TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025130031
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-05
出願番号
2025008155
出願日
2025-01-21
発明の名称
廃潤滑油から再生潤滑基油を製造する方法、及びそれによって製造される再生潤滑基油
出願人
エスケー イノベーション カンパニー リミテッド
,
SK INNOVATION CO.,LTD.
,
エスケー エンムーブ カンパニー リミテッド
代理人
個人
主分類
C10G
71/00 20060101AFI20250829BHJP(石油,ガスまたはコークス工業;一酸化炭素を含有する工業ガス;燃料;潤滑剤;でい炭)
要約
【課題】廃潤滑油から再生潤滑基油を製造する方法、およびそれによって製造された再生潤滑基油を提供すること。
【解決手段】
一実施形態によれば、廃潤滑油から再生潤滑基油を製造する方法が提供され、この方法は、a)廃潤滑油を第1前処理するステップと、b)第1前処理された廃潤滑油中の特定の沸点の留分を回収するための蒸留ステップと、c)蒸留ステップで回収された留分を第2前処理するステップと、d)触媒の存在下で第2前処理された留分を水素化処理するステップと、を含む。上記の方法によって製造された再生潤滑基油は、粘度指数(VI)が130以上である。本開示の方法は、廃潤滑油のみを供給原料として高級潤滑基油を製造することができるようにすることで、潤滑基油製造原料のコストを下げることができ、環境にやさしいという利点を有することができる。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
廃潤滑油から再生潤滑基油を製造する方法であって、
a)廃潤滑油を第1前処理するステップと、
b)第1前処理された廃潤滑油中の特定の沸点の留分を回収するための蒸留ステップと、
c)蒸留ステップで回収された留分を第2前処理するステップと、
d)触媒の存在下で第2前処理された留分を水素化処理するステップと、を含み、
前記再生潤滑基油は、粘度指数(VI)が130以上である、廃潤滑油から再生潤滑基油を製造する方法。
続きを表示(約 650 文字)
【請求項2】
ステップa)に導入される前の廃潤滑油は、120以下の粘度指数、10000ppm以上の硫黄含有量、及び300ppm以上の窒素含有量を有する、請求項1に記載の廃潤滑油から再生潤滑基油を製造する方法。
【請求項3】
ステップa)は、凝集剤投入、遠心分離、またはこれらの組み合わせを含む、請求項1に記載の廃潤滑油から再生潤滑基油を製造する方法。
【請求項4】
ステップb)は、常圧蒸留、減圧蒸留、またはこれらの組み合わせを含む、請求項1に記載の廃潤滑油から再生潤滑基油を製造する方法。
【請求項5】
ステップc)は、溶媒抽出を含む、請求項1に記載の廃潤滑油から再生潤滑基油を製造する方法。
【請求項6】
ステップd)で、前記触媒中の非担持触媒の割合が体積を基準に20%以上70%以下である、請求項1に記載の廃潤滑油から再生潤滑基油を製造する方法。
【請求項7】
前記触媒は金属を含み、前記金属はNi、W、Mo、Co、またはこれらの組み合わせを含む、請求項1に記載の廃潤滑油から再生潤滑基油を製造する方法。
【請求項8】
5ppm以下の硫黄含有量、90%以上の飽和度、及び130以上の粘度指数(VI)を含む、再生潤滑基油。
【請求項9】
前記再生潤滑基油は、100℃で4~5cStの動粘度、及び-15℃以下の流動点(pour point)を含む、請求項8に記載の再生潤滑基油。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、廃潤滑油から再生潤滑基油を製造する方法、及びそれによって製造される再生潤滑基油に関する。
続きを表示(約 1,000 文字)
【背景技術】
【0002】
米国石油協会(American Petroleum Institute、API)は、飽和度、硫黄含有量、粘度指数(Viscosity Index、VI)によって、原油に由来する鉱油ベースの基油のグレードを下記表1に示すように分類している。
【0003】
JPEG
2025130031000002.jpg
38
170
【0004】
この中でも、分類基準にはないが、グループIII基準を全て満たし、粘度指数が130以上である基油は、粘度指数120以上の既存のグループIII基油との差別化の観点から、グループIII+基油に分類され、グローバルマーケットでは一般的にグループIII基油に比べて性能が優れたものとして取り扱われ、高い価格で取引される。世界的な環境規制及びこれに対する対応として、高級潤滑油を活用した燃費及び電費の向上が求められ、これにより高性能グループIII+基油に対する需要は継続的に増加すると予想される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本開示の一態様によれば、粘度指数の面で性能が改善された再生潤滑基油を製造する方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示によれば、廃潤滑油から再生潤滑基油を製造する方法が提供され、この方法は、a)廃潤滑油を第1前処理するステップと、b)第1前処理された廃潤滑油中の特定の沸点の留分を回収するための蒸留ステップと、c)蒸留ステップで回収された留分を第2前処理するステップと、d)触媒の存在下で第2前処理された留分を水素化処理するステップと、を含み、前記再生潤滑基油は、粘度指数(VI)が130以上である。
【0007】
一実施形態によれば、ステップa)に導入される前の廃潤滑油は、120以下の粘度指数、10000ppm以上の硫黄含有量、および300ppm以上の窒素含有量を有することができる。
【0008】
一実施形態によれば、ステップa)は、凝集剤投入、遠心分離、またはこれらの組み合わせを含むことができる。
【0009】
一実施形態によれば、ステップb)は常圧蒸留、減圧蒸留、またはこれらの組み合わせを含むことができる。
【0010】
一実施形態によれば、ステップc)は、溶媒抽出を含むことができる。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
関連特許
CYC株式会社
工業用炉
1か月前
株式会社ロゴスコーポレーション
成形炭
1か月前
大同化学株式会社
水溶性金属加工油剤及びクーラント
4日前
日本製鉄株式会社
コークスの製造方法
13日前
出光興産株式会社
燃料油組成物
25日前
三菱重工業株式会社
炭化炉及びその制御方法
16日前
株式会社ディスコ
薬液管理方法
19日前
個人
燻炭製造装置と燻炭製造方法、及び、燻炭製造システム
9日前
出光興産株式会社
潤滑油組成物
12日前
出光興産株式会社
潤滑油組成物
6日前
三菱ケミカル株式会社
コークス炉の煉瓦組積構造
4日前
個人
CO2を循環利用してメタンを製造する方法
27日前
AGC株式会社
潤滑油基油、潤滑油組成物
26日前
株式会社タケエイ
木質燃料製造装置及び木質燃料製造方法
24日前
日本精工株式会社
グリース組成物及びグリース組成物を充填した転動装置
6日前
大同工業株式会社
潤滑剤及び潤滑剤の塗布方法
25日前
日油株式会社
船舶燃料油組成物
16日前
日本製鉄株式会社
成型炭の偏析評価方法及びコークスの製造方法
13日前
日本製鉄株式会社
コークス強度の推定方法及びコークスの製造方法
13日前
出光興産株式会社
潤滑油用添加剤組成物及び潤滑油組成物
5日前
DIC株式会社
粒子含有グリース組成物
12日前
ENEOS株式会社
情報処理装置、性状推定方法、モデル生成方法およびプログラム
1か月前
エア・ウォーター株式会社
濃縮ガスの製造装置および製造方法
3日前
住友重機械工業株式会社
メタン生成装置、メタン生成方法および発電システム
1か月前
株式会社大林組
炭製造方法、及び炭製造設備
1か月前
DOWAエコシステム株式会社
固形燃料の製造方法、固形燃料の製造装置、及び固形燃料
11日前
DOWAエコシステム株式会社
固形燃料の製造方法、固形燃料の製造装置、及び固形燃料
1か月前
株式会社ADEKA
潤滑性組成物及び該潤滑性組成物を含有する潤滑剤組成物
12日前
株式会社ネオス
金属加工油剤及び金属加工方法
1か月前
JFEスチール株式会社
フェロコークス原料の製造方法および製造装置
3日前
ジオバンブー株式会社
竹燃料生成方法
1か月前
大同化学株式会社
金属の塑性加工用の水性乾燥皮膜タイプ潤滑剤により形成された潤滑皮膜の吸湿防止方法
5日前
JFEスチール株式会社
コークス炉の炉蓋部状態推定方法及び状態推定モデルの生成方法
13日前
出光興産株式会社
潤滑剤
23日前
JFEスチール株式会社
コークス炉への原料装入方法およびコークスの製造方法
16日前
エフビットコミュニケーションズ株式会社
有機資源の炭化装置及び有機資源炭の製造方法
1か月前
続きを見る
他の特許を見る