TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025129892
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-05
出願番号2024026852
出願日2024-02-26
発明の名称鉛蓄電池
出願人株式会社GSユアサ
代理人弁理士法人河崎特許事務所
主分類H01M 4/14 20060101AFI20250829BHJP(基本的電気素子)
要約【解決手段】正極板と、負極板と、電解液と、正極板と負極板との間に介在するセパレータと、を具備し、負極板は、負極集電体と、負極電極材料と、を含み、負極電極材料は、鉛と、硫酸バリウム粒子と、を含み、負極電極材料の1g当たりに含まれる硫酸バリウム粒子の数が、1.3×1011個以上である、鉛蓄電池。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
正極板と、負極板と、電解液と、前記正極板と前記負極板との間に介在するセパレータと、を具備し、
前記負極板は、負極集電体と、負極電極材料と、を含み、
前記負極電極材料は、鉛と、硫酸バリウム粒子と、を含み、
前記負極電極材料の1g当たりに含まれる前記硫酸バリウム粒子の数が、1.3×10
11
個以上である、鉛蓄電池。
続きを表示(約 490 文字)【請求項2】
前記負極電極材料の1g当たりに含まれる前記硫酸バリウム粒子の数が、1.7×10
11
個以上である、請求項1に記載の鉛蓄電池。
【請求項3】
前記硫酸バリウム粒子の体積基準の粒度分布が、第1ピークと、第2ピークと、を有し、
前記第1ピークのD50粒子径である第1粒子径D1と、前記第2ピークのD50粒子径である第2粒子径D2とが、D1<D2を満たし、かつD1≦0.40μmを満たし、
前記第1ピークを構成する第1粒子の累積体積V1と前記第2ピークを構成する第2粒子の累積体積V2との合計に占める前記累積体積V1の割合が10%以上である、請求項1に記載の鉛蓄電池。
【請求項4】
前記負極電極材料における前記硫酸バリウム粒子の含有率は、0.1質量%以上2質量%以下である、請求項1に記載の鉛蓄電池。
【請求項5】
前記硫酸バリウム粒子の体積基準の粒度分布において、粒子径が0.1μm以下の粒子の累積体積比率が0.6%以上である、請求項1~4のいずれか1項に記載の鉛蓄電池。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、鉛蓄電池に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1は、「負極板は硫酸バリウムを含有し、前記硫酸バリウムは、少なくとも第1の粒子群と第2の粒子群とを含み、第1の粒子群の一次粒子径は10μm以下で平均値が0.3μm以上0.9μm以下であり、第2の粒子群の一次粒子径は10μm以下で平均値が2μm以上5μm以下であり、前記第1の粒子群が、体積頻度基準で硫酸バリウムの全量に対し、28%以上72%以下である鉛蓄電池用の負極板」を提案している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2015-109171号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年、鉛蓄電池の使われ方が変化してきている。例えば車載用鉛蓄電池の場合、電気自動車、ハイブリッド自動車などの補機用電池として採用される場合が増加すると推定される。その場合、軽負荷での使用が想定される。
【0005】
補機用電池の使用を模擬した充放電サイクル試験として、JIS D5301(2019)が規定する軽負荷寿命試験が適している。軽負荷寿命試験における負極板の主な劣化モードは、負極電極材料の収縮である。負極電極材料の収縮は、負極電極材料に添加剤として硫酸バリウムを添加することで抑制されると考えられている。しかし、現状では、負極電極材料の収縮を十分に抑制できていない。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一側面は、正極板と、負極板と、電解液と、前記正極板と前記負極板との間に介在するセパレータと、を具備し、前記負極板は、負極集電体と、負極電極材料と、を含み、前記負極電極材料は、鉛と、硫酸バリウム粒子と、を含み、前記負極電極材料の1g当たりに含まれる前記硫酸バリウム粒子の数が、1.3×10
11
個以上である、鉛蓄電池に関する。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、鉛蓄電池において、軽負荷寿命性能を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本発明の一実施形態に係る鉛蓄電池の外観と内部構造を示す一部切り欠き斜視図である。
負極電極材料の1g当たりの硫酸バリウム粒子の数(個)と、負極電極材料の収縮速度との関係を示す図である。
実施例10の硫酸バリウム粒子の体積基準の粒度分布を示す図である。
図3Aにおける第1ピークの拡大図である。
比較例4の硫酸バリウム粒子の体積基準の粒度分布を示す図である。
図4Aにおける第1ピークの拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下では、本開示の実施形態について例を挙げて説明するが、本開示は以下で説明する例に限定されない。以下の説明では、具体的な数値や材料を例示する場合があるが、本開示の効果が得られる限り、他の数値や材料を適用してもよい。この明細書において、「数値A~数値B」という記載は、数値Aおよび数値Bを含み、「数値A以上で数値B以下」と読み替えることが可能である。以下の説明において、特定の物性や条件などに関する数値の下限と上限とを例示した場合、下限が上限以上とならない限り、例示した下限のいずれかと例示した上限のいずれかを任意に組み合わせることができる。複数の材料が例示される場合、その中から1種を選択して単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0010】
また、本開示は、添付の特許請求の範囲に記載の複数の請求項から任意に選択される2つ以上の請求項に記載の事項の組み合わせを包含する。つまり、技術的な矛盾が生じない限り、添付の特許請求の範囲に記載の複数の請求項から任意に選択される2つ以上の請求項に記載の事項を組み合わせることができる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

関連特許

株式会社GSユアサ
鉛蓄電池
2日前
株式会社GSユアサ
蓄電装置
1か月前
株式会社GSユアサ
蓄電装置
5日前
株式会社GSユアサ
蓄電素子
9日前
株式会社GSユアサ
鉛蓄電池
2日前
株式会社GSユアサ
蓄電装置
13日前
株式会社GSユアサ
蓄電装置
13日前
株式会社GSユアサ
鉛蓄電池
1か月前
株式会社GSユアサ
無停電電源装置
26日前
株式会社GSユアサ
蓄電素子の製造方法
24日前
株式会社GSユアサ
蓄電素子の容量計測方法
20日前
株式会社GSユアサ
鉛蓄電池用正極板の製造方法
9日前
株式会社GSユアサ
蓄電素子及び蓄電素子の製造方法
13日前
株式会社GSユアサ
蓄電装置及び遮断器の故障診断方法
17日前
株式会社GSユアサ
無停電電源装置に使用される電池盤
26日前
株式会社GSユアサ
無停電電源装置に使用される電池盤
26日前
株式会社GSユアサ
非水電解質蓄電素子及びその製造方法
16日前
株式会社GSユアサ
無停電電源装置及びスイッチ制御方法
25日前
株式会社GSユアサ
無停電電源装置及び短絡故障検出方法
25日前
株式会社GSユアサ
蓄電素子用正極活物質、正極及び蓄電素子
1か月前
株式会社GSユアサ
情報処理装置、予測方法及び予測プログラム
25日前
株式会社GSユアサ
運転支援システム、情報処理方法及びプログラム
25日前
株式会社GSユアサ
情報処理方法、情報処理装置及びコンピュータプログラム
1か月前
株式会社GSユアサ
硫化物固体電解質、硫化物固体電解質の製造方法、及び蓄電素子
1か月前
株式会社GSユアサ
硫化物固体電解質及び全固体電池
1か月前
株式会社GSユアサ
硫化物固体電解質及び全固体電池
12日前
株式会社GSユアサ
蓄電装置、及び、蓄電装置の制御方法
25日前
株式会社GSユアサ
電源装置の監視方法、電源装置の監視プログラム、情報処理装置および電源装置監視システム
19日前
株式会社GSユアサ
電源装置の監視方法、電源装置の監視プログラム、情報処理装置および電源装置監視システム
18日前
株式会社GSユアサ
蓄電デバイスの運用管理システム、運用管理装置、及び運用管理方法
1か月前
株式会社GSユアサ
保護装置、移動体、無停電電源システム、太陽光発電システム、蓄電素子の保護方法
23日前
株式会社GSユアサ
硫化物固体電解質の製造方法、硫化物固体電解質、全固体電池、及び硫化物固体電解質の製造に用いる原料化合物の選択方法
1か月前
個人
雄端子
26日前
個人
後付地震遮断機
1か月前
個人
安全なNAS電池
2日前
個人
超精密位置決め機構
1か月前
続きを見る