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公開番号
2025131527
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-09
出願番号
2025022141
出願日
2025-02-14
発明の名称
金属の塑性加工用の水性乾燥皮膜タイプ潤滑剤により形成された潤滑皮膜の吸湿防止方法
出願人
大同化学株式会社
代理人
個人
主分類
C10M
173/02 20060101AFI20250902BHJP(石油,ガスまたはコークス工業;一酸化炭素を含有する工業ガス;燃料;潤滑剤;でい炭)
要約
【課題】金属の塑性加工に用いられる水性乾燥皮膜タイプ潤滑剤により、被加工材表面に形成された潤滑皮膜の吸湿を、簡便且つ有効に防止する方法を提供すること。
【解決手段】下記各工程を含む、金属の塑性加工用の水性乾燥皮膜タイプ潤滑剤により形成された潤滑皮膜の吸湿防止方法、
(1)被加工材表面に、上記水性乾燥皮膜タイプ潤滑剤を、塗布及び乾燥して、潤滑皮膜を形成する工程、
(2)工程(1)により形成された潤滑皮膜が吸湿しない内に、潤滑皮膜全面に油性液体又は油性固体を塗布して、潤滑皮膜を油膜で被覆する工程。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
下記各工程を含む、金属の塑性加工用の水性乾燥皮膜タイプ潤滑剤により形成された潤滑皮膜の吸湿防止方法、
(1)被加工材表面に、上記水性乾燥皮膜タイプ潤滑剤を、塗布及び乾燥して、潤滑皮膜を形成する工程、
(2)工程(1)により形成された潤滑皮膜が吸湿しない内に、潤滑皮膜全面に油性液体又は油性固体を塗布して、潤滑皮膜を油膜で被覆する工程。
続きを表示(約 850 文字)
【請求項2】
工程(2)における、潤滑皮膜が吸湿しない内が、潤滑皮膜の吸湿量が5重量%以下である内である請求項1に記載の潤滑皮膜の吸湿防止方法。
【請求項3】
前記被加工材の材質が、鉄、アルミニウム、銅、チタン及びそれぞれの合金からなる群の中から選択されるものである請求項1に記載の潤滑皮膜の吸湿防止方法。
【請求項4】
前記塑性加工用水性乾燥皮膜タイプ潤滑剤が、水性プレス加工用潤滑剤、又は水性鍛造加工用潤滑剤である請求項1に記載の潤滑皮膜の吸湿防止方法。
【請求項5】
前記油性液体が、鉱物油、脂肪酸エステル、硫化油脂、硫化脂肪酸、硫化脂肪酸エステル、硫化オレフィン、リン酸エステル、フッ素オイル、塩素化パラフィン、シリコーンオイル、切削油、研削油、フォーマー油、プレス油、サイジング油、及び防錆油からなる群から選択される1種以上である請求項1に記載の潤滑皮膜の吸湿防止方法。
【請求項6】
前記油性固体の融点が、200℃以下である請求項1に記載の潤滑皮膜の吸湿防止方法。
【請求項7】
前記油性固体が、パラフィンワックス、蜜蝋、カルナウバワックス、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリプロピレン、アクリル樹脂、ポリ塩化ビニル、アクリロニトリルブタジエンスチレン樹脂からなる群から選択される1種以上である請求項1に記載の潤滑皮膜の吸湿防止方法。
【請求項8】
前記油性液体の塗布方法が、刷毛塗り、浸漬塗布、スプレー塗布、シャワー塗布、静電塗布又はミスト塗布である請求項1に記載の潤滑皮膜の吸湿防止方法。
【請求項9】
前記油性固体の塗布方法が、油性固体を融点以上に加熱溶融して液体にした状態で、刷毛塗り、浸漬塗布、スプレー塗布又はシャワー塗布する方法か、又は、油性固体を粉末状にした状態で、融点以上に加熱した被加工材に振りかけて塗布する方法である請求項1に記載の潤滑皮膜の吸湿防止方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、金属の塑性加工に用いられる水性乾燥皮膜タイプ潤滑剤により、被加工材表面に形成された潤滑皮膜の吸湿を防止する方法に関する。
続きを表示(約 1,200 文字)
【背景技術】
【0002】
水性乾燥皮膜タイプ潤滑剤は、被加工材である、鋼板等の金属の表面に、塗布及び乾燥され、潤滑皮膜を形成した後、プレス加工、鍛造加工等の塑性加工をするために、用いられるものである。
【0003】
水性乾燥皮膜タイプ潤滑剤により形成された潤滑皮膜は、乾燥されて水分を実質的に含有しない状態の皮膜であれば本来の潤滑加工性能を発揮出来るが、乾燥後、塑性加工に供されるまでに、長時間放置すると、潤滑皮膜が大気中の水分を吸湿して、皮膜の強度や密着性が低下してしまい、潤滑性能が著しく低下し、焼き付きが発生する等によって、加工不良や金型寿命低下に繋がる。
【0004】
そのため、水性乾燥皮膜タイプ潤滑剤により形成された潤滑皮膜は、乾燥後、塑性加工に供されるまでに長時間放置しなければならない場合には、吸湿対策として、塑性加工するまでの間の湿度を管理した乾燥室での保管や、塑性加工直前の熱風等による再乾燥工程の追加が必要であった。
【0005】
しかし、乾燥室での保管や再乾燥工程の追加が必要であるので、塑性加工をするための時間と手間が増加すると同時に、電源や熱源等のエネルギーが余分に必要となるため、作業効率やコストの観点から好ましくない。
【0006】
上述の如き現状から、水性乾燥皮膜タイプ潤滑剤により形成された潤滑皮膜の吸湿対策は、従来から大きな課題となっているが、完全には解決出来ていない。
【0007】
特許文献1は、鋼板に既に塗油されている防錆油あるいはプレス油等の油膜上に塗布されることを特徴とする、水と、特定の防錆添加剤と、特定の潤滑剤と、特定の潤滑助剤と、特定の界面活性剤とを含有する水性鋼板用潤滑剤に係るものであり、この潤滑剤を上記油膜上に塗布することによって、プレス加工における潤滑性に優れ、又防錆性等が良好であることが記載されている。
【0008】
しかしながら、特許文献1には、その水性潤滑剤から形成された皮膜を乾燥させるのが望ましいが、半乾燥或いは塗布直後でも充分な潤滑性を示すと記載されているが(段落〔0019〕)、水性乾燥皮膜タイプ潤滑剤により形成された潤滑皮膜の吸湿対策に関する記載・示唆は全く無い。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
特開2001-200287号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明の目的は、金属の塑性加工に用いられる水性乾燥皮膜タイプ潤滑剤により、被加工材表面に形成された潤滑皮膜の吸湿を、簡便且つ有効に防止する方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)
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