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公開番号2025128973
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-03
出願番号2024026047
出願日2024-02-22
発明の名称分光計、プログラム及びスペクトル測定方法
出願人沖電気工業株式会社
代理人個人,個人
主分類G01J 9/04 20060101AFI20250827BHJP(測定;試験)
要約【課題】光周波数コムの線幅が太い場合に有効な、デュアルコム分光を行う技術を提供する。
【解決手段】フリースペクトルレンジが異なる2つの光周波数コムを干渉させて発生するビートのスペクトルを測定する分光計であって、前記ビートが入力される信号処理部が、ビートをフーリエ変換して周波数スペクトルを取得するフーリエ変換手段、前記周波数スペクトルに、分布関数を乗算する分布関数乗算手段、前記周波数スペクトルに前記分布数を乗算した後、周波数についての積分を行う数値積分手段、及び前記周波数についての積分を行った結果得られる連立方程式の解として、2つの光周波数コムの強度を取得する強度取得手段を備える。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
フリースペクトルレンジが異なる2つの光周波数コムを干渉させて発生するビート信号のスペクトルを測定する分光計であって、
前記ビート信号が入力される信号処理部が、
ビート信号をフーリエ変換して周波数スペクトルを取得するフーリエ変換手段、
前記周波数スペクトルに、分布関数を乗算する分布関数乗算手段、
前記周波数スペクトルに前記分布関数を乗算した後、周波数についての積分を行う数値積分手段、及び
前記周波数についての積分を行った結果得られる連立方程式の解として、2つの光周波数コムの強度を取得する強度取得手段
を備える分光計。
続きを表示(約 2,600 文字)【請求項2】
前記2つの周波数コムが、ローレンツ分布に近似される信号光及び局部発振光であり、
前記信号光のスペクトルSS(f)及び前記局部発振光のスペクトルSLO(f)が、以下の式(1)~(3)で与えられ、
前記ビートのスペクトルSRF(f)が以下の式(4)で与えられ、
前記連立方程式が以下の式(5)で与えられ、
前記強度取得手段は、前記連立方程式の解として、信号光の強度Ps,n及び局部発振光の強度PLO,nを取得する
請求項1に記載の分光計。
TIFF
2025128973000013.tif
101
132
【請求項3】
前記ビート信号を発生させる光学部を備え、
前記光学部は、
広帯域光を生成する広帯域光源と、
前記広帯域光を前記第1光及び前記第2光に2分岐する光分波器と、
前記第1光及び前記第2光がそれぞれ入力される、第1リング共振器及び第2リング共振器と、
前記第1リング共振器で生成される信号光と、前記第2リング共振器で生成される局部発振光を合波する光合波器と、
前記光合波器で合波された干渉光を光電変換して電気信号である前記ビートを生成して前記信号処理部に送る受光器と
を備え、
前記第1リング共振器のフリースペクトルレンジと、前記第2リング共振器のフリースペクトルレンジが互いに異なる
請求項1に記載の分光計。
【請求項4】
前記ビート信号を発生させる光学部を備え、
前記光学部は、
広帯域光を生成する広帯域光源と、
前記広帯域光を前記第1光及び前記第2光に2分岐する光分波器と、
前記第1光及び前記第2光がそれぞれ入力される、第1リング共振器及び第2リング共振器と、
前記第1リング共振器で生成される、フリースペクトルレンジがf

である信号光と、 前記第2リング共振器で生成される、フリースペクトルレンジf

+Δf

が局部発振光を合波する光合波器と、
前記光合波器で合波された干渉光を光電変換して電気信号である前記ビートを生成して前記信号処理部に送る受光器と
を備える
請求項2に記載の分光計。
【請求項5】
前記第1リング共振器に代えて、第1ファブリペローフィルタを備え、
前記第2リング共振器に代えて、第2ファブリペローフィルタを備える
請求項3~4のいずれか一項に記載の分光計。
【請求項6】
フリースペクトルレンジが異なる2つの光周波数コムを干渉させて発生するビート信号が入力される信号処理部に、
ビート信号をフーリエ変換して周波数スペクトルを取得するフーリエ変換手段、
前記周波数スペクトルに、分布関数を乗算する分布関数乗算手段、
前記周波数スペクトルに前記分布関数を乗算した後、周波数についての積分を行う数値積分手段、及び
前記周波数についての積分を行った結果得られる連立方程式の解として、2つの光周波数コムの強度を取得する強度取得手段
を実現させるプログラム。
【請求項7】
前記2つの周波数コムが、ローレンツ分布に近似される信号光及び局部発振光であり、
前記信号光のスペクトルS

(f)及び前記局部発振光のスペクトルS
LO
(f)が、以下の式(1)~(3)で与えられ、
前記ビートのスペクトルS
RF
(f)が以下の式(4)で与えられ、
前記連立方程式が以下の式(5)で与えられ、
前記強度取得手段は、前記連立方程式の解として、信号光の強度P
s,n
及び局部発振光の強度P
LO,n
を取得する
請求項6に記載のプログラム。
TIFF
2025128973000014.tif
101
132
【請求項8】
フリースペクトルレンジが異なる2つの光周波数コムを干渉させて発生するビート信号のスペクトル測定方法であって、
前記ビート信号をフーリエ変換して周波数スペクトルを取得する過程、
前記周波数スペクトルに、分布関数を乗算する過程、
前記周波数スペクトルに前記分布関数を乗算した後、周波数についての積分を行う過程、及び
前記周波数についての積分を行った結果得られる連立方程式の解として、2つの光周波数コムの強度を取得する過程
を備えるスペクトル測定方法。
【請求項9】
前記2つの周波数コムが、ローレンツ分布に近似される信号光及び局部発振光であり、
前記信号光のスペクトルS

(f)及び前記局部発振光のスペクトルS
LO
(f)が、以下の式(1)~(3)で与えられ、
前記ビートのスペクトルS
RF
(f)が以下の式(4)で与えられ、
前記連立方程式が以下の式(5)で与えられ、
前記2つの光周波数コムの強度を取得する過程では、前記連立方程式の解として、信号光の強度P
s,n
及び局部発振光の強度P
LO,n
を取得する
請求項8に記載のスペクトル測定方法。
TIFF
2025128973000015.tif
101
132
【請求項10】
広帯域光を生成する過程と、
前記広帯域光を前記第1光及び前記第2光に2分岐する過程と、
第1リング共振器で信号光を生成する過程と、
第2リング共振器で局部発振光を生成する過程と、
信号光及び局部発振光を合波して干渉光を生成する過程と、
前記干渉光を光電変換して電気信号である前記ビートを生成する過程
を備え、
フリースペクトルレンジが互いに異なる前記第1リング共振器及び前記第2リング共振器を用いる
請求項8に記載のスペクトル測定方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
この発明は、デュアルコム分光に用いて好適な、分光計、プログラム及びスペクトル測定方法に関する。
続きを表示(約 1,000 文字)【背景技術】
【0002】
分光測定を行う方法の一つとして、デュアルコム分光が知られている。デュアルコム分光は、光周波数コムと呼ばれる光を用いた分光技術である(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
光周波数コムとは、図1に示される、離散的で等間隔に周波数成分が並んだ光のことである。光周波数スペクトルが、周波数領域で櫛(コム:comb)のようになっていることから、光周波数コムと呼ばれる。各成分(モードとも称する。)の周波数は以下の式(1)で表される。
【0004】
TIFF
2025128973000002.tif
16
134
【0005】
ここで、nは整数であり、f

は、隣り合う周波数成分同士の間隔を表すフリースペクトルレンジ(FSR:Free Spectral Range)であり、f
CEO
は、キャリアエンベロープオフセット(Career Envelope Offset)周波数と呼ばれる。
【0006】
図2を参照して、マルチヘテロダイン検波について説明する。図2は、マルチヘテロダイン検波について説明するための模式図である。
【0007】
FSRがわずかに異なる光周波数コム、すなわち、周波数が上記式(1)で与えられる光周波数コム(図2中、Iで表す。)と、以下の式(2)で与えられる光周波数コム(図2中、IIで表す。)が干渉すると、各々のn番目のモード同士から周波数が以下の式(3)で与えられるビートが発生する(図2中、IIIで表す。)。
【0008】
TIFF
2025128973000003.tif
16
134
【0009】
TIFF
2025128973000004.tif
16
134
【0010】
このように、ビートのスペクトルもまた光周波数コムと同様の櫛のようなスペクトル形状をしている。すなわち、光周波数コムのスペクトルは、ビートのスペクトルに「コピー」される。マルチヘテロダイン検波では、以上の原理を用いてビートのスペクトルから光周波数コムのスペクトルを知ることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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