特許ウォッチ

公開番号2025131388
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-09
出願番号2024029104
出願日2024-02-28
発明の名称画像読取装置、画像形成装置および画像読取方法
出願人株式会社リコー
代理人弁理士法人酒井国際特許事務所
主分類H04N 1/10 20060101AFI20250902BHJP(電気通信技術)
要約【課題】原稿の読取面を見ながら原稿の所望の一部の領域を読取範囲として設定できる画像読取装置、画像形成装置および画像読取方法を提供する。
【解決手段】原稿を載置するための原稿台と、原稿台の第1方向の端部、第1方向と交差する第2方向の端部に沿ってそれぞれ配置されたタッチセンサと、原稿の読取面の反対側の面が原稿台に対向するように載置された状態で、タッチセンサへの操作に対応する範囲を指定する範囲指定部と、範囲指定部により指定された範囲を反転させる反転部と、原稿の読取面が原稿台に対向するように載置された状態で、読取面における、反転部により反転された範囲を読み取る読取装置と、を備える。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項１】
原稿を載置するための原稿台と、
前記原稿台の第１方向の端部、前記第１方向と交差する第２方向の端部に沿ってそれぞれ配置されたタッチセンサと、
前記原稿の読取面の反対側の面が前記原稿台に対向するように載置された状態で、前記タッチセンサへの操作に対応する範囲を指定する範囲指定部と、
前記範囲指定部により指定された範囲を反転させる反転部と、
前記原稿の前記読取面が前記原稿台に対向するように載置された状態で、該読取面における、前記反転部により反転された範囲を読み取る読取装置と、
を備えた画像読取装置。
続きを表示（約 1,200 文字）【請求項２】
前記タッチセンサに沿ってそれぞれ設置された点灯装置を、さらに備え、
前記点灯装置は、前記範囲指定部により指定された範囲に対応する部分を点灯する請求項１に記載の画像読取装置。
【請求項３】
前記点灯装置は、前記反転部により反転された範囲に対応する部分を点灯する請求項２に記載の画像読取装置。
【請求項４】
前記点灯装置は、ＬＥＤである請求項２または３に記載の画像読取装置。
【請求項５】
前記タッチセンサおよび前記点灯装置は、タッチパネルで構成された請求項２または３に記載の画像読取装置。
【請求項６】
前記範囲指定部により指定された範囲を、前記第１方向の軸を基準に反転させるか、前記第２方向の軸を基準に反転させるかを設定する反転軸設定部を、さらに備え、
前記反転部は、前記範囲指定部により指定された範囲を、前記反転軸設定部により設定された軸を基準にして反転させる請求項１または２に記載の画像読取装置。
【請求項７】
前記範囲指定部は、前記タッチセンサへの操作により指定された範囲の座標情報の整合性を確認し、
前記座標情報の整合性が欠けている場合、該整合性が欠けている旨を表示する表示装置を、さらに備えた請求項１または２に記載の画像読取装置。
【請求項８】
原稿を載置するための原稿台と、
前記原稿台の第１方向の端部、前記第１方向と交差する第２方向の端部に沿ってそれぞれ配置されたタッチセンサと、
前記原稿の読取面の反対側の面が前記原稿台に対向するように載置された状態で、前記タッチセンサへの操作に対応する範囲を指定する範囲指定部と、
前記範囲指定部により指定された範囲を反転させる反転部と、
前記原稿の前記読取面が前記原稿台に対向するように載置された状態で、該読取面における反転した範囲を読み取る読取装置と、
を備えた画像形成装置。
【請求項９】
前記読取装置により読み取られた前記原稿の読み取りデータに基づいて、印刷用紙に印刷を行う印刷装置を、さらに備えた請求項８に記載の画像形成装置。
【請求項１０】
原稿を載置するための原稿台と、前記原稿台の第１方向の端部、前記第１方向と交差する第２方向の端部に沿ってそれぞれ配置されたタッチセンサと、を備えた画像読取装置の画像読取方法であって、
前記原稿の読取面の反対側の面が前記原稿台に対向するように載置された状態で、前記タッチセンサへの操作に対応する範囲を指定する範囲指定ステップと、
指定した範囲を反転させる反転ステップと、
前記原稿の前記読取面が前記原稿台に対向するように載置された状態で、該読取面における反転された範囲を読み取る読取ステップと、
を有する画像読取方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、画像読取装置、画像形成装置および画像読取方法に関する。
続きを表示（約 1,600 文字）【背景技術】
【０００２】
原稿台上でセンサにより読取範囲を設定する技術が知られている。
【０００３】
読取範囲を設定する技術として、頁を切り替えても本の枠外を排して見開き頁のみを読み取るようにするために、原稿の載置面の２辺にセンサを配し、原稿範囲および頁の境を設定することにより見開き頁を読み取る技術が開示されている（例えば特許文献１）。
【０００４】
また、ユーザがスキャン領域を正しく認識し、原稿を設置することにより不正確なスキャンを実行することを防ぐために、原稿台の周囲に光アレイを用いてスキャン領域を表示する技術が開示されている（例えば特許文献２）。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
しかしながら、特許文献１に記載された技術では、頁の範囲および見開きの境を設定して見開き頁全体を読み取るのみであり、原稿内の一部の領域を読み取るということができないという課題がある。また、特許文献２に記載された技術では、厚みがある原稿では原稿面をガラス面に設置した場合にスキャン領域内に原稿の読み取りたい範囲が入っているか判断できず、一部の領域を正確に読み取ることができないという課題がある。
【０００６】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、原稿の読取面を見ながら原稿の所望の一部の領域を読取範囲として設定できる画像読取装置、画像形成装置および画像読取方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、原稿を載置するための原稿台と、前記原稿台の第１方向の端部、前記第１方向と交差する第２方向の端部に沿ってそれぞれ配置されたタッチセンサと、前記原稿の読取面の反対側の面が前記原稿台に対向するように載置された状態で、前記タッチセンサへの操作に対応する範囲を指定する範囲指定部と、前記範囲指定部により指定された範囲を反転させる反転部と、前記原稿の前記読取面が前記原稿台に対向するように載置された状態で、該読取面における、前記反転部により反転された範囲を読み取る読取装置と、を備えたことを特徴とする。
【発明の効果】
【０００８】
本発明によれば、原稿の読取面を見ながら原稿の所望の一部の領域を読取範囲として設定できる。
【図面の簡単な説明】
【０００９】
図１は、実施形態に係る画像形成装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
図２は、実施形態に係る画像形成装置のコンタクトガラス周辺の構成の一例を示す図である。
図３は、実施形態に係る画像形成装置の制御装置の機能ブロックの構成の一例を示す図である。
図４は、実施形態に係る画像形成装置において原稿における指定範囲および反転後の読取範囲を説明する図である。
図５は、実施形態に係る画像形成装置の動作の流れの一例を示すフローチャートである。
図６は、変形例に係る画像形成装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
図７は、変形例に係る画像形成装置のコンタクトガラス周辺の構成の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【００１０】
以下に、図面を参照しながら、本発明に係る画像読取装置、画像形成装置および画像読取方法の実施形態を詳細に説明する。また、以下の実施形態によって本発明が限定されるものではなく、以下の実施の形態における構成要素には、当業者が容易に想到できるもの、実質的に同一のもの、およびいわゆる均等の範囲のものが含まれる。さらに、以下の実施形態の要旨を逸脱しない範囲で構成要素の種々の省略、置換、変更および組み合わせを行うことができる。
（【００１１】以降は省略されています）

関連特許