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公開番号2025129893
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-05
出願番号2024026853
出願日2024-02-26
発明の名称鉛蓄電池
出願人株式会社GSユアサ
代理人弁理士法人河崎特許事務所
主分類H01M 10/06 20060101AFI20250829BHJP(基本的電気素子)
要約【解決手段】正極板と、負極板と、電解液と、正極板と負極板との間に介在するセパレータと、を具備し、負極板は、負極集電体と、負極電極材料と、を含み、負極電極材料は、鉛と、硫酸バリウム粒子と、を含み、負極電極材料の1g当たりに含まれる硫酸バリウム粒子の数が、1.0×109個以上であり、電解液中の化学的酸素要求量は、170mg/L未満である、鉛蓄電池。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
正極板と、負極板と、電解液と、前記正極板と前記負極板との間に介在するセパレータと、を具備し、
前記負極板は、負極集電体と、負極電極材料と、を含み、
前記負極電極材料は、鉛と、硫酸バリウム粒子と、を含み、
前記負極電極材料の1g当たりに含まれる前記硫酸バリウム粒子の数が、1.0×10

個以上であり、
前記電解液中の化学的酸素要求量は、170mg/L未満である、鉛蓄電池。
続きを表示(約 140 文字)【請求項2】
前記化学的酸素要求量は、120mg/L以下である、請求項1に記載の鉛蓄電池。
【請求項3】
前記負極電極材料の1g当たりに含まれる前記硫酸バリウム粒子の数が、1.2×10
9
個以上である、請求項1に記載の鉛蓄電池。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、鉛蓄電池に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1は、「負極活物質に硫酸バリウムを含む負極板を有する鉛蓄電池であって、前記硫酸バリウムの一次粒子径が0.1μm以下で、形成可能な最小粒子径以上のものであることを特徴とする鉛蓄電池」および「負極活物質に硫酸バリウムを含む負極板を有する鉛蓄電池の製造方法であって、一次粒子径が0.1μm以下で、形成可能な最小粒子径以上の硫酸バリウムを、スラリー状態で負極活物質に添加することを特徴とした鉛蓄電池の製造方法」を提案している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2004-355942号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年、鉛蓄電池の使われ方が変化してきている。例えば車載用鉛蓄電池の場合、電気自動車、ハイブリッド自動車などの補機用電池として採用される場合が増加すると推定される。その場合、軽負荷での使用が想定される。
【0005】
補機用電池の使用を模擬した充放電サイクル試験として、JIS D5301(2019)が規定する軽負荷寿命試験が適している。軽負荷寿命試験における負極板の主な劣化モードは、負極電極材料の収縮である。負極電極材料の収縮は、負極電極材料に添加剤として硫酸バリウムを添加することで抑制される。
【0006】
一方、本発明者らは、電解液中の有機成分の濃度の指標となる化学的酸素要求量(COD)が変化することで、充電効率が変化し、軽負荷寿命性能が大きく影響されるという知見を得た。
【0007】
CODが多い場合、正極板と負極板の表面に充電反応を阻害する有機成分が多いことから充電効率は低い。軽負荷寿命試験は、鉛蓄電池が過充電されにくい条件で行われる試験であり、充電効率が低いことによって、定電圧充電において充電の進行に伴って充電電流が急速に垂下し、充電不足が要因で鉛蓄電池の寿命が短くなる。
【0008】
一方、CODが少ない場合、充電効率は向上する。そのため、軽負荷寿命性能は良化することが想定される。しかし、実際には想定とは異なり、CODが少ない場合、軽負荷寿命性能は殆ど改善しない。これは、充電効率が向上した結果として、負極板の全体で均一な充電反応が進行しにくくなり、負極電極材料の収縮が局所的に生じやすくなるためと考えられる。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本開示の一側面は、正極板と、負極板と、電解液と、前記正極板と前記負極板との間に介在するセパレータと、を具備し、前記負極板は、負極集電体と、負極電極材料と、を含み、前記負極電極材料は、鉛と、硫酸バリウム粒子と、を含み、前記負極電極材料の1g当たりに含まれる前記硫酸バリウム粒子の数が、1.0×10

個以上であり、前記電解液中の化学的酸素要求量は、170mg/L未満である、鉛蓄電池に関する。
【発明の効果】
【0010】
本開示によれば、鉛蓄電池において、軽負荷寿命性能を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

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