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公開番号2025115233
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-06
出願番号2024009663
出願日2024-01-25
発明の名称情報提供装置
出願人本田技研工業株式会社
代理人個人,個人
主分類G08G 1/00 20060101AFI20250730BHJP(信号)
要約【課題】簡易な構成で精度よく視程障害の発生状況を把握可能にする。
【解決手段】情報提供装置10は、所定領域内を走行中の車両の位置情報と降雪時または積雪時に作動される所定装置の作動状態または停止状態を示す作動情報と、道路の情報を含む地図情報と、所定領域の天候情報とを取得する情報取得部111と、天候情報が過去の所定時点から現時点までの第1所定期間内に降雪または降雪後の強風があったことを示すとき、情報取得部111により取得された位置情報に基づき算出した所定領域内における平均走行速度が、第1所定期間よりも過去の第2所定期間の所定領域内における平均走行速度よりも低いとき、作動情報に基づいて所定領域を走行中の車両のドライバに対する視程障害の発生状況を示す視程障害情報を生成する予測部112と、予測部112より生成された視程障害情報を道路の情報に対応付けて出力する出力部113と、を備える。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
所定領域内を走行中の車両の位置情報と降雪時または積雪時に作動される所定装置の作動状態または停止状態を示す作動情報とを含む走行情報を取得する走行情報取得部と、
道路の情報を含む地図情報を取得する地図情報取得部と、
前記所定領域の天候情報を取得する天候情報取得部と、
前記天候情報が過去の所定時点から現時点までの第1所定期間内に降雪または降雪後の強風があったことを示すとき、前記走行情報取得部により取得された前記位置情報に基づいて前記所定領域内における前記車両の平均走行速度を算出し、算出した前記平均走行速度が、前記第1所定期間よりも過去の第2所定期間の前記所定領域内における前記車両の平均走行速度よりも低いとき、前記作動情報に基づいて前記所定領域を走行中の前記車両のドライバに対する視程障害の発生状況を示す視程障害情報を生成する生成部と、
前記生成部により生成された前記視程障害情報を前記道路の情報に対応付けて出力する出力部と、を備えたことを特徴とする情報提供装置。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
請求項1に記載の情報提供装置において、
前記所定装置は、前照灯、ワイパ、方向指示器、非常点滅表示灯、および横滑り防止装置の少なくとも1つを含むことを特徴とする情報提供装置。
【請求項3】
請求項1または2に記載の情報提供装置において、
前記生成部は、前記天候情報が前記第1所定期間内に降雪または降雪後の強風があったことを示すとき、前記走行情報取得部により取得された前記位置情報により示される前記車両の走行位置の推移に基づいて前記所定領域内における前記車両の前記平均走行速度を算出し、算出した前記平均走行速度が前記第2所定期間の前記所定領域内における前記車両の前記平均走行速度よりも低く、かつ、前記作動情報により前記所定装置の作動状態が示されるとき、前記ドライバに視程障害が発生していることを示す前記視程障害情報を生成することを特徴とする情報提供装置。
【請求項4】
請求項1または2に記載の情報提供装置において、
前記道路において除雪が行われた日時を示す除雪情報を取得する除雪情報取得部をさらに備え、
前記生成部は、前記除雪情報取得部により取得された前記除雪情報に基づいて、前記所定領域において除雪が行われた最新の日時を特定し、特定した前記最新の日時から現時点までの期間を前記第1所定期間に決定することを特徴とする情報提供装置。
【請求項5】
請求項1または2に記載の情報提供装置において、
前記走行情報には、前記車両の車高を特定可能な車両識別情報がさらに含まれ、
前記走行情報取得部は、前記車両識別情報に基づいて、前記所定領域内を走行中の前記車両のうち車高が所定値以上である前記車両の前記走行情報を取得することを特徴とする情報提供装置。
【請求項6】
請求項1または2に記載の情報提供装置において、
前記走行情報には、前記車両の前記ドライバの運転姿勢を示す姿勢情報がさらに含まれ、
前記生成部は、前記天候情報が前記第1所定期間内に降雪または降雪後の強風があったことを示すとき、前記走行情報取得部により取得された前記位置情報により示される前記車両の走行位置の推移に基づいて前記所定領域内における前記車両の前記平均走行速度を算出し、算出した前記平均走行速度が前記第2所定期間の前記所定領域内における前記車両の前記平均走行速度よりも低く、かつ、前記走行情報取得部により取得され前記姿勢情報により前記ドライバの前傾姿勢が検出されたとき、前記ドライバに視程障害が発生していることを示す前記視程障害情報を生成することを特徴とする情報提供装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、視程障害の発生に関する情報を提供する情報提供装置に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
この種の装置として、従来、飛雪粒子の粒径および粒子数を計測する飛雪粒子計数装置を車両に搭載し、飛雪粒子計数装置の計測値に基づいて車両の走行位置における視程を算出するようにした装置が知られている(例えば特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2003-44977号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1記載の構成では、飛雪粒子計数装置を搭載した専用車両を計測のたびに走行させる必要があり、視程障害の発生状況を効率的に把握するのが困難である。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様である情報提供装置は、所定領域内を走行中の車両の位置情報と降雪時または積雪時に作動される所定装置の作動状態または停止状態を示す作動情報とを含む走行情報を取得する走行情報取得部と、道路の情報を含む地図情報を取得する地図情報取得部と、所定領域の天候情報を取得する天候情報取得部と、天候情報が過去の所定時点から現時点までの第1所定期間内に降雪または降雪後の強風があったことを示すとき、走行情報取得部により取得された位置情報に基づいて所定領域内における車両の平均走行速度を算出し、算出した平均走行速度が、第1所定期間よりも過去の第2所定期間の所定領域内における車両の平均走行速度よりも低いとき、作動情報に基づいて所定領域を走行中の車両のドライバに対する視程障害の発生状況を示す視程障害情報を生成する生成部と、生成部により生成された視程障害情報を道路の情報に対応付けて出力する出力部と、を備える。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、簡易な構成で精度よく視程障害の発生状況を把握できる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本発明の実施形態に係る情報提供装置を備える情報提供システムの構成の一例を示す図。
車載装置の要部構成を示すブロック図。
本発明の実施形態に係る情報提供装置の要部構成を示すブロック図。
視程障害情報の表示例を示す図。
図3の演算部で実行される処理の一例を示すフローチャート。
図3の演算部で実行される処理の他の例を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図1~図5Bを参照して本発明の実施形態について説明する。本発明の実施形態に係る情報提供装置は、車両が走行中の道路における視程障害の発生に関する情報を提供するための装置である。図1は、本実施形態に係る情報提供装置を備える情報提供システムの構成の一例を示す図である。図1に示すように、情報提供システム1は、情報提供装置10と、車載装置30とを備える。情報提供装置10はサーバ装置として構成される。車載装置30は、通信網2を介して情報提供装置10と通信可能に構成される。
【0009】
通信網2には、インターネット網や携帯電話網等に代表される公衆無線通信網だけでなく、所定の管理地域ごとに設けられた閉鎖的な通信網、例えば無線LAN、Wi-Fi(登録商標)、Bluetooth(登録商標)等も含まれる。
【0010】
車載装置30は、車両20に搭載される。車両20には、複数の車両20-1,20-2,・・・,20-nが含まれる。なお、車両20は、手動運転車両であってもよいし、自動運転車両であってもよい。また、車両20には、車種やグレードが異なる車両が含まれてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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