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公開番号2025130259
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-08
出願番号2024027310
出願日2024-02-27
発明の名称検知器
出願人ニッタン株式会社
代理人個人,個人
主分類G08B 17/12 20060101AFI20250901BHJP(信号)
要約【課題】作動表示灯を備えた検知器において作動表示灯による表示を見え易くする。
【解決手段】検知対象の事象を検出する機能を有する検出回路が形成された回路基板を内蔵した筐体と、筐体の正面側に設けられた開口部に臨むようにして筐体の内部に配設され、検知対象が発する所定波長光を受光する1または2以上の検知用受光素子と、前記開口部と前記1または2以上の検知用受光素子との間に設けられた透明な保護カバーとを備えた検知器において、前記回路基板には、検出回路が前記1または2以上の検知用受光素子からの信号に基づいて検知対象の事象を検出したことを報知するための作動表示灯が実装されており、保護カバーと回路基板との間に配設され筐体に取り付けられて作動表示灯からの光を保護カバーより放出させる導光板を備えているようにした。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
検知対象の事象を検出する機能を有する検出回路が形成された回路基板を内蔵した筐体と、
前記筐体の正面側に設けられた開口部に臨むようにして前記筐体の内部に配設され、検知対象が発する所定波長光を受光する1または2以上の検知用受光素子と、
前記開口部と前記1または2以上の検知用受光素子との間に設けられた透明な保護カバーと、
を備えた検知器であって、
前記回路基板には、前記検出回路が前記1または2以上の検知用受光素子からの信号に基づいて検知対象の事象を検出したことを報知するための作動表示灯が実装されており、
前記保護カバーと前記回路基板との間に配設され、前記作動表示灯からの光を前記保護カバーより放出させる導光板を備えていることを特徴とする検知器。
続きを表示(約 630 文字)【請求項2】
前記導光板は、前記保護カバーよりも大きなサイズを有し、
前記作動表示灯は、前記回路基板上の前記開口部よりも外側であって前記導光板の内側の位置に設置されていることを特徴とする請求項1に記載の検知器。
【請求項3】
前記導光板の前記開口部の縁部に対応する部位には、前記開口部の縁部の一部に沿うような形態で溝および/またはスリットが形成されていることを特徴とする請求項2に記載の検知器。
【請求項4】
前記導光板の前記作動表示灯に対応する部位には、前記作動表示灯に対向する光入射面を有する光入射部が設けられており、
前記光入射部の近傍に設けられる前記溝および/またはスリットは、前記光入射部の外側を通り当該光入射部を部分的に囲むように形成されていることを特徴とする請求項3に記載の検知器。
【請求項5】
前記導光板は、前記溝および/またはスリットが形成されている領域の外側の部位に複数のネジ挿通口が形成され、前記複数のネジ挿通口に挿入された複数のネジによって前記筐体の前記開口部の縁部との間に前記保護カバーを挟み込んだ状態で、前記筐体の内壁に固定されていることを特徴とする請求項4に記載の検知器。
【請求項6】
前記導光板の前記開口部に対応する領域の表面または裏面には、シボ加工および/または微細加工が施されていることを特徴とする請求項1~5のいずれかに記載の検知器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、炎等の異常事象の検知を行う検知器に関し、特に炎等を検知した際に検知したことを表示する表示灯(作動表示灯)を備えた検知器に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
建物内外に設けられている火災報知システムに使用される火災感知器のひとつに炎検知器がある。炎検知器のセンサーには、紫外線センサー、赤外線センサーが使用されており、特定種類の炎を検出でき、且つ、太陽光や他の熱源を検出しないように受光できる波長が限定されている。また、炎検知器は、屋外で使用されることを考慮して、防塵防水構造とし、ケースの中央に配置されたセンサーの前面側にカバーガラスが配設されている。さらに、炎検知器には、炎を検知した際に検知したことを表示する作動表示灯が設けられることがある。
【0003】
従来、作動表示灯を備えた炎検知器に関する発明として、特許文献1や特許文献2に記載されているものがある。
このうち、特許文献1に記載されている炎検知器においては、炎を検出する素子(UVトロン)の背部に作動表示灯として機能する発光素子を配設して、炎を検出すると発光素子を点滅させるようにしている。また、特許文献2に記載されている炎検知器においては、本体ケースの前面中央の開口に配された光透過窓(カバーガラス)に臨むように炎検出素子が配設され、光透過窓を囲むようにリング状をなす光放出部を有する作動表示灯を設けている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第4832037号公報
特開2016-71775号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1に記載されている炎検知器は、炎を検出する素子の背部に作動表示灯を配設しているため、表示灯を目立たなくすることができるという利点を有するものの、炎検知器が高所に設置されたような場合には作動表示灯の表示が見えにくくなるという課題がある。一方、特許文献2に記載されている炎検知器は、本体ケースの前面に作動表示灯が設けられているため、作動表示灯の表示が見え易いという利点を有するものの、部品の組付けが面倒であるとともに、カバーガラスの汚れを検知するための素子など他の部品を設置したいような場合に他の部品を設置するスペースが制限されてしまうという課題がある。
【0006】
また、近年、水素エネルギーに対する需要が高まり、水素自動車が街中を走るようになって来ている。水素自動車は水素の再充填のために、水素ステーションにて水素を補給するが、充填中に水素が漏れるおそれがある。一方、気体水素もそれに印加した時に生ずる水素炎も目に見えないために、漏れたことに気づくのが遅れ、水素火災や水素爆発に至るおそれがある。そのため、漏れた水素への引火による炎を検出し警報するために、水素炎を検知する炎検知器の重要性が高まっている。
【0007】
本発明は上記のような課題に着目してなされたもので、その目的とするところは、作動表示灯を備えた検知器において、作動表示灯による表示を見え易くすることにある。
本発明の他の目的は、作動表示灯を備えた検知器において、部品の組付けを簡単に行うことができるとともに、検知器の本体ケースの前面における他の部品を設置するスペースが制限されてしまうのを回避できるようにすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、この発明は、
検知対象の事象を検出する機能を有する検出回路が形成された回路基板を内蔵した筐体と、
前記筐体の正面側に設けられた開口部に臨むようにして前記筐体の内部に配設され、検知対象が発する所定波長光を受光する1または2以上の検知用受光素子と、
前記開口部と前記1または2以上の検知用受光素子との間に設けられた透明な保護カバーと、
を備えた検知器において、
前記回路基板には、前記検出回路が検知対象の事象を検出したことを報知するための作動表示灯が実装されており、
前記保護カバーと前記回路基板との間に配設され、前記筐体に取り付けられて前記作動表示灯からの光を前記保護カバーより放出させる導光板を備えているように構成したものである。
【0009】
上記のような構成を有する検知器によれば、保護カバーと回路基板との間に配設された導光板が作動表示灯からの光を放出する部材として機能するため、作動表示灯による表示を見え易くすることができる。また、作動表示灯からの光を放出する導光板が保護カバーの内側にあるため、検知器の本体ケースの前面に作動表示灯からの光を放出する部材を設ける必要がないので、本体ケースの前面が簡潔になり、結露検出手段など他の部品を設置したい場合にそのような部品を設置するスペースが制限されてしまうのを回避することができる。
【0010】
ここで、望ましくは、前記導光板は、前記保護カバーよりも大きなサイズを有し、
前記作動表示灯は、前記回路基板上の前記開口部よりも外側であって前記導光板の内側の位置に設置されているようにする。
かかる構成によれば、導光板のサイズが大きいため、導光板から放出される作動表示灯の光を保護カバー全体から放出させることができ、作動表示灯による表示を見え易くすることができる。また、作動表示灯から出射された光が本体ケース前面の開口部より直接的に見えてしまうのを回避することができるとともに、作動表示灯から出射された光をほぼすべて導光板へ入光させることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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