TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025128752
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-03
出願番号2024025639
出願日2024-02-22
発明の名称画像形成装置及び画像処理方法
出願人沖電気工業株式会社
代理人個人
主分類B41J 5/30 20060101AFI20250827BHJP(印刷;線画機;タイプライター;スタンプ)
要約【課題】複数の処理を並列して実行可能な場合に効率を高めることができるようにする。
【解決手段】画像形成装置2は、印刷データ81に対するデータ処理のうち後段の展開処理を行う際に、1個のコア25を使用する場合の1コア検証処理と、2個のコア25を使用した並列処理を行う場合の2コア検証処理とを行い、得られた検証結果を基にコア25の並列数を決定して残りのバンドの展開処理を行う。これにより画像形成装置2は、印刷データ81の内容に応じた適切な並列数を決定でき、この並列数のコア25を使用して展開処理を実行することにより、残りのバンドについて当該展開処理を完了するまでの時間を短縮できる。この結果、画像形成装置2は、供給された印刷データに基づく印刷処理の所要時間、すなわちユーザの待ち時間を短く抑えることができる。
【選択図】図4


特許請求の範囲【請求項1】
印刷データを記憶するメインメモリと、
前記メインメモリに記憶されるデータの一部を記憶するキャッシュメモリと、
並列処理が可能であり、前記印刷データに基づいて生成された複数の分割データを基に、画像形成データを生成する生成処理を実行する複数の処理部と、
前記印刷データ又は前記分割データを基に、前記生成処理を実行する際における前記処理部の並列数を決定する並列数決定部と、
前記画像形成データを媒体に印刷する印刷部と
を具えることを特徴とする画像形成装置。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
一部の前記分割データを基に、前記生成処理を実行する前記処理部の前記並列数を相違させた複数通りの検証処理をそれぞれ行い、当該検証処理の結果を基に前記並列数ごとの動作効率をそれぞれ算出する動作効率算出部
をさらに具え、
前記並列数決定部は、前記並列数ごとの前記動作効率を基に、前記生成処理が未実行の前記分割データについて前記生成処理を実行する際における前記処理部の前記並列数を決定する
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
前記動作効率算出部は、複数通りの前記検証処理それぞれにおいて前記キャッシュメモリから前記メインメモリへ書き出すキャッシュアウト回数を基に、前記並列数ごとの前記動作効率をそれぞれ算出する
ことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記動作効率算出部は、複数通りの前記検証処理それぞれにおいて単位時間当たりに前記キャッシュメモリから前記メインメモリへ書き出すキャッシュアウト回数を基に、前記並列数ごとの前記動作効率をそれぞれ算出する
ことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記動作効率算出部は、複数通りの前記検証処理それぞれにおいて所要時間を計測し、
前記並列数決定部は、前記並列数ごとの前記所要時間を基に、前記生成処理が未実行の前記分割データについて前記生成処理を実行する際における前記処理部の前記並列数を決定する
ことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記動作効率算出部は、前記分割データを基に行われた前記検証処理において、前記生成処理により得られた情報に関する値が所定の要件を満たさなかった場合、他の前記分割データを基に前記検証処理を行う
ことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項7】
複数のコアにより複数の演算処理を並列して実行可能な演算処理部
をさらに具え、
前記処理部は、1個の前記コアに対し1個の前記分割データに基づいた前記生成処理を割り当てて実行させる
ことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
【請求項8】
前記生成処理は、前記印刷データを基に描画オブジェクトを含む中間データを生成する編集処理と、当該中間データを展開して前記画像形成データを生成する展開処理とを有し、
前記並列数決定部は、前記印刷データ又は前記分割データを基に、前記展開処理を実行する際における前記処理部の前記並列数を決定する
ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項9】
メインメモリに記憶される印刷データの一部を記憶するキャッシュメモリを利用しながら、前記印刷データに基づいて生成された複数の分割データを基に印刷処理に適したデータを生成する生成処理を行う検証処理を、複数の処理部を並列して実行させる場合の並列数を相違させた複数通りについて、それぞれ行う検証ステップと、
複数通りの前記検証処理の結果を基に、残りの前記分割データについて前記生成処理を実行する際における前記処理部の前記並列数を決定する並列数決定ステップと
を具えることを特徴とする画像処理方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は画像形成装置及び画像処理方法に関し、例えば電子写真式の画像形成装置(いわゆるプリンタ)に適用して好適なものである。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来、画像形成装置として、例えばコンピュータ装置のような上位装置から印刷データが供給されると、制御部において当該印刷データを展開してラスタデータを生成し、画像形成部において当該ラスタデータに基づいたトナー画像を生成し、これを用紙に転写して定着させることにより印刷処理を行うものが広く普及している。
【0003】
このうち制御部は、一般的な情報処理装置と類似した構成となっており、例えば演算処理を行うCPU(Central Processing Unit)や情報を記憶するメモリ(メインメモリとも呼ばれる)等を有している。また画像形成装置として、制御部のCPUに複数のコアを搭載し、複数の処理を並列して実行することにより、演算処理能力の向上や処理時間の短縮化を図ったものも提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2013-233759号公報(図1等)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで画像形成装置の制御部は、各種処理の高速化等の目的により、CPU等とメモリ(メインメモリ)との間にキャッシュメモリを設ける場合がある。このキャッシュメモリは、メインメモリと比較して、高速でのアクセスが可能な反面、コスト等の問題により記憶容量が比較的小さなものとなる場合が多い。
【0006】
画像形成装置では、特にCPUに複数のコアが設けられている場合、各コアに割り当てるキャッシュメモリの容量がさらに小さくなるため、いわゆるキャッシュミスが発生する可能性が高まることになる。このキャッシュミスが発生した場合、CPUでは、キャッシュメモリの一部をメインメモリに移動させるキャッシュアウトと呼ばれる処理が必要となり、その際にある程度の時間を要する。
【0007】
そうすると画像形成装置では、複数のコアによる並列処理を行った場合に、1個のコアにより処理を行った場合よりもキャッシュミスの発生頻度が高まる可能性があり、このような場合に印刷処理の完了までに要する時間が却って増加してしまう恐れがある、という問題があった。
【0008】
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、複数の処理を並列して実行可能な場合に効率を高めることができる画像形成装置及び画像処理方法を提案しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
かかる課題を解決するため本発明の画像形成装置においては、印刷データを記憶するメインメモリと、メインメモリに記憶されるデータの一部を記憶するキャッシュメモリと、並列処理が可能であり、印刷データに基づいて生成された複数の分割データを基に、画像形成データを生成する生成処理を実行する複数の処理部と、印刷データ又は分割データを基に、生成処理を実行する際における処理部の並列数を決定する並列数決定部と、画像形成データを媒体に印刷する印刷部とを設けるようにした。
【0010】
また本発明の画像処理方法においては、メインメモリに記憶される印刷データの一部を記憶するキャッシュメモリを利用しながら、印刷データに基づいて生成された複数の分割データを基に印刷処理に適したデータを生成する生成処理を行う検証処理を、複数の処理部を並列して実行させる場合の並列数を相違させた複数通りについて、それぞれ行う検証ステップと、複数通りの検証処理の結果を基に、残りの分割データについて生成処理を実行する際における処理部の並列数を決定する並列数決定ステップとを有するようにした。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

関連特許

沖電気工業株式会社
電気機器
17日前
沖電気工業株式会社
アンテナ
8日前
沖電気工業株式会社
線材保持具
5日前
沖電気工業株式会社
媒体処理装置
3日前
沖電気工業株式会社
紙幣処理装置
8日前
沖電気工業株式会社
媒体処理装置
9日前
沖電気工業株式会社
貨幣取扱装置
10日前
沖電気工業株式会社
画像形成装置
12日前
沖電気工業株式会社
棒金収納装置
17日前
沖電気工業株式会社
現金処理装置
17日前
沖電気工業株式会社
電子機器筐体
24日前
沖電気工業株式会社
媒体処理装置
24日前
沖電気工業株式会社
媒体処理装置
3日前
沖電気工業株式会社
媒体処理装置
3日前
沖電気工業株式会社
画像形成装置
11日前
沖電気工業株式会社
光導波路素子
3日前
沖電気工業株式会社
光導波路素子
3日前
沖電気工業株式会社
光導波路素子
3日前
沖電気工業株式会社
媒体処理装置
2か月前
沖電気工業株式会社
画像形成装置
2か月前
沖電気工業株式会社
媒体処理装置
1日前
沖電気工業株式会社
画像形成装置
2か月前
沖電気工業株式会社
媒体処理装置
2か月前
沖電気工業株式会社
画像形成装置
2か月前
沖電気工業株式会社
画像撮影システム
10日前
沖電気工業株式会社
携帯通信端末システム
24日前
沖電気工業株式会社
定着装置及び画像形成装置
1日前
沖電気工業株式会社
定着装置及び画像形成装置
12日前
沖電気工業株式会社
定着装置及び画像形成装置
29日前
沖電気工業株式会社
給紙装置及び画像形成装置
1か月前
沖電気工業株式会社
情報処理方法及びプログラム
1か月前
沖電気工業株式会社
硬貨処理装置及び貨幣取扱装置
24日前
沖電気工業株式会社
情報処理装置及び情報処理方法
1か月前
沖電気工業株式会社
画像形成装置及び画像形成方法
2か月前
沖電気工業株式会社
画像形成装置及び画像形成方法
1か月前
沖電気工業株式会社
プログラム、方法及びシステム
1か月前
続きを見る