、ニュートラルポジションを維持した状態で、電源の制御状態を電源オフ状態へ切り替えることが好ましい。電源オフ操作が行われたときに特殊操作が行われていた場合に、ニュートラルポジション且つ電源オフ状態を成立させられる機能を車両に持たせることが考えられる。但し、電源オフ状態では、シフトポジションを切り替える機能を含む動力源の駆動に関わらない一部の機能が作動不能とされる為、パーキングポジションへ切り替えることができない。そうすると、意図せずに、電源オフ操作によってニュートラルポジション且つ電源オフ状態とされたときに、パーキング選択操作によるパーキングポジションへの切替え、つまりパーキングロックによる車両固定を行うことができなくなってしまう。尚、二重駐車は、例えば駐車場に駐車された他車両の前に、相互の前後進方向が略垂直に且つ他車両の駐車位置からの移動を妨害する形で、自車両を縦列駐車する駐車方法であり、自車両を人間が押すなどして移動可能な状態での駐車である。
【0005】
本発明は、以上の事情を背景として為されたものであり、その目的とするところは、意図せずに、電源オフ操作によってニュートラルポジション且つ電源オフ状態とされても、パーキングポジションへの切替えによる車両固定を行うことができる車両の制御装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の発明の要旨とするところは、(a)動力源と、前記動力源からの動力を駆動輪へ伝達する動力伝達装置と、前記動力伝達装置のシフトポジションに対応した操作ポジションへ運転者により操作されるシフト操作装置と、電源の制御状態が切り替えられるように前記運転者により操作される電源スイッチと、を備え、前記動力伝達装置は、前記操作ポジションに基づいて前記シフトポジションが電気制御によって切り替えられるものであり、前記シフトポジションは、前記動力伝達装置における動力伝達が遮断されたニュートラルポジションと、前記駆動輪と共に回転する回転部材の回転が機械的に阻止されたパーキングポジションと、を含んでおり、前記電源の制御状態は、前記動力源を駆動可能とする電源オン状態と、前記動力源を駆動不能とするが前記シフトポジションを切り替える機能を含む前記動力源の駆動に関わらない一部の機能を作動可能とする電源一部オン状態と、前記動力源を駆動不能とし且つ前記一部の機能を作動不能とする電源オフ状態と、を含んでいる車両の、制御装置であって、(b)前記電源の制御状態を前記電源オフ状態へ切り替えるように前記電源スイッチを操作する電源オフ操作が前記運転者により行われた場合には、前記電源オフ状態への切替えに合わせて、前記シフトポジションを前記パーキングポジションへ切り替える自動パーキング機能を作動させるパーキング制御部を含んでおり、(c)前記パーキング制御部は、前記電源オフ操作が行われたときに、前記シフトポジションが前記ニュートラルポジションであり、且つ、前記自動パーキング機能を不作動とする予め定められた特殊操作が前記運転者により行われていた場合には、前記電源オフ状態への切替えが行われても、前記シフトポジションを前記ニュートラルポジションに維持すると共に、前記パーキングポジションを選択するパーキング操作ポジションへの前記運転者によるパーキング選択操作に伴って前記シフトポジションを前記パーキングポジションへ切り替えるパーキング切替機能を作動可能とすることにある。
【発明の効果】
【0007】
前記第1の発明によれば、電源オフ操作が行われたときに、ニュートラルポジション、且つ、特殊操作が行われていた場合には、電源オフ状態への切替えが行われても、シフトポジションがニュートラルポジションに維持されると共に、パーキング切替機能が作動可能とされる。これにより、特殊操作が行われていた場合の電源オフ操作によって、ニュートラルポジション且つ電源オフ状態とされる。加えて、特殊操作が行われていた場合の電源オフ操作による電源オフ状態では、運転者によるパーキング選択操作によって、パーキングポジションへの切替えが可能とされる。よって、意図せずに、電源オフ操作によってニュートラルポジション且つ電源オフ状態とされても、パーキングポジションへの切替えによる車両固定を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明が適用される車両の概略構成を説明する図であると共に、車両における各種制御の為の制御機能及び制御系統の要部を説明する図である。
二重駐車モードに関わる制御処理と信号の流れとの一例を説明する図である。
電子制御装置の制御作動の要部を説明するフローチャートであり、意図せずに電源オフ操作によって二重駐車モードとされてもPレンジへの切替えによる車両固定を行う為の制御作動を説明するフローチャートである。
図3のフローチャートに示す制御作動を実行した場合の一例を説明する図である。
図3のフローチャートに示す制御作動を実行した場合の一例を説明する図であり、図4とは別の実施態様である。
図3のフローチャートに示す制御作動を実行した場合の一例を説明する図であり、図4とは別の実施態様である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明の実施形態において、前記動力源は、例えば公知の内燃機関、及び/又は、公知の回転電気機械である。又、前記動力伝達装置は、例えば自動変速機を備えている。前記自動変速機は、例えば公知の遊星歯車式の自動変速機、公知のベルト式の無段変速機、公知の同期噛合型平行2軸式の自動変速機、公知の電気式の無段変速機などである。
【0010】
以下、本発明の実施例を図面を参照して詳細に説明する。
【実施例】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

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