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公開番号
2025129576
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-05
出願番号
2024026301
出願日
2024-02-26
発明の名称
定着装置及び画像形成装置
出願人
沖電気工業株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
G03G
15/20 20060101AFI20250829BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約
【課題】定着装置の一対のローラの離接動作制御では、オーバーランを抑制するための構成が複雑で非効率であった。またレバー操作によるニップ解除及びロック解除動作と、自動操作による離接動作を兼用できるものではなかった。
【解決手段】加圧ローラ34を付勢する保持レバー70と、保持レバー70を変位するカム56と、カム56と一体的に回転する第1係合クラッチ58と、回転自在に且つ軸方向移動可能に保持された第2係合クラッチ59と、第1係合クラッチ58にある第1カム部58bと、第2係合クラッチ59にあって、第1係合クラッチ58の回転によって、第1係合クラッチ58から離間する方向に作用する第2カム部59bとを有し、第1係合クラッチ58が離間する方向に移動する際の制動トルクを受ける回転角領域内に、保持レバー70による付勢力による加速トルクを受ける回転角領域が入るように構成する。
【選択図】図6
特許請求の範囲
【請求項1】
媒体の定着で用いる第1の回転体と第2の回転体のうち、一方を他方に付勢してニップを形成させる付勢アーム部と、
前記付勢アーム部に作用して、軸に対し一方向への回転により前記付勢力に抗して前記ニップを解除するまで前記付勢アーム部を変位可能なカムと、
前記カムと同軸で一体的に回転する第1のクラッチと、
前記軸によって、回転自在に且つ軸方向移動可能に保持され、前記第1のクラッチの方向に付勢された第2のクラッチと、
前記第1のクラッチ及び前記第2のクラッチの一方に形成された係合部と、
前記第1のクラッチ及び前記第2のクラッチの他方に形成されて前記係合部と係合し、前記第1のクラッチの前記一方向への回転によって、前記第2のクラッチが前記第1のクラッチから離間する方向に作用する第1の斜面を有する第1のカム部と
を有し、
前記第1のクラッチが前記第2のクラッチを前記離間する方向に移動する際の制動トルクを受ける前記軸の回転角領域内に、前記カムが、前記付勢アーム部による前記付勢力により、前記一方向への加速トルクを受ける前記軸の回転角領域が入るように構成したことを特徴とする定着装置。
続きを表示(約 810 文字)
【請求項2】
前記制動トルクをTclとし、前記加速トルクをTcoとしたとき、回転角に拘わらず
Tcl>Tco
となるように構成したことを特徴とする請求項1記載の定着装置。
【請求項3】
前記係合部は、前記第1の斜面と接合可能な第2の斜面を有する第2のカム部であることを特徴とする請求項1又は2記載の定着装置。
【請求項4】
前記軸方向への移動が規制され且つ前記第2のクラッチと一体的に回転可能に保持されたロックレバーを有し、
前記第1のカム部は、前記ロックレバーの一方向への回動に伴う前記第2のクラッチの回転を、前記係合部に当接して前記第1のクラッチに伝達する当接面を有することを特徴とする請求項1又は2記載の定着装置。
【請求項5】
請求項4の定着装置を着脱自在に装着する画像形成装置において、
前記定着装置は、前記画像形成装置本体に装着された状態において、前記画像形成装置本体の回転駆動部によって前記一方向に回転駆動される、前記軸と一体的に形成されたギヤを有し、
前記軸が前記一方向に一回転する間に、前記第1の回転体と前記第2の回転体とがニップ状態とニップ解除状態をとることを特徴とする画像形成装置。
【請求項6】
前記ロックレバーの一方向への回動によって、前記定着装置の前記画像形成装置本体への固定を解除すると共に、前記第1の回転体と前記第2の回転体とを前記ニップ状態から前記ニップ解除状態にすることを特徴とする請求項5記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記ロックレバーは、一体的に回動する係止カム部を備え、前記ロックレバーの一方向への回動により、前記係止カム部が前記画像形成装置本体に形成された係合ガイド溝の係止部に固定された状態を解除することを特徴とする請求項6記載の画像形成装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成装置及び定着装置に関し、特に定着装置の一対のローラのニップ及びニップ解除動作に関連した構成に関する。
続きを表示(約 2,900 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、回転体のローラやベルト等を接触または離間しニップとニップ解除との状態を変更させるときに用いられるカムのオーバーランによるモータへの負荷伝達を抑制する為に、ギヤ列途中のギヤをスラスト方向(軸方向)にバネ付勢し、摩擦によるブレーキ負荷を常時かけて、カムのオーバーランを抑制するとともに該ブレーキ負荷が常時かかっても駆動可能な出力のモータを用いるもの(例えば、特許文献1参照)や、定着器のロックレバーとローラ対のニップをリリースする動作を連動するものがあった(例えば、特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-16734号公報(第8頁、図4)
特開2018-13637号公報(第8頁、図8)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし従来のニップ変更動作に用いるカムのオーバーラン抑制の技術は負荷が重かったので、負荷を軽減し操作性を満足させる課題があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明による定着装置は、
媒体の定着で用いる第1の回転体と第2の回転体のうち、一方を他方に付勢してニップを形成させる付勢アーム部と、前記付勢アーム部に作用して、軸に対し一方向への回転により前記付勢力に抗して前記ニップを解除するまで前記付勢アーム部を変位可能なカムと、前記カムと同軸で一体的に回転する第1のクラッチと、前記軸によって、回転自在に且つ軸方向移動可能に保持され、前記第1のクラッチの方向に付勢された第2のクラッチと、前記第1のクラッチ及び前記第2のクラッチの一方に形成された係合部と、前記第1のクラッチ及び前記第2のクラッチの他方に形成されて前記係合部と係合し、前記第1のクラッチの前記一方向への回転によって、前記第2のクラッチが前記第1のクラッチから離間する方向に作用する第1の斜面を有する第1のカム部とを有し、
前記第1のクラッチが前記第2のクラッチを前記離間する方向に移動する際の制動トルクを受ける前記軸の回転角領域内に、前記カムが、前記付勢アーム部による前記付勢力により、前記一方向への加速トルクを受ける前記軸の回転角領域が入るように構成したことを特徴とする。
【0006】
本発明による画像形成装置は、上記した定着装置を着脱自在に装着する画像形成装置であって、
前記定着装置は、前記軸方向への移動が規制され且つ前記第2のクラッチと一体的に回転可能に保持されたロックレバーと、前記画像形成装置本体に装着された状態において、前記画像形成装置本体の回転駆動部によって前記一方向に回転駆動される、前記軸と一体的に形成されたギヤとを有し、また前記第1のカム部は、前記ロックレバーの一方向への回動に伴う前記第2のクラッチの回転を、前記係合部に当接して前記第1のクラッチに伝達する当接面を有し、
前記軸が前記一方向に一回転する間に、第1の回転体と第2の回転体とがニップ状態とニップ解除状態をとることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、オーバーランの発生を簡潔な構成で効率的に抑制可能な定着装置を提供でき、また定着装置を画像形成装置本体にロックするロックレバー操作では、ロック解除とニップ解除を連動させ、ニップとニップ解除については回転駆動部によっても行うことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明に基づく定着器を採用する実施の形態1の画像形成装置の要部構成を示す要部構成図である。
トップカバーを閉じた状態の画像形成装置の外観斜視図である。
トップカバーを開いた状態の画像形成装置の外観斜視図である。
画像形成装置本体内のフレームと、そのフレームに装着された定着器及びフレームから外されてその上方に引き抜かれた定着器を共に示す状態説明図である。
フレームの左側の壁部に形成された係合ガイド溝と定着器に配備された係止カム部の係合状態を示す図であり、(a)はリリース状態を示し、(b)はロック状態を示す。
定着器の左側のロックレバー周辺の内部構成を示す斜視図である。
定着器の左側のロックレバー周辺の内部構成の分解斜視図である。
ギヤと第1係合クラッチの構成の説明に供する説明図であり、(a)はシャフトに固定配置されたギヤ及び第1係合クラッチを上方からみた外観斜視図であり、同図(b)はY方向のプラス側からみたこれらの正面図であり、同図(c)はその左側面図である。
第2係合クラッチの構成の説明に供する説明図であり、(a)はシャフトに配備された第2係合クラッチを下方からみた外観斜視図であり、(b)はY方向のマイナス側からみたこれらの正面図であり、(c)はその右側面図である。
カムの回転に伴う加熱ローラ及び加圧ローラの離接動作の説明に供する動作説明図であり、(a)はカムが加圧ローラ保持レバーのカム当接面に対して、離間したニップ状態を示し、(b)は同じく当接開始時のニップ状態を示し、(c)は、同じく停留域開始直後のニップ解除状態を示し、(d)は、同じく停留域終了直後のニップ解除状態を示す。
シャフトが回転角0℃~360°まで一回転する各過程1~過程7における、各部の変位の説明に供する動作説明図で、左側のロックレバーの近傍を斜め下からみた斜視図であり、(a)~(d)が過程1~過程4に相当する。
シャフトが回転角0℃~360°まで一回転する各過程1~過程7における、各部の変位の説明に供する動作説明図で、左側のロックレバーの近傍を斜め下からみた斜視図であり、(a)~(c)が過程5~過程7に相当する。
縦軸にトルク、ニップ圧をとり、横軸にシャフトの回転角をとって、回転角と各部での数値(トルク、ニップ圧)の関係を示したグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
実施の形態1.
図1は、本発明に基づく定着器32を採用する実施の形態1の画像形成装置1の要部構成を示す要部構成図である。
【0010】
同図に示すように、画像形成装置1は、電子写真式プリンタとしの構成を備え、給紙トレイ12は、内部に記録媒体としての記録用紙40が積層され、画像形成装置1本体の下部に着脱自在に装着される。繰り出し部材としてのピックアップローラ15は、接触した状態で対に配置された給紙ローラ16及び分離ローラ17と共に給紙部35を構成している。ピックアップローラ15及び給紙ローラ16は、図示せぬ駆動モータによって回転駆動され、分離ローラ17は、図示しないトルク発生手段によって、反回転方向にトルクを発生している。
(【0011】以降は省略されています)
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