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公開番号2025114157
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-05
出願番号2024008666
出願日2024-01-24
発明の名称発信機
出願人ニッタン株式会社
代理人個人,個人
主分類G08B 17/00 20060101AFI20250729BHJP(信号)
要約【課題】電話ジャックを備えた発信機において、前面パネルを開いて回動が制限された状態で、更に下方へ押すような力が作用したとしても部品が破損しないようにする。
【解決手段】スイッチを内蔵した収納ケースを有し設置面に取り付けられる発信機本体部と、押しボタンを有する前面パネル部とを備えた発信機において、前面パネル部は収納ケースとの間に設けられた連結機構によって収納ケースに連結され前部の開口を閉塞する第1状態と一部が開放された第2状態とに変換可能であり、連結機構は前端部にピン軸を有し収納ケースに前後方向に移動可能に設けられたスライド部材と、スライド部材の前端にピン軸にて回動可能に取り付けられた連結部材とを備え、連結部材はスライド部材のピン軸により回動可能に取り付け、ピン軸近傍には突起を設け、連結部材には突起が当接する当接面部を、また当接面部の連結部材の回動方向終端側には壁部を形成した。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
前部に開口が設けられオン、オフ動作可能なスイッチを内蔵した収納ケースを有し設置面に取り付けられる発信機本体部と、前記スイッチを作動させる押しボタンを有する前面パネル部と、を備えた発信機であって、
前記発信機本体部には、前記収納ケースの前記開口に臨むように電話ジャックが配設され、
前記前面パネル部は、
当該前面パネル部と前記収納ケースとの間に介挿された連結機構によって、前記収納ケースの前記開口を閉塞する第1状態と、前記収納ケースの前記開口の少なくとも一部が開放され前記電話ジャックが前方より操作可能な第2状態と、に変換可能に構成され、
前記連結機構は、前端部にピン軸を有し前記収納ケースに前後方向に移動可能に設けられたスライド部材と、該スライド部材の前端に前記ピン軸にて回動可能に取り付けられた連結部材とを備え、
前記連結部材は、前記スライド部材の前記ピン軸により回動可能に取り付けられ、前記スライド部材の前記ピン軸の近傍には突起が設けられ、
前記連結部材の前記突起と対向する部位に該突起が当接する当接面部が、また該当接面部の前記連結部材の回動方向終端側には壁部が形成されているように構成されていることを特徴とする発信機。
続きを表示(約 320 文字)【請求項2】
前記スライド部材の前端部には切欠きが形成され、該切欠きの互いに対向する内側面に前記ピン軸がそれぞれ設けられ、
前記連結部材には、前記ピン軸が嵌合する軸受け穴を有し所定の間隔をおいた状態で前記前面パネル部の中心から離れる方向へ延びる一対のアングル部材が設けられ、
前記一対のアングル部材にそれぞれ前記当接面部が設けられ、
それぞれの前記当接面部は前記軸受け穴から先端側へ向かうほど互いに近づくように傾斜するテーパ面として形成されていることを特徴とする請求項1に記載の発信機。
【請求項3】
前記突起は頭部が半球状をなすように形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の発信機。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、緊急報知用の発信機に関し、例えば建物の壁部に設けられ火災発生時に操作されることで警報を発するための火災報知用の発信機に利用して有効な技術に関する。
続きを表示(約 3,000 文字)【背景技術】
【0002】
建物内部には火災の発生を知らせるために、火災報知システムが設けられている。火災報知システムは、火災感知器や押しボタン式スイッチを備えた手動の火災報知用の発信機、受信機、火災報知用のベル、表示灯などから構成され、このうち火災報知用の発信機は建物の廊下等の壁面に適切な高さで設置されている。火災発生時には、発見者が火災報知用の発信機の押しボタン式スイッチを強く押すことにより、火災発生を知らせる信号が受信機に伝送されると共に、発信機の近傍に設けられるベルから警報音が発せられて、周囲の人に対し火災発生を知らせることができる。
【0003】
従来の火災報知用発信機は、室内露出部分を覆う円盤状の前面パネルを発信機本体の前面に備えたものが一般的であり、発信機本体は押しボタン式スイッチと、スイッチがオンしたことを検知して信号を生成し送出する回路基板と、火災受信機の監視員と通話するため送受話器を接続する電話ジャック等を備えている。また、前面パネルは、電話ジャックの前方を覆い必要に応じて開閉することができる開閉扉を備えており、発信機本体が建物の壁面に埋め込むように設置される。また、離れたところからでもまた暗がりであっても発見し易いように、火災報知用発信機の近傍に砲弾状をなす表示灯が設けられていた。
【0004】
一方、近年、前面が平坦もしくは円盤状をなすフラットタイプの表示灯や、表示灯が一体に構成された火災報知用発信機も実用化されている。表示灯が一体に構成された火災報知用発信機に関する発明としては、例えば特許文献1に記載されているものがある。
特許文献1に記載されている火災報知用発信機は、発信機の前面パネルに電話ジャックの前面を覆う開閉扉が設けられているため、前面に設けられている表示灯と押しボタンや開閉扉の各部品同士の境界が視覚的にはっきりと分かるような形態で構成されている。
一方、近年、建物内部のデザイン性に対する要求が高くなってきており、各部品の境界がはっきりと分かる発信機は、建物の内壁に設置した際に、内装との調和がとれず違和感が生じるという課題がある。
【0005】
そこで、発信機の前方から電話ジャックを使用可能にする機能を保証しつつ、部品同士の境界を減らして建物の内装との調和をとり違和感を生じにくくした発信機が提案されている。このような発信機に関する発明としては、例えば特許文献2に記載されているものがある。
特許文献2に記載の発信機は、押しボタン式スイッチおよび電話ジャックを内蔵した発信機本体部の収納ケースの前面に、押しボタンおよび放光部を備えた前面パネルをリンク機構によって連結することで、前面パネルが収納ケースの前部の開口を閉塞する第1状態と、収納ケース前部の開口を開放し電話ジャックが前方より操作可能な第2状態とに変換可能に構成したものである。また、特許文献2には、前面パネルを前方へスライドさせて傾動させることで前部の開口を開放できるようにした発信機の実施例も記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2020-144951号公報
特開2023-64395号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、特許文献2に記載されている発信機は、前面パネルを前方へスライドさせて傾動させ回動が制限された状態で、更に下方へ押すような力が作用したときに、連結機構を構成するスライド部材または連結部材の一部が破損する虞があることが分かった。
本発明は上記のような課題に着目してなされたもので、その目的とするところは、内部に電話ジャックを備え前面に押しボタンを有する前面パネルが設けられている発信機において、発信機の前方から電話ジャックを使用するために前面パネルを開いて回動が制限された状態で、更に下方へ押すような力が作用したとしても連結機構を構成する部材が破損しないようにすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するために、本発明は、
前部に開口が設けられオン、オフ動作可能なスイッチを内蔵した収納ケースを有し設置面に取り付けられる発信機本体部と、前記スイッチを作動させる押しボタンを有する前面パネル部と、を備えた発信機において、
前記発信機本体部には、前記収納ケースの前記開口に臨むように電話ジャックが配設され、
前記前面パネル部は、
当該前面パネル部と前記収納ケースとの間に介挿された連結機構によって、前記収納ケースの前記開口を閉塞する第1状態と、前記収納ケースの前記開口の少なくとも一部が開放され前記電話ジャックが前方より操作可能な第2状態と、に変換可能に構成され、
前記連結機構は、前端部にピン軸を有し前記収納ケースに前後方向に移動可能に設けられたスライド部材と、該スライド部材の前端に前記ピン軸にて回動可能に取り付けられた連結部材とを備え、
前記連結部材は、前記スライド部材の前記ピン軸により回動可能に取り付けられ、前記スライド部材の前記ピン軸の近傍には突起が設けられ、
前記連結部材の前記突起と対向する部位に該突起が当接する当接面部が、また該当接面部の前記連結部材の回動方向終端側には壁部が形成されているように構成したものである。
【0009】
上記構成によれば、内部にスイッチおよび電話ジャックを備えた発信機本体部と押しボタンを有する前面パネル部とを備えた発信機において、発信機の前方から電話ジャックを使用するために前面パネルを開いて回動が制限された状態で、更に下方へ押すような力が作用すると、回動軸の近傍に設けた突起が、回動阻止用に設けた壁部を乗り越えて連結部材がスライド部材の前端から外れるため、連結機構を構成する部材が破損しないようにすることができる。
また、前記収納ケースにスライド部材が前後方向に移動可能に設けられ、前記連結部材は前記スライド部材の前端部に取り付けられているので、前面パネル部と収納ケースとの結合を解除してから、スライド部材によって前面パネル部を前方へ移動させることができるため、発信機本体部の前面を大きく開放することができ、それによって電話ジャックへの作業をし易くすることができる。また、前面パネル部がスライド部材と連結したまま移動するため、開放した前面パネルが取り外されて紛失するのを防止することができる。
【0010】
ここで、望ましくは、前記スライド部材の前端部には切欠きが形成され、該切欠きの互いに対向する内側面に前記ピン軸がそれぞれ設けられ、
前記連結部材には、前記ピン軸が嵌合する軸受け穴を有し所定の間隔をおいた状態で前記前面パネル部の中心から離れる方向へ延びる一対のアングル部材が設けられ、
前記一対のアングル部材にそれぞれ前記当接面部が設けられ、
それぞれの前記当接面部は前記軸受け穴から先端側へ向かうほど互いに近づくように傾斜するテーパ面として形成されているように構成する。
(【0011】以降は省略されています)

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