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公開番号
2025122826
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-22
出願番号
2024018508
出願日
2024-02-09
発明の名称
モータ
出願人
トヨタ自動車株式会社
代理人
弁理士法人 快友国際特許事務所
主分類
H02K
9/19 20060101AFI20250815BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約
【課題】 円環状冷却液流路内の冷却液の漏れを抑制する。
【解決手段】 モータは、ステータコアと、前記ステータコアを収容しているケースと、ガイドリングと、シール部材を有する。前記ケースは、前記ステータコアの一方の端面に対向する対向部を有する。前記ガイドリングは、モータ軸回りに伸びるリング形状を有し、前記端面と前記対向部の間に挟まれている。前記シール部材は、前記ガイドリングと前記端面の界面及び前記ガイドリングと前記対向部の界面の少なくとも一方である対象界面に設けられている。前記ケースの内面、前記ガイドリングの外周面、及び、前記端面によって囲まれた空間によって円環状冷却液流路が構成されている。前記シール部材が、線状部材により構成されている。前記線状部材が、その両端部が互いに接触するように前記ガイドリングに沿って環状に曲げられた状態で前記対象界面に挟まれている。
【選択図】図5
特許請求の範囲
【請求項1】
モータであって、
ステータコアと、
前記ステータコアを収容しているケースであって、前記ステータコアの一方の端面に対向する対向部を有する前記ケースと、
前記ケース内に収容されており、モータ軸回りに伸びるリング形状を有し、前記端面と前記対向部の間に挟まれているガイドリングと、
前記ガイドリングと前記端面の界面及び前記ガイドリングと前記対向部の界面の少なくとも一方である対象界面に設けられているシール部材、
を有し、
前記ケースの内面、前記ガイドリングの外周面、及び、前記端面によって囲まれた空間によって円環状冷却液流路が構成されており、
前記シール部材が、線状部材により構成されており、
前記線状部材が、その両端部が互いに接触するように前記ガイドリングに沿って環状に曲げられた状態で前記対象界面に挟まれている、
モータ。
続きを表示(約 750 文字)
【請求項2】
前記線状部材が、前記両端部が前記ガイドリングの径方向に重ねられた積層部を有している、請求項1に記載のモータ。
【請求項3】
前記対象界面を構成する前記ガイドリングの表面に環状溝が設けられており、
前記線状部材が前記環状溝内に配置されており、
前記環状溝が、幅狭部と、前記幅狭部よりも幅が広い幅広部を有し、
前記積層部が前記幅広部内に配置されている、
請求項2に記載のモータ。
【請求項4】
前記線状部材の一方の先端面と他方の先端面が互いに接着または溶着されている、請求項1に記載のモータ。
【請求項5】
前記シール部材が、水平面に対して傾斜して配置されており、
前記シール部材の最下部を含む範囲に、前記線状部材の前記両端部が互いに接触している部分が配置されている、
請求項1~4のいずれか一項に記載のモータ。
【請求項6】
前記ケース内に冷却液が貯留されており、
前記ケース内における前記冷却液の水位よりも下側に、前記線状部材の前記両端部が互いに接触している部分が配置されている、
請求項1~4のいずれか一項に記載のモータ。
【請求項7】
前記ステータコアの内部に、前記円環状冷却液流路から供給される冷却液が流れるコア内冷却液流路が設けられている、請求項1~4のいずれか一項に記載のモータ。
【請求項8】
前記ガイドリングの内周側にコイルエンドが配置されており、
前記ガイドリングに、前記ガイドリングを前記径方向に貫通する冷却液吐出流路が設けられている、
請求項1~4のいずれか一項に記載のモータ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本明細書に開示の技術は、モータに関する。
続きを表示(約 2,700 文字)
【0002】
特許文献1に開示のモータは、ケースと、ステータコアと、ガイドリングを有している。ステータコアとガイドリングは、円筒形状のケース内に収容されている。ガイドリングは、ステータコアの端面に接する基部と、基部から径方向外側に向かって伸びる環状凸部を有している。ステータコアの外周面と環状凸部の外周面は、ケースの内周面に接している。ステータコアとガイドリングとケースとによって囲まれた空間によって、円環状冷却液流路が構成されている。円環状冷却液流路からケース内の各部に冷却液(例えば、オイル)が供給されることで、モータが冷却される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-204980号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1のモータでは、ガイドリングの外周面(すなわち、環状凸部の外周面)がケースの内周面に接触している。このため、ケースの内周面とガイドリングの外周面のそれぞれの直径及び真円度が正確でなければ、ケースとガイドリングの間に隙間が生じる。ケースとガイドリングの間に隙間が生じると、円環状冷却液流路内の冷却液が漏れる。本明細書では、円環状冷却液流路内の冷却液の漏れを抑制できる技術を提案する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
(構成1)本明細書が開示する構成1のモータは、ステータコアと、ケースと、ガイドリングと、シール部材を有する。前記ケースは、前記ステータコアを収容している。前記ケースは、前記ステータコアの一方の端面に対向する対向部を有する。前記ガイドリングは、前記ケース内に収容されており、モータ軸回りに伸びるリング形状を有し、前記端面と前記対向部の間に挟まれている。前記シール部材は、前記ガイドリングと前記端面の界面及び前記ガイドリングと前記対向部の界面の少なくとも一方である対象界面に設けられている。前記ケースの内面、前記ガイドリングの外周面、及び、前記端面によって囲まれた空間によって円環状冷却液流路が構成されている。前記シール部材が、線状部材により構成されている。前記線状部材が、その両端部が互いに接触するように前記ガイドリングに沿って環状に曲げられた状態で前記対象界面に挟まれている。
【0006】
このモータでは、ガイドリングが、ステータコアの端面とケースの対向面の間に挟まれている。したがって、ガイドリングとステータコアの端面の界面及びガイドリングとケースの対向面の界面は、円環状冷却液流路を構成するシール面である。これらの界面の少なくとも一方である対象界面にシール部材が設けられているので、対象界面における冷却液の漏れを抑制できる。また、シール部材は線状部材により構成されている。線状部材は、その両端部が互いに接触するようにガイドリングに沿って環状に曲げられた状態で対象界面に挟まれていることで、環状の対象界面をシールしている。線状部材は、押出成形により連続的に成形できるので、予めリング形状に成形されたシール部材(例えば、オーリング等)に比べて効率的に製造できる。したがって、線状部材は、予めリング形状に成形されたシール部材よりも低コストで製造が可能である。このため、このモータは、低コストで製造が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0007】
実施例のモータの分解斜視図。
実施例のモータの断面図。
ステータを軸方向に沿って見た平面図。
ガイドリングとその周辺の拡大断面図。
ガイドリングを軸方向に沿って見た平面図。
図5の範囲X(ガイドリングの最下部)の溝の拡大図。
図5の範囲X(ガイドリングの最下部)の溝及びシール部材の拡大図。
ステータコアの斜視図。
変形例の幅広部71wの拡大図。
変形例のガイドリングを軸方向に沿って見た平面図。
変形例のシール部材の両先端面の接合部の拡大図。
【発明を実施するための形態】
【0008】
本明細書が開示するモータは、下記の構成を有していてもよい。
(構成2)
前記線状部材が、前記両端部が前記ガイドリングの径方向に重ねられた積層部を有している、構成1に記載のモータ。
(構成3)
前記対象界面を構成する前記ガイドリングの表面に環状溝が設けられており、
前記線状部材が前記環状溝内に配置されており、
前記環状溝が、幅狭部と、前記幅狭部よりも幅が広い幅広部を有し、
前記積層部が前記幅広部内に配置されている、
構成2に記載のモータ。
(構成4)
前記線状部材の一方の先端面と他方の先端面が互いに接着または溶着されている、構成1に記載のモータ。
(構成5)
前記シール部材が、水平面に対して傾斜して配置されており、
前記シール部材の最下部を含む範囲に、前記線状部材の前記両端部が互いに接触している部分が配置されている、
構成1~4のいずれか一項に記載のモータ。
(構成6)
前記ケース内に冷却液が貯留されており、
前記ケース内における前記冷却液の水位よりも下側に、前記線状部材の前記両端部が互いに接触している部分が配置されている、
構成1~5のいずれか一項に記載のモータ。
(構成7)
前記ステータコアの内部に、前記円環状冷却液流路から供給される冷却液が流れるコア内冷却液流路が設けられている、構成1~6のいずれか一項に記載のモータ。
(構成8)
前記ガイドリングの内周側にコイルエンドが配置されており、
前記ガイドリングに、前記ガイドリングを前記径方向に貫通する冷却液吐出流路が設けられている、
構成1~7のいずれか一項に記載のモータ。
【0009】
構成2~4のいずれでも、線状部材の両端部の接触部分からの冷却液の漏れを抑制できる。
【0010】
構成5では、シール部材が、水平面に対して傾斜して配置されている。言い換えると、環状のシール部材の中心軸が鉛直軸に対して傾斜している。この構成では、シール部材の最下部の周囲に冷却液が溜まり易いので、溜まっている冷却液によって線状部材の両端部の接触部分からの冷却液の漏れを抑制できる。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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